雨の当元

この村は6自治会あって祭りの当元
(村祭りの当番)は6年に一度やってくる。
祭りと言ってもコロナだから
簡単な神事のみ。

28年前私がここに移住してきた時の
村の人口は650人ほど。
今では多分200人(170-180人くらいか)
を切っている。

28年で400人減ったと言うことは
一年平均14人減ってるので、単純計算すると
この村はあと14年で人口ゼロになる。

実際にはゼロにはならないだろうけど、
14年後には村での若手の56歳の私が70歳。
今の村の中心メンバーは85〜90歳に。

高齢化、寝たきり、施設入所は間違いなく
加速度的に進む。
人口減は一年平均14人ペースでは
とても済まない。
間違いなく村祭りどころではなくなる。

28年前に650人いた人口は
これから14年後には50人を切るだろう。
いや、もっと減る。

次の当元がやって来る6年後の村祭りですら
きっともう自治会単位ではできない。
これが現実だ。
自分と周りの年齢を計算してみれば
簡単に分かってしまう現実。

日本中のたくさんの村も同じ状況にあるなんて
都会では想像ができない。

当たり前にあったものがゆっくりそして
急速になくなって崩壊して行く。

 「今年の当元は、私にとっても
これが最後だろうな。。」

そんな気持ちで祭りの準備を
自治会の人と一緒にした。

雨の秋祭りは28年で記憶にない。