84分全編ワンカットという野心

近くは関市出身で脚本家・ドラマ・映画監督の村橋明郎氏。故郷での凱旋上映は氏の監督脚本による初自主映画「BANK」銀行強盗犯人と人質に連帯感が生まれていくストーリー。極めて演劇的。

内容も然ることながら、この映画で特筆すべきは、84分全編がワンカットというチャレンジングなところ。編集、カットなしで84分間ずっとカメラが最後まで回り続けます。そのワンカットでの完璧なカメラワークには至極感心し、監督とカメラマンは一体どんな緻密な打ち合わせをしたのかと思いきや、自主映画ということでカメラマンは監督ご本人でした。深く納得。

「オヨヨ、映画作りとお米作りって似てる!」と思えたのも初のこと。

標高600mの山の中でコメ作りを、例えば監督山ちゃん・主演ユースケ・助演女優”うらら”の織りなす84分間ではなく365日の映画だと捉えると、これは、非常にオモシロイ。舞台挨拶後に監督さんに「ぜひ続編を」とリクエスト。