江戸時代の馬頭観音さん

うちの守り神さんは馬頭観音さん。

3つの怒ってる顔と6本の腕には各種武器!
これを三面六臂(さんめんろっぴ)と言う。
観音さんとしては珍しく攻撃的なお姿😡

火をもって炎を制すが如く激オコプンプン丸の
憤怒の姿と武器で厄除け悪霊退散!
かと思えば、頭上には衆生の者の悩みや煩悩を
食べ尽くしてくれる優しいお馬さんの顔。

むかし馬は日本列島で最大の動物にして
耕運機、運搬車、トラック、乗用車で
とても大事な存在だった。
神社では神の使いとして御神馬。
転じて馬は交通安全、五穀豊穣、商売繁盛。

今では競馬や乗馬クラブでしか見なくなって
しまった馬だけど、旧街道筋や街中にも今でも
たくさんの馬頭観音さんが祀られ残っている。

行く先々で少しでも時間があるとそこの
馬頭観音さんを探してはお参りしちゃう。
かつて馬と人が仲良く気持ちを通わせながら
大事に暮らしていた頃に思いを馳せると
なんだか気持ちがほっこりする。

写真は旧中山道沿い(岐阜県可児市)に
ひっそりと佇む馬頭観音さん。
江戸時代どんな石工さんが彫られたのだろう。
今までたくさん馬頭観音さんを
見てきたけれど、この馬頭観音さんは
気合が入っていて出来栄えも素晴らしい。

その傍に置かれた小さな箱には掃除道具一式。
時代が流れても変わらず、どなたかが
馬頭さんを大切に思う気持ちに嬉しくなった。

どの地方にも検索してみると意外に身近に
馬頭観音さんがあっておもしろい。