37年前の阿賀野川流域に暮らす老人達の
生活を描いた名作ドキュメンタリー映画
「阿賀に生きる」
20代の頃に観て以来。
32年前就農した当時ここ福地もまだまだ
この映画のような生活や古老達がいた。
そして映画と同様福地も変わった。
古老達はみな亡くなり、子供が減り
小学校がなくなり、耕作放棄された田んぼや
空き家が増え、村の行事も減り、老人会も
青年会も婦人会も無くなり、6つあった
自治会は一つになった。
移住してきた私にとってはあらゆる角度から
村の衰退を見続けてきた32年間とも言える。
このドキュメンタリー映画は老人たちの技の
伝承、生活記録と同時に衰退消滅していく
過程が上手く表現されている。
笑顔で映っていた主人公たちはみな鬼籍に
入り、住んでた家々も取り壊されてもうない。
同じような過疎地域に住んでる私。
映画を見ながら「あー、昔あのおじさんに
教えてもらったな、あのお婆さんに
優しくしてもらったな」などと忘れかけてた
たくさんの古老達の顔を思い出す。
だから私にはこの映画の貴重さと同時に
衰退や消滅の哀しさが人ごとでない。
この映画は間違いなく名作。
でも出演していた老人達は何十年もこの映画が
上映され続け、自分たちの老いや衰退が
不特定多数の人達に公開され続けることを
理解してはいなかったのではと
少し心配になる。
彼らはこの映画の中で素敵な笑顔と方言のまま
いつまでも延々と生き続けることになる。
間違いなく名作なドキュメンタリー映画。
ただ一点、私には今は亡き主人公達が
「いつまでも私のことを覚えてもらって
うれしい」と思うのか
「もういい加減に静かに消えて逝かせて
ください」と思うのかが気になった。
もしここ福地の古老達や自分自身が主人公に
なっていたらどうだったろう。
誰にも記録されずに消えていくのと
消えたあとも記録されて作品中で延々と笑顔で
生き続けるのと、どちらがいいかは撮影側では
なく主人公それぞれの理解と希望次第
だと思う。
生活者と役者ではそこが違う。
この映画は3年間撮影スタッフが地域
暮らし住民達と交流を重ねながら撮影した。
3年間もなのか、3年間しかなのか、
それぞれの立ち位置でそれぞれ思うことが
たくさんあっただろうな。
ドキュメンタリーというのは実に貴重で
素晴らしく、ひどく残酷で、どこまでも
美しいものなんだなと思う。
撮影時からもう37年、時間は圧倒的。
主人公の古老達も佐藤真監督もあの世で
楽しくお酒を酌み交わしているのだろうな。
生活を描いた名作ドキュメンタリー映画
「阿賀に生きる」
20代の頃に観て以来。
32年前就農した当時ここ福地もまだまだ
この映画のような生活や古老達がいた。
そして映画と同様福地も変わった。
古老達はみな亡くなり、子供が減り
小学校がなくなり、耕作放棄された田んぼや
空き家が増え、村の行事も減り、老人会も
青年会も婦人会も無くなり、6つあった
自治会は一つになった。
移住してきた私にとってはあらゆる角度から
村の衰退を見続けてきた32年間とも言える。
このドキュメンタリー映画は老人たちの技の
伝承、生活記録と同時に衰退消滅していく
過程が上手く表現されている。
笑顔で映っていた主人公たちはみな鬼籍に
入り、住んでた家々も取り壊されてもうない。
同じような過疎地域に住んでる私。
映画を見ながら「あー、昔あのおじさんに
教えてもらったな、あのお婆さんに
優しくしてもらったな」などと忘れかけてた
たくさんの古老達の顔を思い出す。
だから私にはこの映画の貴重さと同時に
衰退や消滅の哀しさが人ごとでない。
この映画は間違いなく名作。
でも出演していた老人達は何十年もこの映画が
上映され続け、自分たちの老いや衰退が
不特定多数の人達に公開され続けることを
理解してはいなかったのではと
少し心配になる。
彼らはこの映画の中で素敵な笑顔と方言のまま
いつまでも延々と生き続けることになる。
間違いなく名作なドキュメンタリー映画。
ただ一点、私には今は亡き主人公達が
「いつまでも私のことを覚えてもらって
うれしい」と思うのか
「もういい加減に静かに消えて逝かせて
ください」と思うのかが気になった。
もしここ福地の古老達や自分自身が主人公に
なっていたらどうだったろう。
誰にも記録されずに消えていくのと
消えたあとも記録されて作品中で延々と笑顔で
生き続けるのと、どちらがいいかは撮影側では
なく主人公それぞれの理解と希望次第
だと思う。
生活者と役者ではそこが違う。
この映画は3年間撮影スタッフが地域
暮らし住民達と交流を重ねながら撮影した。
3年間もなのか、3年間しかなのか、
それぞれの立ち位置でそれぞれ思うことが
たくさんあっただろうな。
ドキュメンタリーというのは実に貴重で
素晴らしく、ひどく残酷で、どこまでも
美しいものなんだなと思う。
撮影時からもう37年、時間は圧倒的。
主人公の古老達も佐藤真監督もあの世で
楽しくお酒を酌み交わしているのだろうな。
