無音のしあわせ

今日は半日かけて苗床の手入れと水やり。

プロ米農家は精米機の大きなモーターの音
トラクターや田植え機のエンジンの唸る音
草刈り機の至近距離での爆音etc
農作業時にはほぼほぼ何かのエンジンや
大きな機械音に晒され続けている。

だから機械の何の音もしない苗床の仕事は
とてもしあわせを感じるひととき。
機械を使わない自然農の人たちの気持ちが
よくわかる。

でもプロ米農家でも経営が大変な時代に
自然農で食べていくのは極至難の業。

趣味なのか副業なのか生業(なりわい)なのか、
自然農なのか機械化なのか、生き方なのか
経済活動なのかそのどれを先鋭化させるのか
それとも最大公約数を狙うのか。
農作業の機械音ひとつを取ってみても
いろんな種類の農があるものだ。

当然の成り行きなのか、現代では趣味的
自給農が流行っていてプロ米農家を
目指す人はほとんどいない。
そもそも専業プロ米農家を目指すなら
少なくとも数千万円の投資が必要だし
それでいて儲けどころか
リスクばかりが大きくなっている時代。

趣味や自給農的米づくりが流行っているのは
いいことだと思う。やり方も思いも個人の
赤字も採算もどうでもいいところが
自由でいい。

逆にプロの米農家になりたいと相談に
来られたらかなり本気で反対する。
採算やビジネス、生き方と現実を合わせて
いこうとすると途端に難易度は爆上がりする。
特にこれからの時代、気合いと根性と
知恵や人脈や経営センス、かなりマルチな
能力がないと夢は生業にはならない。
そんな人はいるのだろうか?