ブログ「風林火山田」
永遠のものなど何一つ存在しません。
全ては刻々と変化し続けています。
こんな風にはっきり認識し始めたのは一去年のことでした。
今日も人生で、また来ることのない一日でした。
自分で人生を漕いでいると気負わず、ただ風を受けて進むように帆を高く上げよ~っと。
全ては自分の中にあり、その自分は全て周りにつくられているのだから。
今日もこんなことがあって、こんな風が吹きました。
明日は明日の風が福~地。
その日の題名をクリックすると、「コメント書き込み」できます。
右は「日本の原子力施設全データ」講談社、左は「日本の原発」新潮社。どちらも日本の原発情報が網羅されています。
安全対策がしっかりしたら原発運転再開などどの意見がありますが、この本を読むと「原発の歴史は事故と情報隠蔽・改竄の歴史だ」と言うことが理解できます。どちらの本にも分かりやすく以前からの原発のトラブルや隠蔽・改竄事象が数知れず載っています。
知らぬが仏。原発の事故は水面下でず~っと頻発していた訳です。本によると、かろうじて事故が起きていないのは日本中の原発で関電の高浜原発のみ。高浜原発だけが「無事これ名馬」などと呼ばれています。裏を返せば他があまりにも無事でないと言うことです。
私達がイメージしてしまう原発の安全なんて元から無かった訳で、大体、人間がやるどんな原発施設の補強工事も自然の巨大なパワー、地震にかなう筈が無いということは、ちょっと想像力を働かせれば明明白白です。
それを今回の地震と津波、被災地や多くの被災者や死亡・行方不明者が教えてくれているのに「補強工事をすれば全国の原発が地震や津波にも安全」なんて、そんな理屈を信じちゃうとしたら、私達は何も学んでないことになります。
それでは、あんまりじゃないですか。
(財)日本穀物検定協会から米穀検査員の研修概要が送られてきました。
内容は種苗法、種子法、鑑定方法に始まり理化学測定や新鮮度判定など多岐に渡る講義と実習です。6月中旬よりのべ8日間朝から夕方までビッチリ講義日程が詰まっています。実習は9月~11月に別途。片道軽く2時間、遠く名古屋港まで通わなければなりません。
お米に携わって17年目、今までとは別の角度から真剣にお米を勉強してきます。よりお米を深く理解できると言う意味でも非常に楽しみです。
結構ワクワクしています。
それにしても受講料180,000円は私には高いっ!(泣)更に登録機関申請には別途100,000円が必要(号泣)・・けど、法人格や検定登録機関などの取得に必要な条件の関係で、農業者やお米屋さんの中でもごく少数の人しか取れない公的資格で、かつ一生ものですのでがんばりま~す。
余談ですが、将来的にはこの資格に穀物の放射能測定も項目に入ってくると予測しています。
林酒造さんでの美濃天狗を楽しむ会。
今日は一体何人の人生の達人とお会いしたか数知れず。楽しかったです。仏教を深く深く勉強されている方、80歳の人生の酸いも甘きも味わいつくしている方、乗りのいい方、信念の方、頭のいい方、生き様を表現している方、非常に楽しい方々にたくさん出会うことができました。参加してとてもためになる会でした。
演劇の話から仏教、経営、人生、政治、すべからく素直に先輩と呼べる達人の皆々様。いろいろご教授頂きありがとうございました。会終了後、気分よく福地S氏と小早川デザイン塾のM氏とチーママMさんと二次会。みんな自分の良心に従って頑張っておられます。
たくさんの良心とたくさんのがんばりに接することができ、明日からまた頑張れそうです。うれしかった一日。人と出会い話し、自分を見つめる、自分を作ってもらう一日に感謝。
先日J氏からプレゼント頂いたジャズのCDを聞いています。私は特にウッドベースの音が好き♡晴天の農作業の時にはジャズは合いませんが、夕暮れ時や夜や雨の日にはジャズがしっくりくるのはなぜでしょう。
今日は雨で馬のうららのネイルケアー。忙しくてほったらかしで伸びきっ蹄(ひづめ)をノミとハンマーでガンガン叩いて削っていきます。前足は胸の下にもぐり込み、後脚は腹下に入ってハンマーを振るうのですが、まぁこの馬の大人しいったら大人しいこと。私はジャズを聴きながら。馬は非常に臆病な動物なんですが、足先をハンマーでガンガン叩かれているのに私を信頼し切っているのか、おりこうさんにされるがままです。「ああ、気持ちいいわ、お父さん」彼女は私のことを「お父さん」と呼びます。たまに腹下から彼女の表情を見上げてみると眠たそうな顔までしています。
ネイルケアー終了後は雨の馬小屋、馬に念仏とは言いますが、馬にジャズを聞かせたらどう反応するのか見てみたくて、ジャズの流れるイヤホンを彼女の耳に。反応は残念ながら「な、何すんの!やめて下さい!」でした。(爆
それでも雨の馬小屋で、しばし私に甘える彼女とジャズを聴きながら煙草をくゆらせました。
二人だけの至福の時間。何度も彼女にもイヤホンを勧めましたが「だから、お父さん、私には聞かせなくていいつーの!しつこい!」
たった262文字の短いお経「般若心経」。出会って3,4年でしょうか、非常に感銘を受けこれまでいろんな般若心経解説本を読んでいます。日本でも最も有名なお経なのですが、実は作者不詳、制作時代不詳なんです。私が特に好きなのは前半部分で「宇宙の真理だな~」といつも感動してしまいます。ところが私にとっては後半部分から徐々に言っていることが怪しくなり、最後の方は呪文(呪うと言う意味ではない・幸せのマントラ)で締めくくられています。
私の勝手な解釈(多分どの本にも載っていない解釈ですが)としては、前半部と後半部は作者が違い、後世二人の文を無理矢理くっ付けてしまったのではないかと思っています。私にはそれほどまで前後半で内容のギャップを激しく感じます。
さて、この本は最近本屋さんいろんな分野の著書をよく見かける苫米地英人著「超訳 般若心経」。般若心経を多少勉強している人向けの本です。
この本の特徴は、262文字の有難いお経を「添削」してしまうところです。お経の間違いを直し、自分でそれに変わる文字を当てはめています。ガチガチの般若心経信奉者からするとお経自体を添削してしまうのですから、不届き千万と言われても仕方ない面白さがあります。
それでも、お経自体を添削されても屁のカッパみたいな般若心経の懐の深さと、どんな解釈の仕方をしても自由な「ゆるさ」がまた私にはタマリマセン。わたくし般若心経ファンです。
あ、これ前半部分のことです。前半は「ウ~ン」と感動し、後半は「ウ~ン」と首をかしげたくなります。
先日名古屋で一緒に飲んだ友人の二人。
一人は40歳でこの春から北海道から飛行機を使って筑波大学大学院に通ってます。もうお一人は48歳で山口県の大学で博士課程にチャレンジされてます。実はこのお二人は高校卒だそうで、専門知識を書かれた論文が認められての入学だそうです。
それで「山田さんも修士取っちゃったらどうです?」なんて会話がボンボン飛び交い、「え、大学院や博士って、そうか、取ろうと思えば取れるのね」と新しい切り口に気付かされました。
しかし、山奥に住んでいるので、もしどこかの大学まで行くとしても大変。と思いきや、ありましたありました、車で一時間もしない可児市に名城大学の都市情報学部があることを思い出しました。ラッキ~なことに私の実家からは僅か5分の所です。
これまたラッキ~なことに、この大学のK教授とは仲良くさせてもらっていて、K教授の依頼で3年ほど前から学部生の農業研修や体験を受け入れていて、トラクターパレードにも御参加頂いてます。
私には今、思う所あって、ある実益を兼ねて勉強してみたいことがあります。これ、農業系ではなく人文系とでも言いましょうか、またまたラッキーなことにその内容が都市情報学部とも重なっています。
早速教授に電話してみると、その内容ならうちの大学院でOkとのことでした。
あらら、とすれば、大学院に行ってみる選択肢もありです。
試験は社会人の場合、面接と論文だけなのでハードルは思っていたよりは低そうですが、日々の仕事があるので問題は授業日程。大学に通う時間を取るの難しいと思いますが、新たな世界を覗きにちょっと学生課に話を聞きに行くつもりです。
万一実現すると45歳の大学院生。
自分の中の枠さえ取り払ってしまえばそんなんも全然アリです。
ちょっとの間妄想して遊んでみます。
原子力安全委員会委員 久住静代
高木学校元放射線医学総合研究所主任研究官 崎山比早子
琉球大学名誉教授 矢ケ崎克馬
中部大学教授 武田邦彦
http://www.youtube.com/watch?v=7sAyoCeVRCs&feature=player_embedded
11幕もある動画ですので、かなり長時間になりますが、原発事故の現状認識がしっかりできます。私はとても為になりました。良かったら是非参考にしてみてください。でもとても悲しい。
あれほど小馬鹿にして「チェルノブイリの方が福島よりもっともっとひどかった」と大合唱してたのに。福島の小学校児童の「校庭被曝規制値」は20ミリシーベルト、チェルノブイリでの「強制移住」の数値は大人5ミリシーベルト・子供3ミリシーベルトでした。
もう自分で自分を守るしかありません。
チェルノブイリレベルの数値を元にしたら、もう福島県をはじめとしてかなり広範囲の土地には住めないのが現状なんですね。
予想通り報道されているより事態は間違いなく深刻です。
田植え機の運転席から見た風景です。田植え機はこのラインに沿って真っ直ぐ植えていきます。これが意外に難しいんですよ。
某スポーツクラブのスタッフ4人さんが再度旧福地小学校にいらして子供たちのキャンプの可能性について意見交換しました。私は前職横浜YMCAでキャンプの担当でしたので、キャンプのアイディアならドンドン湧いてきます。
昨晩は名古屋で偶然にもこのスポーツクラブさんと親交の厚いスポーツトレーナーK氏と御一緒し大盛り上がり、今日ご来福のスタッフの方にそれをお話しすると「なぜ山田さんがKさんとつながっているのですか!?」と驚かれ、スタッフのお一人は名古屋YMCAご出身の方もみえて、また話がつながりました。つなげようとしているのではなく、つながっているのです。
PCの画面が故障して全く映らなくなってしまったのでNECに問い合わせたところ、修理代な・な・なんと9万円!!新しいPCが買えちゃいます(号泣
慌てて10数年前のガラクタモニターを引っ張り出してノートパソコンに接続、「おっ映る!やったつながった!」ところが悲しいかな古いモニターなので全てがセピア色。
おまけにホームページのトップ画面がなぜか勝手に馬の写真から見たこともない灯台の写真になってしまってました(驚。
「一体!どういうこと??」
震災直後に救援物資にお米を出させていただいた名古屋H氏。その後彼は仕事の合間を縫って石巻や東北の支援を続けてされてます。頭が下がります。今は福島市の果樹園で放射能を測定しながら放射性物質を少しでも除去出来るような方法を模索しておられます。私は農業からの意見をさせてもらってます。
お茶をはじめたくさんの農産物に広範囲に影響が出始めています。改めてエライコトニなっているという実感をひしひし感じます。
これからまだまだ大きな変化がやってきます。農業は環境適応職です。どんな環境にも対応していく心構えだけは出来ています。そのためにも多くの引き出しを持っておきたいものです。
名古屋で元北海道YMCAのH氏と一軒二軒三軒四軒五軒と飲み歩き、ふと外を見るとすっかり日が昇ってました。H氏は3軒目から寝てましたがそんなことお構いなしで私一人でどんちゃん騒ぎ。田植えで連日疲れ切っているにも関わらず朝まで飲んでしまうなんて、まだまだ若い証拠か?我ながら驚きます。たまたま彼の引き合わせで出会った名古屋のスポーツトレーナーK氏は今、福地の廃校利用しようとしているスポーツクラブと昔から相当親交の厚い方で、いろんなお話をうかがうことが出来ました。やっぱり今回もつながっている。去年からこんな出会いが多いのでもう驚きません。出会う前からつながっています。
PCが壊れ見行木材さんのPCから更新。(涙
写真はもうちょっとで全ての田植えが終了直前のT氏の疲れ切ったカラ元気な踊り。60近いのに彼も若い。
お陰さまで田植えがすべて終了しました。
終了後すぐに名古屋へ。北海道から来られている元北海道YMCAのH氏に会いに名古屋へ。さっきまで田植えしていたのに、都会の雑踏の中にいると思うと不思議な感覚になります。名古屋のスポーツトレーナーK氏ともお知り合いになれました。
さて、ここまで書いたところでパソコン画面に重大な故障発生・・ヤバイ・・修理に出します。
今年の田植えチーム。私と教授とツー様。田舎の人は本当に働き者。今日は2町歩以上、20数枚の田んぼを田植え。もうひと頑張り。もうひと頑張り。17年目の田植えがもうすぐ終わる。
ああ、17回目なんだなぁ。
牛に与える牧草から基準値以上の放射線。岩手から千葉まで8県70万頭の牛の放牧禁止。あ~牧草でよかった~ではありません。
それは牧草はイネ科だからです。非常に稲に近い存在なのです。ちょっと心配になって調べてみたら、小出氏の「放射能汚染の現実を越えて」の第6章に有機農法玄米とセシウム汚染についての記述がありました。
それによると化学肥料で作ったお米の方が有機肥料で作ったお米より汚染が少ないとのことです。化学肥料は化学合成されたり鉱物由来ですが、有機肥料は草木・動物由来で、それら自体が汚染されている以上有機肥料も汚染されるという理屈です。脱化学肥料でみんな頑張ってきたのに・・
うちの肥料は米ぬかと大豆で、原発事故の起きる前に収穫されたものだから今年のところは安心ですが。。
収穫までに何カ月もかかる稲。少なくとも牧草で影響が出たところは稲にも影響が出ない筈がありません。エライことになりそうです。
後数日で田植えが終わりますが、数か月後に果たして無事に収穫できるか岐阜でも心配しています。
収穫の秋には、日本のお米の問題が大きく取り沙汰されることでしょう。
既に被害を受けた農家、これから受ける農家、原発補償なんてできっこありません。
某スポーツクラブ会社が福地小学校廃校を宿泊体験施設としての利用を計画中とのことです。
先日どういう訳か、その会社の担当者T氏が私に「アイディアを聞かせて下さい」とご来福。
今日はどういう訳か、再度社長さんを含む4人の方が、作業している田んぼまで来られ「アドバイザーを」と言うお話。しばらく農道で会議(笑。
このスポーツクラブは多角経営をされています。実は私の前職横浜YMCAもスポーツを始め語学、専門学校や介護や保育など経営が多岐に渡り、事業内容が非常に似ているんです。
横浜YMCAでは仕事として、数えきれない程のキャンプやイベントを企画させてもらいました。会社に泊まり込みで仕事をしていたことも今では懐かしい思い出です。
ですから、先方さんの発想や展開の仕方や長短所もほぼ経験則で分かります。
YMCAを辞め福地に来てからも、発想・企画したものに「化装盆踊り」「泥んこ遊び」「中野哲良一人劇場」「トラクターパレード」「うらら牧場」「限界集落研究会」「野外映画会」「タイムカプセル」「お酒の一生プロジェクト」「小早川喬デザイン塾」などなど。
打たれたり悩んだりもしたけど、その全部が財産、血と肉になっています。
そろそろ他人様のお手伝いもできる年齢と経験に達したということですね。
さて、田植え前のしろかき作業もそろそろ終盤になってきましたが、例の「毒リンゴ」食べ過ぎて、もう王子様のキスぐらいでは生き返れません。(号泣)
原発御用学者がめっきりテレビに出なくなりましたね。推進派だった議員も今では誰だったのかと思うほど出なくなりましたね。これまでの責任上、肝を据えて最後まで「安全です。心配は要りません。」と言い続け、お立場を貫いて頂きたいものですね。
それでも「夏の電力不足が心配=原発は必要かも」という図式がまだがんばってますね。
生命に関わる原発の危険性は報じて来なかったのに、電力不足の不安はしっかり煽るテレビ局。やりますな~TV局、本末転倒です。
これまでも、これからもTVでどういう原発報道がされたのか、されるのか、ちょっと時が経てば忘れてしまう人が大多数だと思いますが、私は忘れませんよ。じっくり見させてもらいます。
夏の電力不足という問題と原発の危険性の問題、同じ問題でも次元が違い過ぎてお話になりません。
「答えは簡単です。」
100歩譲って例え原発が「絶対に安全」だとしても、もうこれ以上高レベル廃棄物を捨てる(貯蔵)場所が無いのです。無いのに廃棄物を作り出す原発を動かし続けられる道理がありません。
無理なんです。
廃棄物処理場が無いのに原発だけが54基もできちゃって、まだ今でもまだ計画・建設しているなんて無理矢理にもほどがあるってもんです。
それでも「夏の電力不足が心配だから原発は必要かも」って、もう一度言いますが「もう廃棄物の捨て場が無いんです。」
日本の電力のピークは2001年。もう10年も前のことなんです。それから経済も悪くなって人口も減るばかり、これからもそうですよね。日本は原発事故がなくてもとっくに右肩下がりの社会、つまり電気も同じように右肩下がりの時代を迎えているのです。いいも悪いもありません。変化しているのです。
それじゃ原発の存在理由がなくなってしまうではないか!と登場したのがエコキュートやオール電化なんですね。原発は他の発電と違って動き出したら出力制御ができません。電気が使われようが使われまいが原発は朝も昼も夜も常にフルパワーで動かさざるを得ないので、エコキュートやオール電化で使いましょうというカラクリです。
そう言うのもエコと呼ぶ訳ですね~なにがエコなもんですか。
さて、18分22秒から斑目原子力安全委員長の考えが聞けます。http://www.youtube.com/watch?v=ZIwTSN8f8P0&feature=player_embedded
3月22日予算委員会
おはよう と言うと おはよう と言う
ごめん と言うと ごめん と言う
危ない と言うと 安全 と言う
ヤバイ と言うと 風評被害 と言う
本当に危ない と言うと 心配し過ぎだ と言う
情報公開 と言うと 国民が混乱する と言う
メルトダウン と言うと 知っていた と言う
政府は と言うと 東電 と言う
東電 と言うと 保安院 と言う
保安院 と言うと 安全委員 と言う
苗を植えて植えて植える一日。今年のペアは福地T氏。ホントありがたいことに毎年いろんな方がお手伝いに来て下さいます。明日はJご夫妻が田植え初参戦されます。これからあと一週間が正念場です。この時期手を酷使するので箸が持てなくなっちゃいます。そろそろ西洋人よろしくスプーンでのお食事♡
機械達も酷使に耐えよくがんばってくれてます。トラクターに田植え機に軽トラ、明日も一緒に頑張ろう。こうして仕事ができて、ありがたい、ありがたい。
例年より一週間遅れで田植えが始まりました。
8条植え田植え機、もう何年前でしたか320万円しました。(涙
これまでの作業と並行して田植えが始まり大忙し「ふぇ~ぇぇぇ・・」心身共にヘトヘトです。
ところで、今年は日本穀物検定協会の国内産農産物検査員(米穀検査)の資格を取りに行くことにしました。以前貿易促進をするジェトロの主催で農産物の輸出セミナーに参加しましたが、そこで友達になったのが豊橋の若き農家Y氏。検査員の資格を持つ彼がわざわざ私を穀物検定協会に推薦してくれました。一度しかで会ったことのない彼からの御縁です。
しかしてこの検定員の研修受講料は、な、な、なんと18万円也!
最初金額を見間違えたのかと思いましたが、間違いなく18万円。
ついでに登録検査機関として登録するのにプラス10万円が別途必要だそうです。ちなみに、うちは法人なので登録検査機関になれるとのことです。
それにしても、受講料に登録費がどうしてこんなに高いのか、仕組みは大体想像できますね。
だけど、米穀は勿論自分の仕事に直結しますし、ここは敢えて自分に投資でそんな世界からも生きる術を会得してこようと思います。
講義は3日間、実習は5日間、山の中から遠路名古屋港まで通わなくてはなりません。
さて、今日は腰も腕もヒクヒク言ってますので早く寝よっと。明日も丸1日田植え三昧。
福島原発の一号機の圧力容器の4mある燃料棒が全部露出しメルトダウン。圧力容器には穴が空き、格納容器からも水が漏れ出して水棺するにも水が溜まらないとの報道。これが何を意味するのか分かりますか?
ほら、私達が知らされているより事態はかなり深刻なのです。
水棺にすると言っていたのは、元々圧力容器に水をどんどん入れても入れてもダバダバ水が圧力容器へと漏れ出してしまうので、一定量は圧力容器にどうしても水が溜まってしまう。つまり「水漏れ」を逆手に言い換えて「水棺」と苦し紛れに言った方便でしかありません。
どこまでも体裁を取り繕うつもりです。
どうするのでしょうね、みんな頭抱えているに違いありません。水を循環させようにも圧力容器はおろか格納容器にも水が溜まらないのですから。今まで一号機に投入した水の量は1万400トン余りになります。「この汚染水がどこに行ったのか現在不明」との報道、海に流れてしまっていることは誰の目にも明らかではありませんか。炉心を洗った汚染水が全部・毎日海へ。でもこれが現実。もう2カ月も放射能垂れ流しでしかも止める方策が無いのが致命的です。
今何が起きているのか、冷静に見てみれば事態は何一つ好転していないどころか、悪化の一途をたどっているのが現状です。安定なんてしてません、2カ月間休みなく放射能は漏れ悪化し、これからも相当の期間それは続きます。
そんな状態を迎えているのに、原発止めたら夏の電力供給が危ないかもなんてとぼけた報道には呆れる他ありません。命よりも便利さが優先するなんて、あり得ない話なはずです。なぜ花粉や黄砂の飛散予報はやって命に関わる放射能飛散予報をしないのか、どうして自分や周りの命を無視できるのか、どうなってしまってるんでしょう私達の感覚は。
多くの誰かの命の危険の上に成り立った便利な生活。
ちょっとちょっとマジですか。原発は全部イリマセン!
コストが最悪に高く、環境に最悪で、最悪の危険性で、利権構造そのもので、火力と水力で十分電気は足りていて、天然ガスで十二分に代用でき、放射性廃棄物は100万年に渡り管理しなくてはならず、安全で安くてクリーンでと嘘ばかりついて、一体全体原発は何のためにこの世にあるのか、ほとほと私には分かりません。
決してテレビに呼ばれることのないあの広瀬氏が、衆議員会館であの鳩山氏はじめ国会議員相手に話をしています。http://www.videonews.com/press-club/0804/001872.php
ちなみに私も数年前に農薬問題について参議員会館で民主党議員主催の勉強会に参加したことがあります。
前の席も横の席も国会議員、農業や米についてホントに何にも知らないことに驚いたのを覚えてます。
魔女の毒リンゴを食べてしまったのが白雪姫。農機具屋さんの最新鋭農機具という名の毒リンゴを食べてしまったのが私。
果たしてその味は。
田んぼでこの機械(ドライブハロー)を3m使った瞬間「ウソでしょ!」
私の持っている旧型との作業性の違いが一目瞭然。何と言う作業性の良さ、何と言う速さ、体に対しての負担の少なさ。顎が外れるくらい驚きました。
「うっ!」リンゴをたった一口(3m)かじっただけで一瞬にして毒が全身に廻り、その場に倒れ込んで立ち上がれなくなってしまいました。想像以上に機械は進化しています。進化なんてしなければいいのに!進化してても知らなければ良かったのに!食べたことのないような甘みと芳醇なリンゴの味わいに完全にノックアウトです。
全身に痙攣を起こしながら、私は震える手で130万円の契約書にサインをするのでしょうか?
今晩早速農機具屋さんが別件を口実に私の様子を見に立ち寄られました。警察で言うところの別件逮捕のようなものです。
「この機械の高性能さはよ~く分かりました。もう十分です。これ以上使ったらもう元には戻れなくなります。持って帰って下さい。」と私は言いたい。
ところが、旧型の私の機械を使おうにも、それは彼によって「修理するから」と先日持ち去られてしまっているので、どちらにしてもこの機械を使わざるを得ません。それも計算された魔女の思惑です。
そして今晩も魔女の呪文「どうぞ好きなだけ使って下さい。」
決して「無料で無期限に貸しているのだから買って下さい」とは言わないんですね。
一口食べる度に毒がドンドン体中に廻っていきます。
「ああ、誰か助けて・・私はもう駄目かも知れません・・ああ、意識が薄らいでいく・・」
タダほど高いリンゴ、1個130万円也。
「おっと、気をしっかり持つんだ!痙攣しながらサインしちゃダメだっ!」
浜岡原発が止まると電気が足りなくなるかもと大騒ぎ。電気が足りなくなる可能性があるとしても8月の真夏日の僅か数日、しかも数時間のことなのに。100歩譲って逆に言えば、原発はわずか数時間のピークの為に存在していたと言う理屈です。
原発の壊滅的危険の不安を抱えながら、今まで通りの垂れ流しの豊かな生活をしたい人がいるのだろうか?
福島原発で何を見てきたのか。
「原発が無いと困る」と言わんばかりのレベルの低い報道に呆れるばかりです。
福島原発で何が起きているのかみんな知っているのに、一体どうなっているんだ?
「節電節電」と言うのもどうにも実はおかしな話です。今までがあまりにも豊か過ぎただけのことです。「節電」ではなく垂れ流しをやめて「普通の生活に戻ろう」と言うのが正確なのではないのでしょうか?
今までが何も考えずに豊かさをむさぼり続けてきただけのことです。
原発がないと電力が足りなくなる、ハッキリキッパリ嘘ですね。
原発が止まって不安になるとは一体どういうことなの??原発が止まって不安が減った、よかった、と、どうしてならない?
現実にたくさんの原発避難者がいて、今日も今も事故原発の放射能漏れは続いているのに、舌の根も乾かないうちにまたお金が命を越える報道の低レベル、忘れません。
一見落ち着いているように見える原発事故ですが、残念ながら状況は伝えられているよりもかなり深刻です。
この期に及んでも情報公開されているようで、大事なまたは危険な情報はメディアでは私達に伝えられていません。
残念です。
日々慣らされることに慣れてしまうと家畜になってしまいます。
考えることを止めるとすぐ。
よ~く考えてみてください。
冷静になって考えてみると、事故後に何一つ事態は好転していないことに気付き愕然とします。
全てはイメージの世界です。
実は今、原発3号機の圧力容器の温度が200度を超え上がり続けています。
3号機はプルサーマル、つまりウランとは比べ物にならないほど危険な物質を使っています。プルトニウムの半減期は2万4000年。
もし情報がしっかり公開されているなら、海外メディアではなく私達が3号機の爆発についてもっと知っているはずです。
3号機の爆発について知ってますか?映像をはっきりと見たことはありますか?明らかに水素爆発の域を超えた爆発だと言うことが素人目にも分かります。なぜこれを海外メディアの映像から知らなくてはいけないのか、実にオカシナ状況の中に私達は生活している訳です。
http://netwatch.24joy.net/fukushima/index.php?itemid=1652&catid=111
繰り返しますが3号機の中にはプルトニウム。
田植えの試運転を終えました。ブログではほぼ原発問題一色の約2カ月ですが、実は毎日農作業でとんでもなく大忙し。本来は農作業以外のことを考えている余裕はない特別な期間です。あと2週間ほど代かきと田植えの毎日、いよいよ忙しさもピークを迎えます。
写真は農機具屋F氏が代かき作業機ドライブハロー(トラクターの後ろの長い赤い部分)の最新機種をトラクターに装着したところ。ドライブハロー130万円也。勿論トラクターの価格は入っていません。
私この機械を買ってません。正確に言うと高過ぎて買えません。
なのに何故私のトラクターに装着されているのか?
実はこれが農機具屋F氏の得意技。
F氏には私、このドライブハロー「要らない」「買わない」「買えない」と何度も繰り返し宣言しているのに!!F氏は「一度使ってみて」「買わなくてもいいから」「気持ちいい農作業ができるよ」「無料で期限なし」と繰り返し言いながら電気配線も勝手にサクサクっと完了し、トラクターに勝手に装着!!(爆)
何という男だっ!
どう考えても「赤い毒リンゴ」。彼の必勝パターン。
私にはこの赤は危険の赤。
今の自分の機械は同じ赤色でもボロボロ耐用年数が来ている赤信号。
それにしてもタダほど高いものはありません。
無料で使い放題使って「買いません」と宣言すれば見事「生還」となりますが。。。
それとも毒リンゴの毒が体中にまわって契約書に震えながらサインをしてしまうかは2週間後に判明。
禁断の果実の味はきっととても甘いのだろう(泣)
いやはや毎日いろんなことが起きるものですね。地震・原発・ビンラディン・ユッケ・・
ユッケですぐ連想したのが「ファーストフードが世界を食いつくす」エリック・シュローサー著・草思社。アメリカ産食肉加工の現実を知りたい方にはお勧めの本です。分厚い本ですが、スピードと効率をギリギリまで追い求めて作られる牛肉や鶏肉など食肉巨大企業体の裏側が嫌というほど載ってます。2001年の本。
ご関連のお仕事の方には大変申し訳ないのですが、私は某M社のハンバーガー屋にはもう10年近く入っていません。
アメリカ産牛肉・・英語も分からないような国外からの不法滞在者が食肉処理を機械のようなスピードで危険極まりない状態で働かされています。不法滞在だから経営者の言うがまま、どんな大怪我をしても問題は決して表面化しません。
肝心の肉は、解体時に大腸を傷つけ病原性大腸菌が食肉に付く可能性が高いですが、アメリカではO-157に汚染されたハンバーガーで毎年かなりの人の重症・死亡事例が後を絶ちません。アメリカではユッケではなくハンバーガーで食中毒が多発しているのです。
ちょっと前に問題になったアメリカ産狂牛病の危険部位輸入問題。牛を解体しているのが不法滞在という最下層で言葉も通じないような人達ですので、危険部位を切り分け分別するなんて最初から無理な相談なのです。
安い食べ物には必ず裏があります。
安くて安全な食べ物なんて消費者の幻想なんです。今回のユッケの問題でもやはり安売り店でしたね。
M社の安いハンバーガーの牛肉は、どこ産でどうやって作られているかご存知ですか?安い不法滞在者の危険という差別の上に成り立った安さだとしたら考えるところ大です。私は食の生産者の一人ですので、食の裏側もなるべく知るようにしています。
一方、日本の食肉解体処理の世界をご存じな方はかなり少ない筈です。多分世界一知らない国民だと思います。
どうして私達があまりにも屠殺や食肉処理について知らないかというと、江戸時代(実はもっと前から)脈々と続いている差別があるからなんですね。このカラクリと背景はタブーも絡んで見えにくい、日本特有の現象と言えるかもしれません。
福島原発も六ヶ所村再処理工場も東北の過疎地に作られました。都会からすれば過疎地は可哀そうな、でも都会の危険を負担してくれる同等ではない一段も二段も下の存在です。
沖縄基地問題も、今も昔も国民が安心して暮らしていくためのアメリカ軍の基地負担を過分に担っています。とても本土と同等ではありません。
ちなみに在日アメリカ軍の日本の財政負担が「思いやり予算」。名付けの親に会ってみたい。
ジーンズがなぜ安いのか、コーヒーは?バナナは?ダイヤモンドは?どうやって誰の手で作られているのか。どれを取っても世界銀行も絡んだ巨大な農産物メジャー企業による搾取の構造です。その辺のことはもう古い本ですが「世界の半分はなぜ飢えるのか」(スーザンジョージ著・朝日選書1984年)という本に詳しく紹介されています。私が農業を始める前に非常に大きな影響を受けた本です。http://journeytoforever.org/jp/foodfirst/report/hunger/12myths.html
それに対して搾取のない貿易を目指して始まったのがフェアトレードですね。
「安ければ安いほどいい」と言うNO天気な常識と、その安さを支える差別と裏側。それらを知ると、何も知らずに豊かさ(安さ)を享受している自分が馬鹿に見え、何とも言えないやるせない気持ちになります。
世界は不条理で出来ています。この不条理はなくなることはないでしょう。ほとんどの問題の根は同じところにあります。
そんなことを四六時中考えてたらおかしくなっちゃいそうってなもんです。
でも、たまにでいいから不条理に思いを馳せてみます。たまにでいいから。
一人の力なんて恐ろしく小さいものですね。
それでも「小さい」のと「無い」のとでは意味が全然違うと思うのです。
だから、小さい存在だけど、どんな問題も知った顔して「しょうがない」とは思わないし言わない。
大学の先生が「知れば知るほど不幸になりますよ」と言っていたのを最近はよく思い出します。でも私にとって「知らない、知ろうとしない」という不幸はそれ以上にたまらなく不幸だとも思えてきます。アララ、どちらにしても・・!
「人生は苦である」と達観した釈迦はやっぱ凄いなぁ。
会ってみたかった。
思わず「やったぁ~!!!」と叫んでしまいました。
何の運動もしていない私ですが、一時だろうが何だろうが、あの浜岡原発が全基停止を要請されたことに小躍りしました。やるじゃないか管総理!!信じられない!!人気取りだろうが何だろうが、この件に関してはあなたは正しい!!
浜岡原発に万一のことがあれば、原発を止めるまえに日本の息の根が止まります。中電管内で浜岡原発の電力ウエイトはたった14%、日本の息の根に比べれば屁のような存在です。電力は必ず足ります。
中電さん、節電でも料金でも出来る限り協力しますから、どうかこのまま永久に止めて下さい!津波が何メートルかの問題ではありません。地震だけで浜岡原発は危機的な状況になります。津波対策じゃありませんよ~浜岡原発の存在自体がヤバイのです。
原発反対派のみなさんのこれまでの粘り強い行動に、心から敬意を表したいと思います。
私達の為に本当にありがとうございます!!!!
これで農業を続けられる。
あぁ嬉しい!!
原発はどれほど危険か、利権がらみか、人の生活を破壊するのかは十分に認識しました。これからもしっかり見続けます。嫌になりますね。
自分ではどうしようもないことが起きた時は、自分以外の所に問題を投げかけてみることにしてます。私の場合は困った時は般若心経。
今個人的に興味があるのは仏教です。前から般若心経をかじってきましたが、般若心経や仏教の考え方からすると今回の原発問題はどう見えるのでしょうか。それを探ってみたいと思うのです。そう思って初心者向けの仏教の本をもう一度読んでみることにしました。これまで般若心経の考え方にはどれほど救われ、心豊かにしてもらい、考え方を広げてもらったことでしょう。般若心経はたった262文字の世界なのに、とんでもなく深い世界が広がっています。
原発と般若心経。自分の中では面白い取り合わせです。般若心経が真理を捉えているならば原発にも応用できる筈です。ゆっくりつなげてみようと思います。
もう一つの今の興味はJAZZ。春の作業をお手伝いいただいているJ氏。JAZZをこよなく愛す彼からジャズのCDをプレゼント頂きました。山ちゃん&JAZZなんて合わないと思われる方も多いでしょうが、原発と般若心経の組み合わせと似ていると思えなくもありません。
最近は農作業でヘトヘトなので、早めに寝床に入ってJAZZ聞きながら仏教の本読んで、原発のことを考えながら、そろそろ始まる田植え作業の段取り考えながら深い眠りにつこうと思います。
おぉ、複雑な夢を見そうです。
農機具屋F氏。彼と付き合いがなければ今の自分の稲作経営はないと言うほどの影響を受けてきました。農機具は一台数百万円、おいそれとは買えない代物ですが彼は売り方が天才的、もうずっとお付き合いしています。
スゴイ嗅覚です。私がそろそろ次はこの農機具が必要かな?と思った時に彼はドンピシャでその農機具と共に現れます。「これどう?」
計りに計ったようなその絶妙のタイミングと商品。
でも農機具は高価です。購入を迷っている時には「これ置いてくから自由に使って~」期限なし無料で使って下さいと新機種を置いて行くんですね。
では、お言葉に甘えて使わせてもらおうと使うとアラ大変!高額の新機種ですから仕事がはかどるし体に対する負担も小さくて済みます。
例えて言うなら、軽自動車に不便を感じているあなたに高級車を無期限でタダで使っていいと言う話が舞い込むようなものです。そして、高級車に一カ月も乗ってしまえばもう元の軽自動車には戻れません。そうして何台の農機具を買った(買わされた?)ことでしょう(笑)。
私はこのパターンを「一見美味しく見える毒リンゴ商法」または「タダほど高いものはない商法」と呼んでいます。それも満腹時にはF氏から決してお声はかからないのですが、私がお腹が空いている時に決まってタイミング良く話があるんですね。「山田君、面白い出物があるからタダで貸してあげるわ」
そんな時はこれまでと同じパターンなのに、毒リンゴがマジで美味しそうに見え、タダほど安いものはないと感じてしまうから人間不思議です。
今回の毒リンゴ食べていいやら悪いやら。。
著者 森達也氏からはいくつかの本から思考停止にならない、問題を単純化せず裏を読みとる想像力を常に持つというスタンスを学びました。
オサマビンラディンが殺害され狂喜乱舞するアメリカ国民。
「悪党がやっと死んだ!」アメリカ人の狂喜の光景を概ね肯定的ではあるけど、ちょっと何か奇妙な光景に感じるて見る私達日本人。ラディン殺害で「アメリカが望む事は何でもできることが証明された」などと、とんでもない声明を発するアメリカ大統領。これがノーベル平和賞を受賞し長らく差別を受けてきた歴史を持つ黒人はじめての大統領。
ノーベル平和賞もその程度のものです。
アメリカの狂喜にみんなどこか変、どこかがしっくりこないと感じた人も多いのではないでしょうか。
「殺してせいせいした。」
アメリカも実にかなり病んでます。
「今日は憲法記念日なのね」と数年前に読んだけどすっかり内容を忘れていたこの本、パラパラめくると丁度9・11のことも書かれていたので読み返してみました。以下はその中に出てきた9.11にまつわる「ピースフル・トゥモロー」という団体についての引用です。
「ピースフル・トゥモロー」
9.11同時多発テロの被害者家族が設立した団体。正式名称は「平和な明日の為の同時多発テロ遺族の会」。自分達の味わった悲しみをこれ以上増やさないため、戦争が引き起こす暴力と報復の終わりなき連鎖を断ち切ることを目標に、アメリカの空爆によって被害を受けたアフガニスタンの人々への支援など多方面で活動を行っている。
「私にそんなことができるだろうか?」
こういう人達もアメリカにはたくさんいます。深く命を見つめる人達ですが、報道では取り上げられることはまずないでしょう。ラディンが殺害され狂喜する人達の裏側には、このように報復が連鎖することを悲しむ人達もまたたくさんいるのです。救われます。
アフガニスタン人にとってはアメリカ軍こそがテロ組織です。報道が一方的な場合、自動的にそういう想像力や疑いを持つことが必要です。アメリカはアフガニスタンで何をしてきたのか、今何をしているのか。「正義が勝った!」ご冗談ですよね。
森達也さんのお陰で単純なトリックや表面的な報道には随分引っ掛からなくなりました。
今は本屋さんに沢山の原発関連の本が置かれています。いろんな本を読んでみて原発がどれほどデタラメなものだったのかを思い知りました。そしてデタラメは今現在も続いています。中でも読みやすく分かり易いお勧め本は「隠される原子力 核の真実 (原子力の専門家が原発に反対するわけ)」小出裕章著・創史社です。よかったら本屋さんで覗いて見て下さい。
起きたこと、今政府がやろうとしていること、していること、避難者への対応、食べ物への対応、子供たちへの対応、私は一生覚えておこうと思います。
オサマビンラディンが殺害されアメリカは狂喜しています。しかし、テレビで見る情報や映像は全てアメリカサイドのものです。テロを起こした側の理由や背景は無視、全ては「テロ」=「悪」の一言で片付けられます。「テロ」この一言で多くの人は思考停止します。
ナチスドイツに対してフランス地下組織の破壊活動は「レジスタント」呼びます。同じくアメリカに対してのイスラム圏の破壊活動は「テロ」と呼びます。レジスタントとテロ、正義と悪。
「テロ」あぁ、あまりにも分かり易い思考停止の呪文。またしても一方的で浅はかな報道。
たった一言の「テロ」と言う言葉の裏に何があるのか想像力が必要です。9・11で殺されたアメリカ人、アフガニスタンやイラクではアメリカ軍によりその何倍もの一般人が殺害されています。アルカイダの肩を持つ訳ではありません。どちらにも言い分がある筈なのに、あまりにも一方的な報道ばかりは片手落ちどころか危険です。
アフガニスタンやアフガニスタン人について私達は何を知っていると言うのでしょう?原発も「絶対安全」と言う言葉で思考停止してました。同じです。大量破壊兵器があるとアメリカ軍が攻め込んだイラク(勿論アフガンでも)では、原発の廃棄物たる劣化ウラン弾が大量に使われ多くの子供たちがガンに。アメリカの言う「正義の戦い」イスラムの言う「聖戦」
「テロリストを殺害したぞ!」とテレビに映る狂喜するアメリカ人の顔顔顔。
「テロ」「正義」何と言う便利で単純で乱暴で思考停止をそそのかす呪文。。。。
「テロ」「思考停止」については森達也氏の本にそのカラクリが度々登場します。http://moriweb.web.fc2.com/mori_t/liteworks.html
「アフガニスタン」については私の最も尊敬するペシャワール会の中村哲氏の本で知ることができます。ちなみに私もペシャワール会の会員です。http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/index.html
支持政党はありません。
これまで戦後長い間原子力は安全で夢のエネルギーだと言い続けて、巨大な利権構造を作り出してきた自民党は勿論支持しません。自分達がどっぷり浸かって甘い汁を吸い続け、挙句に原発という時限爆弾が破裂して後始末の管総理をよくもまぁ平気で批判できるものです。管批判で裏にあるもっと追求すべきことがボヤケテいます。
中曽根をはじめこれまで原発を推進してきた政治家は国民の前でまず謝るべきだと思います。もし、今まだ自民党政権だったら現政権よりも情報を隠し、より欺瞞に満ちた報道をしているに違いありません。
現に自民党の中では、早くも東電の賠償上限を設けるべきとの意見が出てきています。脈々と利権構造は生きています。
ちなみに、東電の役員報酬50%カットを東電社長は「非常に厳しい措置だ」と言ってますが、東電の役員報酬の平均は3700万円也。一方では家や家畜や農地を失い避難生活を余儀なくされている沢山の人達。つまりはあれだけの重大事故の後も体質も考え方も何も変わっていないのです。
民主党は政権交代して原発政策を見直しておけば良かったのに、民主党もその巨大な利権構造にすり寄り飲み込まれこの有様です。自民党が最終処分場も決まらぬまま日本中に本来いらない原発を作ってしまい、国内の反対運動も根強く「このままでは未来ある利権構造にならない」と大企業からせっつかれ民主党が躍起になったのが後進国への原発の輸出です。
自国の原発が一基事故っただけでテンヤワンヤなのに輸出するって。。
やめときゃいいのに、これで民主党も自民党と同罪になってしまいました。事故後の対応は目を覆うばかりです。謝らない自民党と進路を誤った民主党。大事故で化けの皮が剥がれてどちらも無残です。
つまり原発には自民党や民主党という二大政党の存在や政治・政策、本来は自由な筈の大学などの機関、独立している筈の安全委員会や一部の裁判官・新聞・テレビをも飲み込み、超越してしまっている利権構造の存在が確固としてあると言うことです。問題は実に根深い構造のお話なのです。
この構造を支えるには私達のような何も知らない羊が大勢必要です。
羊に本当のことを気付かれたり、羊が利口になったらマズイ訳です。
それで気付いた羊たちが大きな群れになって自分達に向かってこないように、利口にならないように羊たち同士(会社・地域)に監視させます。
簡単な会話でそれは完了します。「あいつはアカ」「利口になるな」「過激派か?」「変人」「何かの宗教か?」etc・・普通の人ならこんなことを聞けば一瞬で「ヤバイ」と口をつぐみます。つぐんだ上でそんなこと考えないようにするのが身のためだからです。
はい、羊たち同士の監視で「羊」のでき上がり。「めぇ~ぇぇぇぇ」
私は何も知らない従順な羊にはなりたくないなぁ。「そんなのだめぇ~ぇぇぇ」
仕事場に貼ってある世界地図。これまでに私が旅して滞在してきた町には赤いマチ針で印を付けておきました。アジアを中心に30本程。
これを見て70カ国以上を旅してきた海人J氏(昨日のブログ)が反応しない筈がありません。「面白そうだね、山ちゃん」「Jさんも良かったらマチ針で刺してみて下さい」
J氏早速100円ショップで230本ものマチ針を買って来られ、世界地図に黒のマチ針を刺し始めました。マチ針が刺せる条件は、単に行った所ではなく、滞在し自分なりに一応その町について語れる箇所です。
「え~っと、南アフリカの・・南米の・・北欧の・・北米の・・」なんて言いながら刺し刺し刺し刺して、五大陸が次々と黒のマチ針で占領されていきます。そうこうしているうちにJ氏なんと230本全部の針を使い果たしてしまいました。
「ちょっとちょっとJさん、行った所じゃなくて滞在して語れる町限定ですよ」と念を押すと、J氏「ちゃんと語れる町だよ。あらら、230本のマチ針じゃ全然足りないわ。また買って来よう。それにしてもまだまだ行っていない所がところが山ほどあるなぁ~」って、ちょっとちょっと、私の30本の赤いマチ針が完全に埋もれてしまって見えなくなってしまったじゃないですか!(号泣)
みなさんも私の所に遊びに来て下さる時には、色つきマチ針ご持参ください(笑)
ところで世界で稼働している原発は432基。そのうちの1基が事故を起こしてこの騒ぎ。
432基。
今年ビニールハウス張りや種まき等の作業をずっとお手伝いいただいているのがこのお方。
網元の家に育ち外国航路の通信士となられ、個人的な旅行を含めると渡航した外国は70カ国を超す(爆)というちょっとやそっとではお目に掛れない御仁J氏。奥さまは大学教授。
写真の背景は標高600mの苗を育てる為のビニールハウスなのに、なぜか目の前が大海原のような写真になってしまっていると感じるのは私だけでしょうか?潮の香りはしない山の中でなぜかカモメが飛んで来そうな。
非常に好奇心旺盛、頭の回転が速く記憶力もいい方で、海外大好きな私は農作業中にも未だ行ったことのない国についていろんなことを教えて頂き、話は尽きません。山の中でお米を作りながら、こんな面白い方と御一緒させていただけるとは有り難い限りです。幸せ♡
雑誌「AERA]原発について100人の方が推進・反対・生活者・労働者それぞれの立場で語っています。500円
とうとう原発作業員の被ばく量の上限が撤廃されることになりました。何という悲劇でしょう。たまたま私は東電の協力社員という名の下請け、孫請、孫孫請けでの作業員でなかっただけで、自分だったらゾッとします。
これまで原発は「安全」と断言してきた学者や政治家や東電幹部が既に相当の被曝をしている作業員に替って作業して欲しいものです。それがせめてもの償いというものです。
中部電力浜岡原発はこれまでの津波想定を変更せず「現状で安全」を強調、現在停止中の3号機の運転再開を決めました。
福島原発では「想定外」でとんでもないことが現実に起きたのに、浜岡原発では津波想定は変更せず「現状で安全」と言い張ってます。電力会社の精神構造って、現状認識しない無視力ってスゴイ!!!会社側の論理で、これから原発の存在を守っていこうとすれば、市民に対しこれくらい感覚がズレまくり、厚顔、高圧的でないとイケないのでしょう。
東電や中電が「原発が危険?では、できるだけ早期に原発を廃炉しましょう。」では、モノ分かりが良すぎて気持ち悪いというものです。
どんな状況でも「安全、安全」を繰り返してこそ電力会社。
どうせなら中途半端に「総点検」などで(ホントに安全なら総点検など不要な筈)お茶を濁さず、何があってもどんなことが起きても頑なに「安全」を繰り返し、現状認識もできないまま世間から浮いて浮いて浮きまくって、電力会社に対する疑念を喚起し続け、ドンドン原発反対派を増やしてくれると有り難いです。
だって、こんな大事故が起きたのに電力会社の意識は何も変わってなくて「現状で十分安全です」って、これからも何が起きても変わらないってことですよね。スゴイ!(コワイ!!)さすが日本中にイラナイ原発を54基も作った方々のなせる業。想像以上に頑強ですな。本当にスゴイ!
映画「キング・コーン」世界を作る魔法の一粒。大学を卒業したばかりの若者二人がアイオワ州でトウモロコシ作りにチャレンジ、トウモロコシから見えてくる危ない米国の食糧事情を知っていく農業ドキュメンタリーなストーリーです。食品関連に興味のある方は観といてもいいと思います。 http://www.espace-sarou.co.jp/kingcorn/top.html
映画の舞台になったアイオワ州には神奈川大学卒業から約1年半程留学していたことがあります。
北アイオワ州立大学http://www.uni.edu/resources/about-uni
夏は恐ろしく暑く、冬は恐ろしく寒い所でした。
牛とトウモロコシと豚に囲まれた町に大学はありましたが、映画ではその小さな街並みとそっくりの田舎が出てきて懐かしさで胸が一杯になりました。よく知られている映画では「フィールド・オブ・ドリームス」http://www.youtube.com/watch?v=K7Wu-73prsoもアイオワです。若かったなぁ。当たり前だけどあの時は英語で授業受けてたんだなぁ。30数カ国の友達ができたなぁ。
中国語の授業では、勿論アメリカ人の先生の説明は英語で、中国語を習うんです。最初は頭がウニ?変な気分でした。
あんなに苦労して当時はちょっと話せたのに、今ではすっかり英語から遠ざかり、きれいさっぱり忘れてしまいました。あ~あ、もったいないなぁ~。たった1年半でしたが青春・宝の日々でした。
当時は日本へ帰ったら警視庁警察官になると決めていましたが、どうしたことか現在農民(爆)。でも今から思えば、アメリカの経験がなければ農業に目を向けることも無かった気がします。
もう22年も前のお話です。なのに昨日の事のような気がしますね。
こんなもので日本中が不安におびえてます。手の平の上に載るウラン燃料ペレット(1個10g)と燃料棒。小さいし細い、こんなもので。900万~1200万個のペレットが一基の炉心にあります。
呉服屋K氏が来て原発談義。彼も何冊も原発本を読んでかなり勉強していますので変に気を使うことなく話ができました。ブログでは知ったことのごくごく一部を書いているに過ぎません。
報道以上の原発の危険性に気付いてるけど、二人とも人前では知ったことをまず話すことはありません。話をしても変人扱いされるのがオチで、また分かってもらう必要も誰かに任命された役柄でもないからです。わざわざ嫌な思いをしてまで面と向かって原発の危険を訴える必要も義理も、安全・危険で議論するつもりもありません。
逆にもし私が原発について面と向かって話し始めたら、その人は私にとってかなり近い存在・大事な人です。
原発事故から既に1カ月を過ぎ、今大丈夫だと思う人はこれからも知らぬが仏で大丈夫だと思うでしょうし、今危ないと思う人はこれからも自分で調べるでしょう。
原発事故に対しての立ち位置は既に決まっている時期だと思います。原発問題は命にも通じる事柄だから、考えてる考えてないも含めそれについて聞けばその人のことのかなりのバックグラウンドが想像できます。一事が万事だから、その立ち位置は他の問題に対してもきっと見事に同じはずです。勿論どんな立ち位置でもお互いに自由です。
それぞれがそれぞれの立場でそれぞれの判断をしていくだけです。結局のところお互い身近な人しか守れません。みんなを守ろうなんて大それたことも考える必要はありません。
「自分と自分の周りを守る」シンプルにして当たり前のことです。随分勉強になりました。
大学ホッケー部の同級生Y「山田のブログは報道のタブーだから気をつけろよ。ブログが炎上しないか心配だ。」別の同級生T「山田、あんまり過激になるなよ。」
大丈夫!脅迫や妨害はありません(笑)し、私は反原発運動家ではありませんし支持政党もなし。このブログ、炎上するほどのアクセス数もなければ影響力もありません(ちょっと涙)。私の背後を調べていただいても何ら政治的背景も国際的シンジケートの影もありません。
ついでに元警視庁警察官。今では信じられませんが、デモを規制する側にいたんですね~。中にいたことがあるから、権力側の怖さはよ~く知っております。・・って何でこんな言い訳しなきゃいけないのか自体が変ですね。
でも、もし私が会社員だったらこんな原発関連のブログは書けなかったかも知れませんね。もし部下がこんなブログ書いてたら、「お前、営業に影響するから内容を変えろ」って指示を出してたかも知れません。
原発関連の本を読んでると毎日知らなかった事実を知ることになります。
知れば知るほど「ウソでしょ!」という事実がボコボコと出てきて、問題がつながって、拡がっていきます。私の頭の中ではもう随分前から原発問題は単に原発問題ではなく、横にも縦にも通じる人間の問題だと気付いてしまってます。
ブログを読んで下さっている方も「重い」ですよね~。内容を一応理解した上で書いてる私も「重く」暗澹たる気持ちになります。でも、原発で避難している人や現地の農業者、施設内で作業している人達に比べて何と「軽い重さ」でしょう。
それくらいは私にも引き受けられます。
それくらいしか引き受けられない。
まだまだ余裕あり。
「こんなことぐらい考えられずに農民が務まるかいっ!」ってなもんです。うらら牧場桜咲く。
住んでいる八百津町の広報誌に載っていた記事。平成22年度電源立地地域対策交付金の使途、つまり昨日ブログで紹介した高レベル放射能廃棄物処分場・瑞浪市の超深地層研究所の近隣町村に対しての原発対策費で我が町に交付されたお金の使い道。
・消防ポンプ自動車の配備
・防火水槽の設置
・自主運行バス車両の購入
・保育園運営費(人件費)
金額は不載ですが2億円程と聞いたことがあります。
原発とうちの町の関係です。
昨日のブログの本「原発列島を行く」には日本全国の原発施設がどうやって作られてきたかを紹介しています。全てはお金のばら撒きから始まります。上に書いた電源立地地域対策費です。原発周辺の町は潤っていると言うイメージがありますが、この本を読むと全国各地の原発立地の町村が潤うのはごく初期の数年で、その後は原発依存が強まり最終的には町の経済が破たんしていく過程が例外なく載せられています。原発を誘致した町は言葉は悪いですが、お金と言うシャブ漬状態になり、最終的には独立性もなく電力会社の末端組織になり下がります。
今回の福島第一原発のある双葉町の例では、当初原発反対の町長が最終的には原発推進派に廻り、交付金をもらってバカバカ箱物建てて、自己負担の起債と維持費で町財政が破綻し、その返済の為の交付金欲しさに更に町長から電力会社に原発の増設を要請することになりました。現在では町長の給料も無しという破綻状態です。 「馬鹿な町だなぁ」と片付けてはいけません。話はこの町に限りません。どの町も同じ状態に陥っています。
原発の町は潤っていると言うのは大きな間違いです。箱物や道路を見ただけのイメージ、幻想でしかありません。
「毒饅頭」・・・。何日も食べてなくてお腹が減っていて(町財政)、目の前には美味しそうな饅頭(電源立地交付金)があります。その饅頭には毒が入っているのを知っているのですが、空腹に耐えきれずちょっとだけならと一口食べます。これが美味い。なんたって働かないでも「どうぞ!」と、そこにいくつもの饅頭が置いてあるのですから。もう一口、もう一口と食べてしまって、結局全身に毒が廻って全身も思考能力も痺れきってしまいます。毒には放射能と財政破綻の2種類があります。毒は猛毒だったと気付いてももうやめられません。破れかぶれで「もっと毒饅頭を食べさせてくれ(原発の増設要請)」とこちらから頼むことになります。我が町ももう一口食べてるんです。町財政では既に毎年入って来ないと困るような予算になってしまっていると考える方が自然でしょうね。
それにしても八百津町の保育園の子供たちが原発の関連のお金で育てられているとは知りませんでした。知れば知るほどトホホ。これじゃ、みんな直視したり考えたくなくなるわね。
「原発列島を行く」鎌田慧(さとし)著 集英社新書
この本の中に私達が住む東濃地方が出てきます。第2章 処分所研究 岐阜県東濃地方
舞台はここ八百津町福地から木曽川を挟んだすぐ隣の瑞浪市です。そこには「超深地層研究所」があります。何ですかそれ?
核燃料サイクル開発機構(核燃)が高レベル核廃棄物最終処分を地中深く埋めてしまう研究をしている所です。
核関連ですので八百津町を含め近隣市町はもう何年も前から年億単位のお金が配られています。ここの地層は岩盤が一枚で処分に適しているとのことです。一説には丸山ダムのかさ上げ工事は、この処分場地下の放射能廃棄物を冷却する水を取り込むためと言う噂も以前からあります。
今は研究所となっていて廃棄物は持ち込まないと言うことになっていますが、構想では深さ1000m、地底の処分坑道には放射能廃棄物ガラス固形体4万本を埋設するのに4平方キロ必要です。そして現地をしつこく飛び回っているヘリが上空から物理調査している範囲が4平方キロ。地元から既に買収済みの土地に130m掘られた竪坑の直径は最終処分場の竪坑の幅と同じ6m。オヤオヤ、見事に合致してます。研究所からなし崩しに処分場の本命へと見なされているのです。
動燃の暴露された内部資料には「地層処分施設と同一条件下で研究と実証を行い、これを地層処分に絶えずフィードバックすることが望ましく、このため地層処分施設に隣接して地下研究施設を置く」・・・これ、どういう意味か分かりますか?つまり研究施設の隣に最終処分場を建設するという意味です。
今は廃棄物を運び込まないと言ってますが、そんな約束が破られた事例は原発に関しては山ほどあります。私は信じません。
海のない岐阜、それも私の住むすぐ隣町に将来高レベル放射性廃棄物(勿論高温要冷却=爆発・地下水漏えい有)最終処分場。
54基の原発の廃棄物が行き場をなくして困っているのは事実で、最終処分場が決まっていないのも事実です。廃棄物の処分場が決まってないのに原発54基がずっと動いているのですよ。ですから、賛成とか反対の以前問題で最初から無茶苦茶な話なのです。だから原発はいらないのです。そして福島の原発の問題は他人事ではなく、しっかり岐阜までつながってしまっているのです。
プルトニウムの半減期は2万4000年。残念ながら現在、核廃棄物を安全に何百年も保管できる金属容器はいまだ存在していません。
大学受験で上京した時に、雪降る夜の池袋で見た演劇の強烈なインパクトがいまだに忘れられません。ストーリーはメチャクチャ支離滅裂、ゲラゲラ笑わせシクシク泣かせ、つばは飛び交い、かと思えば生理用品が観客席に飛んで来るは、シュールで過激で、女優はおっぱい丸出し、それなのに真剣、太宰治をモチーフに題からして訳のわからない「マンハッタンでクジラ」。まだ田舎の高校3年生だった私にとってはまさに「バットで後頭部を殴られる」様な衝撃でした。劇団「碧亭」ミドリテイ今はありません。
そのあまりの衝撃に痺れ、以来大学を卒業するまで4年間池袋の小劇場「シアターグリーン」に通いつめました。劇場とはいえ元お寺の倉庫でホントに狭くって僅かな人数でもギュウギュウ詰めで観てたのが今では宝の思い出です。(今は改装ピカピカ)そしてとうとう大学3年の時には見るだけでは飽き足らず、とあるアングラの劇団に参加しました。とは言っても一公演だけで裏方でしたが。いやぁ~演劇はいろんな意味で辛いと言うことだけはよ~~~く分かりました。劇団「飯島組」今はありません。
その後もこれまでに東京でどれくらい演劇を見たでしょうか。ですから演劇に関してはかなり点が辛くなります。結局今まで数知れず見た演劇のうちで、高3の受験で初めて観た衝撃を越える演劇には出会ったことがありません。実はそれを越える演劇に出会いたくて、いまでもたまに東京に演劇を見に行きます。
今晩は一緒に飲んだことがある知人が主催する劇団の目出度い旗揚げ公演。日本酒とお花を両脇に抱え名古屋に観に行きました。役者のポテンシャルが非常に高い劇団、配役も申し分なし、旗揚げとは思えない実力でした。脚本がよかったらかなりいい所に行く劇団になるに違いありません。旗揚げ公演を見れて良かったです。劇団「パンジャーボンバーズ」http://www.panbons.com/index.html
演劇って本当に作るのが大変。私も負けずに米作りを通して自己表現しようと思います。
毎週水曜日に友人のKさんがピアニストとして出演するジャズBAR「サバサバ」にJ氏のお誘いで行ってきました。一ヵ月半ぶりにお酒を飲みながら、生まれて初めてのジャズバー。ジャズと稲作、どこかで似ている。変な感想ですね。例えばトラクターのエンジン回転数と、作業走行スピードと、田んぼの土質と、耕す深さと、天気がバッチリ合うと同じ農作業でも気持ちがいい。
ジャズも農作業もイレギュラーした時にどう合わせていくか、どうタイミングを合わせてどうもっていくかを即座に判断して対処していく。
いつも百姓学校で見るKさんがここではカッコイイアーティスト♡
何も知らない私は「あの立って演奏するバイオリンの化けモノはなんて言うのですか?」とJ氏に尋ねると「あ~あれはベースと言うんだよ。ジャイアント馬場さんはバイオリンとして弾いてた。」「へ~!!」
風評被害に対抗して福島や原発周辺の農作物を買いましょうと言うキャンペーン。私は同じ農民だけどゴメンナサイ買わない。同じ農民なのに薄情だと言われるかもしれないけれど「農作物がどれほど大気や水や空気を使って育っているか」を誰よりもよ~く知っているし、本題の本質がすり替わっていると思うのです。何で原発の責任を我々が享受して対処しなくてはいけないのでしょうか。
「風評被害はいけない!」のではなく「深刻な風評問題が起きる原発がイケナイ!」とはならないのが、どうにも私には解せない、実に解せません。これは明らかに問題のすり替えです。
農作物に関しては、全品放射能検査なんてことは勿論できませんし、検査を受ける農産物だけ事前に洗浄された後に計測するよう決められています。そもそも食べ物は内部被曝を問題にすべきで、現在の計測に意味があるのかどうかが非常に疑わしい。売ってる方も買ってる方も自分の情報や判断ではなく、たんなるイメージで安全と思っているに過ぎません。日本中が汚染されていればもう仕方ないけど、特に15歳以下の子供たちにいい加減な安全イメージで食べさせるべきではないと思います。
風評被害についても政府、東電は補償をすると明言しました。原発政策を推し進めてきたのですから、その被害を補償するのは当然です。責任は取ってもらいましょう。
「風評被害=買わない人が悪い=買う人は善人」なんて偽善の構図はオカシイ。「私には原発に関して知らぬ存ぜぬで政府東電を信じ過ぎ、原発事故を起こしてしまった事に対して責任の一端がある。だから危険かもしれない農産物を償いの意味で買って食べよう。」なら分かります。
この件に関しては(他の事は?もありますが)武田教授のご意見に賛成です。http://netwatch.24joy.net/fukushima/index.php?itemid=1262&catid=105 http://takedanet.com/2011/04/post_faf5.html
3週間4回に渡る種まきが完了ししました。
今年はこの4人でワイワイやりました。
お米はお米自身の生命力+水+太陽+風+土+温度+空気+人+農機具+燃料etc
でできています。これは言葉では理解できますね。でも、実感できるようになるのは何度も何度も泣いたり笑ったり、時には天を恨んでみたり、辛い思いや、心から有り難いと思える経験を何度も重ねるか、さもなければ天才的な感性を持ち合わせていないと感じることはできません。根性論ではなく、体と五感と時間がそうした感性を少しずつ形作ってくれます。
お米作り17年目ですが、私がそれらを実感できるようになったのは、経験も10数年過ぎたここ最近のことです。読書や頭ではたどり着けない世界が広がっています。
それを体や経験で実感すると稲の前では「自分が」という思いがどんどんなくなっていき、きっと多分最後には「感謝」しか残らなくなると思えてきます。都会でサラリーマンをしていた時には、個人の力や能力が重要でしたが、それとは対照的であるかも知れません。
要するに農民がお米を作るのではなく、自然の力がお米を作るという当たり前のことです。お天道様に作っていただいている。だから、お天道さんが怒る時や調子が悪い時、台風や日照り続きがあっても農民としてなるべく天気に向かって文句は言わないようにしています。
私が原発問題に大きく反応しているのはここです。あまりにも自然に対して畏敬の念や感謝の念を忘れて、人間の力を過信してきた結果がこの有り様だと思うのです。
人間が考えて自然界にない放射性物質と破壊的なパワーを生み出し、事故を起こしてなお、過小評価で本当の反省をしないでやり過ごそうとする。人間の作った物質で自分達の首を絞め、絞め続ける。自然に対していだけでなく、人間の命に対しても畏敬の念や感謝の念を忘れる。
原発事故処理には、これまで原発を安全だと言い続けてきた推進派の国会議員や大学教授達には率先して被ばく覚悟で建屋に入って作業してもらいたいものです。 理解と実感とは違う筈。
それにしても原発関係の組織ってこんなにも・・・
独立行政法人原子力安全基盤機構
独立行政法人日本原子力研究開発機構
独立行政法人原子力環境整備促進資金管理センター
財団法人原子力安全研究協会
財団法人原子力安全技術センター
財団法人原子力国際技術センター
財団法人日本原子文化振興財団
原子力委員会(JAEC)(内閣府)
原子力安全委員会(NSC)(内閣府)
原子力安全 保安院(NISA)(経済産業省)
原子力発電環境整備機構(NUMO)
(社)日本原子力産業協会(JAIF)
(社)日本原子力学会(AESJ)
(財)原子力安全技術センター(NUSTEC)
(独)原子力安全基盤機構(JNES)
(社)日本原子力技術協会(JANTI)
(財)原子力安全研究協会(NSRA)
(独)日本原子力研究開発機構(JAEA)
(財)原子力研究バックエンド推進センター(RANDEC)
(財)日本原子力文化振興財団(JAERO)
(財)原子力発電技術機構(NUPEC)
(社)火力原子力発電技術協会(TENPES)
(財)原子力国際協力センター(JICC)
(社)原子燃料政策研究会(CNFC)
(財)原子力環境整備促進・資金管理センター(RWMC)
・・・ざっとこれだけあるけど誰も責任を取らないし取れない。
アマゾンが復旧して注文していた本が続々と送られて来て、もう何冊読んだでしょうか、今は4~5冊の原発関連の本を同時に読んでいます。
週刊現代はご覧の通り原発反対派ですね。400円。最初は週刊誌ってどうなの?と思ってましたが、どうしてどうして、本では得られないような情報も載っていて意外に勉強になります。週刊誌の世界も原発推進派と反対派の真っ二つに分かれていて、書店の棚はそれぞれの主張合戦になっています。
推進派の週刊誌や雑誌も数年後に検証するために買って保存しようと思います。それでも週刊誌の方が推進・反対の両方の意見があるだけでもテレビの世界に比べれば健全だと思います。
さて、民放最大手フジサンケイグループが主催の環境問題に熱心に取り組む企業団体を表彰する「地球環境大賞」、2月に決定された今年の「大賞」はなんと東京電力。現在東電は大賞受賞を辞退する方向で調整中とのことですが、民放と東電の関係はこんな所にも。これ週刊現代の記事です。
戦争と原発って何か似ているような。
どちらも国策、政府が決定権を持ち、庶民の預かり知らぬところで進んで行き、庶民が反対したくても気付いた時にはもうシステムができ上がっていて反対できないどころか、「大東亜共栄圏」など心踊るような言葉に乗せ、権威ある大学や賛成派を垂らし込んで同じ庶民に反対派を抑えつけさせ、産業界や新聞社と結託する。誰も殺したくも殺されたくもないのに徴兵されて外地で大勢殺し、広島長崎に原爆落とされて日本人270万人が殺され、その時になって庶民は気付く「どうしてこんなことになってしまったんだ!?」「政府に騙された」
それからしばらくして長崎広島であれほど沢山の人を殺傷した原爆と同じ原理の「核分裂」を平和利用だと錯覚を起こすように「原子力」と呼び「夢のエネルギー」と胸躍らせ、反対派は「左翼かアカか危険分子か気違い」と決めつけるような庶民同士の雰囲気を作り上げ産業界やテレビや新聞と結託し、知らない間に日本中に54基もの原発ができ、結局爆発して放射能が出て、沢山の避難民が出てその時庶民は気付く「どうしてこんなことになってしまったのだ!?」「政府と東電に騙された」
どうやら原発は危ないかも知れないと聞こえてくれば、「CO2の排出が無い原発は地球温暖化対策の切り札、クリーンエネルギーです」「地球にやさしい未来のエネルギー」などと胸躍らせ、実は地球温暖化は二酸化炭素のせいという学説は元々捏造データから始まっていて世界ではその嘘がばれているのに、日本ではそれをひた隠ししテレビや新聞で「地球温暖化はCO2だ」と一大キャンペーンをして信じ込ませ、「環境」と言えば何でもまかり通るように産業界と結託し地球温暖化で儲けるシステムを作り上げる。その結託したテレビ局が原発を爆発させた東京電力に地球環境大賞を授与する。原発に環境大賞とは大したジャーナリズム魂(騙し)ではないか。
原発ならまだしもプルサーマルや再処理工場など、庶民が知らない間に原発と比べてもとんでもなく危険なものをドンドン進め、挙句の果てにレベル7の大事故を起こしておきながら「チェルノブイリとは違う、安全だ」を繰り返す。
浜岡原発は活断層の真上に建ってて「ヤバイ!!!」とたくさんの識者や団体が警告を発していて、しかも現実に、実際に福島原発が地震と津波でこんな大事故を起こしたにも関わらず停止も廃止もせず、電力会社は原発の計画や建設を強行しようとする。
原発が実際に爆発を起こし大量の放射能が吹き出し、農地も海も汚染させ続けているのに「原発反対」と声を大にして言える当たり前の自由な雰囲気はいまだになく、原発反対派はテレビに出れないいびつな情報操作。「みんなで一つになろう」「がんばろう日本」などという軽薄なフレーズで心躍らせつつも真剣に考えることをせず「仕事が忙しいから、無力だから」と実は冷やかに「知らぬふりをする」。
世論調査では66%が原発は現状か推進派。水戸黄門の「お上には逆らうな」という洗脳長寿番組はここまで私達を羊化させたのか?知ることや考えることを拒否しているとしか思えない66%驚くべき数字。今、現在、原発が事故って放射能漏れが大量に続いているのを知った上で。
「なぁ~に、世の中そんなものさ、何一つ憤りもせずに生きろよ」
実に冷静なふりをしながら冷ややかに「知らぬふりをする」
そして、
後日直接的に自分に重大な問題が降りかかって来たときに言う
「どうしてこんなことになってしまったのだ!?」
「こんなことになっていたとは知らなかった」
「知らなかった」と「知ろうとしなかった」は似てはいるが違う
~原発世論調査~
(スイス)
20日付のスイス紙ル・マタンは、福島第1原発事故を受けた世論調査を掲載、将来的にスイス国内の原発廃止を望む意見が87%に達した。
(フランス)
5日付の仏紙フランス・ソワールは、同国が20~30年以内に電力の原発依存を減らすことを望む人が83%に達したとする世論調査結果を掲載した。
フランスは電力需要の80%近くを原子力で賄う「原発大国」
(原発事故レベル7を起こしている日本)
18日朝日新聞調査では 原発を「増やす」「現状程度」との回答は合わせて66%。原発推進・現状維持を容認する声が今も半数を超えていることになる。
原発事故で避難、先の見えない不安、もう二度と自分の土地に帰れない、子供たちの将来の健康被害という不安を抱えた住民・農業者・漁業者・各業種の方が「日本では今でも原発推進・現状維持派が66%もいる」と聞いたら何と言うだろう。たまたま自分は福島から遠くに住んでいて避難しなくて済んでいるだけ。知らさない政府と知ろうとしない私達。
「がんばろうニッポン」「みんなが一つになれる」「被災者の気持ちになって考えよう」・・・軽薄なフレーズが今日もテレビに・・あぁ・・こりゃ・・もう・・ダメじゃなかろか?・・
・・いや・・ちょっと待て・・自分も原発事故までは面倒臭い原発のことなんて避けて何も知ろうとしなかったではではないか
変な社会的なレッテルを貼られるのが嫌で敢えて知ろうとしてこなかったではないか
「知る」http://www.iam-t.jp/HIRAI/index.html#about
週刊金曜日は特定のスポンサーを持たず、購読者のみが支えている雑誌です。
スポンサーがいないと言うことはこんなに自由な記事が書けるものなのですね。怒っています。今回はこれまで原発推進派に組してきた文化人、芸能人100人以上のブラックリストを実名を挙げて糾弾しています。ちょっとやり過ぎな気もしますが、個人名は別としてこれまで原発安全神話がどういう形で作られてきたのかがよく分かります。
怒っています。長年原発の危険性を考え続けてきた方が憤ってます。
「想定外想定外と言うが、想定できないような素人が原発を作って運転するな!」ごもっともです。津波のせいにしてはいけないし、実は津波が来なくても同じ事故は起こっていたのではないかという疑問は十分存在します。どちらにしても問題の本質は津波ではありません。自然災害のせいに問題をすり替えてはいけません。
原発で何が起きているのか、誰も原子炉の中に入れないのだから本当に何が起きているのか正確に分かる人は推進派反対派どちらにしても一人もいないはずです。
小出助教、広瀬隆氏ら原発反対派の言っていることが全部合っているとは思わないけれど、彼らの方が少なくとも彼らは東電や政府や保安院よりもはるかに命について深く考えて来られ、また強大なスポンサーは存在せず、人生をかけた真っ直ぐな人柄を感じることは間違いありません。
それにしても恐い、恐ろしい。見えない放射能への恐怖。
では漠然としたイメージではなく自分にとって一体何が恐いのかをずっ~と解きほぐしていくと、最終的には自分が死ぬことより愛する人や大切な人を亡くしたり、苦しむのを見ることが「恐い」という当たり前のことが分かってきます。「みんなが」とか「日本人の多くが」とか「世界が」とか言うのも勿論あるけれど、突き詰めて問題を単純化してみると問題は日本でも世界でもみんなでもなく、「近しい人をどう守るか」に問題は集約されます。個人は大勢のことではなく、個人のことに集中すれば重くなり過ぎず対処も方策も見つかるというものです。社会の責任から逃れるのではなく、社会への責任を考えていくには、怖さをぼやかさないで近しい人や大事な人にいやと言うほど焦点をぐっ~と合わせてみる。それをクリアーできた人がはじめて「みんな」を心配できるのかも知れません。
ちょっと前の動画ですが、広瀬隆が怒ってます。
時間が無ければ1時間30分頃から
http://www.ustream.tv/recorded/13570192
どうして特に原爆事例をたくさん知っている長崎大学や広島大学の教授達が、テレビやラジオ等のメディアで「心配ない。安全です。」を繰り返しているのか私には不思議でなりませんでしたが、なるほどカラクリがありました。 1時間41分頃から
小出助教も怒ってます。
1時間43分40秒あたりから分かり易い質問時間。
原発事故の問題をずっと考えていくと、劣化ウラン弾や原爆・水爆に始まり、差別や戦争、富の集中やお金の流れ、組織に意識に政治に国際問題・・ことは原発を置いてきぼりにして問題は複雑な絡みの中にあるんだと言うことが分かってきます。とても東電や政府を悪者にし善悪の単純化だけで思考停止させることができません。原発は年間2兆円から3兆円産業になっていて、従事する人も多いので止めることは非常に難しいし、いままで止められなかったのも頷けます。
あえて単純化させると「お金の価値が命の価値を越えてしまった」と言えるのかもしれません。そして、これは原発に限った事ではないと思います。お金って本質的には実体が無いのに。。。
京都大学原子力実験所の小出助教の著書や動画などをいくつも見ていると、彼が言っていることは単に原発の問題だけでなく「誰かの犠牲の上に成り立つ幸せの不条理」をずっと訴えている気がしてなりません。
不条理はコトの善悪の単純化だけではすみません。
それにしても、こんなことばかりを連日考えたり、知らなかった事実を次々に知っていくと非常に暗澹たる気持ちになってきて、もういい加減調べたり考えるのをやめようかとも思いますし、実際もうちょっと若い時だったら耐えられず思考停止に逃げ込んでいたのかも知れません。
今はそれに少しは耐えたり自分なりに正面から見ようとする努力が少しはできるような年齢を重ねてきたのかな?ともフッと思えます。
原発を自分なりにマジで考えることで、自分の生活や心、意識を少し深く掘り下げる作業をしているのかも知れません。
ここ数年、自分の中で手に負えそうもない問題だと思う事柄は般若心経に照らし合わせて考えてみることしています。そうすると心が軽くなって知らぬ間にフゥ~ッと問題が消えて自由な感覚なることが多いのです。ところが今回の原発問題はたくさんの命に関わることだから、どうやって般若心経の考えに当てはめるのか分からないでいました。
でも最近、上手く言えませんが何か感覚的に当てはまり方があるような気がしています。
何か見えてきそうです。
よし、もうちょっと粘ってみよう。
今日の中日新聞、元原発の技術者菊池洋一氏の証言「工事作業員の立ち小便は原子炉格納容器の底の部分で常態化していた。」
ああ、そういうことなのですね。
イメージとはずいぶん違います。
たった一週間前なら絶対に載らないような原発批判記事が新聞に載り始めました。
さて、原子力発電は膨大な量の劣化ウランを生み出します。「エイ!砲弾に詰めて処分してしまえ!」という恐ろしい発想が劣化ウラン弾を大量に産み出しました。イメージでは劣化ウラン弾はアメリカ軍の専売特許と思いきや、既にアメリカの他にイギリス、ロシア、トルコ、フランス、サウジアラビア、タイ、イスラエルが軍隊システムに開発導入して世界の武器マーケットで販売されています。
核兵器に核爆弾、非核三原則に核拡散防止など「核」という言葉には軍事や危険を伴う匂いがしますが、同じものが平和利用だと「原子力」と呼ばれます。原子力と言うと何か明るい未来と言うイメージがします。でも勿論原子力も核分裂、核分裂にとっては軍事目的か平和利用かなんて関係なく、どちらも危険な放射能を発する意味で全く同じ存在です。
原子力発電を言い換えれば「核分裂発電」、原子力空母を言い換えると「核分裂空母」、原子力潜水艦は「核分裂潜水艦」随分イメージが違いますね。
さて、今日の農作業は種まきの第3回目。種まきと言うと牧歌的なイメージがありますが、これ、地味で意外にきつい作業です。大変な作業ですが、今日は私、福地G氏、福地T氏、瑞浪J氏、そして八百津から種まきを学びたいと来られたM氏の5人がかりで作業はスムーズに運びました。あぁ、みんなでよく働いた~。
人は食べなきゃ死んでしまいます。何だかんだ言ってみたところで、最後に頼りになるのは食べ物です。
お米作りのノウハウや経験があれば、ちょっとした水平な土地と水さえあれば日本全国で生きていけ、更に日本と言う枠にこだわらなければ、東南アジアをはじめ土地と水さえあればお米を作って世界中で生きていけます。例えばエジプト。ODAなどで日本が技術指導をしたエジプトでは日本のお米作りがとても盛んな国になってます。イメージと違いますね。
実は自分で命の糧を生産できる農民は日本全国~エジプト~世界と「視点さえ変えることができれば」例えば原発に万一のことがあっても最も不安にならなくてよい人種と言えます。
「視点さえ変えることができれば」ですが。
今日の中日新聞に、原発反対派でこれまで大手メディアに無視され続けてきた京都大学原子炉実験所小出助教の意見が掲載されていました。「お、中日新聞。」
昨日のブログで紹介しましたお勧め本の著者です。
原子力の専門家・研究者にして反原発派、「助教」という呼び名は以前は「助手」反対派だから大学からも冷遇され出世もできず、でも自分の信念に生きた方です。http://netwatch.24joy.net/fukushima/index.php?itemid=1073&catid=106
これまでテレビや新聞などでなんとも変だったのは、出演する大学教授や専門家が原発推進派の方で占められていたことです。情報統制。
いろんな意見があっていい、だって原子炉で本当に何が起きているのか、これからどうなるのかを正確に知っている人は誰一人いないのですから。
テレビや新聞では原発推進派の意見や反対派の意見をカンカンガクガクやって、その両方を見た私達がより広く判断すればいいと思うのです。
いろんな考え方があるから、その判断はちゃんと知った上なら本当に推進・反対どちらでもいいと思います。知るって大事だと思うのです。
推進派=安全派=御用学者だらけの報道では片側の意見しか知る事ができません。
だから信用性できないのです。
どちらの派もちゃんと出せばいいのに・・と思っていたら、1988年私が大学4年生の時のテレビでは推進派と反対派がガチンコ討論してました。
少なくとも今よりははるかに健全だと思います。
なんと23年前の番組なのに今見ても違和感がありません。
つまり、23年間何も変わっていない?原発増設のレールはもう23年前にズッシリ強固に出来上がっていたんだなぁ。
そこまで安全と言うなら福島や青森の田舎に迷惑をかけずに原発は東京湾に作ればいい、なぜ原発の電気を使わない福島の住民がここまで苦しまなくてはいけないのか?
こんな福島県の苦痛の上にこれほどの幸せや繁栄があっていいのだろうか?
小出助教が推進派から反対派に転じたのは「なぜ都会に原発を作らないのか」という疑問からでした。
節電もいいけれど、残念ながらそれは免罪符にはならないと思うのです。
「原発はイラナイ」
「レベル7でも安全です。心配ありません。絶対に大丈夫。この評価は不当だ。」この文句今日一斉に(長崎大学、首都東京大学、福島大学各教授)テレビやラジオで何度も見聞きしました。原発も震災前は「絶対に大丈夫」と何十年も言ってたのに。
危険度が国際基準最高レベル7、原発4基が爆発して一カ月以上毎日放射能を垂れ流し事態の収拾のめども立たないのに、それでもなお「あの遅れた国、ソ連のチェルノブイリと私達は違うっ!一緒にしないでっ!」ではレベルがいくつになったら本当に危機を感じるの?レベル8はありません。
原発のことを勉強し始めて自分でも「どこにこんなパワーがあったのか?」と驚くほどのハイペースで毎日関連本を読んでいます。
「隠される原子力 核の真実(原子力の専門家が原発に反対するわけ)」小出裕章著 創史社 1400円+税
本は年間150冊ほど読むでしょうか?その中でもこれは久し振りの良書です。
原発のことが非常に分かり易く、かつ広く深い知識、更に氏の哲学が学べます。原発のことを読んで素人なりに知識が一通り付くと、その後は単なる賛成反対ではなく著者の人生観や哲学を学ぶことそのものだと言うことが分かってきます。
そしてそれは自分の人生観にも大いに影響してきます。
真面目に原発のことを勉強し始めてよかったと思います。
こんな良書に出会えたのもよかったです。
原発や報道のウソを「知りたい」と思われる方、原発について大人の常識としてよかったら是非読んでみて下さい。少なくとも知っておいて損はありません。
山ちゃんがお勧めします。
2010年12月、震災3ヵ月前に出た本です。
そんな小出氏のレベル7にたいしてのご意見です。http://netwatch.24joy.net/fukushima/index.php?catid=106&blogid=11
去年の今頃大好きだった作家井上ひさしさんが亡くなられました。
彼なら今の日本の状況を何と言うだろう・・そんなことを考えながらトラクターを運転してました。
この期に及んでチェルノブイリと比べて現在は一割の放射能放出量だと宣伝して何の意味があるのでしょうか?東大大学院岡本教授「チェルノブイリに比べ桁違いに放出量は少ない」とNHKの報道。
その桁違いに少ない放射能放出量、67京ベクレル。。。
あの木村太郎は「今、国民が安心できる報道ができないならジャーナリストとして失格だ」と・・ちょっと待ってください、今必要なジャーナリストは事実を曲げず正確な報道をしてくれる人です。
さて、日本で現在稼働中の原子炉は全国13道府県17か所54基あります。
更に
現在計画・建設中の原発は、
青森県大間原発1基
青森県東通原発3基
福島県浪江・小高原発1基
福島県第一原発2基(申請取り下げ)
静岡県浜岡原発1基
山口県上関原発2基
鹿児島県川内原発1基
島根県島根原発1基
福井県敦賀原発2基
合計12基(14基)
あぁ・・建設・計画中の原発がこんなにあるのね。。。
今回初めて知りましたが他にも
原子力関連施設は
茨城県東海村に三菱原子燃料の再転換加工施設、成型加工施設、
原子燃料工業東海事業所の成型加工施設のほか核燃料再処理施設
神奈川県横須賀市にはグローバルニュークリアフェルジャパンの成型加工施設
大阪府熊取町には原子燃料工業の成型加工施設
青森県六ケ所村には日本原燃のウラン濃縮工場・廃棄物埋設処理施設、
核燃料再処理施設(建設中)
神奈川県川崎市には東京都市大学(旧武蔵工業大)の原子炉(事故で廃炉)
神奈川県横須賀市には立教大学の原子炉(廃止)
東大阪市には近畿大学の原子炉
大阪府熊取町には京都大学の原子炉
茨城県東海村には東京大学(休止)や日本原子力開発機構の原子炉
茨城県大洗町には日本原子力開発機構の原子炉
・・・とまぁ・・こんなに核物質を扱う施設があるのですね。
ちなみにアメリカはここ30年ほど原発を作ってませんが、現在111基の原発が稼働し、1945年以来大気圏内で行われた原爆実験は1200回に及びます。核廃棄物である劣化ウラン弾の製造・研究・試射・貯蔵・廃棄を数施設は55か所にも及び、被爆者の数も大変多い知られざる被曝大国です。
何もここで不安を煽りたいのではありません。言いたいことは、いかに私達が原発や核や放射能のことを知らないか、知らされてこなかったと言うことです。あやふやなイメージで原発や核問題を語るのは危険です。まずは知る、知ろうとしなければ、今起きていることに対応できず、また過ちを犯すことになりかねません。
「ああ、こんなことになってしまって」と反省する中で、私の中では「知らない」は「知ろうとしない」ことなのです。今、農作業でとても忙しいけれど、自分の問題として捉えた時には、そんな知らんぷりはもうできないのです。
これが稲の赤ちゃんです。苗の芽(白く見える)が土から顔を出し始めました。
16年のお米作りを通して、基本は毎日が自然相手の仕事ですから自然の前では人間は無力だと言うことを何度も何度も痛切に感じてきました。分かり易いものでは台風、それまで育てた稲を一日でなぎ倒していきますし、そんな災害でなくても私達人間には一滴の雨を降らすことも降らさないこともできません。
ついつい稲を作っているつもりになりますが、私達人間は逆立ちしても稲の葉を1mmも伸ばすことはできません。稲自身が成長しているに過ぎないからです。その成長のメカニズムはまだ分からないことばかりです。私達は知っているつもりになっているだけです。
原子力は結局のところ人間には制御できない代物だったと思います。
「神の領域」と誰かが言いましたが、放射能まで制御できるという過信がこんな状況を生み出しました。
必要以上に「危険だ」という危険デマによる風評被害、必要以上に「安全だ」という安全デマによる逆風評被害。
安全・危険それぞれお互いの立場で批判し合う事態になりつつあり、一瞬そこに目が奪われそうになりますが、事の発端や元々の原因は原発が水蒸気爆発した事にあり、もっと言えば原発が存在していた、もっと言えば原発をコントロールできるという過信にありました。もっと言えば、好き勝手にやりたい放題してきた原子力推進派と好き勝手にやりたい放題させてしまった私達がいます。
「だって知らなかったんだもん。」
だから知ろうとしない(知らない)ことが招いた現象でもあり、どこまで行っても自分達自身の責任に帰って来ます。
ある程度の知識をみんなが持ち合わせた今
「だって知らなかったんだもん。」という言い訳は今後はもう通用しません。
原発は停止どころか、実際には現在も新しい原発の建設が推進されています。
私はこれ以上馬鹿を重ねたくありません。
さて、「福島原発は爆発するのか?」について
中部大学武田教授のご意見が載っています。http://takedanet.com/2011/04/post_df3a.html
昨日お伝えした「再臨界の可能性」問題の1号機のデータは9日から計測不能ということで?出てきてません。こんなんでは余計に不安が広がるというものです。
各放射線濃度の分かりやすいグラフ
以下のURLにアクセスして下さい。
再臨界が起きている可能性があります。
原発一号タービン建屋にてクロム38と言う物質が大量に発見されました。
クロム38の発見情報は公式の発表です。(誤報であることを祈ります)
クロム38と言う物質は塩素が中性子に反応してできる物質で、中性子は臨界が起こらないと発生しません。
1号機で再臨界が起きている可能性が濃厚になりました。
再臨界で高温が発生し除熱できないと水蒸気爆発で圧力容器の爆発が起こる可能性があります。その場合、前回の水蒸気爆発とは比べ物にならないとんでもない放射能が飛び散ることになります。以下の動画、京都大学小出助教は爆発した場合風下の200~300kmの避難を教唆しています。(福島から北の風なら東京も完全に含まれる)
危険を煽るつもりはありませんが、最悪の事態も含め報道されるべきです。
再臨界とは
http://www.weblio.jp/content/%E5%86%8D%E8%87%A8%E7%95%8C?erl=true
放射線量が急激に上がっているグラフ
再臨界についてラジオ(1~2があります)
再臨界についての動画(開始10分ぐらいしてから小出氏が電話で説明)
終盤は再臨界による爆発が起きた場合の避難範囲
http://www.videonews.com/asx/marugeki_free/521/marugeki521-1_300.asx
お米作りを始めて10年ほど稲作の技術書や肥料や栽培法の本を何十冊も読みまくりました。きっとどこかに自分の目指す理想的な米作りの栽培技術が書いてあるに違いないと探し回った10年でした。結果から言うとそんな本は一冊もありませんでした。
本によって書いてあることがまるで違い、驚くほど正反対の栽培理論も沢山目にしました。考えてみれば当たり前のことで、ここ福地の土質や水や気候をバッチリ考慮に入れて書かれた本がある筈がありません。そこで得た稲作の知識は勿論その後の米作りの考え方に役立ちましたが、
「結局自分で考えていくしかないのだ。」
究極のところ、どんな名人も農学博士も稲のことなんて分からない、分かる筈がないのです。稲の前では人間の知識なんて爪の先程のわずかなこともないのです。
「内部被曝の脅威」(肥田舜太郎・鎌仲ひとみ著/ちくま新書)を読んで、これまで勉強してみた放射能のことを思い返してみると、稲作の本を読みまくっていた当時のことを思い出しました。内部被曝や放射能の人体に対する影響や危険性がインターネットやテレビ、本や大学教授、医師によってまるで言っていることが違うのです。違い過ぎる。あまりにも違う。
どうやら結局のところ、誰にも原発や放射能やその危険性の正確なことが分からないと言うことに気付き始めました。語る人の立場や職種や経済的なバックボーンや歴史によって見えているところが違えば、意図するところも違うんですね。
ただ、これまでにハッキリ見えて来たのは「安全派=放射能の影響は少ない派」の意見は概して莫大なお金や大きな力が働いていて、「危険派=放射能はとんでもなく危険だ派」は個人の経験や思いを元にお金や大きな力とは関係のないところから発されていると言うことです。
私は大事な人を守りたいから完全に危険派に基準を置いています。少なくとも得体の知れない、訳が分からないモノなら安全とは言わない。
安全なのか危険なのかを考えていくと、結局のところ原発だけでなくそれに通じる考え方や生き方や哲学が試されていることに気付きます。
「内部被曝の脅威」~原爆から劣化ウラン弾まで~は肥田医師の哲学が心に響き強く感じられる本です。東電ですら可愛く見えてくるような世界規模での被曝の構造が見えてきて、「ああ、もう逃げ切れないのだな、逃げ切れないのならどうするのか」という新たな感覚が待っています。
私達に求められているのは自分のこととして考える想像力なのだと思います。
この本は原発事故以前2005年、もう6年も前に書かれました。
‘‘先々どういう形になるかは分からないけど、原子力をいちどきにストップすることはあり得ないでしょうから、結果として犠牲者を出しながら徐々に変わっていくという形になるでしょう‘‘(本文抜粋)
よかったら読んでみて下さい。
今日はビニールハウス建てと2回目の種まきをしました。だんだん仕事がハードになってきて体のいろんなところが痛い。
米作り17年目でも、種まきしてから種が無事に芽を出すまではドキドキ不安なものです。
ここ福地は標高が600mありますので、気候やさくら前線は東北の仙台より北辺りとほぼ一緒です。例年東北と福地の農作業の日程はほぼ一緒ですから、今年は種まきをしていてもとても胸が痛みます。
東北と福地は遠いけどつながっています。
東電は今年の一月副社長待遇で石田徹氏を顧問に迎えています。石田氏は元資源エネルギー庁長官。その資源エネルギー庁の下部機関が原子力安全・保安院です。つまり原発の安全管理を監視する側とされる側が一緒だということです。クソミソです。
そんなところでつながっている。
東電の勝俣会長は地震発生の最中に、かつて東電担当だった大手メディアのOB記者らを東電の費用で会長自らが率い中国に接待旅行していました。大手メディアと東電が癒着している一つの例です。
つながっている。
東電管内(福島県を除く)ではテレビで「お詫びCM」が流れているそうです。お詫びCM・・テレビCMは30秒いくらでしょう?
そのCM料金は東電から確実にテレビ業界に流れている筈です。お詫びCMの受け取り方はいろいろあるかと思いますが、家や田畑、漁場や仕事を失う避難民の方々からすれば、何千万、何億円もするだろうCM費用なんて今は使わずに補償費に回して欲しいと思うのではないでしょうか。
冷静に何が起きているかを整理してみると、お詫びだろうが何だろうがテレビ業界は東電から多額のCM料金を受け取る訳で、テレビ業界からすれば東電はいわゆるお得意さんの関係です。震災後各業界のテレビCMは自粛ムードの中ですから、広告費で抱き込まれるテレビが東電のことを厳しく批判できない筈です。
つながっている。
だから、東電とつながっているテレビや新聞の情報を、私は鵜呑みにしたくてもできないのです。基準値の100倍もの放射能汚染水を「低レベル汚染水」と言い換えたのは一体誰だっ!?よく耳を澄まし、今までの常識を疑い、カラクリを知り、考え、行動につなげます。
昨晩の震度6の余震で外部電源が使えなかった原発施設がいくつもありましたね。原発に詳しい人ほど「ドキッ!!!」とした筈です。特に六ヶ所村。外部電源が使えないと言うことは原発施設にとっては即、首の皮一枚の状態と言えます。実に、想像以上に脆弱です。脆弱さは何も今に始まったことではなく、私達が詳しく知らなかっただけで、今までも原発の事故やトラブルは頻繁にありました。
なぜ今まで知らなかったか・・・テレビや権力、いろいろつながってますので、嘘や隠蔽はさほど難しくなかった訳です。これからは今までよりもっと多くの人でウソや隠蔽がないようしっかり監視しなくてはいけません。
本来なら原子力安全・保安院などが私達の代わりに監視してくれる筈なのですが・・・残念がら、つながってしまってますので・・・
私は今、正しく怒る時だと思います。二つ目の事故が起きたら真剣に怒ってみようかなんて寝ぼけていられません。昨晩の大きな余震を誰が予想できたでしょうか?大事に至らなくて本当にホッとしています。同じように予想できない事態が福島第一原発以外の別の原発施設で起きたらもう致命的です。
起きない?本当?昨日あんな大きな余震が起きたのは事実です。希望的観測は通用しません。
二つ目の大きな事故が起きた時は怒る時ではなく、もう手遅れ、あきらめる時だと思っています。
先ず根が出てそれから芽が出た種もみ。
どうして原発が地震列島の狭い日本に54基もあるのか?一つ一つ信じられてきたイメージを検証していくとその理由がますます分からなくなっていきます。
面倒くさくて、考えたくもない、辛いし、どうでもいいような気にもなって来て思考停止してしまうひと、もうすでに多くの人は悪い意味で原発問題は日常的になってしまい感覚が麻痺してしまったかも知れないけれど、私はお米(食糧)を作る生産者だから看過しないし、これからも思考停止もするつもりはありません。
前職で多くの子供達の病気を見て「安全なお米を作るんだ」と入った農業の道。
もし安全なお米ができなくなるのなら、私はここでのお米作りを辞めなくてはなりません。渦中の農業漁業者と同じく感覚を麻痺させたり思考停止する訳にはいかないのです。
一体今何が起きている?
さて、どうして原発がこんなにあるのか?やっと私にはその理由が見えてきました。
~東電電気料金の決め方~
電力会社は公益性が高いので利益が莫大にならないように、あらかじめ経費に対して乗せられる利益の%が認められており、その上で電気料金が決められます。
東電の全経費+その経費に対して3.5%の利益=電気料金
例えば東電の全経費100円なら+東電利益は3.5円=が電気料金は103.5円
例えば東電の全経費100万円なら+東電利益3万5千円=が電気料金
例えば東電の全経費1億円なら+東電利益350万円=が電気料金
例えば東電の全経費が1000億円なら+東電利益は3億5千万円=電気料金
例えば東電の全経費が5000億円なら+東電利益は17億5千万円=電気料金
わかりますか?普通の商店や企業なら経費を減らすことで利益を確保しますが、東電の場合は経費が増えれば増えるほど利益の金額が増える構造になっています。
そして、その制度を逆手に取ると・・経費をドンドン増やせば増やすほど利益が増えると言う訳です。
あなたがもし東電の社長ならどういう経営をしますか?誰だって当然経費をグーンと増やて=利益の金額を増やしますよね。経費を増やせば利益金額が増える。
では、どうしたら経費が増やせるのか?原発の建設には莫大な経費がかかりますが・・と言うことは=東電の利益金額がグ~ンと増える。
「使え使えドンドン経費を使え!莫大な経費のかかる原発を建てるべ!」
こういう構造だったのです。常識からすれば信じがたい異常な世界です。
それは必ずその会社の体質にも影響していきます。こんな異常な常識で動いている会社が、危機管理なんてできないのは当然です。今回の原発事故は起こるべくして起きた訳です。
そして、こんなことの為に沢山の人の健康が不安に晒され、こんなことの為に多くの人の人生が狂わされ、こんなことの為に自然が汚染され続けている訳です。
馬鹿げている。
あまりにも馬鹿げている。
種まきが始まりました。原発がなんとか収まって無事に秋の収穫を迎えたいです。お米の種だけじゃなくて、今回の震災や原発問題を深く考えて自分の中にいろんな種を蒔いていきたいと考えています。
繰り返しますが、日本中54基の原発を止めても日本の電力は足りてます。
今は火力発電所が震災で大きな被害を受け為に電力不足になっているのです。さて、火力発電所が大きなダメージを受けたというのは、意図的に震災からかなり時間を経てからチョロチョロっと報道されました。原発の事故を散々見せてからの遅~い発表、原発が事故って電力が足りないという印象付けができた後にチョロッと報道です。
「原発はいらない」
原発の存在理由を一つ一つよ~く見てみると、安価な電力>間違い。クリーンなエネルギー>間違い。電力不足>間違い。二酸化炭素を出さない>地球温暖化は二酸化炭素のせいではない=意味なし。
全て「作られたイメージ」それなのに、極めて危険な原発がなぜあるの???少しづつ分かって来ました。
なるほど、だから狭くて地震の多い日本にこんなに沢山の原発ができたのか!(もう少し詳しく調べます。)
全漁連・服部会長が怒りを込めて「全ての原発を即時停止しろ!」
全くもってその通り!農水産物に被害を受ける農民、漁民、僕らは明らかに今、怒りを表わさなくてはいけない。涼しい顔をしている場合ではない。他人ごとではない。どれほどの人が職を失い、将来に渡り不安にさいなまれ続けるのか。「全ての原発を即時停止しろ!」
テレビに出てくる大学教授には「OO大学OO学」なんてテロップは要らないから、「東電から年間OO円の研究費の援助をいただいてます」または「東電から一切研究費などの金銭の授受はありません」と書くか、少なくとも「原発推進派」「脱・反原発派」「政府直轄御用学者」などのテロップを付けて各派とも同人数の出演をいただきたい。 今のテレビ局じゃ無理も無理。
テレビ局(=新聞社)も「東電からもらっているCM費は年間OO億円」と公表して頂けるといろいろ判断しやすくなります。
今後、賠償問題の影響などで東電がTV局への広告費(1000億円以上と言われいる)を削減すれば、金の切れ目が縁の切れ目でTV局は真面目な東電批判をはじめるのでしょう。
・・・問題は原発にとどまらず、実は自分達ひとりひとりの生き方や考え方が問われていることが分かってきます。
(最後にニュース。どうして花粉情報は公表して放射能は非公表にするんでしょうね?)
東京電力福島第1原子力発電所の事故を受け、気象庁は国際原子力機関(IAEA)に報告している放射性物質の拡散予測の公表を5日からホームページで始めた。気象庁では震災発生の3月11日から計算を実施していたが、3週間以上公表していなかった。
春本番、明日からの種まきを前にビニールハウスの準備をするのは福地G氏、T氏、瑞浪百姓学校からJ氏、私の4人。風が強く大の男が4人がかりでも何十畳もあるビニールが吹き飛ばされ4棟中2棟を張ったところで降参~。自然には勝てません。
二日ほど前に東電地下で地震時に亡くなった二人の作業員の方が見つかり、その間にも7号機8号機の増設申請が県庁・エネルギー庁に申請され、東電からの見舞金を拒否した町では見舞金を町民2万人で割ると一人当たりたったの1000円。
原発施設内に溜まった放射能に汚染された水はなんと6万トン。東電が最大のスポンサーのTVも新聞も本当に危ない情報は隠し「OO日振りに犬が見つかりました!」。同じく東電が最大のスポンサーの公共広告機構(AC)はやたら心情に訴えかけ、よく注意して聞くといろいろオカシなことがあることに気付きますか?
春の農作業も忙しさを増し、原発の事態は悪化するばかりで「もうどうにでもなれっ」と一瞬思ったりもするけど、ここからが粘り腰の45歳。
「しょうがない。もう、どうにでもなれ。考えるのや~めた」と思った瞬間から「はい、降参。」自分は勿論仲間や大事な人も守れる筈がない。
そしたら一体何に「降参」したことになる?
フン、絶対に思考停止に陥らない、陥ってたまるかっ。
よく考える。現に、考えている人は既に驚くほど次のことを思考しています。
私の場合まだ対処法止まりですが、ちっちゃな方策が見つかりました。
政府広報やTVを信じるもよし、他の情報で基準を危険において考えるもよし。これまでの災害と同じように考えるのもよし。これまでの災害とは決定的に違うと考えるのもよし。
放射能は海で拡散されるのでなく魚介類によって濃縮され人に戻って来ます、農作物は24時間何日も何カ月もかかって雨風に晒され屋外で作られますが(米の場合約5カ月)、政府広報を信じてこの作物は「単なる風評被害で安全だ」と思うのも、自分の情報で「危険だ」と判断するもよし。
今まで体験したことのないようなとんでもないことが起きているのは間違いないけど、あえて頭を切りかえず「まぁ大丈夫」だと思うのも、危険だと認識するのも各自の自由。
ただ、危険だと思っていたものがもし安全だったらまだ取り返しはつきますが、安全だと思っていたものが後でもし危険なものだったでは元には戻れません。内部被曝は放射性物質を一旦取り込んでしまえば微量でも体をず~っと被曝させ続けます。それにしても決定的に私達はまだまだ放射能のことを知らない・分かってない。より知らなければ議論にもなりません。
原発事故が起きた時「しまった!」「もっと知っておけば!」と強く思いました。
農業・生産者の観点からもこの問題で「しまった!もっと知っておけば!」と二度と思いたくはありません。
そんな思いでカラクリや欺瞞を知り・考えるのも、「どうしようもない。しょうがない」と思考停止してしまうのもこれまた自由。
ただ、私にはこんな原発事故が起きたのは一つに(もちろん原因は沢山の理由がありますが)私を始め多くの人の思考が長年停止していた結果だという反省があります。そしてメールやブログ、インターネットなどで、同じような反省や思いを持たれている方が沢山いらっしゃるのには励まされます。
いずれにしても、今後はこれまでになく自分の責任において各自で判断するしかありません。
例えば・・
~風評被害と野菜の放射能測定について~
さて、私はお米の専業農家=お米を売って生活をしています。ですから「風評被害」は他人事ではありません。今は福島の農産物を中心にした「風評被害」ですが、完全に自分の問題として捉えています。
「風評被害」 考え方は武田教授の以下のご意見とほぼ一緒です。
http://takedanet.com/2011/04/46_e65d.html
「野菜の放射能測定値はよく洗ったあとの測定値」 安全な野菜?は、こんなカラクリになってます。やっぱり。。。 http://www.jsa.gr.jp/pukiwiki/index.php?%CA%FC%BC%CD%C0%FE%C8%EF%C7%F8%CC%E4%C2%EA%A4%CB%A4%C4%A4%A4%A4%C6#n3m5ihj33
さて、これを知った上で買う買わない、食べる食べないも個人の判断です。
お米のお客さんから教えていただいた情報です。日本の気象サービスは非公表。
http://takedanet.com/2011/04/47_afa2.html
中部大学・武田邦彦教授のご意見に他の項目についても納得です。
今の日本国内の報道やテレビ番組は後日痛烈に批判されるべきです。
国民に注意喚起をしなければならないこの時期に、後々どれほど馬鹿げた報道をしていたのか、お笑い番組や低俗な番組を繰り返していたのかを、私は一生忘れません。
これだけの放射能を垂れ流しながら健康被害が無いはずがない。いまだに最も注意すべき内部被曝の計算が作為的で、被曝量は不当に低く見積もられています。(今日からやっと「被曝の積算」という言葉がテレビで使い始められる。もう3週間経っているのに今頃!)
事態は報道されているより、かなり悪いと腹をくくってよく考えなくてはいけません。
「ただちに健康に与える影響が無い」当たり前です。チェルノブイリを例に出すまでもなくガンになるのは数年後からだから「ただちに」の筈がない。
そして数年後には「放射能によるガンです」とは認められない。日本人は原発事故が無くてもガンになる確率は約50%だから。
NHKで今後ガンにかかる確率は試算で0.25%増えるが、元々日本人はどうせ50%はガンにんなるのだから大して差はないと放送してました。その計算式が素人の私にも分かるような作為的に低くされた数字の計算。
違いますよ。数字のトリックに引っ掛かってはいけません。一生を全うした世代ではなく、子供が、若い世代がどんどんガンになっていくのです。どういう社会になるのかちょっと想像してみましょう。それでも大した差はない?ここまで来るとNHKの報道(他局も)は犯罪的ともいえます。
政府は農家や原発被災者の補償を農産物の風評被害も含めてするなんて言ってますが、あり得ません。誰も分からないような天文学的数字です。私は農家だから分かりますが、農家・漁業・観光etc・・補償なんてできる筈がありません。
公共広告機構ACのコマーシャル「間違った情報を信じない」という「間違った情報」を私は信じません。
いいですか、公共広告機構ACの、最大のスポンサーは、何を隠そう、東京電力、なのです。
信頼しうる情報が沢山載ってます。毎日チェックしてみましょう。
福島原発事故HP http://netwatch.24joy.net/fukushima/
原発は放射能を垂れ流し続け、冷静に考えれば事態は一切好転していないばかりか悪化の一途をたどっているのに、なんとなくそこはかとなく沈静化ムード。なんだ、この現実と社会の雰囲気のギャップは?みんなそれぞれいろんな背景をかかえているけど、ダメダメ、思考停止したらTHE END.
「あれっ?おかしいなぁ」テレビや新聞の報道がおかしいと気付いた最初のきっかけは、横浜に住む大学の同級生との会話からでした。「本当のことを伝えず、意図的に隠し、ウソの情報が流れている。」調べていくうちに疑惑が確信に変わり、なるほど、今ではからくりが筒抜けに見えてきました。具体的には明日のブログで(予定)。
さて、問題の福島第一原発3号機はMOX燃料=プルサーマルです。
プルサーマルって何?マスコミはごく表面的な単語の意味しか報道していません。
この際だから「プルサーマル」についても学んでみました。
ちょっとちょっと、冗談はやめてよ・・
ウラン用の原子炉で想定外のプルトニウム燃やして大丈夫?誰が責任と取ってくれるの???
一つ目は、2004年に公開された映画「東京原発」。もう何年も前にレンタルDVDで観ましたが忘れていましたこのワンシーン。当時は訳わからなかったこのシーンも今ならよ~く分かります。「プルサーマル」のことが分かりやすく説明されています。
http://www.youtube.com/watch?v=3gFvgSFumog&feature=related
二つ目は、こちらは2009年国会議員河野太郎による「プルサーマル」のお話。
意外に分かりやすい説明で国会議員河野太郎ちょっと見直しました。
うちの研修を卒業されたS氏、K氏、F氏が春の訪れと共に福地での米作りを開始しました。
去年苗作り作業をお手伝いいただいた愛知県のS氏も、原発を自分の問題として捉え今年2回目の自然農法稲作りです。
講師をしている瑞浪の百姓学校さんからはJ氏が連日研修に来られてます。
同じく百姓学校H氏M氏は可児市でこの春から田んぼを借り、稲作デビューをするに当たりわざわざ福地まで相談に来てくれました。
これから食糧の大切さは見直されていくことになると思います。そうあってほしい。お米作りの世界は面白い!お米作りの仲間がどんどん増えていくってあぁ楽しい。みんなやる気満々「みんなスゴイ!」
東電があの福島第一原発で7号機8号機の「増設工事」の届け出を福島県庁・資源エネルギー庁(3月26日・3月31日)に提出。「あなた達はかなりスゴイ!」こんな組織だから事故を起こすし事故にも対処できないのはもっともなことです。
原発推進理由に火力や太陽発電などよりも「発電コストが安い」が挙げられますが、これはあくまで発電コストまでの計算で廃炉、または高レベル放射能廃棄物最終処分場の経費も入っていません。
それにしても最終処分場が決まってないのに54基の原発が動いているなんて「スゴイ!」。それに一度今回のような事故を起こせば、補償費は莫大です。処分場+補償費を入れればダントツで原発は「発電コストは実は恐ろしく高い」のです。
もう一つの原発推進理由に二酸化炭素の排出が少なく地球温暖化を防止できると言うのがありますが、実はいま地球温暖化の原因は二酸化炭素ではないというのが科学者の間では常識になってきています。元のデータにねつ造があったのは有名な話ですが、日本ではこれも隠されています。なぜなら「エコ」は莫大な「金」になるからです。
不必要な原発が狭い日本に54基もあるのも「原発」は「金」になるからです。いい響きのモノ程要注意です。「エコ」と「原発」よく似ていますね。
http://www.youtube.com/watch?v=t4YGLELLobU&feature=player_embedded
腹を決め今年のお米作りがスタート。
あ~あ、幻想の化けの皮が剥がれてしまって、今後の私達の生活・仕事・生き方まで全ては原発の状況次第、風向き次第。
今年から東北をはじめ広大な農地で食糧ができなくなるかも知れませんので、今年のお米は「商品」より「食糧」だということを強く意識させられます。
私だって放射能が飛んできたら廃業です。
風評被害はいけませんと言うけど、相手は放射能で体に一旦取り込んでしまえば内部被曝し続け、入院すれば治るような細菌でも流行病でもないのだから、そして後からは取り返しがつかないのだから、私なら親しい人には疑いのあるものは食べさせない。これって本当に風評被害と呼んでいいの??
津波被害と原発問題が混同されて来ているけれど、原発に限って言えば
「デマに騙されちゃダメ」ってCMを見る度に、東電や政府の対応の方がデタラメじゃんと思い
「ひとりひとりの力を集めて乗り越えよう」ってCMを見る度に、東電の尻拭いの為に何でひとりひとりが力を合わせなくてはいけないのか、冗談もほどほどにしてほしいと思ってしまいます。
農繁期なのに、寝る時間を削ってフラフラになりながら原発のことを勉強してみて、TVでは決して知ることができない、何が起こっていて何が問題なのかと、最悪の事態が起きた時の自分の身の振り方まで具体的に考えることができました。
写真は馬糞の山から出るわ出るわカブトムシの幼虫。
欲しい方、取りに来ていただければ差し上げます。
これは昨年3月の動画NO1~9です。
http://www.youtube.com/watch?v=SG_0j6VuwsE&feature=related
一年前のことなのに、まるで今回の原発事故で起きていることを説明しているかのようです。どうして住民避難をさせないのか、NHKはどんな報道をするのか、政府や電力会社はどんな説明をするのか、非常によく予言されています。
今回の事故が起きる前なのにこれほどまでに現在の状況と内容がだぶると言うことは、個別の事故に特質はなく、政府と電力会社そしてマスコミの体質はずっと変っていない、そしてこれからも変わらないと言うことを意味します。
さて、今日、日本原燃の川井吉彦社長は、福島第1原発の事故で先行き不透明となっているプルサーマル計画について「多少の遅れはあっても、日本のエネルギーの将来を考えた場合にどうしても必要だ」と強調しました。
プルサーマルは動燃にとってどうしても必要なのであって、日本の将来のエネルギーに必要なのではない。
ほらほら・・・・原発4基が末期的な状態に陥って、多くの人に多大な影響と混乱と危険をもたらし、取り返しのつかないことが起きようとしている今このタイミングでも、なおかつ動燃のこの発言。
あきれるばかりの感覚と体質。
これまでもこれからも、信じられない大量の放射線物質を大気と海に流し続け、とんでもない事をしでかしてくれた上に、テレビではそんな側の輩が「安全です。心配いりません。」
どこまで私達を馬鹿にし続けるつもりか!なぜ危険地域の住民を避難させないのだ!彼らには人の命よりも大事なものがあるんですね。
絶対忘れないよ。
ならば最後まで責任を取っていただこう。
肥料の大豆(選別されて商品にはならない大豆)を田んぼに撒きながら
「今年の米作りは収穫まで辿りつけるだろうか・・?」
「肥料に撒かずに食糧として取っておいた方がいいかな?」
今日は一日西の風。
後から「裏切られた、嘘をつかれた」と騒いだところでマスコミは勿論、結局誰も責任は取らないのだろう。
そう、結局誰も責任を取らない。
自分で判断するしかない。
それなのに一般的には前代未聞の危険が起きている実感は薄い。
過去の経験や常識が邪魔をして頭を切り替えることが難しいからだろう。
私のアラームはずっとけたたましく鳴り続けています。
マスコミは広告スポンサーに従い、学者は国や学校に予算を握られ、万が一の時ですら正確な危険度を流すことなく大本営発表・政府広報のオンパレード。事実を隠しても国民はコントロールできるという思い上がりと、見事にコントロールされる国民。
ここ数日で疑念は確信に変わりました。報道は統制され「事実は伝えられていない」
「制御室に明かりが灯りました」「よかった!」と報道されようと、そんな次元でなく・事態は間違いなく・確実にどんどん悪化している。
相手は事故を起こしている原子力発電所がズラリと4基。
私達の希望的予測をヨウ素やセシウムやプルトニウムは一切気にしてはくれません。
平時でも原発の弱点である「無数にある配管」は地震と爆発と落下重量物で想像以上のダメージなんだろう。
W氏から次の動画サイトをご紹介いただきました。
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/926
知らず、知ろうとせず、事実から目を逸らしてきたから、こんなことになっちゃって、この期に及んで、ここでまた目を逸らしたら東電と同罪だと思う。
写真は昨日からお手伝いいただいているJ氏のユンボ操縦。これまで70カ国を渡り歩いた男。彼の話は「生きること」への示唆が満載。
今日は45歳の誕生日。
広瀬隆氏の動画(3月17日)NO.1~3まであります。
信じるも信じないも各自の判断です。
どちらにしても、知ることです。
私達はあまりにも知らな過ぎる。
彼の言っていることが外れてくれたら「外れたね~」と笑えばそれで済みます。
そうなればラッキーです。
ただ、70年代から彼が警告していた通りの原発事故が今起きていることは事実です。
彼の主張は結果的に正しかった。
日本の気象庁は同じ様な予測システムを持っているのに非公開です。
これも信じるも信じないも各自の判断です。
いずれにしても私達はあまりにも知らな過ぎる。http://player.video.search.yahoo.co.jp/video/41b3e868dda8e7c00772493232eff9d7?p=%E5%BA%83%E7%80%AC%E9%9A%86&b=1&dr=&pd=&st=&s=&ma=&of=&from=srp&rkf=1&r=2
お陰さまで45歳、今日は瑞浪J氏と二人で田んぼに肥料散布の一日。
残念ながら、事態は報道されているよりも深刻だと思われます。
作業員50人 対 原子炉4基重大な損傷・・・マズイ。
報道は何をしている?本当にお笑い番組をやっている場合ではない!
東北・福島の優秀な稲作農家を何人も知っていますが、今後廃業を余儀なくされる方も出てくると思います。
私と彼らの差は?ほとんど何もありません。たまたま、放射能は彼らの田んぼに降り、私の田んぼに降らなかっただけのことです。彼らの無念を思うと何とも胸が詰まされます。
自分の人生や仕事や友人や家族が全ては4基の原発の上に成り立っているなんてたまりません。どんなに能力があったって、どんなに熱い気持ちがあったって、原発に何かあればそれらが吹き飛んでしまうなんて。私達の全てが原発の上に成り立っているなんて、そんな馬鹿な。
天から恵みを受け、天から災いが来たのなら農民として受け入れる覚悟はいくらかはできているつもりです。が、原発ごときで・・
ところが、この原発と言う相手のことをあまりにも私達は知らない。
知らな過ぎました。
まずは知らなきゃ。
こんな大事故が起きて、震災被災者には2重の苦しみを、責任のない子供達には甲状腺がんを、優秀な同業者達には廃業をもたらそうとしている原発について、これからは「知らない」では済まされません。
「知る。」今の自分にできること「先ず知る。」
「とらわれないようにするために、まず、どっぷりとらわれてみる。」
原発が時流に乗った一つの理由が、火力発電に比べCO2の排出量が少なく地球温暖化対策としてクリーンなエネルギーだという「イメージ」でした。
「本当にそうだったのか??」
もっと言えば、二酸化炭素によって地球が温暖化しているという常識は本当なのか?今までにない視点でこの本(二酸化炭素温暖化説の崩壊)を読んでみるつもりです。
ひょっとすると「二酸化炭素によって地球が温暖化している」という常識は、「原子力発電所は絶対に安心だ」という常識に似ているかも知れません。
「常識は常に疑うべし」大学の恩師の言葉を思い出します。
農作業も日増しに忙しくなっています。
アマゾンからやっと一冊の原発関連の本が届きました。簡単な内容だったので1時間で完読。
原発が悪化すれば被災地ばかりでなく避難民が格段に増えることになります。
核は神の領域です。大事な生活も仕事も経済も環境も広範囲に一気に吹き飛ばす可能性があります。
今何が起きているのか、情緒的になり過ぎず、かつ思考停止しないようにしようと思います。
2006年に書かれたこの本、東海地震で浜岡原発(静岡)が、首都圏に壊滅的被害を及ぼすかを分かりやすく解説しています。東海地震と今回の地震とが違うだけで、大地震で原発がどんなトラブルを起こすかほぼ正確に書かれた、今回の原発事故を予言していたかの様な本です。
読み進めていくと辛くなります。いかに原発が私達の持つイメージとはかけ離れ、いい加減に作られ管理されているかが分かります。内部告発のページでは3名の方。なんと!浜岡原発設計者本人の耐震偽装、なんと!「有害」セメント骨材を偽装して一括納入していた業者、なんと!アメリカから日本に原発が導入された時の米国ジェネラル・エレクトリック社技術者の原発危険に対しての内部告発が実名と写真入りで紹介されています。3人とも「えらいもんを作ってしまった」と、良心の呵責から悩んだ上での勇気ある告発です。
ちなみにテレビによく登場し、原発の状況を「現在は~」と説明している原子力保安院の西山審議官は、ついこの前までは通産省でTPPなど貿易交渉などされていた方で、原発についてはズブの素人な訳で、そもそもそこもオカシイ。
この本を読んで、素人の私でも今回の原発は冷却不能~複雑に入り組んだ高圧配管が破れ~水素爆発~より配管が損傷し~冷却不能~空炊き~そしてメルトダウンの危険性までが頭の中で映像化できました。
驚いたのは、原発は無数の配管の化けモノだと言うことです。大量の高圧・高温の蒸気が通る配管の消耗は急激で、原子炉付近の一番交換が必要な配管が放射能汚染で交換できず、地震が無くてもよく事故を起こしています。容器は強いけど無数の配管がどうにも意外なほどもろい。
多くの配管は高圧・高温の膨張を繰り返すため地上から固定できず(固定すると膨張で壊れてしまう)ぶら下がり型の不安定な格好になります。そこで地震・津波・余震・水素爆発などが起きている訳です。
現状は一般な楽観論からはかけ離れていて、多分各機配管の損傷は複数個所で修理は困難を極め、原子炉ダメージと時間とのギリギリの綱渡りをずっとしているのだと思います。どうにも、4基同時にダメージを負っているのがマズイです。
さて、計画停電は夏もあるそうですが、2004年に東京電力は管内の原発17基全てが不祥事発覚で4月~数か月停止したことがあります。ところがその夏の電力ピーク時でも一切停電は起きていません。原発が無くても東京は何の問題もなかったんです。実は日本中の原発が止まっても電力は全く足りているんです。
なのに、なぜ計画停電が長引くのでしょうか?よく考えてみましょう。
その辺は東電は天才的です。
今日はちょっとしたお祝い事でご馳走を食べに行きました。
食べれるだけで、仕事ができるだけで、住む家があるだけで、家族が無事なだけで、全てが有り難い。そして同時に全てが悲しく、虚しく感じられます。
トラクターが修理から復帰して3日目、現在急ピッチで田んぼの畦の補修をしています。作業中も今年作付できない農家はすごい数なんだろうなぁ、どんな気持ちで春を迎えられるのかなぁ、ひょっとしたらうちの米作りも放射能の影響でいつかは自主廃業しなくてはならなくなるかも知れないなぁ、なんてことを考えてしまいます。
少しずつ調べていく中で、原発の状態は、報道されているよりかなり悪いのではないかと言うのが私の正直な感覚です。
調べていくと、ずっと以前から原発のウソと隠蔽に関して、いかに強い報道統制がなされていたかが、枚挙にいとまがないほど分かっていきます。こんな体質は大事故があっても変る筈がなく(変る筈がないから体質な訳で)、ですから現時点では東電~政府~テレビ報道の情報は報道統制の真っただ中と認識し、ほぼ信用していません。今回に限って本当のことを言っているとは私にはどうしても思えないのです。
後の時代になって、この3者のラインはかなり痛烈な批判を浴びることになると思います。
信じるも自由、信じないも自由、いずれにしても誰もが各々自分で判断していかなくてはいけません。
問題は4基がそろって危険な状態にあると言うことです。もし4基中1基でも放射能漏れがもっと激しくなり、放射能の危険で作業員が近寄れなくなり退避しなくてはならなくなった時が、万策の尽きる時です。
ずっとギリギリの状態が続いています。
万策尽き、4基(6基)をそのまま放棄すると・・・。
最良のパターンでは4基全部がそろって共に無事冷却が開始されれば、爆発の危険はなくなりますが、それでも放射能漏れはしばらくはずっと続くことになります。
悪いパターンならどうする?良いパターンならどうする?
決して悲観的なのではなく、できる範囲で自分なりに思いを巡らせています。
この危惧「そんな最悪な事は起こらないよ」「いやぁ~心配のし過ぎでした!」で、どうかどうか終わりますように。
この原発事故をきっかけに、あらためて静岡にある浜岡原発を「即時停止せよ!」と脱原発グループが騒いでいると聞きました。
「この人達は停電して自分達の生活が不便になってもいいのだろうか?」
と疑問が湧いた矢先・・
週刊金曜日(週刊誌)3月25日号。
「エネルギー・経済統計要覧」から作成された原発に関してのグラフを見て本当にビックリ。
火力・水力・原子力の設備容量合計と1965年~2007年の一年の最大電力消費量がグラフになっています。
ちょっと、ちょっと、マジですか?
なんてことでしょう!!
1965年~07年のグラフで「どの年も最大電力が、火力+水力発電設備容量の合計を上回ったことは一度もありません。火力と水力だけで十分に発電量が足りているではありませんか!」
なんと!65年~現在に至るまで、原子力が無くても発電所は余っていたのです。(実際2003年東電が首都圏に送電する17基の原発全てを止めたが、その後真夏ですら停電は全く起きていない)
今回の電力不足は火力発電所が復旧していない、または急きょ立ち上げるのに手間取っているからです。
「あ~知らなかった! 」
私達の生活は、原発に依存している訳ではなかった。
まんまとやられました。
完全に原子力発電は必要だと信じ込まされていました。
ああ、痛恨の極み・・・
必要のない原発で事故が起きて日本中が恐怖に陥っているなんて!!!
必要だからではなく(報道されない)巨大な利権があるから、こんなに沢山の原発があったのです。
独占企業で競争相手がいないのに、東電が年間200億円もCMにつぎ込むのはマスコミ封じの為と言われています。
マスコミも大スポンサーの悪口は言えませんわね。
それにしても、水力と火力発電で十分電力は足りていた・・・なんて・・
私、しっかりマインドコントロールされてた訳ですね。
ちょっと、ちょっと、ちょっと、マジですか!? 辛すぎ。
体内被曝(内部被曝)問題で一躍悪役イメージのヨウ素ですが、元々ヨウ素は私達になくてはならない重要な物質です。
このヨウ素、甲状腺に集められ甲状腺ホルモンを作ります。
甲状腺ホルモンは、たんぱく質の合成、細胞の活動、神経細胞の発達、末梢組織の成長、エネルギー代謝に関係し、発育に必要不可欠なホルモンです。
必要不可欠なこのヨウ素、海に豊富にあります。
動植物は進化の過程で海から陸上に生活を移して行きますが、海に比べて陸上には必要なヨウ素が非常に少ない。そこで動植物は長い長い進化の過程で、陸上では少ないヨウ素を体内で濃縮・蓄積できる能力を獲得していきました。ホウレン草、ブロッコリー、人間・・・ヨウ素を蓄えることは元来素晴らしい進化の賜物なのです。
実は自然界にある天然ヨウ素は100%が非放射性です>>味方。
原子力によって作り出されるのは放射性ヨウ素>>悪者。
ところが困ったことに動物も植物もヨウ素が非放射性・放射性かを見極めることができません。
見極めることができないのは当然です。元々放射性ヨウ素が存在しなかった訳ですから。今問題なのは、長い進化の過程を経てせっかく獲得したヨウ素の凝縮能力が、逆に放射性ヨウ素をどんどん体に取り込み凝縮させ体内被曝をさせる結果を生んでいるということです。
人は自らの進化に逆行する、最も危ないモノを自ら作ってしまったことになります。
特に乳幼児~子供は成長が盛んで、より多くのヨウ素を取り込もうとしますが、甲状腺が小さいのですぐに凝縮された放射性ヨウ素で一杯になり甲状腺異常~がんになる確率が増えます。子供もホウレン草も実にヨウ素を取り込む素晴らしい能力を持っているばかりに・・・
体内被曝は取り込んだ放射性物質が排出されるまでずっ~と続く訳ですから、調べると想像以上に危ない印象を持ちます。
放射性ヨウ素、ストロンチウム、セシウム、・・その他にももっと沢山の物質がきっとありますよね・・放射性物質は体内被曝の排出様態も半減期も違うはずで、しかも体内から排出されるまでは数値は累計される筈なのにそうした報道を全く見ません。食べた瞬間だけの被曝量の報道しか見ません。現在使われている基準値は確か一時間単位のはず。体内被曝の場合少なくとも排出されるまでに数時間~数日~数年~数十年が必要で、被曝数値が累計されていない「何ミリシーベルト」や「ベクレル」という単位自体に本当に意味があるのか?という疑問も起こります。物質別にも被曝量は違うはずなのですが。
「ただちに影響はない」という発表される数値についてつじつまが合わないと気付き始めてます。
もうひとつ、自然から受ける放射線もまた、体内に蓄積しないように適応してきた長い長い進化の過程があります。
報道では「一年間に自然から受ける放射線量」に比べ「OOOは半分」とか「百分の一」だから「安心」と説明されることが多いのですが、「人口で作られた放射線」は生体内で著しく凝縮されるモノが多いので「自然放射線量」と比べることに疑問を感じています。
適応の歴史のない「人工に作られた放射線」と「自然から受ける放射線」を例え同じ数値でも同列で比べることは乱暴です。
「知らない」「無関心」「大丈夫だろう」で、とんでもない原発事故を私達は起こしてしまいました。
短期間に二度も大きな失敗を繰り返す訳にはいきません。
特に放射能物質の被害が、何の責任もない子供達に真っ先に出るのならば、なおさらのことです。
生産者の一人としこれを言うのは非常に残念で辛いのですが、現時点では情報に疑いの余地がある以上「内部被曝を疑われる食べ物は口にしない方がいい」と言わざるをえません。
メチャクチャ忙しい時期に突入している筈なのに、震災の影響で修理部品が入って来なくてトラクターが使えず「う・う・う~ん・むむむ」。春の農繁期なのに既に仕事は例年に比べ2週間ほど遅れています。でも震災に遭われた方からすれば、なんていうことはありません。通常ならパニクッている遅れですが、な~に、去年までのことをスパ~ッと忘れてしまえば、大丈夫大丈夫。16年も稲を作ってきたんだから、な~に、ちょっと感覚を変えればね。
私の父は熊本県出身、母は福島県出身。
母の実家は福島は郡山市で代々の酪農・牛乳屋さんでした。
小さい頃は夏休みに何度も郡山に連れて行ってもらっては、トンボ獲りがとても楽しかった!トウモロコシがホント美味しかった!牛舎の数十頭の牛たちが本当に怖く見えた!
大学時代アイスホッケー部の合宿が偶然郡山のスケートリンクでした。合宿所から実家まではわずか車で15分ほど。叔父さん叔母さんの所に顔を出すと「あ~立派な大学生になっちゃって~」っていつもチームメイトの分まで乳飲料を一杯持たせてくれました。
田舎だった郡山も今ではすっかり都市化が進み、母の実家も酪農はつい数年前に辞めていましたので福島県産原乳放射能騒ぎも直接の影響はありませんが、今後の原発の行方、どうか無事に収まりますように。
私も半分は福島県人、種まきや苗作りが忙しくなるこの時期に、東北の同じ米農民の不安を考えると他人事ではありません。
今年、こちらでは米作りを始められるだけでも本当にありがたいことです。
今日トラクターが長い入院から帰ってくる予定です。「君がいないと僕は何もできない」帰ってきたらキスして、バリバリ働らいてもらおう。
あまりにも原発や放射能のことを知らなかったことへの反省から、原発関連の本を読んで少しは勉強してみようと本屋さんに立ち寄りました。ところが原発関連の本が無い。。仕方なくアマゾンで検索してみると、沢山ありましたが原発関連の中古本価格が跳ね上がっていて、新品は欠品や配達に時間がかかるとのことです。それでも5冊ほど原発や放射能に関連する本を注文することにしました。
早くは1989年頃から広瀬さんらが何冊も原発に対しての警告書を出しています。そんな今回の惨事を予言していたかのような本が沢山出てると思えば、反対に割と最近の本で「日本の原発は安全で、世界に輸出しよう!」なんて本もあります。その著者はきっと今辛い立場ですね。
これまで鳥インフルエンザの危機本は10数冊、経済危機の本も10冊近く,同じく食糧危機関連の本も相当読んできましたが、今のところ(幸運にも)ことごとくそれらの危機本は最悪の事態予測は外しています。
ところが原発の危機本は今回の震災で(不幸にも)ビシッと危機予測を当てたことになります。原発危機本の著者たちは随分と長い間、奇人変人扱い、いろんな差別扱いを受けて来たことでしょう。
「それでも彼らが正しかった・・ 」
少なくとも何がどう危険なのか、私もテレビやネット以外のところで落ち着いて学んでみようと思います。
私を含め沢山の人の無知や無視も今回の原発事故の遠因になっていることは間違いありません。私も反省しています。
子供は甲状腺が小さく細胞分裂が活発なため、大人に比べ甲状腺がんに非常になり易いのだそうです。甲状腺に溜まるヨウ素131の半減期はわずか8日、ところがセシウム137やストロンチウム90は30年もかかります。特に内部被ばくは予想以上に危ないことまでは分かりました。
無知や無視の失敗を繰り返さないために、危機を煽ると言う意味でなく、危機に陥らないようにする為に、知っておかなければいけないことが私達には沢山あります。
(人)被災者の方が現時点30万人として、日本の人口は1億2千万人だから単純に人口比で割ると0,0025。つまり0,25%。
25%でもなく2,5%でもない。
日本中が本気で束になってかかって行けば、復興も大丈夫な数字です。
(米)放射能の影響で農作物、例えばお米で広範な地域で生産できなくなったとしても、現在日本の稲作の減反(=米があまっていて作っちゃダメ!という田んぼ・休耕田)がざっと全体の40%あります。少々乱暴ですが、この40%の休耕田に作付すれば米不足はありえません。+輸入があるのでこんな未曽有の大震災が来ても、日本の食糧は価格はもしかして上がるかもしれないけれど量的には大丈夫。
いやはや、すごい国です!
未曽有の災害に見舞われても食糧は不足しない・・これは実にすごいことです。
むしろ問題は、燃料が無いとお米も生産ができないので、食糧よりも燃料不足を懸念してます。生産現場に燃料が不足すれば間違いなく食糧も不足します。「燃料=食糧」です。
みんなの食糧=命になるので、もし万一燃料不足が続くようなら、申し訳ないけれど(商売と言うレベルではなく)春の農繁期には食糧生産に優先的に必要最低限の燃料は回していただきたい。でないと一挙に自給食糧は不足します。食糧が不足するといくら大人しい日本人でも大混乱します。
これだけは他職種と同じように並べて語られると非常にマズイ。
こんな心配も精油所が再開されれば解決することなので、取り越し苦労に終わってほしいです。
今はまだ輸送の問題で一時的にモノが超不足しているように見えますが、往来が自由になるにつけて人口比0,25%の被災地に99、75%の被災地でない日本中の地域の救援物資が集中豪雨のように搬入されることになります。
阪神の時には、被災者の方にはお叱りを受けるかも知れませんが、実は本当に日一日と驚く程のスピードでライフラインや道路の修復がされていったのを覚えています。
今回は広範な被害ですので当てはまらないかもしれませんが、交通機関や道路が復活すると、膨大な物資とボランティアが現地に到着することになります。送る方は送った時点で作業も気持ちも一段落ですが、送られた側はそこからが膨大な作業の始まりになります。
神戸は今回の震災と比べると局地的だったから、(ありがたいことですが)わずかな期間でボランティアも物資も逆に集中し過ぎてパンク寸前になりました。
膨大な支援物資をどう捌いていき、同時に驚くほど大勢のボランティアをどうコーディネイトしていくかが各種支援団体の腕の見せ所になると思います。頭の下がる思いです。
阪神大震災直後に神戸YMCAに救援スタッフとして横浜YMCAhttp://www.yokohamaymca.org/から派遣されたのは私と現・東神奈川YMCA保育園園長の中台氏の二人でした。(志願ではなく業務命令として)
地震は1月、私は既にその時には3月一杯でYMCAを辞め、岐阜で農業をすることを決めていました。
災害地派遣に「何でYMCAをもうすぐ辞める奴を行かせるのか?」と上層で疑問の声が上がったにも関わらず「それでも山田を行かせる」と突っぱねて下さったのが他部門の上司、現「一般社団法人ロータリーの友事務所」の所長のW氏でした。
「この災害派遣を通してYMCAの組織を別角度から見直せば、ひょっとして山田はYを辞めないかも知れない。もし辞めてもYMCAとのつながりを大事にするだろう。」W氏の思惑だと私は深読みしてましたが・・W氏からの訂正メールによると「山田がYを辞めないとは思っていなかった。ただ、つながりは残るだろうと思った。」とのことです。
現地西宮YMCAには仙台、北海道、京都他、全国のYMCAからスタッフが抽出派遣されて来ていて、連日集まって下さる1000人を超すボランティアの方々を食糧、炊き出し、物資、給水、緊急、独居老人、子供たちのケアーなどの仕事に手際良く分かれていただき、また自分達も実際にその仕事をしました。
全国から抽出されたYMCAのスタッフは、今から思い出してもみんな中々のキレ者でした。特に後にプロモーグル選手や社会人野球などのトレーナーとして活躍することになる北海道Yの久村氏、後に私立高校教諭・大阪府の社会人テニスで何年も優勝することになる仙台Yの木村氏とは、期間中に互いに認める間柄になり今でも交流があります。
この二人、奇しくも数ヵ月後にはYMCAを辞めることを決めてるところまで一緒。今回の震災では連絡を取り合っていませんが、間違いなくこの二人も動いていると思います。
派遣中はもちろん一度もお風呂に入ることもなく、食事は毎日おにぎりとカップラーメンで睡眠時間も僅かでしたが、2週間の派遣期間を終えると横浜Yの仕事に戻り交代要員が来てくれます。
あの時も暖房が無くて寒かった。。。スキーウェアーを着て段ボール引いた床で寝ましたが、最後には本当にフラフラに疲れ切っていました。
自分の経験から言えば、2週間までは緊張感でなんとか持つけれど、それ以降は被災者・ボランティア含め加速度的に疲れが出てくるのではないかと思います。震災から一週間が経ちました。天気だけでも早く暖かくなってくれることを祈るばかりです。
自分にとっては阪神の震災は人生の舵を農業に切る直前の出来事でした。
被災地で賞味期限切れのおにぎり一個、カップラーメン一個の有難さを現実に思い知り「食糧を作りだす農業を選ぶことに間違いなし!」農業に進むダメ押しの経験になりました。
全国のYMCAを束ねる日本YMCA同盟http://www.ymcajapan.org/の現総主事(一般で言う社長)は、当時の横浜YMCAの別部門の上司S氏です。今回も震災後何度か連絡を取り合い、YMCAと農業の立場で今後できることのビジョンを話し合いました。
各種団体と広いつながりを持つ「小早川デザイン塾」のプロデザイナー小早川喬氏とも、微力ながら今後の復興の一助になるかも知れないアイディアを交換し合いました。
行政、各種団体、NGO、NPO,日本中でこうした無数の動きがあります。
被災地以外も例外なく大きく影響を受ける今回の災害。
誰も経験したことのない復興までの長期に渡る時間、覚悟が必要ですね。
みんなの力。 きっと大丈夫、明けない夜はない。
茨城のホウレン草と福島の原乳から基準値を3倍以上上回る放射線物質が検出されまた。それが何を意味するのか、農産物を作る同じ農家としてこれほど辛い結果はありません。
今日は3月19日。何もなければ香港の親友ウイルソン一家を東京に迎えて楽しく過ごす予定でした。先のことは何も分からないものですね。毎日、そしてこれからもいろんなことが変化していきいます。
「東電が無策だ」とか「原発は悪だ」とか言う気持ちはこうなってしまった以上よくわかります。でも私には正面切って東電や原発や政府を一方的に非難する気にはなれません。
私は「善」で東電は「悪」・・そんな簡単な物語にすり替えられる程問題は単純ではありません。
自分は事故前の原発問題について見て見ぬフリをしてこなかったか?と胸に手を当ててみると、例えば「あいつは赤がかっている」という世間の風評を恐れ、なるべく原発なんて言う小難しい面倒な問題から目を逸らして来た自分がいます。
一部では以前から「原発は危ない!」という活動や主張は勿論あって、私も多くの命に重大な危険を及ぼすと薄々知っていながら、なんら具体的原発反対運動も署名もしたことはありませんでした。要するに何もしないで看過した訳です。命にかかわることなのに。
東電は事業責任者ですが、私や、同じように何のアクションもしてこなかった多くの人にも、今回の事故の何分の一かの道義的・社会的責任があるのではないかと思うのです。
「知らなかったのだから、どうしようもないじゃない。。」高校の時、何の問題かは忘れましたが、社会(世界史)の先生に言い訳をしたことがありました。その先生、ゆっくり「山田君、知らないということも実は罪なんですよ。」「え~っ・・知らないことすらも罪・・僕には責任はない・・」愕然としたことを覚えています。
今ならその先生の言われた意味が良く分かります。
これは何も原発に限った事ではありません。
問題は実は全てつながっている、そう思えてなりません。
米農家としてできること。
無償援助米・計ン百キロを古巣YMCAをはじめ信頼できるいくつかの団体に被災地に向け運んでもらってます。残念ながらこれが今、一農家としてできる限界です。
震災の影響は長期化するので、今後また何かできると思います。
今のところ、うちのお米の在庫は大丈夫です。
今、今年の作付の一部を3週間ほど早く収穫できる稲の品種と組み合わせするように計画変更しています。そうすれば、約一カ月早く収穫できるので約一カ月分のお米の在庫が増えるのと同じことになります。
普通ならこの時期は忙しく種もみの準備や田んぼ、ビニールハウスの準備に追われているところですが、農機具屋さんで修理してもらっているトラクターの部品が震災の影響で入荷せず、修理部品を待ちながら連日精米作業をしている状態です。
今回の地震は既に全業種に大きな影響を及ぼしています。
お金・生活・考え方・仕事、長期に渡り例外なくみんなが対応を迫られます。今までのマニュアルは通用しません。状況は良くも悪くも日一日と大きく変化していくことでしょう。これまでの世界にしがみつくと変化に対応できなくなります。誰も経験したことのないマニュアルのない世界に入りました。
それでも、私達は今まで無駄に豊かさをただただ享受してきた訳ではありません。
1000年に一度の未曽有の大災害からわずか6日目にしてある時間帯のTV、震災のニュースはNHKだけで、早速お笑い芸人がゲ~ラゲラ、商魂逞しくTVショッピング。こんなの「日本は大丈夫か?」と心から心配して連絡をくれる海外の友人達には恥ずかしくてとても見せられません。
多くの被災者、原発は燃え続け、何一つ問題は解決していないばかりか、ますます現実は切迫していると言うのに。
日頃から自称ジャーナリストが「報道とは~」と偉そうに語ってみたところで、だからいつも彼らには説得力がない。
55万人とも言われる多くの被災者やその方々を心配しているそれ以上多くの人達、放射能と闘っている方々、必死に避難所や病院で働いている方々、遠く海外から援助に来られた方々、物資の輸送その他のボランティアの方々がこんなゲラゲラ番組を見たら一体どう思うだろう?
まだ沢山のご遺体も収容できていない。
この時期に「笑って免疫力を上げましょう」とでもいうのか?
原発がヤバイ、日本がヤバイと散々煽っておいて、今晩はまるで民放各局が話し合ったかのように「横並びで一斉に」お笑い芸人ゲ~ラゲラって・・この国のメディアは狂ってしまってます。メディア?それとも私達?いや、私?の感覚はそれを許容できるほど麻痺してしまったのだろうか。
「飢えた世界の子供たちに愛の募金を!」とやっておいて、次の日には多くのタレントを使って「大食い早食い選手権」肉やお米を口一杯に粗末に浪費するTVのことだから腹を立てる方がオカシイのか。
それを見て何とも思わなくなる私はどこまで馬鹿になっていくのか!
テレビ同様、不特定多数の方が見るブログやネットで他者(権力を除く)を批判すること程「程度の低い残念な行為はない」と気を付けているつもりでいますが、今日のTVの程度の低さは本当に辛かった。
福地のような田舎は都会に比較して災害に強い。田んぼを持っている人が多いので、贅沢さえ言わなければ食糧が問題になることは少なく、水は元々水道の通っていない村なのでいつも通り湧き水や井戸、山水で。山の木を切れば即燃料になるし、電池どころか発電機を持っている家も多い。いざとなれば重機だって何台も出動して互いに協力して土砂をどけて道を作ってしまうことくらいはできてしまいます。問題はそれらを動かす燃料。こればかりは福地では産出できないから、外部から遮断されるとジリ貧になり発電機も重機も車も動かなくなってしまいます。
今日横浜の大学同期に頼まれて乾電池と懐中電灯を買いに走りました。横浜ではこれらが売り切れで岐阜から送ってほしいとのこと。ところが、こちらでも何軒か廻ってやっと電池と懐中電灯を見つける有り様・・・。米も電池も懐中電灯も間違いなく日本には余っているはずなのに、要するに買いだめ+物流が滞っているんですね。仕事柄うちには有難いことにお米も水も発電機も重機もそろっていますので自分の分は買い控えました。
もしかしたら、田舎は多くの被災者の受け皿の一つになれるかも知れません。
自分の小さな範囲で恐縮ですが救援米を準備しました。いくつかの方面からお問い合わせを頂き、残りがわずかとなりました。
深夜、小学生の時に毎夏休みを過ごした親戚のある静岡県富士宮で震度6強。親戚は怪我もなくとりあえずホッ。
頭の中を長い時間に対応するようにハッキリ切り替えました。
だけど、出口のないトンネルはない。
この地震は現代日本人への「天罰」と言ったのは石原都知事。ふがいない現政権への「天誅」「今からでも遅くはない、悔い改めれば救われる」とはインターネットの掲示板。
いえいえ、それは違います。地下のプレートが動いて、地震が起き、津波が起き、沢山の方が亡くなられたのです。
地震は、どこをどう捉えても人智など遠く及ばない単なる地球の地殻活動の筈なのに、それぞれの立場で都合のよい「意味付け」が始まってます。不安が不安を呼び、あやふやな情報と心情が絡み合って、現実や客観性はそっちのけでパニックが始まります。
「OO人が井戸に毒薬を投げ込んだ。」とは、関東大震災直後に信じられたデマ。「天罰」「天誅」・・冗談ではありません。情緒的になり過ぎると判断が麻痺してしまいます。気をつけよう。
こんな大震災に見舞われたら、海外の多くの国では混乱に乗じて暴動や略奪が確実に起こっているはずです。日本はこんな時でも秩序を重んじる、改めてすごい国だなと思います。
ところがマスコミではなかなか報道されにくい問題も起こります。神戸の時には少なからず被災空き屋に泥棒が入っていました。ある空き家には「泥棒さん、良心に恥ずかしくなければどうぞお入りください」と玄関に張り紙。
神奈川県のとある町からトラックで「救援活動」と称して日用品を安く大量に買い入れて来ては、被災地でチャッカリ何倍もの値段で売り歩き、夜だけ宿舎としてYMCAに帰ってくる商売人もいました。そんな値段でもみんな困っているから買うんですね。彼は救援物資では手が届かない、でも欲しい商品を買い揃えるのに長けていました。
ある全国新聞の取材者は「より悲惨な事例はないか?」とネタ探しに度々事務所に来られ、忙しくしているスタッフの不信をかい、実際誇張された記事を目にして抗議したこともありました。
ボランティアの中にはカメラ片手に明らかに興味本位で来る人、YMCAに到着するなり「何も持ってないので食べ物を下さい」と後先考えず何の準備もなしでただ来てしまった方、ボランティア同士の出会いを主目的に知り合った男女で酒盛りしている人もいました。
これらは真面目なボランティアが大多数を占める中、全体の中ではもちろんごくごく一部ではありますが、規模も桁はずれな災害の長期化する援助復興活動の中で、これからいろんなことが起こるのだろうなと思います。
深い悲しみ。やり切れない思い。私の母の実家は福島県郡山市で、私も半分は東北人です。まだ連絡がつかない親戚もいますが、気仙沼の友人実家は奇跡的に無事でした。無事と言う言葉が心に滲みます。遠く雲南省や香港の中国人朋友からすると日本中が被災したと思われていて「大丈夫か!?」と心配の国際電話。
阪神大震災発生直後に横浜YMCAから神戸YMCAに救援スタッフとして2週間ほど派遣された経験があります。
小さな西宮YMCAに毎日全国から1000人以上集まって下さるボランティアの皆さんの仕事割と断水地域への給水が主な仕事でした。
被服・食糧・緊急・給水・相談・対行政などの分野にボランティアの皆さんに分かれていただきました。
その経験から・・発生直後に必要なものは当たり前ですが「水・食糧・燃料」そして「排泄」の4点です。
食糧は腐るようなものは勿論ダメです。到着してから仕分け分配までに相当の時間がかかります。衣料品などはボロ様なものが沢山送られてきましたが後々処分に困ります。
考えればこれも当たり前ですが、排泄も水が止まっているので、都会では意外なネックになります。
ボランティアの方は、気持ちだけでやみくもに現地に向かうと現地がより混乱します。受け入れ側は、大人数の食事・宿舎を考えたりセットするだけでも大変です。
発生直後より、交通機関が復旧すると恐ろしい数のボランティアの方が集まり、せっかくの善意ですからお断りすることもできません。
現地のどの組織(または個人)に組して、どんなお手伝いができるのか、事前に調べる、またはコンタクトされてから向かわれることをお勧めします。
ボランティアは命に関わる仕事はできませんので、焦って向かう必要はないと思います。もちろん危険と重労働は覚悟。
その後はやはり義援金が一番ありがたいです。
お金は腐らず、用途も限られません。
私の場合、仙台か横浜YMCAを通して義援金を送ろうと思います。
カップヌードル。台湾にて一個230円、香港で260円。輸出するにも軽量で船賃が安いせいかそれほど割高に感じません。
先日来40度近い高熱が続き台湾香港中国の夢を見る。満足に話せない中国語と英語の夢だからうなされて続け更に熱が上がります。
「あぁ、もう駄目ぇ~」と無条件降伏で病院へ。
血液検査では恐れていた肝炎でもインフルエンザでもなく、白血球も炎症値も胸部レントゲンも全部正常。不明熱の原因はどうやらウイルスらしい。ウイルスが最も増殖しやすいのは体温36℃前後、つまり平熱。そのためウイルスの増殖を抑えるのに体が防衛反応して勝手に発熱しているとのこと。感染の危険はないからいいものの、もし一週間前(今回は8回も飛行機に乗らなくてはならなかった)にこんなに発熱していたら確実に各空港検疫の体温センサー(国際線は勿論、中国国内線にも登場)に引っ掛かり隔離措置され帰国できなかったでしょう。
24年前大学生ではじめての中国一人旅。富士山と標高が同じチベット・ラサにたどり着いた時にはひどい下痢と嘔吐で一歩も歩けなくなってしました。病院に担ぎ込まれて即入院。おなかの中に??なものが・・怖かったぁ~
香港のスーパーで売られている日本産キャベツ半分およそ150円。他にも日本産人参、ごぼう、白菜、イチゴ、果物、お菓子、カップ麺、米、調味料にレトルト食品etc・・下手な日本のスーパーよりも日本製品の品揃えは豊富。
日本の食料自給率は40%、こりゃいかん!低すぎる!食料自給率UPを!が農水省はじめ日本国民の世論として定着しました。
ところが、農地のない香港は食糧自給率はほぼ0%。それで香港人は不安を感じているかと言うと答えは「NO!」
飽食日本の自給率はカロリーベースで40%、香港は多分0%、人民が飢餓と言う報道のあの北朝鮮は70%程もあります。つまり自給率の数字自体に実はほとんど意味はありません。
ちなみに「自給率」を採用しているのはほぼ日本だけです。ではどうやって他国の自給率が分かるかと言うと、日本の農水省がわざわざ他国の農業統計から独自の計算式を用いて、どこどこの国は何%と公表しています。何のためにそんな面倒くさいことをしているのかというと・・ごめんなさい、ブログでは書き切れません。。。。
最近よく「食糧安全保障」なんて言葉を聞きます。自国で食糧ができなければ国民の生命の安全が脅かされるという意味です。非常に分かりやすいので国会議員や学者、評論家がよく使う言葉ですが、この論には重大な欠陥があります。
食糧生産は太陽があって作物がすくすく育つという単純なイメージの世界ではありません。
現実を見ると食糧生産には石油や農業機械または施設など膨大なエネルギーが必要です。ガソリンや軽油(燃料)、トラクターやコンバイン(鉄鉱石や産業技術・工業製品)、物流システム(社会構造)などが整ってはじめて食糧ができ口に運ばれます。食糧には必要条件や外的要素が意外に多いのです。残念なことに日本は資源のない国です。大量のエネルギーや資源を必要とする「食糧」を自国で独立して成り立たせるというのは幻想なのです。食糧生産の必要条件(燃料、機械、その他)が既にほとんど外国頼み、輸入なのですから、残念ながら、はじめから食糧安全保障なんてあり得ない話なのです。
軽トラックや農業機械を動かすには国産できない外国のガソリンを使い、元は外国の鉄鉱石が形を変えたトラクターやコンバインを操縦し、ビニールハウスのビニールも元は外国の石油、自分自身の体も何割かは外国農産物でできていて、その上で食糧の生産ができても「はい、これ、日本産です」とどこまで胸を張れるのか非常に怪しいものです。
しからば、食糧安全保障を正確に実現しようとすれば・・鎖国して輸入をストップし、今の豊かな生活を国民全員が諦め、車にも電車にも飛行機にも乗らず、国産のものだけで生活し、それでも餓死者が多数出て、そこまでの状況設定ができて初めて我が国の食糧自給が語れるというものです。
今一度自分の周りを見渡してみましょう。パソコン、テレビ、机、椅子、食器、ガラス、家、自転車、バイク、自衛隊の戦車に戦闘機に潜水艦、原料が例え日本のものであっても加工する時に電気や工具を使っていれば、それは確実に外国の力を借りていることになります。
日々の生活では認識していませんが、実は私達の生活は恐ろしい程の外国のモノによって取り囲まれ、日本の力だけでできているモノなんて本当に探すのが難しい、いえ、限りなく無いことに気付きます。
「いえいえ、わたしは違います。」と言ってみたところで、農業の世界なら自給農法や自然農法と呼ばれる一見ピュアな形も、程度の差こそあれ要するに同じ世界です。誰一人、その現実から免れることはできません。
議論が変に情緒的だったり空想めくと判断を間違えます。
まずは現実に起きていることを眼を逸らさずに直視する。
もう一度、自分の農業に対する見識や思いを作り直さなくてはいけない時が来たようです。
長文ブログでゴメンナサイっ♡
台北のとあるデパートのおコメ売り場。日本のお米だけでもあらゆる品種がズラリ20種類以上。そこに台湾・韓国・アメリカ・タイのお米が乱れ飛んでます。ちなみにお世辞にも売れているようには見えませんでした。
疲れが出たのかホッとしたのか、昨晩から急に40度の熱が出て撃沈。
ああ、地球が回ってます。
平成22年度「農林水産物・食品 輸出オリエンテーションの会 事後報告会」が名古屋で開かれ農水省東海農政局のK氏からのお誘いを頂き出席してきました。
こうしたセミナーや勉強会の類では、必ず一番前の席を陣取り、演者から眼を逸らさず必ず質問するのが私の流儀です。今回の発表者は何と私の住んでいる八百津町の内堀醸造さんでした。酢業界では非常に有名で東京駅にも酢BARがあります。http://www.uchibori.com/
さて、当然のようにみんなスーツですね~。私の隣りに座られたのが豊橋市のライスセンター経営Y氏。スーツ姿でないのは私と彼の二人だけ(笑) 彼も私同様先日韓国のお米市場を視察に行かれたそうです。「ほほぉ~、やっぱり、ここにもいらっしゃいましたか!」行動力豊かな方とご一緒すると嬉しくなります。
報告会の後、シンガポールに日本米を輸出する会社を設立されるN氏のお誘いで3人で日本米の将来について意見交換をしました。私はお米を輸出するつもりはありませんが、このY氏N氏お二人のお話は輸出商談に展開するかも知れません。
言葉の不自由な海外でも沢山の出会いがありました。それに比べれば、日本の出会いは日本語が自由に使え、表現もキメ細かくできます。何とありがたいことでしょう!! 腹に滲みます。
間違いなく全ては出会いから。
あの有名な経済紙「週刊東洋経済」が2月26日号で中国語の特集を組みました。いい悪いで判断してはいけません、中国は私達の想像をはるかに超える発展を遂げています。経済紙が中国語の特集を組む時代が来るなんてちょっと前では想像もできませんでした。
さて、今回台湾台北市で事前情報がほとんど無い中で、電話番号と住所だけを頼りに「エイ、ヤァ!」とアポなしで突然飛び込んだ貿易商社は「台和通」さん。台湾の会社だとばかり思っていたら意外にも日本語で対応されビックリ。冷静に考えたら無謀な行動です(汗)
その時、突然の失礼な訪問にも優しく対応して頂いた方が早田氏。
「東洋経済」のこの号 57ページを執筆されています。台湾在住21年。著書もあり、台湾のマスコミにも数多く登場されているまさに台湾通の方です。
台湾に行かれるようでしたら「台和通」さんを覗いてみて下さい
http://taitsu-news.com/front/bin/home.phtml
帰国後お忙しいにもかかわらず、早田さんからは何度か励ましやアドバイスのメールを頂きました。いい出会いを頂きました。ありがたいことです。
(左)アメリカ留学時代の大親友・香港人ウイルソン。20年振りの再会。
(右)日本の農民。アメリカではMASAと呼ばれてました。
彼はアメリカから香港に帰国後、海運会社に就職、その後、外資系銀行を2行渡り歩き、現在3つ目の「スコットランド王立銀行」員。
「香港ではそんなに転職するものなのか?」と尋ねると「もちろん!何回でもステップアップ転職はみんなごく普通だよ」「もちろんMASAが農業に変わったのもステップアップ転職でしょ?」「うぐ・・・」
ウイルソン、わずか二週間後の3月19日には妻子を連れて来日。東京で再会なるか?
帰って日本は日本人と日本語だということを改めて感じました。
香港人は中国語・広東語・英語の3カ国語が話せ、台湾人は中国語・台湾語の2カ国語、雲南省の少数民族は中国語と各々の民族語の2カ国語がみんな話せ、広東語圏の中国人も広東語と中国語が話せます。
韓国語は文法的には日本語にそっくりで、韓国人も日本人同様に文法が逆な英語や中国語を学ぶにはやや不利と言えますが、今回は以前に比べ台湾でも香港でも中国でも韓国人がグ~ンと増えたことを実感しました。見てても勢いがあります。そのせいか現地の人からも必ず「あなた韓国人?」と聞かれ、「あなた日本人?」と聞かれることは一度もありませんでした。
ちなみに上海に住む日本人は現在7万人。シンガポールに2万人。福地300人。人口が少ないのはいいけど考え方まで狭くなったらアウト。
今日は緊張感から解放され写真のような顔で一日グッタリ。
Hongkong no ku-kou nite.korekara nihon ni kaerimasu.asitakara takusan no sigotoga matsuteimasu(naku)
taiwan keiyu nanode ienitsuku noha sinya ni narimasu.
konkai no keiken ha kanarazu shourai yakudatsu toki ga kuru to omoimasu.jibun no kansei wo semaitokoro ni tojikomenaide korekara mo ironna kanousei ni cho-sen siteikitai to
omoimasu.ajia(sekai)ha yosouijyou ni tsunagatsute iru.dakara semai kankaku ni torawareru bekide ha arimasen.
jibun to isitu no mono ya kankaku wo dou ukeire jibun no mono nisiteikuka?korekara masumasu hiroi kokoro ga hituyou ni natsute kimasu.good-bye HongKong!
taiwan ni to-chaku.kikanchu- hajimete nhonnjin ni deau.nihongo ha rakudana---!
am0:50 無事に帰着しました。
megumareta jikan mo owari ni chikazukimasita.
buji ni hongkong ni tukimaita.ima sinya no misiranu biru no 10kai kara kousinsiteimasu.
itumonara jikann ga owari ni chikazuku to samisisa wo oboerunodesu ga.konnkai ha marude sonna kanji ga simasen.
tochuu kara ironnakoto ga hutuu ni kanjiraretekimasu.
hada no chigai,jinshunochigai,kangaekata no chigai.sorera ga izen ni kurabete,hutuu ni ukeirerareruyou ni narimasita.
doko ni itsute mo mono ga ahure,hito ha hitokoisii.
ryokousha ha ikani kandousuruka,ima no watasi ha ikani hutuu ni uketomerareruka?tugi no sute-ji ga mieta kimo sitekimasu.kannkaku ya kanjiktaga ikikata ni ookiku eikyousimasu. takusan no shuukaku ga arimasita.
arigatougozaimasu.
asita taiwan keiyu de kaerimasu.
unnan kara daitokai shengjhen he.
chu-goku tomo korede sibaraku owakaredesu.
saigo no saigo ni chotsutosita hapuningu ga okimasita.douyara konkaino saigoni ha wasurerarenai yo-uni yoteisareteita kotokamosiremasen.kare no naka ni jibun wo mitaki ga simasu.
kuwasiku ha kaetsute kara. tuzuku.
写真は深セン、ロシアから買い取ってアミューズメントパークとして一般公開されている旧ロシア海軍航空母艦「ミンスク」 (なんてことをするのだっ)
雲南省西双版南。タイ、ラオスなどの国境まですぐのこの町にはじめて来たのは24年前。農業を始めてからも8回目の訪問です。24年前は車も珍しかったこの町で驚くことは、一年一年恐ろしい程いろんなとが急激に変化していくことです。町の風景はどんどん変わり、人の気持ちもどんどん変わり、農民は豊かになり、農地はわずか8年で25倍に跳ね上がり、日本の30年がこちらではたったの3年。去年泊まったホテルやレストランが当然のようになくなり、人は留まらず絶えず動き、新しい商店やホテルが林立しては消えていく。
新築のホテルやレストランはわずか一年で酸化し急激に歳を取る。栄華と没落がグルグル回るが誰も気にしちゃいない。失敗も成功も。気にしたらキリがない。もう8年の付き合いになる大連出身の彼は、かつて小さなホテルを持ち、乗馬場を持ち、喫茶店やレストラン、衣料品店などを持っていたのに今年はその全てを失っていました。それでもアッケラカンとしたものです。日本だったら悩んでジグジグしちゃうだろうに、彼の地ではそんなこともあったり前。「来年はベトナムにでも住もうかな」と涼しい顔。
逆に言うと日本は一度の失敗でも許されにくい社会。自殺が多いのも文化の影響かなぁ?
ima chu-gokujin no tomodachi no iekara burogu no ko-sin wo sitemasu.
sorenisitemo atsui!!
2gatsu datoiunoni unnan ha nihon no natsu to kawaranai atsusadesu.1nenbiri ni genchi no no-minnakama to aemasita.
itumonokotonagara daikangei siteitadaki uresii kagiri desu.
motsuto nihon to chikakere ba otagai itsudemo asobini ikerunoni na-.
minna no maede nihon kara motsutekita yukata wo kitemimasita. igainimo yukata ga minna oouke.sasuga sho-su-minzoku no machi desu.
kinou ha hongkong no tomodachi wilson ni nihon no okome ga utsutearu depa-to ya su-pa- ni tureteitsute moraimasita.hongkong deha nihon no shouhin ga hobo subete kaemasu.oyoso nihon no 2bai no kakaku.
tatoeba gobo- ya kyabetu ninjin nado,sinazoroe ha nihon to matsutaku kawarimasen.okome ha zannennagara ureteruyouni ha miemasen desitaga,gihuken no okome mo arimasitayo.yoru ha wilson itsuka to kaishoku.kare no yomesan ga totemo akarui hito de mechakucha tanosikatsuta desu.
tuginohi souchou hongkong wo shutsupatu.chikatetu ni nori chugoku he aruite kotsukyou wo koe, mata chikatetu to densha wo noritugi ku-kou he,sarani hiko-ki ni nikai nori, yoruni yatsuto unnanshou ni tukimasita.ichinichijyu idou de totemo tukaremasita.konban tomaru hoteru ha nihonende wazuka 520en desu.sasuga chu-goku yasui!
genchi no pasokon ni nihongo henkan ga nainode ro-maji nite.
香港に到着。実に24年ぶり。ホテル代が日本に比べかなり高いので、地元の人は怖がって寄り付かないという雑居ビル 重慶マンション 内の安宿泊。一泊180香港ドル(約2000円)このビルはやばい雰囲気バリバリで人種のるつぼ。肌の黒い人から白い人まで種種雑多ですがインド人が多いのが特徴。普通の人ならかなりビビります。相当ビビリマス。でも、昔は確かにやばかったらしいですが、今は実は安全。だと思う。
22年ぶりにアメリカ留学時代の親友ウイルソンと会うことができました。どこ泊まってるの?と聞かれ、重慶マンションと答えると、何を考えてるのだ!いい加減にしろ!と半ば叱られてしまいました。
確かに私でもちょっと、、と思うような場所ですが、ここの環境に慣れたら世界中でやっていけるような気がしてきます。高級ホテルでは決してできない訓練、そんなことも米つくりと何の関係があるのかわかる人はかなりのセンス。重慶マンション 面白いところです。あなたをお連れしたい。
来たばかりだと言うのにもう台湾とお別れです。
やっぱり前回来た数年前とはいろんな意味で街が違って見えます。
貿易センターや日本米が置いてあるような高級百貨店を廻り、更に貿易商社さんにもアポなしで突撃。
日本米は既に10数種類がズラリと並ん出ました。米を輸出つもりは毛頭ありませんが、予想道りの品揃えでした。頑張っているなぁみんな。でも、どう見ても売れてなさそうです。
元同僚の台北Yとも会うことができ、30分だけのつもりがついつい朝方まで語り合ってしまいました。
台湾から香港へ。香港は実に24年ぶり。人種のるつぼ。
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農業生産法人(株)福地ハイランズ 山田正隆
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「山ちゃんのお米」(やまちゃんのおこめ)は登録商標です。
特許庁:商願2020-77213 登録第6417349号