永遠の紅葉

紅葉した落ち葉を拾ってみた。

冬になると温度も太陽光線も弱まる。
光合成して栄養を母体の木に送り続けていた
葉っぱ=葉緑素=クロロフィルも
栄養生産が下がる。

冬になっても落葉しないでそのままでいると、
母体の木から葉に栄養が必要になる。
それでは文字通り本末転倒。

だから光合成の能力が落ちると、
葉っぱは母体の木からの栄養供給を
止められてしまう。

栄養供給を止められた葉っぱは
クロロフィルを分解して窒素と
マグネシウムという貴重な栄養に変え
母体に「最後の御奉公」として送る。

クロロフィル=葉緑素が分解されると
葉緑素以外の隠れていた色素が出現する。

それが人には紅葉に見える。

母体からの栄養供給が止められても
葉から母体への栄養供給は最後まで続く
その姿が紅葉だなんてなんて健気(けなげ)
なんだろう。

そしていよいよ最後の葉っぱからの
栄養供給が終わると、母体の木は用無しに
なった葉っぱを切り捨てて落葉させる。
それとも葉っぱの方が自ら用無しを悟って
母体の木から去って散っていくのか。

一旦用無しになったはずの葉っぱは
土に落ち腐りやがて母体の栄養になる。
紅葉が茶色い土になり来春緑の葉に
生まれ変わる。
いのちは色を変えながら巡る。