ラララ~ン

大きな田んぼを相手に一人手作業で肥料の大豆を撒くユースケ。通常はトラクターでの仕事。トラクターならあっという間に作業しちゃいます。でもね、何の仕事でも大事なのは基本。だから時間が掛かっても大変でも、最初はユースケには是非とも手作業で覚えてもらってます。

朝から晩まで一日中一回15㎏の大豆を何度も何度も背負っては撒き、背負っては撒き、背負っては撒く。スペースシャトルが飛ぶ時代に、単調で延々と続く作業を何日も何カ月も何年も、辛い農作業を黙々とこなしてみんな百姓になる。まだ散布機が買えなかった頃、我ながらよく10年以上も一歩一歩こんな作業を続けてきたものだと思う。

誰にでもできる仕事じゃない。現代では誰もやりたくないような作業を乗り越えて、続けた先には必ず面白い世界が待っている。少なくとも私には面白い世界が待っていた。気の遠くなるような彼の一歩一歩の足取り、一振り一振りの肥料撒きは、未来への面白い世界への一歩一歩だと思う。

特急列車はない。「ようこそ。」      (山ちゃん)