パドックの馬

昨日も今日も明日も明後日も雨だと。
雨だと籾が濡れて稲刈りができない。
そして田んぼの土がグチャグチャになり
機械に負担が掛かりまた故障を頻発させる。
雨は稲刈りの天敵。

だから若い時には秋の雨や稲を
なぎ倒してしまう台風が来るたびに
胃がキリキリ痛み心労満点だった。
せっかく稲は見事に黄金色に実って
くれているのに稲刈りができないこのツラさ。
まるで競馬場パドックの馬状態。

でも歳を重ねてお天道さんには
敵わないことを何度も何度も経験すると
ああ、こりゃしょうがないなぁ。
いつかは止んでくれるさ。。。
と思うしかないことを学ぶ。
「諦める」って仏教では「明らかに究める」
ことだと何かで読んだことがある。

洪水に襲われたわけでなし、
病気で枯れて全滅したわけでなし、
奇跡的に今年はイノシシの襲来も止まっている。
晴れたら稲刈りを待ってる田んぼたちを
思いっきり刈りまくってあげよう。