2012年

7月

03日

顔がよじれる

「不味い!(まずい)」

新潮文庫・小泉武夫著

読みながら、これほど顔のよじれるのを自覚する本はありません。

美味しいものの本はたくさんあるけれど、不味いものを集めた本は多分この本だけでしょう。

カラスの肉や世界一匂いのきつくドブとOOOと下水を10倍に濃縮したようなスウェーデンのニシンの缶詰etc,国内外の強烈に不味いもののオンパレード。

彼の食に対する貪欲さには頭が下がります。

世界中のゲテモノを食してきた強者の著者が、気絶寸前で一串しか食べられなかったカラスの肉は「う~~。」特に食べたくない。

 

さて、私が農家になってから絶対に口にしなくなった言葉が一つだけあります。

それは「不味い」。

例えそういう食べ物に出会っても、私は「美味しくない」と言うことにしてます。お米作りを通して、どんな食べ物にも裏にも沢山の人の苦労があると言うことに気付かされたからです。

 

それは、脇に置き、この本読んでてその不味さが伝わってきて顔がゆがみ、次に笑いが漏れ、なにもそんな言い方しなくても・・と著者への怒りも混ざり、表情の変化に忙しい本です。一生口にしないだろう強烈な食べ物を疑似体験したい方は、どうぞ読みながら食べてみてください。