2013年

12月

05日

長い廊下の向こうから

10日ほど前に母が仕事場で倒れ入院した。メニエール病のような症状で突然倒れて吐いたという。病院に駆けつけると苦しそうな表情で寝ていた。命に別状のある病気でないことは不幸中の幸いだが、多分入院は長引くだろう。それから毎晩配達の帰りに病院にお袋さんを見舞う。

4日目、めまいはまだひどいもののやっと立ち上がれるように。

 

5日目、病院4階のエレベーターを降りた途端、長い廊下の一番奥の病室から「ケラケラ」とも「キャッキャ」ともつかぬ笑い声が響き渡っている。あっ、あの声は。ありゃりゃ、静かな病院の長い廊下に響き渡っているのは間違いなくお袋の笑い声。は、恥ずかしい。。。同室の同年代の患者さんと速攻仲良くなってベッドの上で患者二人が漫才しながら大笑い。「ここは病院。そんなに笑ってたら苦情が来るじゃん!」「あぁ、血は争えないものだ。自分が入院してもきっとこんな感じなんだろうなぁ」長い廊下を前にしたエレベーター前で複雑な心境で固まる息子。

 

7日目お蔭様でなんとかめまいも軽くなり歩けるように。

 

10日目、いつものように見舞うとベッドに母とお隣の入院患者さん二人とも姿がない。「どこに行ったのだろう?」しばらく病室の中で待っていたが・・探す必要はない。廊下の向こうの方から徐々に近づいてくる二人の笑い声。は、恥ずかしい。。ここは病院、みなさんごめんなさいっ。(正隆)