80m

東京北区王子の十条銀座商店街。

警官時代のある深夜、400ccの盗難バイクが
暗い商店街のあっちからやってくる。
それを停めようとし咄嗟に輩の肩を掴んだ途端
バイクが急加速する。
「おい!停まれ!停まれ!」
その声虚しく加速し続けるバイク。
離せばいいのに輩を必死に掴み続け
バイクのスピードに足の回転が追いつかず
あれよあれよと引き摺られていく私。
「やばい、このままだと電柱に当たって死ぬ」
80m引き摺られた所でやっとバイクは
バランスを崩し私もろとも転倒してくれた。
その場で犯人を御用。

そんなこともあったなぁ。
あの頃は毎日必死で無鉄砲だったなぁ〜。
と懐かしく歩きながら、そして今後もう二度と
訪れることはないんだろうなと十条銀座商店街。