2011年

5月

03日

憲法記念日

著者 森達也氏からはいくつかの本から思考停止にならない、問題を単純化せず裏を読みとる想像力を常に持つというスタンスを学びました。

オサマビンラディンが殺害され狂喜乱舞するアメリカ国民。

「悪党がやっと死んだ!」アメリカ人の狂喜の光景を概ね肯定的ではあるけど、ちょっと何か奇妙な光景に感じるて見る私達日本人。ラディン殺害で「アメリカが望む事は何でもできることが証明された」などと、とんでもない声明を発するアメリカ大統領。これがノーベル平和賞を受賞し長らく差別を受けてきた歴史を持つ黒人はじめての大統領。

ノーベル平和賞もその程度のものです。

アメリカの狂喜にみんなどこか変、どこかがしっくりこないと感じた人も多いのではないでしょうか。

「殺してせいせいした。」

アメリカも実にかなり病んでます。

 

「今日は憲法記念日なのね」と数年前に読んだけどすっかり内容を忘れていたこの本、パラパラめくると丁度9・11のことも書かれていたので読み返してみました。以下はその中に出てきた9.11にまつわる「ピースフル・トゥモロー」という団体についての引用です。

「ピースフル・トゥモロー」

9.11同時多発テロの被害者家族が設立した団体。正式名称は「平和な明日の為の同時多発テロ遺族の会」。自分達の味わった悲しみをこれ以上増やさないため、戦争が引き起こす暴力と報復の終わりなき連鎖を断ち切ることを目標に、アメリカの空爆によって被害を受けたアフガニスタンの人々への支援など多方面で活動を行っている。

 

「私にそんなことができるだろうか?」

こういう人達もアメリカにはたくさんいます。深く命を見つめる人達ですが、報道では取り上げられることはまずないでしょう。ラディンが殺害され狂喜する人達の裏側には、このように報復が連鎖することを悲しむ人達もまたたくさんいるのです。救われます。

アフガニスタン人にとってはアメリカ軍こそがテロ組織です。報道が一方的な場合、自動的にそういう想像力や疑いを持つことが必要です。アメリカはアフガニスタンで何をしてきたのか、今何をしているのか。「正義が勝った!」ご冗談ですよね。

森達也さんのお陰で単純なトリックや表面的な報道には随分引っ掛からなくなりました。