チグハグの極み

ドラッグストアで台湾米とカリフォルニア米、
そして日本米が並んで売られていた。

台湾米は4600円。
カリフォルニア米は4200円。
石川県産コシヒカリは4400円。
ちなみにうちのお米は3500円(売り切れ)。

米不足だと騒いでいる今年の日本米の
輸出量は4〜5万トン。
更に政府はあと5年で輸出米を8倍の
35万トンまで増やす計画だ。

備蓄米を無制限に近い量を市場が壊れる
ほどの安値で放出し国の米櫃は空。
輸出米は増やします。
輸入米も増やします。
水不足の田んぼには給水車出します。
やっていることがあまりにもチグハグ。

「消えた米はどこに行ったのか?」
「農協って悪者なんだね」
と言う報道や声を嫌と言うほど聞いたが結局
「消えた米はなかった」
「流通の目詰まりはなかった」と
政府が認めた。

もう随分前から米農家や農協やお米屋
現場では「誰もお米はガメてない。
お米は消えてもいないし目詰まりもない。
単純にお米の生産量が需要に足りてない」
と言い合ってた。

長年5kgが2000円で米農家は赤字経営だった。
そんな状況で若い人が入ったり継いだり
できるはずがない。
だから米農家はどんどん高齢化して農家数も
激減して米不足が起きて高値になった。

お米がずっ〜と安い値段で買えて、結局は
ドカンと高値になって戻ってきた。
もう過去の5kg2000円には戻らないし
戻したら日本の米農家はほんとにいなくなる。

今までが安すぎた。
ずっとおかしなことが起き続けていた。

台湾米は4600円。
カリフォルニア米は4200円。
石川県産コシヒカリが4400円。

ぜひポストハーベスト(輸出の船便に載せる
ために殺虫剤防カビ剤を港で燻蒸する)のない
日本のお米を買い支えていただきたい。