暴落の兆し

一般人では見ることのない農業共済新聞。
この記事によると今年は主食用米が
5.8%増産される。(今後の統計変動あり)

これまで6月末の適正とされてきた
民間在庫量は180万〜200万トン。
ところが来年26年6月末の在庫予測は
214万トンで上回る。

つまり来年(今年の秋)には早くも
お米は一転過剰になる予測。

さらにこの214万トンに今年3月以降の
100万トンの備蓄米が市場に供給されて
いてこれも加算されるのだから、想像以上に
お米在庫は過剰なるかもという記事。

仮に今年天候に恵まれ日本中で豊作に
なると(記事には書かれてないけれど)
皮肉なことに、一転お米は大暴落する。

大暴落したら今度はもう耐えられる
中小米農家は多くない。
この記事のシナリオが当たると、高齢化も併せ
廃業する農家はとんでもなく増えるだろう。

今回のお米の価格高騰はロウソクの火の
最後のボッ!かも知れない。

お米とは元々少し足りないと暴騰し、
少し余ると暴落するとても価格が不安定な
性質の作物。

世の中は「減反政策をなくせ!」の大合唱
だけど「農家の所得補償なし」で減反を
なくして増産に走ると、お米の価格は暴落し
あまたの米農家は潰れる。

いやいや、余った分は輸出すればいいじゃんと
識者は言うけれど、日本の米は国際価格の
5倍以上。常識で考えれば価格5倍の
余ったお米が外国にバンバン売れるとは
思えない。

この秋のお米価格はもう今から結構な高額で
取引が決まってるので、この秋のお米は
そんなに価格は下がらないはず。
問題は来年産の新米収穫が見えてくる
時期(つまりちょうど1年後くらい)に
在庫過剰だとしたら大暴落が始まっても
おかしくはない。

一農家の予測だけど、小泉進次郎は農協と
米農家にトドメを刺しにきたんだなと思う。
(私は農協との米取引は一切ない)