聖火リレーと太平洋戦争開戦

日本がどうして日米開戦に踏み切ってしまったのか
戦後海軍エリート将校達の反省会証言。

誰も本当には勝てるとは思っていなかったのに
無謀な戦いを始めた結果
310万人もの日本人が命を落とした。

この本を読んでわかるのは開戦を決めたのが
「空気」だという馬鹿馬鹿しさ。
責任が曖昧なまま開戦を決めていく過程。

驚くべきことにこのエリート反省会の最中に
時折笑い声が聞こえてくる。
彼らに多くの部下や人々を死地に追いやった
反省がないのは「空気」が決めた戦争だから
自分達に責任はないという笑い声。

むしずが走る。

国民に贅沢は敵だと強いながら戦争に
向かっていった様は
外出を自粛しろと強いながら聖火リレーを
するのにとても似ている。
。。。いや、似ているのではない。
何も変わっていないのだ。

7割の国民がコロナとオリンピック不安よねと
思ってるのに、なんとなく大きく反対の声を
上げられない「空気」の中、
いつのまにか聖火リレーが始まり
盛り上げましょうという「空気」に飲まれ
拍手を送る側に取り込まれる。

戦争を始めた時と全く同じだと思う。
こうして負け戦がわかっていても
戦争は始められるのだな。
そっくりだ。
いや、全く一緒なのだな。

まだまだコロナが燃えている海外から
大勢の選手を呼び、日本でコロナが再燃したら
一体誰が責任を取ってくれるのか。
取らないでしょ。
取れないでしょ。
取るつもりないでしょ。
反省会では笑い声が聞こえてきそうだ。

いやぁ〜マズイでしょ。これ。

聖火リレーも五輪も馬鹿馬鹿しい茶番劇。
どちらにも私は拍手を送るつもりは全くない。

こんな状況でみんなを危険に晒してでも
始めちゃって、誰が儲けて誰が得をするのか
ジーッと注意深く見続けよう。

「非国民ッ」……空耳か。