からゆきさん

盲目の作家宮崎康平が「からゆきさん」に
インタビューした長時間のカセットテープが
残っていて、それを元島原市職員の内嶋さんが
まとめて戯曲にした本。

「からゆきさん」は山崎朋子
「サンダカン八番娼館」の小説が有名で
同名の映画に詳しい。

むかしは天草や島原半島はとても貧しく
天草四郎の島原の乱の遠因にもなっていて
からゆきさんに限らず、長崎出島に近い
遊郭街丸山界隈にも多くの女性が
売られて行った。

歴史書には出てこない弱い弱い立場の
彼女一人一人の人生にスポットを当てた
作品には迫力があり、作者の視点や心持ちに
心を打たれてる。
なんのご縁か知らぬ間にいくつもの
「からゆきさん」作品を追いかけている。