映画「怪物団」と中村久子さん

映画「怪物団」は、サーカスの見せ物小屋の
人々のお話し。

あれは私が幼稚園くらいだったか、どこかの
夏祭りでヘビ女や気味の悪い怪物を集めた
見せ物小屋があったのをうっすらと覚えてる。

この映画は1930年代の古い作品だけど
サーカスの見せ物小屋の人々の視点で
描いた名作。

岐阜県高山市出身に中村久子さん。
幼少期に四肢を切断され、自立のために
ダルマ女として見せ物小屋で生計を立てた。
そこで旦那さんと結婚、死別、再婚を経て
娘さんを立派に育てられ、自立の精神で
障害者年金などは生涯受け取らなかった。

そんな中村久子さんの自伝と、娘さんが
母親について書かれた本を読んだことがある。
その中に出てくる見せ物小屋とダルマ女。

子供の時にただ気味の悪いと思っていた
見せ物小屋と働く人たちの生活を
この映画を通して見ることができた。
それで少しだけ中村久子さんに近付けた
気がして嬉しくなった。

中村久子さんについては本やYouTubeでも
紹介があるので、多くの人に知ってもらえたら
うれしい。

あのヘレンケラーをして
「私より不幸な人、そして偉大な人」と
言わしめた中村久子さん。

彼女を知ればきっと自分の生き方を
見つめ直すきっかけになると思う。