54

50を超えると体力の衰えや定年や死が少しずつ
現実として捉えられるようになる。
85になる父親に聞いたら70代の時には、
自分が死ぬとはまるで思わなかったが
最近やっといつかは死ぬのだと感じてきたそうだ。

ついでに山田家の宗派を聞いてみると
浄土真宗なのだと。
恥ずかしいが54にして初めて
我が家の宗派を知った。
浄土真宗は「南無阿弥陀」

浄土真宗は阿弥陀如来信仰で
調べれば調べるほど興味深くおもしろい。
厳しい修行なんてしなくても
悪人でもなんでもかんでも阿弥陀如来さんが
ちゃんと極楽浄土に連れてってくれるなんて
全くもって太っ腹なところがいい。

ところが、浄土真宗の本山たる
東西の本願寺や宗派内の派閥の話になると
途端に勢力争いにお家騒動、裏切りと権謀術数、
人間の業丸出しで眉をひそめるようなことばかり。
こりゃひどい。。
 阿弥陀如来さんも苦笑してたに違いない。

小学生の頃の修学旅行もそうだったけど
大きく立派な寺院に連れてってもらうと
「昔は飢えてた人も多かったろうに、
なんでお寺がこんなに金ピカで
豪華絢爛なんだ!??変だな、奇妙だなぁ。」
いつもそう思ってたのを思い出した。