名刺と有機農業

まだ米づくり駆け出しの26年も前、長野県の
有機農業研究会に一人で参加したことがある。

そこで名刺を差し出したら
いきなり大御所と思しき人から
「名刺を持ってるような奴は農家じゃない!」と何十人もの前で思いっきり叱責された。

この本の著者とは思考回路も
就農スタートからの時代も似てて
文中に私とほとんど同じ経験、
「名刺事件」の場面が出てくる。
やっぱり名刺を出したら「信用ならん」と
言われたそうで、思わず笑ってしまった。

私も彼も出会ったのは長野県の有機農業と
言う恐ろしく狭い世界で、絶大な勢力を
誇っていると絶大なる勘違いしている
帰農●塾一派の重鎮🤣だったのだろう。
農業の偏狭さがよく出てる事件だと思う。

もし今その有機農業の重鎮に出会ったら
「貴様は名刺も持ってないのか!
名刺も持ってない奴は農家じゃない!」
と、みんなの前で思いっきり叱責して
差し上げるのに。

ちなみにそこでは夜通し
「トラクターは何馬力までは有機農業として
認められるのか?」などと言う、
不毛極まりない議論が真剣になされていて
二度びっくりした。
そんな議論するくらいなら「トラクターなど
使わず全部手で耕せっ!」って叫びたかった。

まだまだ農業界にはそういう偏狭さが
いっぱいあって、特に有機農業をしていて
「お金儲けや経営なんて敵だ!」なんて
清貧こそ正義!という若者は昔も今も
いっぱいいる。
それはそれでありだけど、私をその価値観に
巻き込まないでほしい。

そんな人に出会っちゃうと
「あー、こりゃ名刺を差し出したら
面倒なことにならないかなぁ😩」と
今でも躊躇する。
変な世界だ。