永遠のものなど何一つ存在しません。

全ては刻々と変化し続けています。

こんな風にはっきり認識し始めたのは一去年のことでした。

今日も人生で、また来ることのない一日でした。

自分で人生を漕いでいると気負わず、ただ風を受けて進むように帆を高く上げよ~っと。

全ては自分の中にあり、その自分は全て周りにつくられているのだから。

今日もこんなことがあって、こんな風が吹きました。

明日は明日の風が福~地。

 

その日の題名をクリックすると、「コメント書き込み」できます。 

劇団40CARAT 最終公演

劇団40CARATの最期の公演、西新宿に
駆けつけることができた。
目に焼き付けたラスト。
30数年の劇団活動ほんとうにお疲れ様でした。

一瞬を切り取ったこの写真は
きっと私の人生の宝物になる。
主宰、役者、たくさんの裏方のみなさん
これまで関わってこられた全てのみなさんの
ご多幸を祈念して。

あぁ、もう次の公演はないのだな。
さみしいような、ないからこそ永遠のような。
ありがとうございました。

大学受験の高校生の時、池袋で初めて見た演劇
(この劇団の主宰花山ららさんが役者だった)に
強烈な衝撃を受け、大学生になってからは
時間さえあればいろんな小劇団を観て歩いた。
観るだけでは飽き足らず、睡眠時間を削って
までして社会人劇団の裏方をしたことがある。
だから演劇の大変さも尊さもよく知っている。

おとなしいと思ってた一人娘は高校で
演劇部に入った。
普段は私とはまるで違う性格だっただけに
演劇部に入るなんてとても驚いた。
けどどこか似るものなのかと思ったら
うれしくって観に行ったな。

終わっていく劇団があって始まっていく劇団が
あって、引退してく人がいて生まれる人がいて
自分も一区切りのステージに入ったなと思う。

劇団はラスト公演だったけれど、観客への
特別な挨拶はなかった。
いろんな歴史や思い出が詰まっているだろうに
粛々と劇団を閉じていく主宰花山ら楽さんの
姿勢が私にとっては逆にいつまでも心に残る。

ららさん、42年前まだ田舎の高校生だった
私に優しくしてくれたこと、演劇への扉を
開けてくださったことはこれからも忘れ
ません。宝物。

私にとって彼女はいつまでも30代前半の
キリリとしたお姉さんな役者さん、
彼女の前で私はいつも高校生に戻ってしまう。
不思議だな。

「長い間ほんとうにお疲れ様でした。」
心からの敬意と感謝を込めて。




帰還者たちの記憶ミュージアム

帰還者たちの記憶ミュージアムは西新宿
住友三角ビルの33階入場無料。

満州朝鮮半島、シベリア抑留者たちの苦難と
引き上げを詳しく取り上げている。

戦争は狂気、一度始まるとどんな犠牲も
ありな地獄。
だから伝えていかなきゃだめ。
九段のしょうけい館と共にたくさんの
若い人に訪れてほしい場所。

女たちの平和と戦争資料館

西早稲田にある「女たちの平和と戦争資料館」
アクティブミュージアム(わm)12年ぶり。

12年前は沖縄県での従軍慰安婦問題を
今回は朝鮮半島での従軍慰安婦が中心の展示。

あったことがなかったことに
なかったことがあったことになってしまう
揺れの時代だから、ネットの情報じゃなく
生の情報に触れておくことは
とても大事なことだと思う。

戦争は狂気の極み、常識は通用しない世界
だからこそ戦争のない時代に常識と理性を
目一杯働かせておくこと。

劇団40carat 老人と海

劇団40caratは今回がラスト公演。

主宰の花山ら楽さんは、まだ私が高校生、
大学受験で上京した時は役者さんだった。
その時のたった一度の大事な出会いの
エピソードはまた今度書き残しておきたい。

あれから42年。
一瞬の出会いが42年の時を超えることがある。
今日は彼女の劇団ラスト公演、それも最終回。
お題は老人と海。
劇団のラストを見届けに、私はどうしても
行かなくてはならない。

100分で名著 老人と海

100分で名著「老人と海」ヘミングウェイ

100分で名著っていろんなシリーズが
あるけれどどれもほんとに傑作。
よくこのページ数で大事かつ深掘りした
内容が表現できるものだといつも感心する。

老人と海は読んだことがなかったけれど
このテキストもヘミングウェイの内面に
アプローチした傑作。

100分で名著こそ名著。

静寂

稲刈りが終わり賑やかだった仕事場にも
静寂が戻った。
ほっとするような、少しさみしいような。

10月1日からの新米発売に向けて
仕事場はまた忙しくなっていく。
だから一瞬の静寂。

LINE 2020年以降消失(T ^ T)

使っていたiPhoneが発火するのではと
思うくらい突然に異常発熱。
危なくて充電も電源も入れられない。

結果LINEの2020年以降の
連絡先、履歴がほぼ全て消失(T ^ T)

2020年以降LINEでご注文頂いてました
方々、大変申し訳ございませんが
再度登録をお願い致します。

チーム解散

この4人で大忙しの稲刈りから籾摺りまでを
乗り切った。
数々のトラブルを乗り越えてほんとうに
お疲れ様でした。

深く感謝し今日でこのチームの解散を
宣言します。
ありがとうございました!

line 不通

申し訳ございませんが、現在LINEは不通です。

いつもラインでご注文くださってるお客様には
ご不便をおかけしますが、このホームページの
販売サイトからアクセスください。

https://yamachan-okome.shop-pro.jp/




天と地

真っ赤っかな今年一番の激しい雷雨。
台風より余程激しい風雨と雷。
稲刈りギリギリ終わっててよかった。

稲刈り前の稲たちがこんな雷雨に
見舞われてたら稲がなぎ倒されて
大変なことになっていたに違いない。

とにかくよかった。

稲刈り前と稲刈り後では、天と地ほど
天気に対して気持ちに違いがある。

稲刈り終わる

小嶋さんと岩田くんのご協力のお陰で
稲刈りが無事に終了。
お疲れ様、ありがとうございました。

新米は10月1日から販売の予定です。

君の名は

うちで17年間飼っていた馬の「うらら」の
命日は令和元年10月16日推定32歳、
人間なら110歳を超える長寿だった。

春のうららかな日にうちに来てくれたから
うららと名付けたけれど、その前に
高知競馬場で大活躍してたのがハルウララ。
彼女もまた一勝もできないのに大人気な
馬だった。馬の寿命は25歳と言われてるから
彼女も長寿だった。

競走馬は年間8000頭ぐらい生産される
けれど才能がないとほとんどは2〜3歳までに
殺処分され動物園の餌となる。
人々が熱狂する賭け事の裏でこの現実は
ほとんど知られていない。
だから自分は競馬はしない。

2〜3歳までに死んでいく大多数の馬たち、
生き残った競走馬も引退用無しになれば
8割は殺処分。
JRAには散々大儲けしてるのだからもっと
馬たちには優しくしてあげてほしいと
いつも思う。

もうすぐうららの命日、丸6年になる。
長いようなあっという間のような。
6年間彼女のことを忘れた日は一日もない。
ずっと犬が飼いたい。
でも次に死なれたら悲しみのあまり
自分も死んでしまいそうで飼えない。

ハルウララの写真は老馬特有の締まりのない
顔と身体と毛並みで「うらら」を
彷彿とさせる。
知らない人が見たら老いぼれに見える
だろうけれど、私にはそんな締まりのなさこそ
心からかわいく見える。
うららとハルウララ、お互い「君の名は?」
と言い合いながらあっちで仲良く遊んでね。


がんばりどころ

稲刈り。

コンバインも人も乾燥機も籾摺り機も
軽トラもトラクターも色彩選別機も
全てが無事で一つでも不具合があると
たちまちストップしてしまうプレッシャーを
相手にしながらの毎日の稲刈り。

米農家のがんばりどころ。

刈って刈って

今日も朝から「私も他の機械と同じように
トラブッてみるわ!」と、
これまで調子の良かった色彩選別機までも
駄々をこね「ああ、やっぱり今日も
トラブルから始まるのね....」

それ以後は小嶋さんと木こりの岩田君の
稲刈り3人体制(うちとしては超贅沢な布陣)で
稲を刈って刈って刈って刈って1.65ha
刈りまくった。
「ほんと、みなさんのおかげです。」


ベスト

おいしいお米になるためには稲刈りの
タイミングが早くても遅くてもだめ。

今年ほど稲にとって刈り取りのベスト
タイミングを考え抜いて稲刈りした年はない。

稲たち4月の種まきからここまで
よく育ってくれました。
「ありがとう」と言いながらの稲刈り。


次はなんだ!?

稲刈りはコンバインから籾摺り機まで
田んぼの稲が玄米になるところまでがセット。

その間たくさんの機械が必要で、しかも必ず
どこかの機械が故障して作業が止まる。

今年はまず籾摺り機が仕事をボイコットし
次に30kg袋吊り上げ機が軽い破裂音とともに
腹痛を起こし、籾搬送機がウーンと唸り
うずくまると、今度は乾燥機の水分計が
糞詰まりストライキ。

そんな事件が起こる度に駆け付けなだめ
分解して修理、機嫌を直して働いてもらう。
稲刈りは毎年無事に終わった試しがない。

絶対に何かが起きる。
試運転しても調整しても、そんな所がッと
想像を超えた不具合が起きる。
お次はなんだ?と毎日身構えてるから
何も起こらない日には逆になんだか妙な気分。



お弟子さんの稲刈り 

ここ福地には私の米作りのお弟子さんが
3人いて、3人ともが隣の愛知県から
片道1時間半ほどかけてお米作りしに来てる。

今日は一番弟子の酒井君の稲刈り。
もう20年以上のキャリア。

うちのような大型機械を使わずに
ほんの小さな機械を使いこなして、
乾燥もハザ掛けな自然農派。

お互いに怪我しないで稲刈りを
無事に乗り切ろう。


ふるさと納税ポイント廃止×楽天スーパーセール

総務省のルール変更でふるさと納税で
ポイントが付与されるのは9月まで。
10月以降はどのサイトからもふるさと納税の
ポイントは付かない。

ふるさと納税のポイント還元や特典が
あまりに加熱し、まるでネットショップの
ポイント合戦になっていたから一定の規制が
入ることはいいことだと思う。
寄附してポイントが数10%還元されるって
やっぱりおかしい。

総務省のポイント廃止ルールに楽天市場は
裁判まで起こして反対してるけれど。
現在期間中の9月のスーパーセールが最後の
大きなポイント還元のチャンスとのこと。

9月一杯の駆け込み需要と相まって
ふるさと納税はこれからしばらく大忙しに
なる気配。

今日は久しぶりに楽天市場ふるさと納税で
うちの甘酒が全国1位と2位。
寄付者のみなさまにはこの場を借りて
深く御礼申し上げます。
「山ちゃんの甘酒を選んでくださり
ありがとうございます!!」






嵐の後の

台風が過ぎて行った。
強い雨音に稲の被害がないか心配して
一晩中寝れなかった。
心配しても寝ても寝なくても変わらないのに
人間の感情とは不思議なものだなぁ。

一晩耐えて朝になって田んぼを恐る恐る
見回ると、ありがたいことに台風の被害は
ほとんどなかった。ほっとした。

ほっとして緊張の糸が切れて気分転換に
陶器製造会社さんが工場に隣接して開いた
おしゃれなカフェに行ってきた。

先日の湘南でのヨット、稲刈りが終わったら
新宿で推しの小さな劇団のラスト公演を
見に行く。月末には大学の同期の娘さんの
バレエの公演を応援観戦に。

この歳になって今まで自分とは縁がなかったり
触れて来なかったことに触れるのが
何よりうれしい。
それは自分の時間が有限だとしっかり自覚
した歳になったからだと思う。

嵐の前の

嵐の前の静けさで大量降雨に備え排水対策。

今晩日付が変わる深夜から朝にかけて
すごい雨が降るらしい。

運を天に任せ、ジタバタ稲刈りしないで
台風を迎え入れることにした。
若い頃は台風被害が恐ろしくて恐ろしくて
台風前に何がなんでも無理にでも
稲刈りを強行してた。
今回は稲刈りの日程を先延ばしするのだから
真逆の決断になる。

「どうかあと丸一日稲たちが風雨に
なぎ倒されず無事でありますように」

それとも例え台風の被害があっても
ここまで稲を育ててもらい
「お天道さまありがとうございます」

一見似てるように思える祈りも
真逆なのかもしれない。

さぁ今度の台風で自分は何を思い何を
感じるのか米農家31年目。

宿命の台風

稲が熟すのを待っている間に
台風がやって来る。
自然相手の農業は、思った通りにいかない
ことばかりの典型例。
自然のいいところ取りはできない。

稲の熟しを待つことが米農家の仕事なら、
台風の被害がどうかありませんようにと祈り
じっと耐えるのも米農家の仕事。

ずっと以前から農業という世界で
「被害を受けても自然に感謝できるのか?」
は自分の中での一つの命題だった。

もはや宇宙

籾の表面には肉眼では見えない細かな毛が
びっしり生えていて、この毛が薄い空気層を
形成して過度な湿気や乾燥から中身を
守っている。

更に病害虫からもこの微細な毛が守る役割を
しつつ、落ちたタネがどこまでも流されず
その付近で来春芽を出すように適度な摩擦を
兼ね備えている。

何万年も太古の歴史と経験、種を守る
ために導かれた形と毛。
その形状と設計思想はもはや宇宙。

待て

今年は高温が続き田んぼはもう稲刈りして
いいよと言う黄金色一色に染まってるけど。
なんだかおかしい....

よ〜く見ると稲穂の籾がまだ青く熟してない。
それに枝梗が先端まで青いと言うことはまだ
デンプンを籾に運んでる最中だと言うこと。

高温すぎて登熟が遅くなる初めてのケース。

遠目に見る稲穂はバッチリの稲刈り色なのに
手に取っての稲穂の色がこれほどまでに青く
違うことは初めての経験。

 よ〜く見て騙されちゃダメ。
青い籾は屑米になるか精米で砕けちゃう。

まだ早い、稲刈り待った!

稲刈り一服

今日から9月。
今日から稲刈り。
今日もとても暑い。

稲刈りの合間に日陰を探して
惣ちゃんと小嶋さんと3人で一服中。

一瞬の風

神大ヨット部のOB会にお誘い頂き昨日は湘南の
海で大きなヨットに乗せてもらった。
(私はヨット部ではなくアイスホッケー部)

ヨット部OBの方々に風や流れの読み方を
教えてもらった。
風は目に見えない。
波の形や海の色、遠く大山の雲や頬に感じる
風速や流れで彼らは風を可視化して
その上で刻一刻変化する風を捉える。

風を利用し風で相手チームのヨットの進路や
風力を弱めて勝利する、ヨットとは腹黒い
競技だと笑いながら教えていただいた。
もう何十年前の現役なのに海を見る眼差しが
すごくカッコよかった。

アイスホッケーでは1-2年生の間はヒヨッコ、
先輩や相手チームに潰されて気を失ったり
病院送りになる。
それがつらい練習を経て3-4年生になると
トンビぐらいに成長して、今度は
ヒヨッコたちを追い回し狩りをする側になる。
正当なプレーで相手が怪我をしたり
病院送りになった時には
「やっと一人前になった!」と嬉しくて思わず
心でガッツポーズするヨット部同様
腹黒いスポーツですとお伝えした。

競技ヨットもアイスホッケーも若い時だから
できた危険なスポーツ。
そうか現役でプレーしてたのはもう40年も
前のキラキラしてた頃のことなんだな。

夕陽の中、江ノ島ヨットハーバーから
歩いて帰り道。
ふと下を見るとキラキラ輝く海と砂浜で
青春してる女子高生さんたちがやっぱり
キラキラ輝いてた。
こんな青春の一瞬が自分たちにもあったんだな
と思ったら、この瞬間をどうしても切り抜いて
みたくなった。

ヨットマンの風の話は自然の中のお米作りと
随分似ている。
米農家にとって自然も風も日常で当たり前。
それでも風や海流の読み方を教えてもらって
田んぼに帰るとなるほど、今まで当たり前に
感じてた風や温度や音や光に意識が高まって
山の中でもヨットに乗ってるような
おもしろい感覚の一日を過ごせた。

一瞬の風、お米とヨット、
つながっててうれしくなった。

(写真は当日の一般公衆風景で遠影、後ろ向き、
モノクロ処理、個人や学校名を特定できない
ことを確認した上で載せています)



明日から

昨日湘南の海の上にいて今日は山の上。

ヨットに限らず全く縁がなく、
全く興味もなかった別世界をこの歳で
体験できることに無常の喜びを感じる
今日この頃。

年々範囲が狭くなりがちな自分の感覚を
解き放ってくれるって、いい。

さぁ明日から稲刈りが始まる。

海の男 

神奈川大学ヨット部のOB会に呼んでいただき
湘南は江ノ島で45フィートのヨットで
2時間のクルージング。(20人乗ってる)
途中、舵も操らせていただきゴキゲンの図。

海なし県岐阜のしかも標高600mの山の中の
陸の男米農家が一瞬だけ 海の男にゃよ〜♪

ちなみに私はヨット部ではなく
アイスホッケー部出身。
春にはなぜか空手部のOB会にも呼んで
いただき全く別世界のみんさんと楽しく
過ごさせていただき幸せ者です😭

さぁこれから岐阜にとんぼ返り、
明後日から稲刈り開始。
その前にいい景気づけになりました。
がんばろ〜!お〜!




稲都合vs人都合

稲には刈取の適期=最も美味しい状態での
稲刈り時期があって、それはごく数日間。

この数日を逃さないように最後に稲穂の
状態を注意深く観察する。
若過ぎても熟し過ぎてもだめ。
この判断が難しい。。

天気や作業の段取りの都合上、じつは
適期に稲刈りができる方が少ない。
広大な面積を相手にする場合、作業の段取りを
どうしても優先させなければいけない場合も
多い。

栽培面積を減らした今年は作業や
人の都合ではなく稲の都合の稲刈りができる。
こういうことが米農家としてとても贅沢な
ことなんだ。

猪ごっこ

稲刈りまであと数日だというのに今日も
猪が田んぼを派手に荒らしまわってくれた。

一度入られると必ず次の日にも現れる猪。
入られた次の日には全ての作業を取り止め
被害に遭った田んぼの猪対策に
最優先で時間と労力を割く。

ここまで実った稲穂が踏み荒らされ
食いちぎられるなんて震えるほどつらい。

あそこを守れば次はここ、ここを守れば
その次はまた別の田んぼに。
「イタチごっこは猪ごっこっ」て
冗談を言っている場合ではない。


まぁ〜だだよ

田んぼを見回っていつ頃稲刈りが
始めるか稲と毎日会話する。

「も〜ういいかい?」 と稲に聞くと
「まぁ〜だだよ」 と答えてくる。

稲刈りまであと1週間かな。

雨米風光

久しぶりにまとまった雨。

雨が降って稲の葉を濡らす。
風が葉を揺らし水滴を地面にこぼす。

水滴は稲に吸われ籾を太らせる。
籾は成熟し太陽の光に照らされて
黄金色に輝く。

雨や風や太陽が徐々にお米に
形を変えていく。
そうしてできたお米は稲刈りを経て
やがて私の体に形を変えていく。

だから時々、水滴は私の体だと思うことがある。

訓練

いま読んでるのがこれ。
ボーボワールも上野千鶴子さんも改めて
すごい人だと思う。

自分が男だからか、いちいちなるほど
なるほどと男女に関しても老いに関しても
視点がおもしろく学びがたくさん。

老いることは一般にはネガティブなことに
なってしまっているから、老いと
正面から付き合っていくには自分の中で
時間と訓練が必要だと思う。

それにこの歳で視野が広がるのが楽しい。
59歳にしてこの本に出会えてよかった。

アンチエイジングが席巻する世の中で
アンチエイジングにアンチすると言う視点。

ほら

お陰様でこんなに綺麗に実ってきました。
ありがたいなぁ〜。

稲刈り準備始まる

9月頭からの稲刈りの準備を始める。

通常モードのライスセンター施設から
いろんな機械を移動させ配置転換。
機械を一連の作業に使えるよう連結させ。
試運転して。
点検メンテナンスしなきゃ。

稲刈りから玄米にするためには
トラクタートレーラー、コンバイン、
軽トラック、籾コンテナ、張込み装置、
乾燥機、昇降機、タンク、籾摺り機、
屑米選別機、計量器、袋バキューム機、
フォークリフト…
ざっくり数えただけでもこれだけの機械が
必要、つまり莫大な資金が必要になる。
そしてこのうちの機械一つでも故障や
不具合が起きると全ての作業が
ストップして惨事になるから準備は大事。

なのに何を隠そう機械が苦手だと
バレてしまう私の困った顔。

「稲刈りした籾をお米にする」たった
これだけの作業でこんなにもたくさんの
機械が必要ってのが、おいそれとプロの
米農家が始められない理由。

うちみたいな小さな施設や機械でも
平気で億は超えてて。
稲刈り準備と一言で言っても数日間と
なかなか労力がかかる。

つい一昨年まで5kg2000円の世間の
米相場が狂ってたわけなのです。

ダメだ熱い

ダメだ危険な熱さに午前中しか動けない。

標高600mの福地は普通ならお盆を過ぎたら
急激に温度が下がり、夜は網戸にもできない
くらい冷えてきてたのに、ここ数年は夜の
温度も明らかに高い。

ここでこの気温なんだから、平地のお米が
高温障害を起こさないはずがない。
いや、自分のお米も心配。

ヒエ取り

稲穂よりも高く背を伸ばした稲の天敵
ヒエを手で抜いて回る。

炎天下でズブズブの田んぼで深い泥に足を
取られながら一歩一歩進むのは重労働。

大昔も高度に機械化された今も手作業は
何一つ変わらない米農家のお仕事。


奴らは川からやって来る

川に土砂が溜まっている。
そこを足掛かりに川伝いに猪がやってきて、
ブロック塀をヒョイと飛び越えて田んぼに侵入
昨晩、稲がだいぶ踏み倒され食い荒らされた。

やられた。
涙が出てくる。

それを見越して既に川沿いには電気牧柵を
張り巡らしてあるのだけれど、きっと
ブロック塀を飛び越える勢いで一瞬の感電も
効いていないのだろう。

効いていないって、15000Vの高圧電流
なんだけど。。

一度侵入すると奴らは必ず今晩も連続で来る。
電気牧柵の内側にネットを地べたに置いた。
電気牧柵が突破されても四つ脚の奴らは
必ずこのネットに脚が絡まる算段。

ところで人を襲った熊を駆除して
苦情の電話がたくさん来るという。
田舎の生活や生業が全くわかってない人は
ほんとに勝手なことを言うものだなと思う。

先っぽから

稲穂の緑色が徐々に黄色になっていく。

稲穂は先っぽから色付いていき、やがて
ほぼ全体が黄色になってごく僅かに緑色が
残った状態が最も黄金色に輝く。

この黄金色が少し輝きを失った時期が
いよいよ稲刈り適期。

この稲穂の色からすれば、
稲刈りは9月初旬からか。

人がいる

むかしはいろんな人がお米を作っていてよく
田んぼを前にして挨拶や立ち話をしたものだ。
今では少子高齢化して、お米を作ってる人は
とても少なくなって犬の散歩以外で田んぼで
人を見ることは滅多にない。

「あ〜、今日も誰とも出会わなかった」
「あれれ、今日も誰とも話さなかった」
などということはごくごく普通にある。

世の中にはいろんな仕事があると思うけれど
現代でそんな仕事は珍しいのではなかろうか。

かと言って、寂しく感じたことは30年で
ただの一度もない。
お米作りには無限の仕事があって、限られた
時間と自分一人の労力で、何を優先させたら
いいかで毎日頭がいっぱいで忙しい。

かと言って、珍しくたまに田んぼに誰かいると
むかしのように挨拶を交わし稲のことから
プライベートなことまでついつい長話し。

 今日は「おお、人がいる!」と
隣の田んぼのまさ兄さんと。

都会で満員電車や駅の混雑に出くわすと
いつも「今日は何かのお祭りがあるのか?」
とついつい思ってしまうけれど、

いつもどこもかしこも混んでいるので
「あ、この人達は祭りで集まっているのでは
ないのだ」と気づく。

水が切れない

とにかく朝からギンギンのひどい暑さ。

いつもなら稲刈りを念頭にもう田んぼの水を
排水しなきゃいけない時期。
農家は排水とは言わず水を切ると表現する。

稲刈りの時に重いコンバインが田んぼの
柔らかい底なし泥にハマらないように
今のうちから水を切って田んぼ面を硬する。 

ところが今年は気温が暑すぎて水を切ると
稲が弱っちゃうからいまだに水を切ることが
できない。
稲刈りでぬかるむか稲が弱るか悩ましい。

もう滅茶苦茶

いまいましいカメムシめ。
次世代が滅茶苦茶に増えて戻ってくるであろう
繋がってる状況を見ると特に腹が立つ。

滅茶苦茶と言えば、現場では農協や集荷業者の
農家からのお米の仕入買取金額が
もう滅茶苦茶なほど暴騰してる。

一番安い年には1俵60kg8000円だったのに
今年は過去最高、1俵30000円を超える
金額提示も普通になってきた。

ええええ?!!と農家でも3度聞き
するような前代未聞な高騰の仕方。
それほど農協も米業者もシャカリキになって
お米を集めてる。

秋にはガクッとお米の値段が下がると説く
専門家もいたけれど、今のところ真逆で
どんどん値上がっている。

現場で何が起きてるかニュースもchat GPTも
最新情報にまだ追いつけてない。

うちはお米を卸すことも仕入れることも
ないので、影響は限定的なのは幸い。

業務・団体様のお問い合わせ

このところいくつか業務用や団体さんからの
新米のお問い合わせをいただいておりますが
業務用のお取引の予定はありません。

個人さんは10月から新米販売の予定です。
ただし収穫量次第では年間会員さん以外の
方には短期間の限定販売になるかもしれません。
(※年間会員さんの募集は終了しております)

また、道の駅その他の店舗、楽天市場などの
ec店舗でもお米の販売予定はありません。
お米の販売は「このHPのみ」となります。

詳しくは9月収穫完了後ご案内します。

8月のラブレター

月に一回のペースでお客さんに書いてる
手書きのお便りは今月で通算365通目。

30年と5ヶ月で365通。。
「365って丸々一年の日数じゃん!」
って気付いてよく続けて来たもんだなぁ〜と
一人感慨に耽ってみた。

最近はお気に入りの図書館で書く。
右は図書館、左は無印良品。


夢に出て来る

3日連続でカモシカが田んぼに侵入。
カモシカは実った稲を踏み倒して行く。

田んぼはネットや電気牧柵でしっかり囲んで
あるけれど、カモシカはその上をヒョイと
ジャンプして田んぼに侵入する。
どこからジャンプしてるのか足跡や形跡が
あれば対応できるけれどそれが分からない。

一生懸命カモシカの気持ちになって想像し
カモシカの脚が絡むようにネットを
地面に敷いてみる。
今朝はその甲斐あったか偶然かそれとも
一時的か、やっとカモシカの侵入が止まった。

それでもカモシカはまだマシで、猪に侵入
されると三日三晩で稲は全滅する。
これまでどれほど悔し涙を流して来たことか。

朝は稲の無事を祈りながら田んぼを見て回る。
この心配は稲刈りが終わるまで毎日続く。

精霊馬

お盆。
ご先祖の霊を乗せて帰って来てくれる精霊馬。

キュウリはご先祖さんの霊を乗せて速く
この世に帰って来てくれるようにとお馬さん。
ナスはお盆が終わったら、ご先祖さんを
あの世にゆっくり届けてもらうように牛さん。

17年間一緒に暮らしていた馬のうららは
馬なんだから自分で駆けて私の腕の中に
帰って来ておいで。

映画「ジョニーは戦場に行った」

戦争映画の中で最も悲惨な作品と評される
「ジョニーは戦場へ行った」
もうなんと言ったらいいのか.....

戦闘シーンはほぼない。
なのに最も悲惨と言われる理由は、戦場で
四肢を無くし、さらに口も鼻も目も耳も
無くして肉塊と化した兵士が陸軍病院で
生きながらえさせられると言う内容から。
それも兵士の意識だけははっきりある。

日本の映画にやはり四肢を無くし、喋る
こともできなくなった兵隊が日本に帰り
生きた軍神と人々から崇められ、その夫婦の
愛憎を描いた「キャタピラー」

この映画「キャタピラー」の原作は
江戸川乱歩の「芋虫」と言う小説から。
小説ではどちらかと言えば嫁さんの方が悪者、
映画ではどちらかと言うと兵士の方が悪者と
して描かれている。
小説「芋虫」では映画よりグロく、嫁さんが
旦那の最後の感覚である両目を奪う。

小説「芋虫」でも映画「キャタピラー」でも
最後には主人公は絶望の中自死するのだけど
「ジョニーは戦場へ行った」では、
最後の手段である自死すらも許されないのが
更なる絶望感を増幅させる。

「キャタピラー」は
「ジョニーは戦場にへ行った」に設定が
よく似ているので真似ではないかと
言われるが、江戸川乱歩の「芋虫」の方が更に
「ジョニー〜」が製作される前に発表されて
いるので、「ジョニー〜」こそ「芋虫」に
ヒントを得て作られたのではないかとも
言われている。
ちなみに「芋虫」は英語で「キャタピラー」

要するに「ジョニー〜」も「キャタピラー」も
洋の東西を問わず、戦争の本質を見抜いた作品
だと言うことに違いはない。

「ジョニー〜」は厭戦気分を煽ると言う理由で
第2次世界大戦やベトナム戦争時には
公開が禁止された。
為政者や軍隊からすれば困った存在の
映画なのだ。

じつは私はもう随分前にこの映画のDVDを
買ってたのだけど、一人で観る勇気が
どうしても出なくて、わざわざ映画館まで
行って観てきた。

勇気のある人はぜひ観てほしい。


(名古屋 伏見ミリオン座 戦後80年上映)


塚本晋也「野火」

塚本監晋也監督「野火」
戦後70周年記念製作だから観たのはもう
10年も前。

1959年製作市川崑監督「野火」を観た上で
塚本監督がどこをどう変えまたは買えなかった
のかを観たいと思いつき2度目の鑑賞。

塚本監督自身が主演にリリーフランキーに
中村達也、特に中村達也の醸し出すオーラには
圧倒される。

親戚のおじさんは多くの戦死餓死者を出した
インパルー作戦の狼兵団の英語通訳兵だった。
生き残った過程がまるで小説「野火」

戦後、彼は農業界のカリスマ福岡正信氏と共に
かつてインパール作戦の舞台となったビルマで
食糧増産のため稲品種「ハッピーヒル」を
普及させる運動に励んだ。
きっとビルマの人達への贖罪の意味も
あったのだと思う。
そんな話を最晩年の病床で本人から直接
聞けたのは今では宝モノの経験だった。

もう一人の親戚おじさんは戦後ソ連に抑留され
厳寒の中、戦友一人と一晩中肥溜めに首まで
浸かって収容所から脱走した経験を話して
くれた。
極寒の肥溜めは糞尿まで凍って思ったほど
臭くなかったそうだ。
そのおじさんはいつも厳しい目をしていた。
笑った時もどこか目の奥が厳しかったのを
覚えてる。

もう一人のおじさんは千島列島の陸軍航空隊の
隼戦闘機のパイロットだった。
アメリカの爆撃機B24を僚機と撃墜した時、
落下傘で脱出した空中のアメリカ兵を僚機が
射撃して慌てて止めに入ったそうだ。
その山田准尉の話は本にも何度か出てくる。

そんな親戚のおじさんもみんな亡くなって
今はもう聞けない。
だから「野火」のような庶民兵士の視点で
描いた映画はとても貴重。

一見勇ましい話、名誉な話で戦争に向かわせる
臭いを嗅ぎ取った時には必ずこの映画を
思い出そうと思う。

(Amazonプライム)

市川崑「野火」4K

中学生の時に読んで印象深かった
大岡昇平原作「野火」の映画1959年市川崑監督。
この映画を観るのは3度目か。

太平洋戦争中のフィリピン戦線で、
戦死と飢餓、仲間の人肉まで食べた
日本敗残兵たちの物語。

1959年市川崑の白黒映画が4Kになって上映。
こういう映画を観ると勇ましさや名誉が
いかに胡散臭いものかを思い知る。

当時はお金がなく海外まで撮影に
行けなかったから、よく観るとこの映画の
背景は日本の森だとわかる。

原作に力があると誰が演じても監督しても
今でも十分心に訴える作品。

迫真の演技に若い時の船越英二に
ミッキーカーチス。

勇ましいことを言う人、名誉を重んじつつ
人を利用し踏み台に使う人には、時代を
超えて警戒しないといけない。

(名古屋 伏見ミリオン座 戦後80周年上映)

黄金色になる

雨ニモマケズ

雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラッテヰル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ䕃ノ
小サナ萱ブキノ小屋ニヰテ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ束ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒデリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ


小学校3年生の時に暗記させられたな。

映画「入国審査」

スペインからの移民カップルがアメリカの
入国審査で止められ尋問される映画。
低予算なのに十分楽しめる仕上がり。
割と短め77分。

昨年久しぶりにロスからアメリカ入国。
入国審査は40年前とは比べ物にならない
くらい厳しく&長蛇の列、抜けるのに2時間
くらいかかった。

40年前まだぬるかったロスの入国で
この映画よりも突然に、ただ列に並んでいた
ところを警察官二人にいきなり腕を掴まれ
別室に連れて行かれた。
そこで脱げと言うので上着を脱いだら
もっと脱げと言われ結局パンツ一丁に
させられたことがある。
通帳残高を見せて納得したのか無事釈放。

これまでパスポートスタンプがいっぱいに
なるほど海外旅行にも行ったけど、自慢では
ないが、日本帰国時にはかなりの高確率で
税関職員に止められ荷物を広げさせられる。
一体何かのオーラが出てると言うのだろうか。

タブー視しない死

少し前に舌に大きな口内炎ができて、痛くて
食べるのも話すのもできなくなった。

歯医者で診てもらうと「ひょっとして癌の
可能性もあるので総合病院で組織検査を」。
紹介状を書いてもらい、病院に電話すると
「予約は1ヶ月半先までいっぱいです」
調べてみるとその部位の癌の生存率は50%。

これでは埒が開かないと紹介状を持って
予約なしで外来に行くとなんのことはない
待ち時間5分で診てもらえた。

30代に見える若い医師だったけれど
今まで出会った医師の中で一番話を聞いてくれ
説明も細やかで丁寧なのには驚いた。

組織検査にも十分な経験があるその医師に
よると「癌の可能性は極めて低く組織検査の
必要はない大き目の口内炎」だと言う。

口内炎と癌では随分な差だけれど、幸い
医師の言うとおりステロイド薬塗布で
2週間で完治した。

その間、「ひょっとして癌なのか..」とか
「生存率50%って..」とか
生まれて初めて自分は死ぬかも知れない、
自分事として初めて「死」を感じてみた。
そうだよな、例外なく人はいつかは
死ぬんだよな。

以来、頭の片隅に死を意識するようになった。
これはすごい。
死をどこかで意識してみると風景や感覚や
意識がこれまでとは随分違ってくる。
これまで
「死はどこか遠い彼方の忌みするもの」
と捉えていたけれど、そうではなかった。
59歳にして死をタブー視しなくなったのは
大きなターニングポイントになったと思う。

今回はさいわい口内炎だったけれど
癌だったとしてもおかしくはなかった。
お陰で今までなかったたくさんの意識が
身体の中に入った。
口内炎は大変だったけれど、新しい意識を
植え付けてくれたことには感謝するしかない。

さぁ、うかうかしてはいられない。
ちゃんと生きようと改めて思う。






黄金色へ

緑一色だった稲穂が徐々に頭を垂れ、今日
初めてほんのわずかに黄色味を帯びてきた。
これから日に日に黄色味は強くなっていき
最終的には見事な黄金色に輝く。

稲穂の黄金色は目から深く胸の中に飛び
込んで心からの平安をもたらしてくれる
不思議な輝き。
この平安で満たされる感覚はきっと日本人の長年培ってきたDNAに根差してるのだと思う。

かならず

今日も田んぼに夕陽が沈んでいく。
あぁ、k今日もよく働いた。
明日も田んぼに朝陽がやってくる。

仕事をしてもしなくても楽しくても辛くても
明日には必ず朝陽が昇って夕陽が沈んでいく。
よく考えてみるとそれだけで
すごいことに違いない。

夏休み

出荷可能なスケジュール表です。
この1週間は出荷日可能日は12日のみです。

ご注文は11日中にお願いいたします。

散々

散々、消えたコメはどこだ!?、農協が悪い、流通業者が悪い、はたまた外国人が悪い、
農家が悪いとと言われ続けてたけれど、
結局

「農水省が悪かった」と自民党で謝罪した件。

自民党に謝る前に「誹謗中傷やご迷惑をかけて
しまい申し訳ございませんでした」と
謝るべき相手を間違えてないかい農水省。

これまで私が小さな経営でも生き残って
来れたのは、農水省の政策や方針が
右と言えば左、左と言ってくれば右と
正反対を選んできたから。
これからもきっと農水省の逆を行けば正解。

いまは農水が「お米はこれから増産の政策に
切り替えます」と言い始めたので、よし、
減産しよう。
「なぜ彼らはことごとくハズすのか?」
と考える必要などない。
31年の経験上、彼らは必ず正解の正反対を
指し示してくれるので羅針盤は逆さまに
使えば必ず正解に辿り着く。





見てほしいAmazon prime

映画「沖縄狂奏曲」一人でも多くの人に
見てもらいたいAmazonプライムで公開中。

沖縄戦、基地問題、日米地位協定など
これまで私が頭を抱えながら本で10冊以上は
勉強してきた内容が、この映画一本に
わかりやすく網羅されている。

あまりにわかりやすいので、なんだか自分の
今までの苦労が吹き飛んじゃう感じもして
ちょっと悔しくなる。

例えば辺野古の米軍基地の当初の建設費用は
3600億円だったのが、いつの間にか
9600億円に膨れ上がり、更にそれでは足りず
現在沖縄県の試算ではなんと2兆5000億円!
こんな知られてない内容がいろいろ出てくる。

今、トランプ関税で笑えるほど弱腰の
日本政府にやりたい放題の舐めたアメリカ。
なんで今頃そんなことにみんなが驚いて
いるのか私には不思議。

こんなこと80年も前から沖縄でずーっと
起きていること。
戦後80年も経って日本が独立国でないことが
よ〜くわかるこの映画を一人でも多くの人に
見てほしい。


広島から80年

広島原爆から80年。
この日が来るといつも思い出す。
アメリカに留学してた36年も前、広島長崎の
原爆についてアメリカ人の何人もの学生と
議論になった。

「あの原爆がなければ数十万人のアメリカ
兵士が死んでた。だからあれは正義だ」
口々にそう言うアメリカ学生にびっくりして
囲まれて私は言い負かされた。

今なら「あの原爆投下は明らかな国際法違反、
謝罪してほしい」と言い返せる。
だいたいアメリカの大学生は地理にとても弱く
日本がどこにあるのか知らないばかりか
「日本は中国のどこだ?」と聞かれたのも
一度や二度ではなかった。

反対に日本軍が南京で殺した人数は何千人か
何万人だったのかなんて議論はもういい。

日本軍は外国の中国に軍隊を送って殺した。
その日本の言い分は、日本を「守るために」
仕方なく中国やアジアに進出し、殺した。

アメリカ軍は長崎広島の一般人の上に
凄惨な原爆を落とした。
アメリカの言い分は大勢のアメリカ兵士を
「守るために」仕方なく原爆を使用した。

ウクライナだってロシアだってみんな自国を
「守るために」仕方なく殺し合ってると言う。

だから洋の東西をとわず「守るために」と
聞いたら要注意。
どの国も戦争は必ず「守るために」仕方なく
始めるのだと言う。
つまり「守るために」と言い始めたらそれは
「攻撃する」とほぼ同じ意味だと学んだ。

原爆を始め戦争で310万人の日本人が死んだ。
その310万人が教えてくれたことを
無駄にするものかと思う。

80年前の朝8時15分、広島市で私は妻や
まだ小さな子供と楽しげに話をしていた。

そんな私と私の家族の上にアメリカは
アメリカを「守るために」と言って
原爆を落とした。

「守るために」と誰かが言い出したら
私は反射的に疑ってみる。

宇宙旅行の時代に

スペースシャトルも今は昔。

富豪たちは地球を飛び出し宇宙旅行を
する時代に、私は今日も稲に取り憑く天敵
カメムシを2〜300匹も手でパンパン
潰して歩いている。

宇宙開発にかける1000分の1の予算でいいから
カメムシ対策の研究に充ててほしい。

大量のカメムシを退治するのには
現在農薬しか方法がない。
せっかく出た稲穂に農薬はかけたくない。

一匹のカメムシは身軽で両手でパンと
潰そうとすると飛んで逃げることしばしば。
それに比べて写真のようなお取り込み中の
2匹はありがたい。

2匹繋がっているので飛ぶことも逃げることも
ままならないので一挙にまとめてパンッ!
そのまま合掌🙏ただし2倍臭い。

それにしてもおびただしい数のカメムシ。
これが昼夜問わず24時間営業で籾の養分を
吸いまくっているのだから被害甚大。
この地域だけでも何万何十万匹いるのだろう。

30年前の少なくとも20倍(´༎ຶོρ༎ຶོ`)





チグハグの極み

ドラッグストアで台湾米とカリフォルニア米、
そして日本米が並んで売られていた。

台湾米は4600円。
カリフォルニア米は4200円。
石川県産コシヒカリは4400円。
ちなみにうちのお米は3500円(売り切れ)。

米不足だと騒いでいる今年の日本米の
輸出量は4〜5万トン。
更に政府はあと5年で輸出米を8倍の
35万トンまで増やす計画だ。

備蓄米を無制限に近い量を市場が壊れる
ほどの安値で放出し国の米櫃は空。
輸出米は増やします。
輸入米も増やします。
水不足の田んぼには給水車出します。
やっていることがあまりにもチグハグ。

「消えた米はどこに行ったのか?」
「農協って悪者なんだね」
と言う報道や声を嫌と言うほど聞いたが結局
「消えた米はなかった」
「流通の目詰まりはなかった」と
政府が認めた。

もう随分前から米農家や農協やお米屋
現場では「誰もお米はガメてない。
お米は消えてもいないし目詰まりもない。
単純にお米の生産量が需要に足りてない」
と言い合ってた。

長年5kgが2000円で米農家は赤字経営だった。
そんな状況で若い人が入ったり継いだり
できるはずがない。
だから米農家はどんどん高齢化して農家数も
激減して米不足が起きて高値になった。

お米がずっ〜と安い値段で買えて、結局は
ドカンと高値になって戻ってきた。
もう過去の5kg2000円には戻らないし
戻したら日本の米農家はほんとにいなくなる。

今までが安すぎた。
ずっとおかしなことが起き続けていた。

台湾米は4600円。
カリフォルニア米は4200円。
石川県産コシヒカリが4400円。

ぜひポストハーベスト(輸出の船便に載せる
ために殺虫剤防カビ剤を港で燻蒸する)のない
日本のお米を買い支えていただきたい。


天敵

この時期の稲の天敵はカメムシ。
柔らかい籾に嘴を入れてお米の養分を吸う。
吸われたお米は黒く変色し売り物にならない。

今年は多くの県でカメムシが大量発生。
うちの田んぼにもいるわいるわ。
小さな虫なのにお米の収穫量を多い時は
半分も減らしてしまう。

彼らは臭くて鳥も嫌がり天敵がいない。
温暖化も助けて年々増えていく一方。
うちは殺虫剤農薬は使わないから
見つけ次第ひたすら手で潰して歩く。
潰しても潰してもキリがない。。
手なんかもうカメムシ臭で泣けてくる。

潰したカメムシが田んぼの水面に落ちる。
と、カエルが寄って来てパクリ!
動画ではカメムシ臭が嫌で吐き出す
カエルをよく見てたけど、この子は
吐き出さない。
小さな味方を見つけた気持ちで嬉しくなった。

そのカエルの天敵はもちろん蛇。
蛇に体半分食べられながらなお「助けて!」と
断末魔をあげているカエルをよく見る。

その蛇の天敵はトンビや私。
よくトンビに連れ去られて空中を行く蛇を
見るし、私は意図せず草刈り機で年間何匹も
切っちゃう。

そんな私の天敵はカメムシと台風と猪。
そして今年はそこに世襲4世議員が加わった。

今度は「水不足の田んぼに給水車で
水を運ぶ!」と言い出した。

少しでも田んぼのことを知ってる人なら
これがどれだけ焼け石に水かを知っている。
なんと愚かなパフォーマンス。
ほんとにまるで稲のことを知らないのだなと
日本全国の米農家の失笑を買う。

その小泉農水大臣の天敵が
あろうことか私達米農家。
愚かな政策やパフォーマンスは、素人は
騙せても私達には全く通用しないから。





素人×スマホ

ホームページのバナーを新しくしてみた。
これが全て私のような素人のスマホだけ
更新でできてしまうのだから
世の中は本当に便利になったものだ。

たった30年前、米農家を始めた頃は
携帯電話すらなく電話するのに田んぼから
いちいち家まで帰ってたのが懐かしい。

その頃大阪の事情通の方が「これから
インターネットと言うシステムが始まるから、
急いでその準備に取り掛かりなさい!と
わざわざうちまで来て教えてくれた。

 「インターネット?」
最初にそれを聞いた時は、それは新しい
詐欺か何かかと正直疑ったのを覚える。

それから数年して初めてホームページを
作る時にはプロに頼んで随分お金かかったな。
今じゃそれもスマホ一丁ででき、パソコンも
もはや受注処理でしか開かない。
世の中ではホームページもFBも時代から
取り残されインスタとかで事足りる。

「いいね」や「フォロー」が大事な人は
大変だろうな。

自分の記事を自動的に送りつけちゃうインスタ
とかより、元気でやってるのかなぁ〜?と
たまに見に来てくれて「いいね」とか
「フォロー」とかのボタンもない。
そんな時代遅れのホームページくらいが
私にはちょうどいい。

アクセス解析したこともないから、一体誰が
このHPを見に来てくれてるのかも知らない。
ほとんど同業者の人だったらそれも笑える。

 そんな自由さが「いいね!」👍笑





GPT予測数値の変化

このところ、秋の新米5kg価格をchatGPTに
予測してもらっている。(備蓄米放出込)

1ヶ月前よりも数日前よりも
予測値が徐々に値上がりしている。

注目すべきは、値下がり(安定反落)の予測値で
今日の朝から夕方で約1000円も上昇した。

朝には確率は低いものの値下がりすれば
5kg3000円もあり得ると言う予測だったのに。

また、極端な高騰の場合5kg6000円以上と
いう予測まで付け足されるようになった。
5kg6000円以上は農家でも目が飛び出る。

朝と夕方でこれほど数値に違いが出たのは
全国の水不足、高温障害、カメムシの大発生、
各地のJA仕入金額のニュースや発表などを
加味したからだとGPTは言っている。

あくまでもそれぞれのシナリオの確率も
まだ高くないので、変化前提の
参考値ではあるけど。
いろいろ覚悟のいる価格。

昨年9月にLAに行った時はラーメン一杯が
2800円もして腰を抜かしたが、東京でも
かつて一杯600円台だったラーメンも
今では1000円を軽く超え1500円もザラ。
OMG。


映画「怪物団」と中村久子さん

映画「怪物団」は、サーカスの見せ物小屋の
人々のお話し。

あれは私が幼稚園くらいだったか、どこかの
夏祭りでヘビ女や気味の悪い怪物を集めた
見せ物小屋があったのをうっすらと覚えてる。

この映画は1930年代の古い作品だけど
サーカスの見せ物小屋の人々の視点で
描いた名作。

岐阜県高山市出身に中村久子さん。
幼少期に四肢を切断され、自立のために
ダルマ女として見せ物小屋で生計を立てた。
そこで旦那さんと結婚、死別、再婚を経て
娘さんを立派に育てられ、自立の精神で
障害者年金などは生涯受け取らなかった。

そんな中村久子さんの自伝と、娘さんが
母親について書かれた本を読んだことがある。
その中に出てくる見せ物小屋とダルマ女。

子供の時にただ気味の悪いと思っていた
見せ物小屋と働く人たちの生活を
この映画を通して見ることができた。
それで少しだけ中村久子さんに近付けた
気がして嬉しくなった。

中村久子さんについては本やYouTubeでも
紹介があるので、多くの人に知ってもらえたら
うれしい。

あのヘレンケラーをして
「私より不幸な人、そして偉大な人」と
言わしめた中村久子さん。

彼女を知ればきっと自分の生き方を
見つめ直すきっかけになると思う。


圧倒

日本各地で高温と水不足に襲われている
田んぼや稲のニュースを見る。

この時期は稲が最も水を必要とする時期だから
稲も農家どれほど大変か痛いほどよくわかる。

ここももう随分雨が降らないけれど
今年は田んぼの面積を思い切って半分に
減らしたから、実質水の量は倍に増えたのと
同じでどの田んぼにもたっぷり水を
入れられてる。

その水をお腹いっぱいに吸い上げて
穂を出した稲がそのいのちを謳歌している。
水があるというのはありがたいことだな。

こんなにも旺盛な稲のいのちのパワー。
稲、太陽、水、風、土が一体になって
いのちが輝いてる。

垂れるほど

天を突くよう真っ直ぐに出た稲穂が
少しずつ少しずつ垂れ始める。

稲穂は先端から順番に栄養が送られて
籾一粒一粒の重みでだんだんと
頭を垂れていく。

稲穂がお米になっていく。

米農家は毎日垂れていく稲穂を見て
とてもしあわせな気持ちになる。

よろこびの曇り

久しぶりにガンガンの晴れでなく曇り。
これなら外作業や草刈りもできる(⌒▽⌒)

たったの曇りでこんなに喜んだ
ことはない(⌒▽⌒)



小さな農家の小さな奇跡

冷静に考えれば考えるほど
これは小さな奇跡だと思う。

本当にありがたい。
楽天市場のふるさと納税甘酒部門は
全国2748件の出品で、山ちゃんの甘酒が
第1位になることがある。

そんな時にはちっちゃな儀式があって。

あの人にお世話になったな、この方にも助けて
もらったな、とこれまで直接間接にかかわらず
応援してくださった方々のことをできるだけ
たくさん頭に思い描くようにしている。

山間部で田んぼの面積が小さく、
高冷地で成長が遅く、猪や鹿の食害がひどく、
大きな川がなくすぐ水不足になり、
高齢化で田んぼはどんどん荒れていく。

そんな条件不利地の稲作で、お米だけを
売っていたらもう随分前にうちは廃業
していたに違いない。
これまでに竹炭や塩麹やお餅に発芽玄米
などたくさんの加工品にチャレンジしてきた。

本当はお米農家がお米だけを売っても
生計が成り立つのがいいに決まってる。
ところがずっとお米は安すぎた。
お米だけなら確実に潰れてたな。

うちが一位なんて分不相応。
みなさんからもらった小さな奇跡。

AIによる新米価格予測

今の穂を拡大するとこんな。

それにしても暑い、熱すぎる。
危険なので田んぼでの農作業を
数日自粛している。

屋内作業に切り替えているが今日の仕事場の
温度計は37.7℃を指している。
屋内でも危険。

温度計と自分の体を対比してみた。
32℃までは普通に体も動き仕事ができる。
33〜34℃が作業効率が落ちて上限。
35℃を超えると空調服も役に立たず
極端に体力を奪われ危険水域。

標高600mの高地でこうなのだから
平野の稲は高温障害必至な予感しかしない。
高温障害で収穫量が減らないことを祈るばかり。

今年の秋からの新米価格をAIに予測して
もらった。
一カ月前の予測値よりかなり上がっている。
↓↓↓

🔮 AI分析による価格予測シナリオ(5kgあたり)


1. 標準シナリオ(発生確率 約55%)


現行の価格(約4,268円)から、やや上昇する可能性。

目安として 4,350円~4,570円/5kg で推移する見通し。


2. 高値維持シナリオ(発生確率 約30%)


猛暑・自然災害による収量減、供給逼迫が続く場合。

5,120円~5,980円/5kg にまで急騰する可能性あり。


3. 不作・価格下落シナリオ(楽観ケース)


備蓄米が大量流通し、JAが市中供給量抑制を緩和した場合。

生産者価格が半減、5kgあたり2,100〜2,200円程度に下落する可能性も理論上存在(ただし現実性は低い)。


出穂期

農家の言う「出穂期」は「しゅっすいき」
と読む。

農家の言う「出穂期」とは田んぼの7割の
稲が出穂した時のことを言う。

農家の言う「花水」は「はなみず」と読み
出穂でパワーを使う稲のために田んぼに
たっぷり入れた水のことを言う。

稲は出穂と同時に花を咲かせる。
籾に白黄色がついてるのが稲の花。
(正確には雄蕊)

一粒一粒受粉に成功した籾だけがお米になる。
もし受粉に成功しなければ籾が膨らむことは
なく一生スカスカの空のまま。

だから稲の出穂、開花は一世一代の大勝負。

裏切りの

外があまりにも暑くて危険なのでほぼ一日中
屋内作業に切り替えた。
ところが日陰なのに身体が熱い熱いと
悲鳴をあげる。

おかしいなぁ〜空調服も使ってるのに
体調悪いのかなぁ〜と温度計に目を
やって納得した。
日陰で大丈夫だろうと油断してたのに
温度計は裏切りゲゲゲの35.5度。
ここ標高600mの高地なのに。。。

試しに建屋の外に出てみた。
外の方がよほど裏切りの涼しさだった。
屋内で熱中症になるのを初めて理解した。

外だけでなく、もはや内も逃げ場なし(T ^ T)
続きを読む

天使の雫

早朝の稲の葉先には無数の水滴が付いていて、それが陽の光に一斉にキラキラと輝く。
稲が根から吸い上げた水が体を通って
葉先につくのだ。

この水滴、私は「天使に雫」と呼んでいて
やがて気温が上がると「天使の雫」は
あっという間に蒸発して消えてなくなる。

大地の水と稲が産み出す芸術な瞬間。
暑さを忘れてしばらく見惚れる。

沖縄伊江島×井上ひさし×木の上

好きな作家に井上ひさし。
彼の原作で演劇に「木の上の軍隊」
藤原竜也主演。
三女が主宰の劇団こまつ座で上演されてきた。
その物語の映画化。
映画は堤真一主演。
封切り日に観に行ってきた。

木の上の軍隊の舞台は激戦地沖縄県伊江島。
ガジュマルの木の上で二人の日本兵が
終戦を知らず2年間もアメリカ軍から隠れ
住んでいたと言う実話がベース。

私は今年3月に伊江島、そして二人が
隠れ住んでいたガジュマルの木も
見に行ってきた。

伊江島は20代の頃にも戦跡を巡った
思い入れのある島。
きれいな海と砂浜とは裏腹に
この島には沖縄戦の悲惨さが凝縮されている。

命どぅ宝反戦資料館の謝花さんは
高齢を押して今日も観光客相手に反戦を
熱く訴えてるに違いない。

この映画を機に伊江島に行く人や伊江島の
戦いに興味を持つ人が増えるといいな。
そして私ももう一度謝花さんの話を
聞きに会いに行けるといいな。




靖国神社と九段会館

明治以降国にために殉じた軍人軍属の
「英霊」が合祀されている靖国神社。
多くの兵士が「靖国の桜の下で会おう」と
戦友と約束し合って戦死していった。

靖国には、あくまでも日本国目線での
「戦い」で亡くならないと合祀されない。

よって有名な軍人であっても死因が戦死でない
 西郷隆盛(逆賊)、東郷平八郎(老衰)、
乃木希典(殉死)らは意外にも合祀されていない。

逆に昭和50年台だったかA級戦犯13人は
合祀され、そのことがきっかけでそれ以降
三代に渡り天皇による靖国参拝はなくなった。

「英霊」と呼ぶのであれば、日本政府には
いまだに海外に残された数え切れない
旧日本軍兵士「英霊」の遺骨をしっかり収集
してもらいたい。

海外が遠過ぎて無理ならせめて沖縄の遺骨を。
それも無理なら、せめて沖縄の遺骨混じりの
大量の土砂を、辺野古のかつて敵として
戦ったアメリカ軍ヘリポート基地の
埋め立てだけには使わないでほしい。

いや、遠い外国まで赤紙一枚で連れて行かれ
無念の死を迎えた人たちはどれだけ日本に
帰りたかっただろう。
日本政府の名と責任の下に無念の思いで
戦死、餓死していったご遺骨は
どこであろうと帰国させてほしい。

都合のいい時だけ「英霊」扱いするのは
不遜だと思う。
私はいつの日か時間ができたら海外か
沖縄の遺骨収集団に加わりたいと思っている。
どうやら70歳の年齢制限があるらしい。

ちなみに明治以降、戦死したら自動的に靖国に
合祀されるシステムが続いているけれど
台湾人や朝鮮人など旧植民地出身で日本軍
として戦た方々、または日本人の中にも
「戦死後までも国家に利用されたくない」と
靖国神社への合祀を拒む遺族もいる。

靖国神社の下に九段会館(旧軍人会館)。
もう36年も前。
警視庁警察学校の何かの行事で一度だけ
九段会館に入ったことがある。その時
2階に上がる階段で「んんん?なんだ?」
と言葉にできない異様な雰囲気を感じた。
軍人がそこにいるような、見られてるような。

広い宴会場で昼食を食べている時もずっと
その気持ち悪い感覚は続いた。
見られてると言うよりたくさんの
軍人の気配を感じる。
周りの人は誰も何も感じないと言う。

九段会館は今は大改装されて当時の雰囲気は
あまり残ってないけれど、靖国神社に来ると
その時の感覚が今でもはっきり思い出せる。

久しぶりに今回靖国から九段会館を見て、
あの時の感覚はなんだったのかな?と
調べてみた。
すると出るわ出るわ、九段会館の階段と
宴会場で私が感じたのと同じ心霊現象が。
やっぱり私だけが感じたことじゃなかったんだ
多くの人も同じように感じたことを初めて
知った。

靖国神社では何も感じないのにな??と
更に調べてみると、靖国神社は安らかな場所、
九段会館は軍人たちの念の残る場所と
説明されててとても納得がいった。

人は死んでも念を残すのだろうか。
だとしたら十分に弔って、故郷に帰して
成仏してほしいと思う。
もうすぐ終戦80年を迎える。






戦傷病者資料館

しょうけい館は厚生労働省が運営する
戦傷病者資料館 九段下 入場料無料。

今年は終戦80周年。
子供の頃から戦記物の本が大好きで
太平洋戦争については少し詳しい。

昔は零戦や戦艦大和にワクワクし、有名な
戦いや戦略や戦術の上手い指揮官に
心を躍らせていたけれど、今では召集令状
赤紙一枚で無理矢理戦争に駆り立てられて
いった私と同じ一般人の心情や行末の方が
はるかに興味がある。

今回は戦争神経症と呼ばれるあまりに過酷な
戦場で心や精神を患った傷病兵について
初めての特別展示に行ってきた。

表向きは戦意旺盛で勇ましい日本軍を語る
中で、敵前逃亡や軍隊内での犯罪、そして
戦争神経症の兵士は軍隊の恥部。

戦後80年経ってその恥部に初めて
光を当てた展示の意味は大きい。

出産第一号

7月22日コシヒカリ出産第一号の稲穂。
うれしい、心からうれしい。
史上最速。

今年31年目のお米づくりだけど、
うれしさは慣れることがない。
それは駆け出しの頃より年々増していて
今日は出産した第一号の穂を見て
ありがたくて思わず涙ぐんでしまった。

若い時は農作業に慣れるのに精一杯だった
けれど、今は稲を愛でる余裕がある。

31年で本当にいろんなことが起きた。
たくさんの人と出会ったし
別れも見送りもたくさん経験してきた。
ぴょんぴょん跳ねるように農作業してたのに
今ではほんの小石に躓いて畦で一人転んでる。
昨年東京で結婚した娘はまだ影も形も
なかった。

苦労しても金銭的に報われない仕事だなぁ、
これからどうなるんだろうと不安になった
日もたくさんあった。
よし、これからは海外だ!とアジアの国々の
稲作地帯を周り、国際開発コンサルタントや
商社やNGOの人達と一緒に外国でお米を試作
したことも今では懐かしい。
もうお米づくりはなんだか飽きちゃったなぁ
モチベ最低と感じたこともあった。

そんなこんな思い出せないたくさんのこと、
31年分の経験をしてきてのこの感覚。
だから稲が穂を出すと言う当たり前のことが
今ではこんなにうれしくて、ありがたくて
涙ぐんじゃうんだなきっと。

今年の稲穂達、新しいいのち、ようこそ
この世界に。

出産秒読み

ここは標高600mもあるのに危険な暑さ。
草刈りは早朝に限定しないと
熱中症まっしぐら、危ない、危ない。

「なんだこの暑さは!!」

早朝に草刈りを始め、疲労度60%70%は
まだまだ行ける!と思うし体も動くけれど
70%を越すと不思議なことに次は80や85
ではなく、一気急激に95%まで消耗する。
だから70%の見極めは熱中症対策には
とても大事。

 もうすぐ稲たちは出産(出穂)を迎える。
出産にはエネルギーが要るのでこの時期は
田んぼに水をたっぷり入れ込む。

この水を米農家は「花水」と呼ぶ。

今年は暑過ぎるので稲に高温障害が
起きないか心配。
田んぼの温度を少しでも下げる効果を狙って
たくさんの水を入れてあげる。

よそさんの「あきたこまち」は昨日から
出産が始まった。史上最速の出穂。

非公式と言う絶妙バランス

参政党「非公式」ガイドブックとある。
著者のヒロなる人物を調べてみたが
誰だかわからない。

これは参政党入門書として絶妙のバランス。
否定も肯定もせず終始客観的視点。
絶妙なのだ。

私は参政党の憲法草案や沖縄戦史観、
大東亜戦争史観とは全く相容れない。
国家観、歴史観に於いてこの政党は
とても危険だと確信している。

多分多くの人はこの党の憲法草案や
党内部の権力闘争とかを知らずに今の与党の
不満の受け皿に選んだのだろうと思う。

農業問題も正直稚拙な知見だと思う。
言ってることもコロコロ変わりスローガン
先行で内容の稚拙さが目立つ。
近い将来、自民党の右派と連立しなければ
いいのだがと本気で心配してる。

そんなことが起きたら多くの人が自民党に
投票したのと同じになってしまう。
この党にはそうした危うさが付き纏う。

つまりこの党はどっちに動くかわからない。
外国人による危機不安で票を集めたが、
これから進む方向は投票した人も多分
参政党自身もわかってない。
きっとこれから「あれ?」「あれれ?」
と思うことが度々起こるのだと思う。
それが心配で終わってほしい。

私も外国人への一定の規制は必要だと思う。
だが、外国人問題は最も大事な経済や家計の
問題をぼかす、すり替える。

参政党はいいこともいっぱい言ってるけれど
注意しなきゃと思わずにはいられない。

それにしてもこの本の著者の絶妙な
バランス感覚には拍手を送りたい。
一体誰が書いたんだ!?
友達になってほしい。

戦えますか

サングラスに空調服着て完全防備。
一見暑そうに見えるけど、空調服だから
顔付近から風がボーボー流れてる。

若い時の感覚が残ってて「こんな暑さなんて
まだまだ大丈夫👌」とがんばっていると
ほぼ必ず夜に遅れてダメージがやってくる。

今年は体調を崩すこと度々は
「いやいや、扱いが荒いって!
もうちょっと考えてよ!」
と言う相棒の身体様から私へのメッセージ。

と言うことで素直に「はーい(⌒▽⌒)」

ちょっと頑張りすぎて10
次の日ダウンして0
次の日も0
なら3日間で10の仕事
+体調不良+病院か薬。

ちょっと頑張らないで5
次の日5
次の日も5
なら3日間で15の仕事+体調良し。

これを1週間1ヶ月単位にするとどっちが
効率的で幸せな働き方なのかは明らか。

自分たちが就職する昭和の流行りフレーズは
「24時間戦えますか?!」だった。
時任三郎のリゲインのCMを見ながら
「そうだ、世の中は甘くないのだ!」と
ほんとにそう思っていた。

そして今は
「身体に無理なく戦えますか!?」
そうだ、40年前のリゲインのCMは
間違っていること間違いない。
倒れたらおしまいだ!

ラブレターは図書館で

月一回お客さんに同封する手書きのお便りは
もう30年以上続いている。

最近はショッピンセンターの中にある
お洒落な図書館で書くのが恒例になってきた。
宿題をする高校生たちに混じって。

この図書館のすぐ隣は無印良品で、JINSに
食品売り場、フードコートに本屋さんまで
なんでも揃ってるなんとも贅沢で
お気に入りの私の書斎。

気分転換にはフラフラといろんな店舗を
お散歩。
今回のラブレターで364通目。

天才たちの

名古屋の若い友人と二人で松元ヒロさんの
トークライブ。

松元ヒロと言えば憲法9条と言うほど
いつもはギリギリの政治ネタが面白い。
けれど、今回は参議院選挙期間中という
事情がかなり影響してるのだろうな。
楽しみにしてた9条ネタや政治ネタは
かなり少なかった。

御歳73歳。
舞台上の元気は相変わらずだったけれど、
喋りのプロなのにセリフ忘れや噛みも多かった
のはご本人気にされたろうな。
いずれにしても1時間50分を一人で
喋りまくるのだから天才に違いない。

かつて一人芝居で一世風靡した
イッセー尾形さんは今はどうしてるのだろう。
彼もまた松元ヒロ同様に73歳になってる。

私の一番好きな芸人さんは「ぺぺ桜井」
ギター漫談の超ベテラン芸人。
御歳89歳は、うちの父親と同じ歳。

その歳までいくともう舞台に上がるだけで
レジェンド。
立ってるだけで彼特有の「品のいい胡散臭さ」
が劇場を包むから不思議だ。
毎回長年の同じネタと知っていても
こっちは安心して爆笑する。
もうあそこまでいけば芸ではなく様式美と
言ってもいい。
もう一度だけでいいから舞台上の彼を
見ておきたいな。

やがて松元ヒロさんもきっとそんな域に
達するのだろうな。

自分もどんな歳の取り方をしていこうかな。

もはや宇宙

茎の中から取り出した出産前の稲穂。

拡大してみると中身はまだ空っぽだけど
ちゃんと一粒一粒の籾殻ができていて。

籾殻の中で少し濃い色に透けて見えるのが
後に大活躍するオシベとメシベ。

一粒一粒のいのちの準備が神秘的で
私にはそれは「もはや宇宙」に見える。

米農家、こんな風景を見せてもらえて
ほんといい仕事だなぁ。

史上最速

出穂(稲穂が出るのはいつかな?)と稲の
茎の中を分解してみるとなんともう18cmに
育った稲穂が茎の中から出てきた。

この長さの穂が茎の中に収まって妊娠してる
のだから、茎は人の妊婦のように膨らんでる。

18cmの稲穂ができていると言うことは
もうあとわずか数日で出穂(出産)予定。
まだ10日以上先のことだと予想してたので
「おおおお!」
これはウチでは史上最速の出産となる。

このままだと最速8月中に稲刈りが
始まることに。
改めて今年は気温が高かったのだな。

毎日出産準備に忙しい稲達、何はともあれ
無事な出産を迎えてほしい。

どの口が言う

石破首相は
「自民党の長年の農業政策の誤りにより
米不足・急激な農家の減少・高齢化を招き、
日本を自給できない国にしてしまいました。
申し訳ございません」と謝るべきところ

「食料がきちんと自給できることは
独立国としてどうしても達成して
いかなければならないこと」
とのたまった。
どの口が言うのかと呆れ果てる。

秋田だか意見交換したある米農家は
石破首相に「農家を舐めんなよ!」と
キレてた。
首相相手によく言った!
それでこそ米農家だ!
友達になってほしい。

一方、岐阜県の自民党候補は正々堂々と
声を大にして訴える
「ルールを必ず守って信頼回復に努めます!」
小学生かッ!
ほとほと呆れる。
日本が沈むはずだ。

参政党の本音である憲法草案は、国民主権や
基本的人権がすっぽり抜け落ちている。
代わりに国家が主権、天皇は象徴でなく元首で
政治に対して裁可と拒否権を持たせるなど
戦前の大日本国憲法に回帰したと言われても
仕方ない非常に危険なシロモノ。

「選挙後は自民党と連立するなら
党員の判断が必要」などと党首が言い出した。
自民党と連立?
そう、参政党の憲法草案は自民党の右派と
親和性がとても高い。
外国人に対する一定の規制は私も賛成だけど
外国人問題ばかりに目を奪われて、
本音を見誤るのは非常に危険だと思う。



がんばってますかぁ〜!

雨の中の稲。

日照り続きの時の稲。
田植えされたばかりの苗。
穂を出す時の稲。

稲達はがんばっているのだろうか?
それとも飄々としているのだろうか?
むしろ大変な時も楽しんでいるのだろうか?
ただただ自然の摂理で成長してるのだろうか?
それとも仲間達と話して笑ったり泣いたり
してるのだろうか?
虫やカエルと会話してるのだろうか?
私に何か話しかけてるのだろうか?
私の姿が見えてるのだろうか?
私の声が聞こえてるのだろうか?
それとも淡々と自然の摂理に従っている
だけなのだろうか?

稲と話ができたらどんなに楽しいだろう。

夏仕様

雨上がりの田んぼ。
冬の一番おデブちゃんの時に比べて
4〜5kg体重が減った。

そうだったのか

例え全ての商品の消費税が0%になっても
多分スーパーのほとんどの商品の値段は
下がらないだろうと言うことに気付いた。
消費税10%分が下がることはまずない。
ただ消費税が下がったと言うマインドで
ある程度消費は喚起されるのだろう。

輸出企業は海外に売るので国内消費税の
還付金がある。これを輸出還付金と言う。
日本の年間消費税総額は25兆円。
そのうち輸出企業に還付される金額は
なんと8兆円にも上がる。
消費税額の30%も還付してるのか!

そのうち90%は大企業に還付される。
例えば表の通りトヨタには年間6000億円。
表以外でもキューピーやカゴメなど
食品輸出企業もそれぞれ数十億円。

もし消費税を全て0%にすると輸出還付金の
システムも消えるので輸出企業はこの総額
8兆円もの還付が受け取れなくなる。
消費税導入以来ずっと還付金もらって
きたのにね。

あぁ、この輸出還付金がなくなるのが嫌で
自民党とバックにいる大企業は消費税減税に
反対なんだな。

失政を繰り返す自民党の支持率がいつまでも
トップにいるのはやっぱりバックに
大企業がいるからなんだな。

そりゃ〜そんなに多額の輸出還付金が
手に入るなら企業も「ありがとう!」って
自民党にバックマージンの企業献金するわな。
トヨタが6000億の還付金なら600億企業献金
でバックしても安い安い。

あはは、自民党、企業献金廃止に猛反対
するはずだ。
これ、消費税を利用した大企業との見事な
完全なる癒着じゃん💯

遅かったけれどやっとこんな
カラクリに気付けた。

消費税ってこう言うことなんだな。
きっとまだまだカラクリがあるのだろうな。

さて、立憲の言う「食料品だけ消費税ゼロ」
が通ると私達農家やスーパーや食品を扱う
商売は輸出還付金同様に消費税の還付金が
もらえて儲かることになる。
なんと言うカラクリだ。
立憲も隠れ自民党、やだねぇ〜。




不在者投票

不在者投票を済ませた。

駅前では自民党の候補者が意気揚々と
演説してた。

「これからの日本の将来をお任せください!」

って、30年以上経済停滞、裏金、企業献金、
米問題etc自民党はまず国民に
「申し訳ございませんでした」と
伏して詫びてもらいたいところが
どっこい相変わらずの古びた上から演説。
周りを囲むのはきっと青年会議所の人達。
もちろん公明党も同罪。
昔は平和の党を標榜してたのにな。

参政党はいいこといっぱい言ってるのに
沖縄戦や戦争史観がどうしても相容れない。
彼らの憲法草案は天皇中心主義の国家観、
反対に国民主権や基本的人権がすっぽり
抜け落ちている。
そこに彼らの本音の恐ろしさを感じる。
大抵の人はこの憲法草案にかなり抵抗感を
持つだろうけれど、そこまで見る人は
ごく少数だろう。

今回の選挙の争点の一つに外国人問題。
随分海外に行ってきたけど
移民政策には私も反対。
数年前のイタリアであまりの移民の多さと
社会不安を見て、昨年ロサンゼルスで
移民リベラルの行き着く先を体感できた。
日本人には急激な移民政策に対応できる
歴史も文化もない。

人口が減るなら便利さもインフラもシュリンク
していく世の中に適応していくしかない。
日本の人口はこの100年で倍になり、
100年で半分に戻るだけのこととも言える。

 日本人の今の便利さ快適さを将来も
維持するために多数の外国人で補おうと
するのは差別と傲慢さの意識が隠れてないか。

自民党、公明には当然これまでの責任を
取ってもらい絶対入れない。
維新の税金でカジノや国内農業を守らない
政策は自民公明の更に悪手で論外。
一方人気の参政党は憲法草案(彼らの本音)が
「日本を天皇の国家にする」なのだから
危険極まりなく入れられない。

今回もまた私の選択は死に票になるのかと
思うとまた虚しくなる。




時々

ときどきこんな山の中で毎日たった一人で
田んぼを相手にしてることを不思議に
思うことがある。

もともとの性格からしたら自分は移動型で
派手好き、自然より対人の方が得意な
文系のはずなのに。

農業ったら定地型で人に出会わないし
たくさんの機械や化学や生物学って
これ、理系じゃん。
それに忍耐や根気が必要で地道で
派手さがない。

それが30年も続けて来れたのはなぜだろう。

毎日田んぼで誰とも出会わなくても
さみしいと感じたことは一度もない。
365日、自分で予定を決めて自分で動いて
自分で考えて、当たれば喜び
ハズしては悔しがる。

毎日天気と折り合いを付けながら
暑い寒いと言いながら、誰からも命令されず
誰にも命令することなく自分で全てを
決めていく稲作。
世の中でもかなり自由度が高い仕事だと思う。

自由度がない仕事、やりたくない仕事、
意味ないのに仕方ないと思う仕事には
もう戻れな〜い。
ありがたいことに違いない。

まじですか!

私は今年の秋の新米からはお米の値段が
下がるだろう予測派。

ところが同業の大農家さんと話していたら、
この秋にお米屋さんやレストランなどとの
既に約束された取引の価格が聞いたことも
ないくらいの高値買取になっている。

驚いた。

昨年の秋どころか今年の秋の方が
卸業者などの農家からの買取価格は
まるで高い。
それも31年で聞いたことのない価格。
なんと数年前の3.6倍の金額。

うちは仕入れすることも卸すこともないので
市場価格は直接影響ないけれど。
なんだかすごいことになってる。


赤ちゃん

稲の茎の中を割って分解してみると
もう小さな小さな稲穂の赤ちゃんができてた。
大きさ4〜5mm。
よく見ると、稲穂や米粒の形がもうできてる。

この赤ちゃんはあと25日ほど、毎日毎日
みるみる大きくなって8月頭には20cmほどの
立派な穂となって出産(出穂)する。

まだまだ子供だと思っていた苗達が
グググッと稲に成長してお母さんに
なろうとしている。

がんばっているのか、それとも稲にとっては
ごく普通の営みでなんとも思ってないのか。
いや、子孫を残すのが命題の植物にとって
やっぱり赤ちゃんを生み出すのは大事な
瞬間に違いない。

物言わぬ稲や小さな稲穂からいろんなことを
毎日感じられるしあわせ。

敵はどこにいる

佐賀に配備開始のオスプレイ。
値段を知ってる人はほとんどいない。

オスプレイの機体本体は一機110億円。
それに訓練費や部品代など諸々含めると
プラス100億円。

よって一機の調達価格は210億円。
もう一度言、これ、一機の価格。

佐賀から島嶼までは飛行3時間半。
有事の際、島嶼まで3時間半かけて
飛んで行く途中でステルスでもない
大きくて鈍足の機体がで撃墜されずに
たどり着くとしたらそりぁ〜奇跡。
高価な機体だから一機で20人の兵士を
乗せられる。
ちょっと、20人って!
210億円なのに少なっ!!

210億円あったらな。
一機でいいから、それで、どれほど多くの
困ってる人を救うことができるんだろう。

一機で210億円か。
お米も自国で作れずに防衛費は大幅
増額するのね。
北朝鮮や中国が攻めてくるもんね。

その前に日本は人口激減して
水道管や橋梁が老朽化して、
経済ボロボロになって、
空き家だらけで地域が崩壊して、高齢化して、消滅自治体が増え、増えるのは
こども食堂ばかりで
近い将来国の内側から崩壊していくのが
「確実」なんだけど、
ひょっとして北朝鮮や中国が攻めてくるかも
知れない「不確実」な方が
怖くて怖くて恐ろしくて。

アメリカ様から言われた通りの高い兵器
ばかり買いまくっててアハハ大丈夫?
一機210億円か。
お米よりも国防費、兵器買うには
 消費税もっともっと上げなきゃ(爆)



親はなくとも子は育つ

米農家は私も含めて「お米を育てている」と
言うけれど、ほんとうはお米自身が育っている
のが99.999999%で、米農家はそれを
見守ってるだけ。

いや、たとえ見守ってなくても稲の命の力は
すごいからお米は勝手に育っていく。
古代の人が稲の成長の力、生命力に
「神」を見ていたのがよくわかる
年頃になってきた。

今日は田んぼを前に自然と
「ありがとうございます」と
手を合わせていた。

そんな時はお米の値段が高いとか安いとか
まるで関係のない次元。
ただただ稲の生命力の前にひれ伏し
感謝しかない。

今年は高温続きだから穂を出す時期が
これまでで最速になる予感。


人種

政治家は厚顔になるのか
厚顔が政治家になるのか。

長年の自民公明の農業政策の誤り、
そしてこの男の点数稼ぎと騙しに
米不足や備蓄米放出や輸入米拡大の
大混乱、米農家はますます衰退する。

この世襲4世議員は自民の失政の責任は
棚に上げ、恥ずかしく気もなく
未来の農業政策を語る。
お前らが失敗したせいだよ。

一体どういう図太い神経をしてたら
米農家の前でこんな無知無能な演説が
ぶてるのか、議員以前に人としてどうなのか。
それにコロっと騙される国民。
もうこの国は終わりかもしれない。

30年の経済の停滞、防衛、外交、外国人、
食糧安保、地位協定、沖縄、横田空域、
裏金、企業献金etc、挙げたらキリがないほどの
失政を長年繰り返している自民党公明党に
この後に及んでまだ票を入れようとする人の
頭の中がどうなってるのかぜひ聞いてみたい。

まず3党、農業を舐めてきた自民党と公明党、
それに輸入米を増やす政策を掲げている
維新には私は絶対には入れない。

日本を弱体化させた政治家たち、直近では
農水大臣の仮面を被って農業の息の根を
止めに来る世襲4世議員小泉。
それに考えもせず盲従し票を入れ続ける
人たちにも私は怒っている。

怒っていても仕方ない。
政治を変える権力と厚い面の皮を
私に与えて欲しい。って
いや、もちろんそんなものいらない。
主権は国民にあるのだから。




新米は10月〜

朝から危険な暑さ。

さて、稲刈りは9月、
新米は10月からの発売予定です。

令和の米騒動以来、たくさんの方々から
お米の問い合わせを頂いています。

現在のところ稲の生育は順調ですが、
猛暑、台風、病害虫、獣害被害の予測が
つきません。

つきましては、現在のところ
収穫量が確定するまでは新米の予約、
または年間予約の受付は行っておりません。

みなさんにはご不便をおかけしますが、
ご理解のほどよろしくお願い致します。




戦場のピアニスト

23年前に公開も見逃してた映画。
実話ベースの思った以上のリアリティー。
ポーランドのユダヤ人ピアニストがゲットー
強制収容所送りを逃れてドイツ軍将校の
助けもあって終戦まで生き残る物語。

この映画のようにドイツ軍に大量虐殺された
ユダヤ人=イスラエルが、今では逆に
ガザ地区でパレスチナ人を大量虐殺している。

中国のチベット侵略を非難しているアメリカが
日本に原爆を落とし東京大空襲で一般市民を
虐殺した。明らかに国際法違反。
これが逆に日本がロスやシカゴに原爆を落とし
てたらアメリカは日本を一生許さなかったろう。

チベットは中国の原発核廃棄物の大量の捨て場
と化していることはあまり知られてない。
アメリカの先住民インディアン居住区は
大量の原発や核兵器の廃棄物の捨て場と
化していることはあまり知られてない。
チベット人もインディアンにも大勢の
被爆者が出ていることも知られていない。

福島に作っても電力を最大に使う東京に
原発が作られることは絶対ない。

沖縄には日本の70%の米軍基地があるのも
聞いたことはあるけれど見て見ぬふり。

中国やアジアの国々に日本の軍隊を送り
多くの現地人を戦いに巻き込み死に追いやり
「それは日本を守るための聖戦だった」とか
「アジア解放のための聖戦だった」と
どの顔して言えるのかわからない。

自分たちはたくさんの矛盾を抱えたまま
他人事のように生きている。

若い衆

「山ちゃん、よかったら来てください」と
名古屋の若い衆からお声がかかり山を降りる。

村ではカモシカやイノシシは見ても
なかなか若い衆を見ることがない。
ワイワイ飲み交わして楽しい夜だった。

銀の波

ここは標高が600mもあるのに暑い。
それでもさすが高地、風が吹くと一気に
涼しさを感じる。

稲は人に例えるならいま高校生くらい、
こんなに大きくなった。
風が稲の葉先を撫でていく。

稲は風に撫でられると銀色に光る。
これを私は「銀の波」と呼んでいる。
この時期特有の輝き方を見るのが大好き。

無事にここまで大きくなった印の銀の波を
見ると「ありがたいなぁ。ありがたいなぁ。」
と自然につぶやいている。

銀の波は私には稲同士が風に向かって
元気に笑い合っているように見える。


見惚れる

お米作りを始めて31年目になったけれど
いまだに「ここは天国じゃなかろうか」と
思う風景に何度も出会う。

今日もこの美しい風景を前に、誰もいない
たった自分一人の贅沢な時間。

手羽先

毎年この時期に焼き上がる赤黒白手羽先。

ご霊場マップ

昨晩というか今朝までのJ氏ご夫妻とのサミットは、わずか数時間の休憩時間を挟み再開。

5番霊場・島原水屋敷を経て8番霊場・喫茶店パストラーレまでご案内したところで残念ながら時間切れ。サミット閉幕。「岐阜に帰って飲み直そう!」という不思議なお別れの挨拶になりました。ご夫妻には全ての霊験アラタカナ霊場をご案内できなくて残念でしたが、これは次回のお楽しみです。

私が島原に来るようになってもう18年。その間いろんな飲み屋さんや名所をいろんな方から紹介していただいて、私の頭の中には「島原不思議霊場7番」マップが出来上がっています。要するに私の琴線に触れるような一般の観光マップには載ってないような面白い場所7選です。数多くの面白プレイスから7箇所限定にするので大変な作業ではありますが、お陰様でかなりレベルが高い選択になったと自分では自負しています。

さて、今日は気付けば大晦日。

大晦日の夜は、もう10年以上 3番霊場バーの「GOOD MAN」で年越しすると決まっています。よって、この店では毎年大晦日12時近くになると毎年私達一行を待っていて下さり、「おお、現れましたなMr.大晦日の男!」と迎えてくれます。親戚の男衆と居合わせたお客さんと元気に酔っ払いながら「HAPPY NEW YEAR!!」帰り間際には必ず「今年もう一度やってきます!」そう、今年の年末の大晦日にまたやってくるので今年中というのはうそではありません。

恐ろしく寒い夜道を「GOOD MAN」を後にしてアーケード商店街の飲み屋さんを求めてさまよう酔っ払い男衆。あっという間に時間は過ぎて・・気付けば・・ああ・・今日も朝の4時まで梯子してみんなで飲んでしまいました。

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Jサミット

J氏ご夫妻が岐阜は瑞浪から島原に訪ねに来てくださいました。J氏は元外国船航路の無線士で世界60カ国を股にかけ、その後の経歴も何冊もの本に出来るほど面白い経験をされてきた人物です。奥様は大学の看護課の教授で、彼女が島原ご出身、J氏も同じ長崎県五島のご出身、で、今はたまたま岐阜の隣町にお住まいと言うご縁からこの年末島原サミットが実現しました。

雪降る島原にご夫婦の到着直後、島原一番霊場(と私が個人的に呼んでいる)古本屋「吉四六」さんへ。許された者だけが通していただける奥の間にて古代史のお話から始まりお泊りの南風楼で乾杯開始~アーケードの居酒屋~スナック七万石~鉄板焼こばち(7番霊場)~スナックラブラブ(準霊場)を経由し完全に雪見酒・・気付けばオヤオヤ朝5時(爆)

このご夫婦とのお話はどれだけ時間があってもたりましぇん~。

J氏とお会いしたのはわずか一ヶ月に満たない時間ですが、島原で飲み交わせる喜びと幸せを感じながら、世代を超え旧知の友といった錯覚に陥ります。

J氏ご夫妻朝までお付き合い頂き誠にありがとうございました。

しまばらスタート。

 

 

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ごゆっくり

中部国際空港セントレアから長崎へ。航空会社も経費削減の折、今まで無料だった機内サービスのコーヒーも300円の有料になっていました。

それでもお茶と水だけは無料で「では、お茶を」とお願いするとスチューワーデスから「かしこまりました」と小さな紙コップにお茶を注いでもらいます。ニッコリ満面の笑顔で(無料の)お茶を渡されるときには「ごゆっくり、お召し上がりください」って・・・ごゆっくりお召し上がりになるほど紙コップは大きくなく、更に無料のお茶をごゆっくりお召し上がりになるほどリッチな気分にもなれず一気に飲み干す。

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納会

今日は仕事納め。朝から林酒造さんのイベントでお餅の販売、道の駅可児ッテさん、渡辺酒屋さん、個人宅さんに配達を終え、夜にはいつもお世話になっている福地の佐々木建築さんの盛り上がっている納会にお邪魔しました。

薪ストーブを囲み林酒造さん会長さんから頂いたうなぎと、社長さんから頂いたお酒と、社長のお姉さん(料理研究家)から頂いた自家製ローストビーフに舌鼓。酒を酌み交わし、みんなでゲラゲラ笑って納会も無事終了。大工さんに建具職人に板金職人に農民の飲み会はとにかく酒が飛び交い痛快です。都会の人が見たらちょっとタジログに違いありません。

今年も最後までありがとうございました!明日から長崎は島原です。みなさんも一年間お疲れ様でした。

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苦笑門

ああ、今年が終わっていくぅ~。去年の年賀状はこんな感じでした。今年のは今朝までかかってやっと完成。師走ですね。今日もあっち行ってこっち行ってバタバタの一日でした。今年最後もバタバタするくらいやることがあって本当にありがたかったです。

帰って来たら深夜12時まで仕事場で農機具屋さんと打ち合わせ。昨日ある農機具の5年ローン(我が社にとっては巨額ローン)がやっと終わって「ああ、何とか払えたぁ・・」とホッと胸を撫で下ろしていたら・・・農機具屋さんその情報をしっかり知っているんですね~ぇ。(泣)年末にもかかわらず間髪入れずに次なる農機具の売り込みです(爆)「笑う門には福来たる」とは言いますが農機具ってどれもウン百万円単位だから夜12時までず~っと苦笑い。

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最終28日

28日は仕事納めです。可児市・林酒造さんで行われる「新酒試飲量り売り」で一日お餅販売にお邪魔します。量り売りは28日29日30日と3日間開かれます。

写真はお酒の一生プロジェクトでみんなで作った田の神さまです。田んぼから今は酒蔵さんに鎮座して酒の絞りまで見守って頂きました。お酒は無事に完成したそうです。このまま年を越して年明け新年会でみーまさんに再び遷都される予定です。

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正月休み

今年はいろんなことにチャレンジした年でした。このブログもそう。

いいこともそうでないことも盛り沢山あって、結局のところ「いいこと」も「そうでないこと」も「実は無いのだ」と言うことを学びました。

ただ、この一年はちょっと特別・・きっとずっと忘れないと思います。

さて、年内のお米の発送などは12月28日(火)で終わり、新年は1月7日から始めます。

お正月は嫁さんの実家・長崎県島原市に帰省します。

つい一カ月前に瑞浪市の百姓学校で初めてお会いした元航海士と大学教授のJ氏ご夫妻。12月30日には忙しい中を島原まで来て下さり一緒にワーワーやります。今年は最後の最後まで楽しくなりそうです。

写真はお酒の一生プロジェクトでご一緒しました可児市の「林酒造」さんの「恒例・新酒試飲量り売り」のご案内です。こちらをご覧ください。 http://www.minotengu.co.jp/index.html

 

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出会いの一年

品川の飲み屋街の一角にあるその名も「腹黒屋」やる気のネーミングです。

名古屋に帰り「みーま」さんの飲み仲間、K氏、M氏、H氏と合流。今池の新たなお店を教えてもらい、新栄ではフランス料理のシェフと出会い今年の数多くの人との出会いを象徴するかのような楽しい晩になりました。みんなみんな自分の仕事にプライドを持ってがんばってます。自分では経験できないことを沢山教えてもらい、自分をつくってもらうありがたい仲間達です。気付けばあと一週間でお正月。はやっ。

 

さて、名古屋今池たちのみBAR「みーま」さんから新年のご案内を頂きましたのでご覧下さい。 http://www.tebakara.com/index.htm

 

「お酒の一生プロジェクト」新年会。
開催日時決定。

1/15(土)6時頃~9時頃
詳細後日。
とりあえず、日時決定、そのうちにご案内します。
早めに日程の確保をお願いします。
只今のところ、立ち飲み形式、30人ほどを予定しています。
お早目のエントリーをお願いします。

田植えした米がお酒になりました!
林酒造「みーま1号」(福地五百万石純米大吟醸)
1.8L  3,500円
720ML 1.800円
詳しくは、店頭で。

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神宮外苑

ただいま東京は神宮外苑ロイヤルガーデンカフェ青山から更新しています。

店のパソコンからの更新、田舎者にはなんだか変な気分です。

神宮外苑のいちょう並木通りの入り口に位置するこのカフェは落ち着いた感じのオシャレなお店です。立地条件もバッチリで周りの環境も「ここは東京?それとも福地?』というくらい木が沢山なので神宮に行かれたらお立ち寄り下さい。

外苑から青山のフランフランへ。商品陳列がとても楽しいお店で勉強になりました。たまの東京は街歩きするだけでも楽しくてヒントが一杯。

ロイヤルガーデンカフェ http://royal-gardencafe.com/

フランフランhttp://www.francfranc.com/

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再会

東京の日野自動車のエンジニアとして一年間再来日した中国人青年・於君25歳。

彼は数年前、可児市のマンションに同じ中国人技術者3人と住んでいて、私がよく彼等のマンション上がり込んでは、一緒に遊びに出掛けたり仲良くさせてもらいました。於君が中国に帰国した後も今年2月上海で再会、現地では大変お世話になりました。先日再来日の電話をもらいこの度品川で再会。

年齢差約20歳の中国人青年と日本人オッサンの、単語や文法や発音の間違いはお互い一切指摘し合わない、優しくもかなり怪しい中国・日本語会話が品川に響く夜。

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行進裏話

楽しかったパレードからもう3日も経ってしまいました。行く川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず・・・時は一瞬も止まらず進んでいきます。

昨日まであった飾り付けされたトラクターはもうありません。

さて写真はトラクター飾り付けで個人的に一番気に入っていた大行燈。みんなに事故がないように般若心経をしたためてみました。クリスマスなのに。

行進しながらガンガン流すクリスマスソングには北島三郎「北の漁場」他の演歌を数曲を忍ばせ、みんなからは大ブーイングの中、山ちゃんと北島三郎のこぶしの入った歌声を拡声機でガッツリ熱唱~(爆)クリスマスなのに。

今日は仕事場の大部分を占拠していたトラクタートレーラーを外に出し、やっと心置きなく仕事が出来る態勢で気持ちよく精米作業。気付けばお正月まで残りわずか10日。あぁ光陰矢のごとし。

 

 

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解体

今日はパレードを終えての疲労感が体を覆い放心状態、それでも仕事を終えた夜は4人の仲間とトラクターの飾り付けの解体作業。何日もかかった飾り付けも本番は当日僅か2時間でその役目を終え全て解体されます。ちょっともったいない気もするけれど、花は散るから美しい。そこが他の公園や家に飾られたイルミネーションとは全く違うところです。

わずかな時間に強烈に光を放つからより鮮烈に自分達や人の記憶にも残るというものです。全てを撤去したトレーラーの上で仲間と互いの話を咲かせました。準備が大変だからこそ楽しみも大きくなります。仲間達最後までありがとうございました。福地のクリスマスはこれで、お・し・ま・い。

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誰だ国境を引いたのは

朝方までパレードの打ち上げ2次会。朝からみんなで昨晩のパレードの会場とコースの清掃。あぁ、まだトラクターの飾り付け解体が残っている。

午後はいつもお世話になっている可児市国際交流協会のフェスティバルに。

パレードにご参加の名城大学K教授はこの協会の理事、同じくパレードに参加の呉服屋K氏、私の3人がバラバラにお邪魔しました。この3人、つい数時間前まで朝方まで一緒に飲んでて、ここでまた再会(笑)。協会メンバーのブラジル人の何人かも昨晩のパレードにご参加の仲間で「昨日は楽しかったね~」とここで再会。

写真はフィリピン(山岳民族?)の踊り。会場はブラジル、ペルー、フィリピン、中国、イスラエルなどなど多国籍で盛り上がっていました。

そこで以前から知っているイスラエル人H氏としばし話をしていると「山田正隆、好久不見(お久しぶり)」と上海にいるはずの中国人友達Y氏からお電話。再来日して東京に一年いるとのこと。また面白いことが起きそうです。

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ありがとう ありがとう 

寒い中ご参加の80人のサンタクロースさん、沢山のギャラリーのみなさん、遠方から激励のご連絡を下さったみなさん、ありがとうございました!!お蔭さまで「福地トラクターパレード2010」は無事に終了しました。ホッ。

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あと1日

トラクターパレードまであと1日。今日は百姓学校さんが電飾を飾り付けする馬車を仕事場に引き入れ、東京から来られたA氏S氏が電飾されるシャベルローダーをお貸しした後、名古屋で開催の「新農業ゲノムプロジェクト愛知シンポジウム2010」に直行。イネゲノムと新品種の難しいお話を分り易く教えて頂き、パレード関連で方々に連絡を取って福地へ帰り、我がトラクターの飾り付けの仕上げをしてたら「あぁ、日付変更線」。くまさんや山口生花さんみーまさんから激励の言葉を賜りました。下段左が朝の百姓学校号の馬車の原型、それが名古屋から帰った夜には下段右の状態になってました。これからパレードで流す音楽の編集にかかります。

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暖簾分け

実はトラクターパレードの発祥の地は福地ではありません。

私の農業の盟友くまさん(中津隈氏)のアイディアで京都・綾部市で始ったのが最初です。

もう15年程前になりますかね。くまさん毎年のようにトラクターパレードを見においでと私を綾部に誘ってくれてたんです。

一度は見に行きたいな~と思っていたのですが、行きそびれていた10年前の11月、私、徹夜が二晩続いた仕事疲れで夜に軽トラを運転中、居眠りして車をひっくり返してしまったんですね。

車が横っ飛びして「ああ、車って空飛べるんだ・・」って目が醒めて、次の瞬間には死ぬかと思いました。車は廃車。

朝になって「人間いつ死ぬか分らないなぁ。くまさんの所に見にパレードを見に行っている時間はない!福地で始めてしまえ!」ってナゼカシラ思ってしまったんです。

くまさんには後日快く暖簾(のれん)分けして頂き、福地で「見たことはないが、トラクターパレードというものがあるらしい。やろう!」と仲間に声を掛けて回りました。「ダメなら一人でやるか・・」とも思っていたのですが、ところが次々に「面白いじゃん」て予想外の反応。田舎の人は手先が器用でいろんなものを作ることに長けているんです。

それで事故から僅かな2週間経たないうちにトラクターパレードを始めることになりました。

 

その後京都のくまさんの所のパレードは、長らく10周年を迎えたところで幕が降りました。中心リーダーのくまさんに負担があまりにも集中し過ぎてたんですね。当時くまさんがどれくらい大変な思いをしたのか私にはよ~く分ります。

案の定、始まった福地のパレードも最初の5年ほどはいろんな負担がかなりの部分言い出しっぺの私一人に集中していました。正直ホント辛いことも多かったけど、今となってはお金を出しても出来ない経験を沢山して人生の勉強になりました。

今は、役割はみんなで分担するのでだいぶ楽になって「ありがたや~」

お蔭さまで今年は福地もパレード10周年を迎えることが出来ました。

暖簾分けして頂いた盟友くまさんの10周年に並ぶことが出来て嬉しく思います。あなたに出会わなければ福地でパレードはあり得ませんでした。

パレードが始まる瞬間、毎年必ず私は盟友くまさんのことを思い出します。

「くまさん、今年も沢山の笑顔を生み出してくれるきっかけを与えてくれてありがとう。」

 

 

 

 

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輩(やから)

せちがない世の中、この年末の忙しい中、仕事以外で体力と時間と手間をかけて自分自身のみならず、みんなにも幸せを振り撒こうとするこれらの輩はみんな馬鹿者で、みんな幸せ者だと思います。

勇気もやる気も優しさも努力して出していないとすぐにしぼんじゃう。

人は人に喜んでもらえて幸せになれる。

他人と自分の境界が溶けていく瞬間。

時間を使って、頭を使って、体を使って、お金も使って、最後は「感謝」が残る。

いよいよパレードまであと2日。

明日は、名古屋でイネゲノムと稲の新品種のシンポジウムに出席してきます。

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涙の「乾杯」

こちらは大工のI氏と八百津町役場のK氏が飾り付けしているトラクターです。こちらもパレード3日前にして突貫工事中。お蔭さまで我が台は今晩の作業で何とかほぼ完成に漕ぎ着けました。

電飾を数多く付けるのでバッテリーの電気量では遥かに足りず、各トラクターはガソリンエンジンの発電機を積み込みます。ところが、これがクセモノ。

パレード中にエンストしたり、ガス欠したり、配線がショートしたり、ひどいものは配線が燃え出したりとトラブルの主因です。

ある年など、さて出発しようと発電機のスターターの紐を引くと紐が「プチッ」と切れたら最後、もう二度とエンジンは掛かりません。これまで何晩も何晩もかけて作った電飾が一度も輝くことなくこれでパー、水の泡、頭真っ白。その時はたまたま仲間が予備の発電機を持っていて大急ぎで発電機を載せ換えてギリギリセーフでした。

パレード初めの年など、まだみんな電飾にもパレードにも慣れてなかったので発電機のトラブル、エンジントラブル、などで次々とパレード中にトラクターが故障、なんと12台中4台があえなく途中でリタイヤ脱落し8台だけが戻って来たこともありました。

ある年は、トラクターと飾り台がカーブで「ボキッ!」と折れ、慌てて乗っているサンタ達が降りて手で押さえながらゴール。またある年には出発した途端にトレーラーが「パーン!!」と声高らかにいきなりパンク!「何晩も寒い中苦労して飾り付けしてしてきたのに~!」泣く泣く離脱していきました。

今まで全車トラブルなしの年はありません。

そんなこんなで初回からある伝統が生まれました。

その年トラブルの起きた台の運転手がパレードの打ち上げで「乾杯~!」と音頭を取ることに。ああ、誠に不名誉な「乾杯」の音頭取りは、お互いに飾り付けの苦労が「寒いほど」分るので、実はトラブルに見舞われても落ち込むなと言うみんなの優しさでもあります。(ホントか?)

お蔭さまで私の台はロープライトがショートしバチバチと煙を出し燃え出しながらも、M氏が「俺達が苦労して作った電飾を消してたまるものかっ!」と根性で両手で押さえながらゴールした以外に、これまで大きなトラブルもなく「乾杯」の音頭をとったことはありません。

さて、記念すべきパレード10周年を迎える今年。

号泣しながら笑って「乾杯!」の音頭をするのは誰だ!?(笑)

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6人

トラクターを大の男6人がかりで寄ってたかって飾り付けしているところです。車体は銀紙で巻き左右のガラス窓も撤去し電飾をギンギンに付けていきます。パレードではクリスマスソングをガンガン鳴らします。あとは音響と配線と細かな照明の追加。仕事が終わってからの寒い中での連日の準備作業に流石に疲れてきましたが、当日の天気予報は今のところ晴れ。さあ、あと4日。

 

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真剣

パレードの飾り付けに励む仲間達。大工のI氏、八百津町役場G氏、建具職人G氏、写真家K氏、私、それに今晩は八百津町の水野設計室M氏がご参戦。この真剣な表情を見て下さい。飾り付けも突貫工事で終盤を迎え、みんなのアイディアで今日はまた面白い飾り付けが出来ました。作業が終わったのは今晩も12時。寒い中、みなさん本当にお疲れ様でした。幸せだなぁ。

福地小学校はこの春廃校になりましたが、パレードには廃校時の教職員8人が勢揃いで参加されると言う嬉しいお知らせもありました。前に勤めていた小学校に全教職員が再集結するなんて聞いたことがありません。学期末で忙しく、遠くに転勤された先生も何人もいらっしゃるのに、本当に嬉しいことでついホロリ。

パレードまであと5日。

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あと6日

Tシャツ職人を目指すK氏が作ったTシャツ(シルクスクリーンプリント)。思わずストーリー展開を考えてしまう絵柄で、理屈抜きに私のツボにハマってしまいました。「ああ、この後どうなるんだろう?!」緊迫した3人の表情、婦人の頭だけ変えられた色、構図のバランス、Tシャツなのに見た瞬間にそれはTシャツを超えてます。ちなみにこのTシャツ、K氏がプレゼントして下さいました。ありがとうございました!嬉しい。

今日も建具職人G氏と八百津町役場T氏と私の3人でトラクターの電飾の飾り付け作業。Tシャツ作りと同様ただ電飾で綺麗なだけでなく、見る人達が思いっきり笑顔になれるような飾り付けや仕掛けができたらいいな~。

パレードまであと6日。

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妖精?妖怪?

大学時代はアイスホッケーをしていまいた。ホッケーとフィギュアの違いはあるものの、スケート技術は基本同じなのでフィギュアスケートを見るとついついスケーティングの足元ばかりを見てしまいます。

スケートって転ぶとハンパなく痛いですよね。私も練習中転んで腰を強打、一カ月松葉杖だったことがあります。プロテクターをつけているアイスホッケーでもそんな大怪我をします。それに比べて彼女達は防具なしの生身。しかも空中で何回転もするなんて本当に恐ろしくて信じられません。それともひょっとして彼女達に痛点はないのか!?

もう一つ信じられないのがあの耐久性です。アイスホッケーの試合ではプレーヤーとベンチの控えの選手とが30秒程で必ず交代します(ベンチでは秒数を計る役がいます)。なぜ30秒かと言うと、信じられないかも知れませんが、それ以上は辛すぎてプレーできないのです。スケートとはそれほどタフな競技です。試合状況によってはたまに交代できないで60秒もプレーを続けていると、全くと言っていいほど動けなくなり「なにやっとんじゃ!コラァ!早く交代せんかい!」と確実にベンチの全員から怒鳴られます。ところがフィギュアスケートのフリーは2分30秒?ゲゲゲの長すぎ・・全く想像を超えた世界です。ひょっとして彼女達には3つも4つも心臓が付いているのか?

ちなみに当時一流選手になるにはリンク代とコーチ代で家が一軒建つと言われてました。

だから、いろんな意味で一見可愛らしく見える「氷上の妖精」は、私にとっては「氷上の妖怪」にも見えてくるのです。

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キッパリ

先晩4人でパレード準備、休憩タイムの一コマ。頭の中は仕事・パレード準備・仕事・パレード準備・・・仕事をしているとパレードのことが気になってしょうがなくなり、パレードの準備をしていると仕事のことが気になってしょうがなくなるので誠にどっちつかずの今日この頃、トホホ、困ったもんです。自分のトラクターの準備だけでなく、円滑にことが進むよう裏ではいろんな調整ごとや参加者の方々への連絡が必要で、あっという間に一日が過ぎていきます。

みんなも忙しい師走に準備が大変過ぎて、今年は参加断念の車両も何台かあります。

いいんです、それで。こんなこと人からプッシュされてやれることではありません。

みんないろんな忙しさや事情を抱えながら集まって、ひと時を・一緒に・楽しむ。

今年の参加者も約80人の大所帯。でも人数や盛大さに意味はほとんどありません。「盛大」「有名」「誇示」・・勘違いはいつもここから始まります。気をつけよう。だから「なんで断っちゃうんだ!勿体ない!」という意見も今まで沢山あったけど、毎年のように来るテレビ局のパレード取材依頼は一切キッパリお断りさせてもらってます。仕事でも同様にお断りしています。(ただし地元密着ケーブルテレビさんとお互いに校正が出来る記事についてはみんな納得の例外)

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寒くて熱い福地

今日は一時雪で吹雪ました。外は雪の降る山の中なのに、うらら牧場横のK氏Tシャツ工房は大賑わい。TシャツK氏は尾張旭市から、Tシャツ大量発注をしに来てくれたのは可児市のマルホウ呉服店K氏、そこに土岐市から画商Mちゃんが遊びに来てくれ、私を含め8畳ほどの狭い工房で不思議な集い。Mちゃんが到着するとそれまで吹雪いていた空から日差しが・・「Mちゃん、あなたはもしかして晴れ女?」と尋ねると本当に「はい、晴れ女で有名です」と笑顔。

3人には製作途中のトラクタートレーラーを見て頂きました。一同「おお、デカイ!」現在我々のトラクターチームだけでも参加予定者は私、可児市K、可児市N、尾張旭K、八百津M、小牧K、福地I、福地G、名古屋X、福地G、八百津Kの11名(場合によってはこれに名城大学学生15名が加わる)大所帯。みんなで盛り上がりましょう!一緒に盛り上がりたい方は誰でもOK急ぎエントリーして下さいね。(当日飛び入り参加はできません)

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極み

トラクターパレードの準備の遅れを取り戻すように急ピッチで作業を進めています。今晩も各々の仕事が終わってから深夜まで建具屋G氏、写真家K氏、八百津町役場G氏、大工I氏、私の5人で作業をしました。

写真左奥はトラクター、手前が飾り付けをして引っ張るトレーラーです。フラットなトレーラーが一日で二階建ての構造物に変わりました。二階部のお立ち台を作っている二人を見て頂ければ、大体の大きさが想像できると思います。「去年と同じ台では面白くない!」と毎年けなげに出し物を変えてしまうので、前年の作りモノの経験が役立ちません。

そこで、製作に当たっては緻密な設計と仲間との統制の取れた意思統一・ミーティングを十分に重ね・・・など一切ありません。「ほんじゃ、今年もやるべ。」と、設計図全くなし!(爆)イメージ図すらなし!(大爆)それでも「どうなっているのだ!?」という人もなく作業が進み、形になっていきます。誠に自分達にとっても不可思議な現象です。

グハハ・・まさに行き当たりばったりの極み!「これでいいのか!?」あと10日でパレード。

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素敵>馬鹿

仕事場にトラクターとトレーラーをパレードの電飾の飾り付けをする為にドッグ入りさせました。準備には相当な時間と労力がかかります。パレードまで(わずか)残り11日。今年は例年になく遅い準備始めになってしまいました。

これから連日頭の中はパレードのオン・パレード。

準備初日の今日は建具屋G氏・写真家K氏・八百津町役場G氏と夜7時から11時過ぎまで製作しました。本番はたった2時間のパレードですが、準備には恐ろしく時間と労力がかかり、一銭の得になるどころか、お金もかかるばかり、寒い夜の仕事場で凍えながら黙々延々と製作していると身も心も疲れてきて「オラ、何やってんだろうなぁ・・馬鹿だなぁ・・」と思えて来ることも実は度々あります。でも、そんな心理を乗り越えて連日深夜まで仲間達と製作し続けていると不思議な感覚に陥ります。「普通ならやらないよなぁ。こんなことをやれるって幸せじゃん。素敵じゃん。へへん。」

12月18日、福地クリスマストラクターパレードはお蔭さまで10年目を迎えます。

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みなさんごめんなさい!

柄杓片手に顔をしかめつつ「みなさんごめんなさい!」と言っているのは、お酒一生プロジェクトのthe田植えでご一緒したW氏(この春横浜にご転勤)。先日は彼と横浜で朝まで飲み交わし、今回は彼がわざわざ休暇を取って横浜から八百津~可児お酒巡り。花盛酒造さんでは蔵の中を丁寧にご案内頂き、林酒造さんではみんなで仕込んだお酒の醸し具合を拝見。「みなさん私だけ先にちょこっと味見させて頂きごめんなさい!ほんのちょこっとです。」杜氏に案内して頂いた樽の中を覗きこむとまだプツプツとお酒は息をしていて、芳醇なリンゴのような甘い香りがフワ~。「こりゃスゴイ!うは~いい香り!」

お邪魔しました林酒造さん、花盛酒造さん、渡辺酒屋さん、佐々木建築さん、今日は大変お世話になりました。

今日は彼とご一緒させて頂き、彼のお酒に対するまなざしの優しさに感心し勉強になった一日でした。遠く横浜からお酒の出来をずっと気にして下さっているW氏、そして彼とのご縁を作って頂いたみーまさん、田植えの仲間のみなさん、そして今日ご一緒させて頂いたTシャツK氏・R氏あらためて「ありがとうございます!」

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つながったのかつながっているのか

百姓学校の忘年会にお誘いいただき瑞浪へ。忘年会最中、トンボ玉作家W氏によるトンボ玉体験教室もあり、20人ほどの忘年会は楽しく深夜に及びました。今晩初めてお会いしたJ氏に「九州にはご縁があって、私の父は熊本出身、嫁さんは長崎出身です」と話していると「なに?」J氏も長崎県五島のご出身でした。その上偶然にも私の嫁さん・J氏の嫁さんも出身地が長崎県島原市と言うことが判明。酔っ払い二人の話し言葉は途中から完全に長崎弁。「山は、よか男ね~!」

氏は世界60カ国を股にかけて仕事をされていたそうなので、面白い話が沢山聞けそうと楽しみにしていたのですが、結局長崎話一色で朝5時、時間切れ。お楽しみ話は「お正月の帰省・長崎県島原でしよう!」言うことになりました。世の中広いようで誠に狭い。

写真はトラクターパレードのカウントダウン表示板と担当K氏。あと13日でパレードです。

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軽トラ?家?

軽トラの様な家、または家の様な軽トラ。今日同じ八百津町内からトンボ作家W氏が一度お会いしたいとご来福。この軽トラの荷台に載っている家は、実はトンボ玉工房になっています。イベント会場に到着すると家の三方が開いてトンボ玉教室に早変わりするそうです。気合い入ってます。屋上は緑化されて、屋根は一面芝生が張ってあるそうです。いろんな人がいるものですね。そんなこんな話をしているとW氏私と同じ歳と言うことが判明。盛り上がったついでにW氏と共に今晩は瑞浪市の百姓学校忘年会にお邪魔します。忘年会・・一年があっという間に過ぎていきます。

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何のために

睡眠時間を削って半ば気を失いながらやっと辿り着いたDVD最終第11巻。中国語のリスニングの練習にと思って見始めたものの、内容が日本の昼ドラの上を行くグデグデさ。目を覆うばかりのグデグデの展開に、とても中国語どころではなく「もうやめてくれ~」というストーリーに最後までお付き合い。グデグデなら途中で見るのをやめてしまえばいいのに、そこが人間の弱いところです。結局最終話終了後も何とも言えない生ぬるい風がしっかり体にまとわりついてました。ただ、イケ面でない中国人俳優さんの演技は上手かったです。

全11巻を看破して覚えた中国語フレーズがたったの二つ(爆)

え~っと、一つは・・・あらら・・もう忘れてる!なんだ自分がグデグデじゃん!

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現代農民の携帯メール

可児市道の駅「可児ッテ」さんから11時12時13時15時18時20時に毎日送られて来る売り上げ状況定時連絡メールです。現在11種類の商品を置いていますが、売り上げがあると定時集計で商品×単価×売上個数=合計金額が自動配信されて来るシステムです。売り上げの多い日は「ありがたや~」少ない日は「うむむ?ひょっとしてサイバーテロで数字が改竄されているのでは?」と、どうしても一喜一憂してしまいます。ちなみに売り上げが一つもないとメールは一度も配信されません(涙)山の上にいながらにして売り上げ状況が分かり、商品の欠品が出ないようにとのシステム、非常に便利で現代的ですが・・売れば補充に往復約2時間、売れないと精神的に右往左往でどちらにせよ一日中とらわれることになります。ありがたいようなそうでないような、嬉しいような悲しいような、でもありがたいような・・まずどっぷり一度は漬かってみる覚悟でいます。毎日の記録を取り続けていると、数字からうちの商品に限らず今お店で何が起こっているのか、どんな状態なのかがおおよそ読めるようになります。

 

 

 

 

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観自在菩薩=観音

一年は早いですね~もう師走。そんな中、待ってました、カラーレーザープリンター。インクジェット印刷は水に弱く滲むし、ランニングコストや耐久性を考えての購入です。我が村の先輩I氏が所長のCanonにお願いして購入しまた。普通の小さな会社でも標準装備されているカラーレーザー。16年農業を続けてやっと買えました。だから嬉しいです。そう言えばお昼に横浜から電話を頂いたW氏もCanonさん。

さて、来春からM木材会社さんの100坪の倉庫を賃契約させて頂くことにもなりました。レーザープリンターも倉庫も直接農作業には関係しないように見えるかも知れませんが、どうしてどうして実に大事な構え・展開の一歩です。現代の百姓は農作業だけをしていてはダメで、浅くても全方位の知識が必要です。・・と言うかこれ、何の職業でも同じですね。

さてさて「Canon」って会社名としてはなかなかセンスのいい響きですが、語源は「観音」だったってご存知でしたか?実にありがたい社名です。

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よだれ

コシヒカリ・ミルキークィーン・たかやまもち(もち米)・ひだほまれ(酒米)・五百万石(酒米)・あきたこまち・はなの舞・赤米・黒米(ジャポニカ)・黒米(インディカ)・緑米・香り米・大黒米・ひとめぼれ・まなむすめ・亀の尾・・・まだあったかな?気付けば16年間で作ったお米の品種は16品種にもなっていました。多分県内を見渡してもこれほど多品種を作った農民はいないと思います。一つ一つが私にとって大事な勉強、貴重な実地経験です。

今日はOO県の農業試験場から新品種シンポジウムのご案内の電話を頂きました。この試験場は農民では知り得ない次元の違う研究をされていて、研究の主任が親しくして頂いているK女史のお兄さん。私が東南アジアの国々に行くのも、お米のルーツと言われる中国雲南省に毎年行っているのも現地の稲を勉強できるからですが、この主任さんが得意なのは何とアフリカの稲。この試験場にはアフリカの稲の他200種類もの稲が見られます。本では知ることのできない遺伝子配列レベルのお話と実用直前の新品種のお話が聞け、う~~~~ん、こういうのワクワクします。こういうの、よだれが出てきます。があ~楽しみ!

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これも出会い

みーまさんにて「秘密のお酒の会」参加の皆さん。みーまさん、全8種類のお酒の飲み比べと美味しいアテ、楽しい時間をありがとうございました。立ち飲みBARもこの日は特別に椅子席。ところが習慣とは恐ろしいモノです。椅子に座ったみんな「なんか違う。落ち着かない!あぁ立って飲みたい~(笑)」実際通称「先生」は家ではわざわざ立って飲むそうです(爆。 大分県出身通称「博士」K氏はまだ若いのに日本酒の経験知識共に造詣が深く「知らないことはあるのだろうか?」と毎度驚かされます。喫茶店経営通称「ひろみちゃん」はどのお酒にもウンウンと頷いきながら「あ~これもおいしい~♡」お酒達も喜んでいました。私は味そのものより、お酒の作り手のご苦労やストーリーに思いを馳せるのが好きです。日本酒って一口目と二口目、三口目と四口目で味がどんどん変化するのを知ってますか?知れば知るほど奥が深くて楽しいですよ。あぁ、今日も新たな仲間と新たなお酒と出会えてたのしかった~!謝謝!

その後「博士」と二人、アンダーグラウンドな「エンディ」スタートで今池のパトロール開始。博士と別れ一人でパトロール中「どうですか一杯?」と聞いて来る見知らぬ客引きのお兄さんを、逆に説き伏せて関係ない店に引きづり込み「逆客引き」成功、一緒に飲んでしまいました。海老蔵にならないよう気をつけます(緊)

 

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お酒のお勉強

ここがよくブログに登場する名古屋今池にある日本酒立ちのみBAR「みーま」さん。一昔前の立ち飲み屋さんとはイメージが全く違います。2階は有名なライブハウス「TOKUZO」。

今日は「みーま」さんで「秘密のお酒の会」

日中は目一杯仕事頑張って行って参ります。いろんな珍しいお酒が頂けるそうです。今日は店内は禁煙・素行の悪い人は即退場と言う真面目な会らしいです。先日もマスターから電話があって「山ちゃん今回は酔っ払わないように!」と直々に事前注意がありました。お酒頂いてどうしたら酔わずに済むのだ?(爆)と言うことで、いつになく真面目にお酒に対面してきます。

酒米(真面目に言うと酒造好適米)をつくる農民としてお酒の味・ラベル・蔵の考え・みーま店主の会の進め方・お酒の紹介の仕方・お集まりのメンバーの言動・立ち居振る舞いetc・・せっかくの機会、いつもと違う感覚で真摯に勉強してこようと思います。福地からはいつもの飲み仲間・佐々木建築S氏も一緒にご参加。いかん・・いつもの単なる酔っ払いで終わらないように彼とは離れていよう。

みーまさんHP→http://www.tebakara.com/index.htm

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やっぱり裏アリか。

副題は「大嘘だらけの食料自給率」。時間を見つけては今読んでいる本です。日本の食料自給率は41%で低いから自給率を上げよう!と聞いたことがあるかも知れません。農民には(私も)「日本の食料は我らが作っているのだ」と言う自負心がどこかにあります。ところがこの本、農民の「自給率自負心」を根底から覆すような本です。残念ながら短いブログで説明するにはちょっと難しいカラクリですが、内容には今のところほぼ納得。端的に言うと食料自給率の低さは作られた数字で、さて、何のための数字かと言うと国民のためではなく農水省や全農林の為に存在している数字だと言うことがスパッーと分り易く書いてあります。だとすると・・食料自給率を声高に叫ぶ農民はアホと言うことになってしまいます。まだ半分しか読んでませんが、これから後半の内容が楽しみです。やっぱりカッコいい言葉や大義名分には裏があったか・・それにしても為政者側の「だましのテクニック」はいつも流石で感心します。

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スーパーバイザー

この前収穫が終わったと思ったら、もう来年の作付計画。経験や本からでは補えないことに直面した時は、岐阜県の農業機関(お米の試験場)の稲作専門技官K氏にいつもお尋ねしています。もう15年も前からのお付き合い♡今日もある品種の栽培について「おぉ!そうだったのかっ!目から鱗!」まさにスーパーバイズ。

私もお米の勉強は嫌いではないので、市販されている稲作の本は片っ端から読み漁り、17種類?のお米を作り、経験年数も16年、稲作の理屈はそこそこ分ったつもりでいるのですが、どうしても理屈や経験からでもガテンの行かない理解不能なことが度々起きる訳です。そんな時K氏に尋ねると必ずどの本にも載ってない、例えば遺伝子の話などからも理路整然とお話し頂ける訳です。こういうちょっとやそっとでは聞けないお話はタマリマセン、目がランランしてきます。

帰り道、以前から気になってた中国語教室に立ち寄って中国人先生と中国語で短い面談。で、「あなたの様な方はグループレッスンには向かないのでプライベートレッスンをお勧めします」・・って・・どういう意味?(笑)

 

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来たれマジな若者

就職超氷河期らしい。大学を卒業したら必ず就職しなければならないらしい。優良企業に入ったら沢山お給料がもらえて安定した生活が望めるらしい。こんなに内定率が低いのに、就職するのでなく自分の力でお金にすると言うもっと高尚な発想はないらしい。

就職超氷河期と言うものの中小企業の募集には振り向かないらしい。結局仕事を選んでいるだけらしい。大学は就職予備校化しているらしい。親が就職活動の手伝いをするのは当たり前らしい。

入社試験に100社も落ちて、それでもなお入社試験を受け続けるのは根性人と呼ぶべきなのか?単に価値観や発想が変えられず、あくまでも、絶対に、何が何でも、会社から給料をもらわないと気が済まない人なのか。もうそろそろ気付いてもよさそうなものです。みんながちゃんと希望の就職できる恵まれた世界なんて元々ないってことを。ちょっとの時代の幻想でした。

さてさて、無ければ自分で頭使って体使って何とか食って行くしかないですもんね。これが世界の当たり前。もしかしたら、いい時代になっているのかも知れません。

本気で農業に生活と人生かけてみようと言う方がいましたら是非山ちゃんまでご一報ください。(マジです)

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笑顔

アンパンマンが「パン」ではなくて「お米」飾り巻き寿司に。カワイイ♡そして見掛けだけでなくホント美味しかったぁ~。これ、今日ご来福された八百津給食センターN女史の作です。

N女史と初めてお会いしたのは廃校数か月前の福地小学校保健室、その時の会話はきっと一生忘れないだろう盛り上がりで意気投合、私は一度に女史のファンになってしまいました。まさにバイタリティーの塊の様な方で、料理・花・陶芸・絵・ガラス・菜園・バレー・ゴルフetc・・くやしいくらい何でも自分でやっちゃう。いつでもどこでも「アンパンマンだろうが何だろうがスパ~ンと手巻きにしちゃいます!」と言う意気が・粋で・生き生き・私や周りまで気持ちを晴れ晴れさせて下さいます。Nさん、いつもありがとう~!!トラクターパレードも一緒に楽しみましょう~!!  

12月1日山ちゃんのお米「古代黒米」が町内の学校給食に出ます。YMCA時代に子供たちのアトピーや喘息をたくさん見たことが農業をやることになる元々のきっかけでした。黒米を食べてくれる町内の子供たちも、このアンパンマンのように笑顔でいてくれると嬉しいです。

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プロですね~

タイムカプセルのシールを中津川市の看板屋さん「マツバクラフト」さんにお願いしました。

円筒にシールを貼るのですが、そこはプロの技、正面・高さなどのレイアウトから貼り付けまでの作業が

一ミリのずれもなくビシッとしたお仕事でした。手を抜かず、しっかり仕上げる。シールを貼るという一見単純な作業の中にもプライドや思いを垣間見た気がしてとても参考になりました。彼の作る看板のクロワッサンやフグも本物そっくり。マツバクラフトさん、ありがとうございました!またお世話になります。

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ひょっとして生きてるのか?

球体関節人形製作作家に出会いました。

本物の人間と見間違わんばかりの力作に、ただただ圧倒。

現実と独特の空間に引きずり込まれます。 

さてこの人形作家は誰でしょう?  ↓をクリックhttp://www19.jimdo.com/app/sc0a9dead5e8c5ff1/pcc7d88168b18238f/

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カウントダウン

みんなが通る県道脇の掲示板に小学生たちが登校日のカウントダウンを始めた。全校生徒は9人だから8日からスタートして0日まで一人ひとり数字とコメントを書き上げた。「あと8日」は一年生の作品。「いままでありがとう」数字の8の中の顔は涙を流しながら、でも笑っている。深い・・実に深い・・・ 君の感性におじさんは脱帽だ。

 

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残りわずかな日々

3月中旬~の小学校職員室の予定の書かれた黒板。

毎月予定が書き込まれてきたこの黒板・・

あぁ・・・もう来月は新しい予定が書き込まれることがないんだな~

子供たちの声も先生の声も、もうこの校舎からは聞こえないんだな~

とても信じられない、なんだかとても不思議な気持ちです。

 

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福地小学校廃校記念タイムカプセル設置

最後のPTAとなるみんなと共にタイムカプセルを製作しました。吊り下がっているのがそれです。

どうですこの斬新なデザイン

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お疲れ~

私の大事な娘うらら。馬は横になると内臓に負担が掛かるので、一日1~2時間ほどしか横になりません。その代わり立ったままで居眠りする名人です。今日は珍しく牧場でゴロリ。お疲れなのかしらん。馬としては既にご高齢のマダムうらら。これから春に向かって冬毛が抜けていきます。どういうセンサーが働いて毛が抜けるタイミングを決めているのかいつも不思議。

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「冬は何してるの?」とよく聞かれます。

畦や田んぼの修理はユンボでしてます。

休耕田を含めると山ちゃんの任されている田んぼは111枚。

あんまり田んぼが多くて機械を使わないととても補修ができません。

この時期は百姓というよりは、さながら土木作業員です。

何日も何日もユンボに乗り続けますので、腰が痛くなります。

 

 

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