視点

何気ない道端の風景もゆっくり視線を
落としてみると、虫が後脚に持ち切れないほどの
花粉を集めるのに忙しくしているのに気づく。

花は実に人間のために咲いているのではなく
受粉するのに虫に「さぁ、虫さん達、
寄ってらっしゃい見てらっしゃい!
うちの花はこんなにも綺麗で
甘い花粉がたくさんあるよ!!」
と競い合って咲いているのがよくわかる。

最近は路傍の草花に惹かれる。

草花の人工でない生きるため
子孫をつなげるための
知恵や工夫に感心するばかりだが、

花を風景ではなく
花一輪にクローズアップする癖がついてくると
知らぬ間に自分も虫目線になっているのに気づく。

虫目線になって田んぼを巡ると
それはそれは百花繚乱の、草花にも虫にも
大忙しの世界が広がっている。