井上ひさし氏亡くなる

一日中トラクターで田んぼを耕して家に帰って井上ひさし氏の訃報を知りました。「えっ・・」 農業を始める前に読んだ彼の著「どうしてもコメの話」「続どうしてもコメの話」を反射的に思い出しました。彼は戯曲や物語を書くイメージが強いのですが、実はお米についてとても造詣が深く、日本の稲作の将来を非常にそして真剣に危惧されていました。農業・お米・農民のことを真剣に考えて下さる数少ない作家でした。私も「吉里吉里人」を読んで福地で独立国家ができるな~なんて妄想にふけったこともありました。残念至極・・・ご冥福をお祈りします。もう本の表紙はなくなっていたけれど、16年ぶりに彼の著を読み返してみようと思います。

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コメント: 2
  • #1

    マンモ (日曜日, 11 4月 2010 23:23)

    井上ひさしさん、亡くなられたのですね。また一人、良識人が旅立たれてしまいました...「米の話」の本は、中学教科書の副読本にしてもらいたいくらいです。最近、この本のことを思い出して、娘に読ませようと思い、図書館に借りに行ったのですが、貸し出し中のようでした。「吉里吉里人」も学生の頃に読みましたが、今思い出してもなかなかユニークな話ですね。しばらく遠ざかっていましたが、井上氏の他の本を読んでみようかなと思っています。

  • #2

    山ちゃん (月曜日, 12 4月 2010 01:27)

    マンモさんありがとうございます。井上氏のコメの本をご存じとは流石ですね。この本をご存知の方はみんなお味方だと思います。彼は私生活では生い立ちからか、DV問題で離婚も経験されているところなど作品とのギャップが強烈で更に人間くさく感じる人ですね。
    今日トラクターに乗りながら偶然にも(まだ井上氏の訃報を知りませんでした)ふと物語を考えていました。
    前に戦国自衛隊と言う小説・映画がありましたね。
    それをパクって戦国農民隊・・トラクターで田んぼを耕していた現代の農民がトラクターごと戦国時代にタイムスリップする物語。
    同時に岐阜から京都から新潟からトラクターに乗った農民3人がタイムスリップ、トラクターを軍事兵器に流用し権力の道を歩む者、悪魔と恐れられ投獄される者、農民の首領となり一向一揆を指揮し時の権力に刃向かう者。最終的に権力の道で頂点を極めた一人と反体制派でトップに上り詰めた一人が
    ラストで勝負することになる・・二人の勢力がいよいよぶつかろうとする時、謎のトラクターがその間に割っ入る・・投獄されたいたアイツだ!・・・さて、その後の展開はいかに???