ハズレの言い伝え

これもどこかのある本で読んだ
お米の言い伝え。

お葬式が出る家の田んぼはその年はなぜか
最高に豊作になるのだと言うもの。
お葬式ができて経済的にも労力的にも
大変なその家族を助ける様にその年は
稲が頑張ってお米が豊作になるのだと。

ここは高齢化の山里だからもう何人もの
米作りの先輩を数多く見送ってきた。
これまで実際に見てきた結果から言えば
その言い伝えはハズレ。
やはりそんな年は田んぼの管理が行き届かず
田んぼは草だらけになってお米は
豊作にはならない。

お次はカメムシ。
カメムシが多い秋には厳しい寒さの
冬がやって来ると言う言い伝え。

これも2、30年前はある程度合ってた
気もするが、ここ数年では全くのハズレ。
温暖化で越冬できるカメムシが何倍にも増え
まだ収穫前の柔らかいお米を
チューチュー吸って、被害は年々爆上がり。
お米の栄養を吸って丸々したカメムシは
秋にはすごく増え余裕で越冬して
次の年には更に倍々ゲーム。

カメムシが多いと寒い冬がやってくる
のではなく、もはや、どんな年でも
カメムシはやたら多い。
体感からすると30年前の20倍。