3回忌

今日は17年間一緒に暮らした馬の
うららの3回忌。
たくさんの楽しい思い出を私の人生に
残してくれたうらら。

長い時間まるで自分の子どもを失った
ような、これ以上ない悲しみの底にいた。

そう言えば、彼女が旅立つちょうどその頃、
郵便局さんから極小我が社としては
国家プロジェクト級の超大型契約を頂いてた。

あれは、うららの、置き土産。

連日寂しくて悲しくて大泣きしながらも
朝から晩まで大型契約の出荷に追われた。
連日考える暇もないくらい追われて泣いて
泣きながら仕事でヘトヘトになった。
あの超多忙な日々がなかったら
私はきっと重い鬱病になっていたと思う。

いいのか悪いのか、私は目を瞑り頭の中で
彼女の全てを完全に再現できる。
彼女の表情はもちろん、毛並み、
体つき、雰囲気、動き、不思議なことに
匂いや体温、手や顔に残る触感までも。

3年近く彼女を思い出しては
ずっと泣いていた。
やっと最近になって彼女のことを
思い出しても泣かなくなってきた。
それは
お腹空かせてないかな、喉渇いてないかな、
仲良しできたかな、なんて心配は
あっちの世界には要らないとわかったから。
目を瞑れば彼女と散歩や一緒に遊んで
あげることができるようになってきたから。

一緒だった17年間そして亡くなって3年間、
今日まで夫婦の会話でうららが
出てこなかった日は一日もない。
まるでまだ生きてるみたい。
多分それはこれからもずっと。
彼女も天国から毎日見守ってくれている。

私が死ぬ時には彼女は間違いなく
迎えに来てくれるという確信もある。
また彼女に会えるなんて、その日が来るのも
今から楽しみですらある。

「ありがとうね、だいすきだよ、うらら」

また会える日までお父さんがんばるからね。
これからも天国からみんなのことを
ずっ〜と見守っててください。