キャー!

10年前の久松達央さんの本を読んで
この人は事象を言語化する才能がすごい!
と感心した。

それでは彼の最新刊を読んでみよう。
「農家はもっと減っていい」光文社新書。
前作は200ページ、最新刊は370ページ。

まだ はじめに しか読んでないけれど
各章の説明だけでも秀逸。
前作から10年経って感覚も文章も明らかに
先鋭化してより広くより深く進化してる。

前作は農業に対して私が感じてきたことが
ものの見事に文章化されてて、ある意味
似過ぎててつまらなかった(褒め言葉)
私に言語化の才能があれば同じような
本を書いてたと思う。
もし彼と対談してたら「そうですね〜」で
すぐ終わっちゃう。

はじめに だけでこれほど感心した本はない。
日本の農業なんて大き過ぎるテーマは
私にはもうほとんど興味がないけれど、
楽しみなのは、彼の10年の進化と
私の10年の振り返り。

10年前はほとんど同じ感覚でいた私と著者。
その後の二人の感覚の進化や退化、
変わらない共感ってどんなだろう。

こういうのをご縁というのだろう。
本の中で彼とゆっくりで
対談してみようと思う。