ハシゴを外されたイヌのキモチ

飼い主が隣の家の人は嫌いだと言っていたので
飼い犬としては安心して隣の家の人に
ずっと吠えていた。

隣の家はとても人数が多くて広い。
何より隣の家の庭からしか出ないレアな餌を
分けてもわらないとイヌは死んでしまう。

それなのに、体だけデカく言うことが
コロコロ変わり他の家に不法侵入して
壊したり主人を誘拐したり大勢殺したり
喧嘩ばかりしているマッドな飼い主が
「その家は嫌いだ!」と言っていたので
「私は忠実なあなたの飼い犬です。
どこまでも付いて行きます!」と隣の家に
吠えまくっていたのだ。。

ところが絶対服従の飼い主さんが隣の家の
ご主人と急に仲良くし始めた。
あろうことか「この家は偉大で美しい!」
と褒め始めた。

そのまた隣に小さな家がある。
大きな家とその隣の家の間には小さな溝が
あって、そこで喧嘩が始まる喧嘩が始まると
散々煽られてて、そこで喧嘩が始まり飼い主が
来いと指示したら忠実な飼い犬は
もちろん加勢に行きますと。

ところが今度は飼い主さんは小さな家に向け
「あなたは大きな隣の家とは別家族ですとか
は言わないでね。別棟くらいにしといて」
と言い始めた。

さぁ尻尾を振り撒くって隣の家に
吠えまくってた飼い犬は
どんな顔をすればいいのか。

何たって飼い主さんに出会うと
喜んで飛びついて
「世界平和をもたらすのは
この飼い主さんしかいません!!」と
尻尾を振り切れんばかりに
振っていたのだから。

頭越しに隣の家と飼い主が握手を交わし
仲良しさんをアピールし始めて
飼い犬は隣の家に吠えるのをやめるのか。

隣の家は広かったけど貧乏で遅れていた。
でもそれはもうとっくの昔の話。
かつての大きいけど弱い犬ではもはやない。
いつまでもそのイメージのまま
「自分の方が上だ」とか「まだまだ
戦える」なんて思っていると命取りになる。

飼い主の顔色ばかりを見て尻尾を振まくって
いるとイヌでも歩けば棒に当たる。
経済も資源も人材も軍事も圧倒的な隣の家と
単に忠実で確実にサイズダウンする老犬。
さぁ飼い主はどっちを向いて歩くかな。

 「いや!飼い主はきっと守ってくれる!」

 惨めだな。