変化自体に意味はない

213段の急な石段をゼーゼー言いながら登るとそこは村の鎮守の中森神社。今日は秋のお祭り。この正面の石段は急過ぎて特に高齢者はもう登ることが出来ないほどで、脇の参道がもっぱらみんなが使う道です。秋のお祭りと言っても16年前に比べると本当に寂しいくらい僅かな人しか参らなくなりました。昔は出店もあって子供たちは指折り祭りが来るのを待っていたそうです。時代は流れ、祭りの存続自体も危ぶまれる程になりました。

全ての事象は例外なく変化していきます。生まれ~栄え~安定し~衰退し~消え~生まれ~栄え~を繰り返すのが万象の道理です。そのこと自体にいいも悪いもないのだと注視していくと誠にその通りだと感じます。人の一生もまた同じ。年老いたり弱っていくことも決して悪いことばかりだと狭い捉え方にはなりたくないものです。