もう滅茶苦茶

いまいましいカメムシめ。
次世代が滅茶苦茶に増えて戻ってくるであろう
繋がってる状況を見ると特に腹が立つ。

滅茶苦茶と言えば、現場では農協や集荷業者の
農家からのお米の仕入買取金額が
もう滅茶苦茶なほど暴騰してる。

一番安い年には1俵60kg8000円だったのに
今年は過去最高、1俵30000円を超える
金額提示も普通になってきた。

ええええ?!!と農家でも3度聞き
するような前代未聞な高騰の仕方。
それほど農協も米業者もシャカリキになって
お米を集めてる。

秋にはガクッとお米の値段が下がると説く
専門家もいたけれど、今のところ真逆で
どんどん値上がっている。

現場で何が起きてるかニュースもchat GPTも
最新情報にまだ追いつけてない。

うちはお米を卸すことも仕入れることも
ないので、影響は限定的なのは幸い。

業務・団体様のお問い合わせ

このところいくつか業務用や団体さんからの
新米のお問い合わせをいただいておりますが
業務用のお取引の予定はありません。

個人さんは10月から新米販売の予定です。
ただし収穫量次第では年間会員さん以外の
方には短期間の限定販売になるかもしれません。
(※年間会員さんの募集は終了しております)

また、道の駅その他の店舗、楽天市場などの
ec店舗でもお米の販売予定はありません。
お米の販売は「このHPのみ」となります。

詳しくは9月収穫完了後ご案内します。

8月のラブレター

月に一回のペースでお客さんに書いてる
手書きのお便りは今月で通算365通目。

30年と5ヶ月で365通。。
「365って丸々一年の日数じゃん!」
って気付いてよく続けて来たもんだなぁ〜と
一人感慨に耽ってみた。

最近はお気に入りの図書館で書く。
右は図書館、左は無印良品。


夢に出て来る

3日連続でカモシカが田んぼに侵入。
カモシカは実った稲を踏み倒して行く。

田んぼはネットや電気牧柵でしっかり囲んで
あるけれど、カモシカはその上をヒョイと
ジャンプして田んぼに侵入する。
どこからジャンプしてるのか足跡や形跡が
あれば対応できるけれどそれが分からない。

一生懸命カモシカの気持ちになって想像し
カモシカの脚が絡むようにネットを
地面に敷いてみる。
今朝はその甲斐あったか偶然かそれとも
一時的か、やっとカモシカの侵入が止まった。

それでもカモシカはまだマシで、猪に侵入
されると三日三晩で稲は全滅する。
これまでどれほど悔し涙を流して来たことか。

朝は稲の無事を祈りながら田んぼを見て回る。
この心配は稲刈りが終わるまで毎日続く。

精霊馬

お盆。
ご先祖の霊を乗せて帰って来てくれる精霊馬。

キュウリはご先祖さんの霊を乗せて速く
この世に帰って来てくれるようにとお馬さん。
ナスはお盆が終わったら、ご先祖さんを
あの世にゆっくり届けてもらうように牛さん。

17年間一緒に暮らしていた馬のうららは
馬なんだから自分で駆けて私の腕の中に
帰って来ておいで。

映画「ジョニーは戦場に行った」

戦争映画の中で最も悲惨な作品と評される
「ジョニーは戦場へ行った」
もうなんと言ったらいいのか.....

戦闘シーンはほぼない。
なのに最も悲惨と言われる理由は、戦場で
四肢を無くし、さらに口も鼻も目も耳も
無くして肉塊と化した兵士が陸軍病院で
生きながらえさせられると言う内容から。
それも兵士の意識だけははっきりある。

日本の映画にやはり四肢を無くし、喋る
こともできなくなった兵隊が日本に帰り
生きた軍神と人々から崇められ、その夫婦の
愛憎を描いた「キャタピラー」

この映画「キャタピラー」の原作は
江戸川乱歩の「芋虫」と言う小説から。
小説ではどちらかと言えば嫁さんの方が悪者、
映画ではどちらかと言うと兵士の方が悪者と
して描かれている。
小説「芋虫」では映画よりグロく、嫁さんが
旦那の最後の感覚である両目を奪う。

小説「芋虫」でも映画「キャタピラー」でも
最後には主人公は絶望の中自死するのだけど
「ジョニーは戦場へ行った」では、
最後の手段である自死すらも許されないのが
更なる絶望感を増幅させる。

「キャタピラー」は
「ジョニーは戦場にへ行った」に設定が
よく似ているので真似ではないかと
言われるが、江戸川乱歩の「芋虫」の方が更に
「ジョニー〜」が製作される前に発表されて
いるので、「ジョニー〜」こそ「芋虫」に
ヒントを得て作られたのではないかとも
言われている。
ちなみに「芋虫」は英語で「キャタピラー」

要するに「ジョニー〜」も「キャタピラー」も
洋の東西を問わず、戦争の本質を見抜いた作品
だと言うことに違いはない。

「ジョニー〜」は厭戦気分を煽ると言う理由で
第2次世界大戦やベトナム戦争時には
公開が禁止された。
為政者や軍隊からすれば困った存在の
映画なのだ。

じつは私はもう随分前にこの映画のDVDを
買ってたのだけど、一人で観る勇気が
どうしても出なくて、わざわざ映画館まで
行って観てきた。

勇気のある人はぜひ観てほしい。


(名古屋 伏見ミリオン座 戦後80年上映)


塚本晋也「野火」

塚本監晋也監督「野火」
戦後70周年記念製作だから観たのはもう
10年も前。

1959年製作市川崑監督「野火」を観た上で
塚本監督がどこをどう変えまたは買えなかった
のかを観たいと思いつき2度目の鑑賞。

塚本監督自身が主演にリリーフランキーに
中村達也、特に中村達也の醸し出すオーラには
圧倒される。

親戚のおじさんは多くの戦死餓死者を出した
インパルー作戦の狼兵団の英語通訳兵だった。
生き残った過程がまるで小説「野火」

戦後、彼は農業界のカリスマ福岡正信氏と共に
かつてインパール作戦の舞台となったビルマで
食糧増産のため稲品種「ハッピーヒル」を
普及させる運動に励んだ。
きっとビルマの人達への贖罪の意味も
あったのだと思う。
そんな話を最晩年の病床で本人から直接
聞けたのは今では宝モノの経験だった。

もう一人の親戚おじさんは戦後ソ連に抑留され
厳寒の中、戦友一人と一晩中肥溜めに首まで
浸かって収容所から脱走した経験を話して
くれた。
極寒の肥溜めは糞尿まで凍って思ったほど
臭くなかったそうだ。
そのおじさんはいつも厳しい目をしていた。
笑った時もどこか目の奥が厳しかったのを
覚えてる。

もう一人のおじさんは千島列島の陸軍航空隊の
隼戦闘機のパイロットだった。
アメリカの爆撃機B24を僚機と撃墜した時、
落下傘で脱出した空中のアメリカ兵を僚機が
射撃して慌てて止めに入ったそうだ。
その山田准尉の話は本にも何度か出てくる。

そんな親戚のおじさんもみんな亡くなって
今はもう聞けない。
だから「野火」のような庶民兵士の視点で
描いた映画はとても貴重。

一見勇ましい話、名誉な話で戦争に向かわせる
臭いを嗅ぎ取った時には必ずこの映画を
思い出そうと思う。

(Amazonプライム)

市川崑「野火」4K

中学生の時に読んで印象深かった
大岡昇平原作「野火」の映画1959年市川崑監督。
この映画を観るのは3度目か。

太平洋戦争中のフィリピン戦線で、
戦死と飢餓、仲間の人肉まで食べた
日本敗残兵たちの物語。

1959年市川崑の白黒映画が4Kになって上映。
こういう映画を観ると勇ましさや名誉が
いかに胡散臭いものかを思い知る。

当時はお金がなく海外まで撮影に
行けなかったから、よく観るとこの映画の
背景は日本の森だとわかる。

原作に力があると誰が演じても監督しても
今でも十分心に訴える作品。

迫真の演技に若い時の船越英二に
ミッキーカーチス。

勇ましいことを言う人、名誉を重んじつつ
人を利用し踏み台に使う人には、時代を
超えて警戒しないといけない。

(名古屋 伏見ミリオン座 戦後80周年上映)

黄金色になる

雨ニモマケズ

雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラッテヰル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ䕃ノ
小サナ萱ブキノ小屋ニヰテ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ束ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒデリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ


小学校3年生の時に暗記させられたな。

映画「入国審査」

スペインからの移民カップルがアメリカの
入国審査で止められ尋問される映画。
低予算なのに十分楽しめる仕上がり。
割と短め77分。

昨年久しぶりにロスからアメリカ入国。
入国審査は40年前とは比べ物にならない
くらい厳しく&長蛇の列、抜けるのに2時間
くらいかかった。

40年前まだぬるかったロスの入国で
この映画よりも突然に、ただ列に並んでいた
ところを警察官二人にいきなり腕を掴まれ
別室に連れて行かれた。
そこで脱げと言うので上着を脱いだら
もっと脱げと言われ結局パンツ一丁に
させられたことがある。
通帳残高を見せて納得したのか無事釈放。

これまでパスポートスタンプがいっぱいに
なるほど海外旅行にも行ったけど、自慢では
ないが、日本帰国時にはかなりの高確率で
税関職員に止められ荷物を広げさせられる。
一体何かのオーラが出てると言うのだろうか。

タブー視しない死

少し前に舌に大きな口内炎ができて、痛くて
食べるのも話すのもできなくなった。

歯医者で診てもらうと「ひょっとして癌の
可能性もあるので総合病院で組織検査を」。
紹介状を書いてもらい、病院に電話すると
「予約は1ヶ月半先までいっぱいです」
調べてみるとその部位の癌の生存率は50%。

これでは埒が開かないと紹介状を持って
予約なしで外来に行くとなんのことはない
待ち時間5分で診てもらえた。

30代に見える若い医師だったけれど
今まで出会った医師の中で一番話を聞いてくれ
説明も細やかで丁寧なのには驚いた。

組織検査にも十分な経験があるその医師に
よると「癌の可能性は極めて低く組織検査の
必要はない大き目の口内炎」だと言う。

口内炎と癌では随分な差だけれど、幸い
医師の言うとおりステロイド薬塗布で
2週間で完治した。

その間、「ひょっとして癌なのか..」とか
「生存率50%って..」とか
生まれて初めて自分は死ぬかも知れない、
自分事として初めて「死」を感じてみた。
そうだよな、例外なく人はいつかは
死ぬんだよな。

以来、頭の片隅に死を意識するようになった。
これはすごい。
死をどこかで意識してみると風景や感覚や
意識がこれまでとは随分違ってくる。
これまで
「死はどこか遠い彼方の忌みするもの」
と捉えていたけれど、そうではなかった。
59歳にして死をタブー視しなくなったのは
大きなターニングポイントになったと思う。

今回はさいわい口内炎だったけれど
癌だったとしてもおかしくはなかった。
お陰で今までなかったたくさんの意識が
身体の中に入った。
口内炎は大変だったけれど、新しい意識を
植え付けてくれたことには感謝するしかない。

さぁ、うかうかしてはいられない。
ちゃんと生きようと改めて思う。






黄金色へ

緑一色だった稲穂が徐々に頭を垂れ、今日
初めてほんのわずかに黄色味を帯びてきた。
これから日に日に黄色味は強くなっていき
最終的には見事な黄金色に輝く。

稲穂の黄金色は目から深く胸の中に飛び
込んで心からの平安をもたらしてくれる
不思議な輝き。
この平安で満たされる感覚はきっと日本人の長年培ってきたDNAに根差してるのだと思う。

かならず

今日も田んぼに夕陽が沈んでいく。
あぁ、k今日もよく働いた。
明日も田んぼに朝陽がやってくる。

仕事をしてもしなくても楽しくても辛くても
明日には必ず朝陽が昇って夕陽が沈んでいく。
よく考えてみるとそれだけで
すごいことに違いない。

夏休み

出荷可能なスケジュール表です。
この1週間は出荷日可能日は12日のみです。

ご注文は11日中にお願いいたします。

散々

散々、消えたコメはどこだ!?、農協が悪い、流通業者が悪い、はたまた外国人が悪い、
農家が悪いとと言われ続けてたけれど、
結局

「農水省が悪かった」と自民党で謝罪した件。

自民党に謝る前に「誹謗中傷やご迷惑をかけて
しまい申し訳ございませんでした」と
謝るべき相手を間違えてないかい農水省。

これまで私が小さな経営でも生き残って
来れたのは、農水省の政策や方針が
右と言えば左、左と言ってくれば右と
正反対を選んできたから。
これからもきっと農水省の逆を行けば正解。

いまは農水が「お米はこれから増産の政策に
切り替えます」と言い始めたので、よし、
減産しよう。
「なぜ彼らはことごとくハズすのか?」
と考える必要などない。
31年の経験上、彼らは必ず正解の正反対を
指し示してくれるので羅針盤は逆さまに
使えば必ず正解に辿り着く。





見てほしいAmazon prime

映画「沖縄狂奏曲」一人でも多くの人に
見てもらいたいAmazonプライムで公開中。

沖縄戦、基地問題、日米地位協定など
これまで私が頭を抱えながら本で10冊以上は
勉強してきた内容が、この映画一本に
わかりやすく網羅されている。

あまりにわかりやすいので、なんだか自分の
今までの苦労が吹き飛んじゃう感じもして
ちょっと悔しくなる。

例えば辺野古の米軍基地の当初の建設費用は
3600億円だったのが、いつの間にか
9600億円に膨れ上がり、更にそれでは足りず
現在沖縄県の試算ではなんと2兆5000億円!
こんな知られてない内容がいろいろ出てくる。

今、トランプ関税で笑えるほど弱腰の
日本政府にやりたい放題の舐めたアメリカ。
なんで今頃そんなことにみんなが驚いて
いるのか私には不思議。

こんなこと80年も前から沖縄でずーっと
起きていること。
戦後80年も経って日本が独立国でないことが
よ〜くわかるこの映画を一人でも多くの人に
見てほしい。


広島から80年

広島原爆から80年。
この日が来るといつも思い出す。
アメリカに留学してた36年も前、広島長崎の
原爆についてアメリカ人の何人もの学生と
議論になった。

「あの原爆がなければ数十万人のアメリカ
兵士が死んでた。だからあれは正義だ」
口々にそう言うアメリカ学生にびっくりして
囲まれて私は言い負かされた。

今なら「あの原爆投下は明らかな国際法違反、
謝罪してほしい」と言い返せる。
だいたいアメリカの大学生は地理にとても弱く
日本がどこにあるのか知らないばかりか
「日本は中国のどこだ?」と聞かれたのも
一度や二度ではなかった。

反対に日本軍が南京で殺した人数は何千人か
何万人だったのかなんて議論はもういい。

日本軍は外国の中国に軍隊を送って殺した。
その日本の言い分は、日本を「守るために」
仕方なく中国やアジアに進出し、殺した。

アメリカ軍は長崎広島の一般人の上に
凄惨な原爆を落とした。
アメリカの言い分は大勢のアメリカ兵士を
「守るために」仕方なく原爆を使用した。

ウクライナだってロシアだってみんな自国を
「守るために」仕方なく殺し合ってると言う。

だから洋の東西をとわず「守るために」と
聞いたら要注意。
どの国も戦争は必ず「守るために」仕方なく
始めるのだと言う。
つまり「守るために」と言い始めたらそれは
「攻撃する」とほぼ同じ意味だと学んだ。

原爆を始め戦争で310万人の日本人が死んだ。
その310万人が教えてくれたことを
無駄にするものかと思う。

80年前の朝8時15分、広島市で私は妻や
まだ小さな子供と楽しげに話をしていた。

そんな私と私の家族の上にアメリカは
アメリカを「守るために」と言って
原爆を落とした。

「守るために」と誰かが言い出したら
私は反射的に疑ってみる。

宇宙旅行の時代に

スペースシャトルも今は昔。

富豪たちは地球を飛び出し宇宙旅行を
する時代に、私は今日も稲に取り憑く天敵
カメムシを2〜300匹も手でパンパン
潰して歩いている。

宇宙開発にかける1000分の1の予算でいいから
カメムシ対策の研究に充ててほしい。

大量のカメムシを退治するのには
現在農薬しか方法がない。
せっかく出た稲穂に農薬はかけたくない。

一匹のカメムシは身軽で両手でパンと
潰そうとすると飛んで逃げることしばしば。
それに比べて写真のようなお取り込み中の
2匹はありがたい。

2匹繋がっているので飛ぶことも逃げることも
ままならないので一挙にまとめてパンッ!
そのまま合掌🙏ただし2倍臭い。

それにしてもおびただしい数のカメムシ。
これが昼夜問わず24時間営業で籾の養分を
吸いまくっているのだから被害甚大。
この地域だけでも何万何十万匹いるのだろう。

30年前の少なくとも20倍(´༎ຶོρ༎ຶོ`)





チグハグの極み

ドラッグストアで台湾米とカリフォルニア米、
そして日本米が並んで売られていた。

台湾米は4600円。
カリフォルニア米は4200円。
石川県産コシヒカリは4400円。
ちなみにうちのお米は3500円(売り切れ)。

米不足だと騒いでいる今年の日本米の
輸出量は4〜5万トン。
更に政府はあと5年で輸出米を8倍の
35万トンまで増やす計画だ。

備蓄米を無制限に近い量を市場が壊れる
ほどの安値で放出し国の米櫃は空。
輸出米は増やします。
輸入米も増やします。
水不足の田んぼには給水車出します。
やっていることがあまりにもチグハグ。

「消えた米はどこに行ったのか?」
「農協って悪者なんだね」
と言う報道や声を嫌と言うほど聞いたが結局
「消えた米はなかった」
「流通の目詰まりはなかった」と
政府が認めた。

もう随分前から米農家や農協やお米屋
現場では「誰もお米はガメてない。
お米は消えてもいないし目詰まりもない。
単純にお米の生産量が需要に足りてない」
と言い合ってた。

長年5kgが2000円で米農家は赤字経営だった。
そんな状況で若い人が入ったり継いだり
できるはずがない。
だから米農家はどんどん高齢化して農家数も
激減して米不足が起きて高値になった。

お米がずっ〜と安い値段で買えて、結局は
ドカンと高値になって戻ってきた。
もう過去の5kg2000円には戻らないし
戻したら日本の米農家はほんとにいなくなる。

今までが安すぎた。
ずっとおかしなことが起き続けていた。

台湾米は4600円。
カリフォルニア米は4200円。
石川県産コシヒカリが4400円。

ぜひポストハーベスト(輸出の船便に載せる
ために殺虫剤防カビ剤を港で燻蒸する)のない
日本のお米を買い支えていただきたい。


天敵

この時期の稲の天敵はカメムシ。
柔らかい籾に嘴を入れてお米の養分を吸う。
吸われたお米は黒く変色し売り物にならない。

今年は多くの県でカメムシが大量発生。
うちの田んぼにもいるわいるわ。
小さな虫なのにお米の収穫量を多い時は
半分も減らしてしまう。

彼らは臭くて鳥も嫌がり天敵がいない。
温暖化も助けて年々増えていく一方。
うちは殺虫剤農薬は使わないから
見つけ次第ひたすら手で潰して歩く。
潰しても潰してもキリがない。。
手なんかもうカメムシ臭で泣けてくる。

潰したカメムシが田んぼの水面に落ちる。
と、カエルが寄って来てパクリ!
動画ではカメムシ臭が嫌で吐き出す
カエルをよく見てたけど、この子は
吐き出さない。
小さな味方を見つけた気持ちで嬉しくなった。

そのカエルの天敵はもちろん蛇。
蛇に体半分食べられながらなお「助けて!」と
断末魔をあげているカエルをよく見る。

その蛇の天敵はトンビや私。
よくトンビに連れ去られて空中を行く蛇を
見るし、私は意図せず草刈り機で年間何匹も
切っちゃう。

そんな私の天敵はカメムシと台風と猪。
そして今年はそこに世襲4世議員が加わった。

今度は「水不足の田んぼに給水車で
水を運ぶ!」と言い出した。

少しでも田んぼのことを知ってる人なら
これがどれだけ焼け石に水かを知っている。
なんと愚かなパフォーマンス。
ほんとにまるで稲のことを知らないのだなと
日本全国の米農家の失笑を買う。

その小泉農水大臣の天敵が
あろうことか私達米農家。
愚かな政策やパフォーマンスは、素人は
騙せても私達には全く通用しないから。





素人×スマホ

ホームページのバナーを新しくしてみた。
これが全て私のような素人のスマホだけ
更新でできてしまうのだから
世の中は本当に便利になったものだ。

たった30年前、米農家を始めた頃は
携帯電話すらなく電話するのに田んぼから
いちいち家まで帰ってたのが懐かしい。

その頃大阪の事情通の方が「これから
インターネットと言うシステムが始まるから、
急いでその準備に取り掛かりなさい!と
わざわざうちまで来て教えてくれた。

 「インターネット?」
最初にそれを聞いた時は、それは新しい
詐欺か何かかと正直疑ったのを覚える。

それから数年して初めてホームページを
作る時にはプロに頼んで随分お金かかったな。
今じゃそれもスマホ一丁ででき、パソコンも
もはや受注処理でしか開かない。
世の中ではホームページもFBも時代から
取り残されインスタとかで事足りる。

「いいね」や「フォロー」が大事な人は
大変だろうな。

自分の記事を自動的に送りつけちゃうインスタ
とかより、元気でやってるのかなぁ〜?と
たまに見に来てくれて「いいね」とか
「フォロー」とかのボタンもない。
そんな時代遅れのホームページくらいが
私にはちょうどいい。

アクセス解析したこともないから、一体誰が
このHPを見に来てくれてるのかも知らない。
ほとんど同業者の人だったらそれも笑える。

 そんな自由さが「いいね!」👍笑





GPT予測数値の変化

このところ、秋の新米5kg価格をchatGPTに
予測してもらっている。(備蓄米放出込)

1ヶ月前よりも数日前よりも
予測値が徐々に値上がりしている。

注目すべきは、値下がり(安定反落)の予測値で
今日の朝から夕方で約1000円も上昇した。

朝には確率は低いものの値下がりすれば
5kg3000円もあり得ると言う予測だったのに。

また、極端な高騰の場合5kg6000円以上と
いう予測まで付け足されるようになった。
5kg6000円以上は農家でも目が飛び出る。

朝と夕方でこれほど数値に違いが出たのは
全国の水不足、高温障害、カメムシの大発生、
各地のJA仕入金額のニュースや発表などを
加味したからだとGPTは言っている。

あくまでもそれぞれのシナリオの確率も
まだ高くないので、変化前提の
参考値ではあるけど。
いろいろ覚悟のいる価格。

昨年9月にLAに行った時はラーメン一杯が
2800円もして腰を抜かしたが、東京でも
かつて一杯600円台だったラーメンも
今では1000円を軽く超え1500円もザラ。
OMG。


映画「怪物団」と中村久子さん

映画「怪物団」は、サーカスの見せ物小屋の
人々のお話し。

あれは私が幼稚園くらいだったか、どこかの
夏祭りでヘビ女や気味の悪い怪物を集めた
見せ物小屋があったのをうっすらと覚えてる。

この映画は1930年代の古い作品だけど
サーカスの見せ物小屋の人々の視点で
描いた名作。

岐阜県高山市出身に中村久子さん。
幼少期に四肢を切断され、自立のために
ダルマ女として見せ物小屋で生計を立てた。
そこで旦那さんと結婚、死別、再婚を経て
娘さんを立派に育てられ、自立の精神で
障害者年金などは生涯受け取らなかった。

そんな中村久子さんの自伝と、娘さんが
母親について書かれた本を読んだことがある。
その中に出てくる見せ物小屋とダルマ女。

子供の時にただ気味の悪いと思っていた
見せ物小屋と働く人たちの生活を
この映画を通して見ることができた。
それで少しだけ中村久子さんに近付けた
気がして嬉しくなった。

中村久子さんについては本やYouTubeでも
紹介があるので、多くの人に知ってもらえたら
うれしい。

あのヘレンケラーをして
「私より不幸な人、そして偉大な人」と
言わしめた中村久子さん。

彼女を知ればきっと自分の生き方を
見つめ直すきっかけになると思う。


圧倒

日本各地で高温と水不足に襲われている
田んぼや稲のニュースを見る。

この時期は稲が最も水を必要とする時期だから
稲も農家どれほど大変か痛いほどよくわかる。

ここももう随分雨が降らないけれど
今年は田んぼの面積を思い切って半分に
減らしたから、実質水の量は倍に増えたのと
同じでどの田んぼにもたっぷり水を
入れられてる。

その水をお腹いっぱいに吸い上げて
穂を出した稲がそのいのちを謳歌している。
水があるというのはありがたいことだな。

こんなにも旺盛な稲のいのちのパワー。
稲、太陽、水、風、土が一体になって
いのちが輝いてる。

垂れるほど

天を突くよう真っ直ぐに出た稲穂が
少しずつ少しずつ垂れ始める。

稲穂は先端から順番に栄養が送られて
籾一粒一粒の重みでだんだんと
頭を垂れていく。

稲穂がお米になっていく。

米農家は毎日垂れていく稲穂を見て
とてもしあわせな気持ちになる。

よろこびの曇り

久しぶりにガンガンの晴れでなく曇り。
これなら外作業や草刈りもできる(⌒▽⌒)

たったの曇りでこんなに喜んだ
ことはない(⌒▽⌒)



小さな農家の小さな奇跡

冷静に考えれば考えるほど
これは小さな奇跡だと思う。

本当にありがたい。
楽天市場のふるさと納税甘酒部門は
全国2748件の出品で、山ちゃんの甘酒が
第1位になることがある。

そんな時にはちっちゃな儀式があって。

あの人にお世話になったな、この方にも助けて
もらったな、とこれまで直接間接にかかわらず
応援してくださった方々のことをできるだけ
たくさん頭に思い描くようにしている。

山間部で田んぼの面積が小さく、
高冷地で成長が遅く、猪や鹿の食害がひどく、
大きな川がなくすぐ水不足になり、
高齢化で田んぼはどんどん荒れていく。

そんな条件不利地の稲作で、お米だけを
売っていたらもう随分前にうちは廃業
していたに違いない。
これまでに竹炭や塩麹やお餅に発芽玄米
などたくさんの加工品にチャレンジしてきた。

本当はお米農家がお米だけを売っても
生計が成り立つのがいいに決まってる。
ところがずっとお米は安すぎた。
お米だけなら確実に潰れてたな。

うちが一位なんて分不相応。
みなさんからもらった小さな奇跡。

AIによる新米価格予測

今の穂を拡大するとこんな。

それにしても暑い、熱すぎる。
危険なので田んぼでの農作業を
数日自粛している。

屋内作業に切り替えているが今日の仕事場の
温度計は37.7℃を指している。
屋内でも危険。

温度計と自分の体を対比してみた。
32℃までは普通に体も動き仕事ができる。
33〜34℃が作業効率が落ちて上限。
35℃を超えると空調服も役に立たず
極端に体力を奪われ危険水域。

標高600mの高地でこうなのだから
平野の稲は高温障害必至な予感しかしない。
高温障害で収穫量が減らないことを祈るばかり。

今年の秋からの新米価格をAIに予測して
もらった。
一カ月前の予測値よりかなり上がっている。
↓↓↓

🔮 AI分析による価格予測シナリオ(5kgあたり)


1. 標準シナリオ(発生確率 約55%)


現行の価格(約4,268円)から、やや上昇する可能性。

目安として 4,350円~4,570円/5kg で推移する見通し。


2. 高値維持シナリオ(発生確率 約30%)


猛暑・自然災害による収量減、供給逼迫が続く場合。

5,120円~5,980円/5kg にまで急騰する可能性あり。


3. 不作・価格下落シナリオ(楽観ケース)


備蓄米が大量流通し、JAが市中供給量抑制を緩和した場合。

生産者価格が半減、5kgあたり2,100〜2,200円程度に下落する可能性も理論上存在(ただし現実性は低い)。


出穂期

農家の言う「出穂期」は「しゅっすいき」
と読む。

農家の言う「出穂期」とは田んぼの7割の
稲が出穂した時のことを言う。

農家の言う「花水」は「はなみず」と読み
出穂でパワーを使う稲のために田んぼに
たっぷり入れた水のことを言う。

稲は出穂と同時に花を咲かせる。
籾に白黄色がついてるのが稲の花。
(正確には雄蕊)

一粒一粒受粉に成功した籾だけがお米になる。
もし受粉に成功しなければ籾が膨らむことは
なく一生スカスカの空のまま。

だから稲の出穂、開花は一世一代の大勝負。

裏切りの

外があまりにも暑くて危険なのでほぼ一日中
屋内作業に切り替えた。
ところが日陰なのに身体が熱い熱いと
悲鳴をあげる。

おかしいなぁ〜空調服も使ってるのに
体調悪いのかなぁ〜と温度計に目を
やって納得した。
日陰で大丈夫だろうと油断してたのに
温度計は裏切りゲゲゲの35.5度。
ここ標高600mの高地なのに。。。

試しに建屋の外に出てみた。
外の方がよほど裏切りの涼しさだった。
屋内で熱中症になるのを初めて理解した。

外だけでなく、もはや内も逃げ場なし(T ^ T)
続きを読む

天使の雫

早朝の稲の葉先には無数の水滴が付いていて、それが陽の光に一斉にキラキラと輝く。
稲が根から吸い上げた水が体を通って
葉先につくのだ。

この水滴、私は「天使に雫」と呼んでいて
やがて気温が上がると「天使の雫」は
あっという間に蒸発して消えてなくなる。

大地の水と稲が産み出す芸術な瞬間。
暑さを忘れてしばらく見惚れる。

沖縄伊江島×井上ひさし×木の上

好きな作家に井上ひさし。
彼の原作で演劇に「木の上の軍隊」
藤原竜也主演。
三女が主宰の劇団こまつ座で上演されてきた。
その物語の映画化。
映画は堤真一主演。
封切り日に観に行ってきた。

木の上の軍隊の舞台は激戦地沖縄県伊江島。
ガジュマルの木の上で二人の日本兵が
終戦を知らず2年間もアメリカ軍から隠れ
住んでいたと言う実話がベース。

私は今年3月に伊江島、そして二人が
隠れ住んでいたガジュマルの木も
見に行ってきた。

伊江島は20代の頃にも戦跡を巡った
思い入れのある島。
きれいな海と砂浜とは裏腹に
この島には沖縄戦の悲惨さが凝縮されている。

命どぅ宝反戦資料館の謝花さんは
高齢を押して今日も観光客相手に反戦を
熱く訴えてるに違いない。

この映画を機に伊江島に行く人や伊江島の
戦いに興味を持つ人が増えるといいな。
そして私ももう一度謝花さんの話を
聞きに会いに行けるといいな。




靖国神社と九段会館

明治以降国にために殉じた軍人軍属の
「英霊」が合祀されている靖国神社。
多くの兵士が「靖国の桜の下で会おう」と
戦友と約束し合って戦死していった。

靖国には、あくまでも日本国目線での
「戦い」で亡くならないと合祀されない。

よって有名な軍人であっても死因が戦死でない
 西郷隆盛(逆賊)、東郷平八郎(老衰)、
乃木希典(殉死)らは意外にも合祀されていない。

逆に昭和50年台だったかA級戦犯13人は
合祀され、そのことがきっかけでそれ以降
三代に渡り天皇による靖国参拝はなくなった。

「英霊」と呼ぶのであれば、日本政府には
いまだに海外に残された数え切れない
旧日本軍兵士「英霊」の遺骨をしっかり収集
してもらいたい。

海外が遠過ぎて無理ならせめて沖縄の遺骨を。
それも無理なら、せめて沖縄の遺骨混じりの
大量の土砂を、辺野古のかつて敵として
戦ったアメリカ軍ヘリポート基地の
埋め立てだけには使わないでほしい。

いや、遠い外国まで赤紙一枚で連れて行かれ
無念の死を迎えた人たちはどれだけ日本に
帰りたかっただろう。
日本政府の名と責任の下に無念の思いで
戦死、餓死していったご遺骨は
どこであろうと帰国させてほしい。

都合のいい時だけ「英霊」扱いするのは
不遜だと思う。
私はいつの日か時間ができたら海外か
沖縄の遺骨収集団に加わりたいと思っている。
どうやら70歳の年齢制限があるらしい。

ちなみに明治以降、戦死したら自動的に靖国に
合祀されるシステムが続いているけれど
台湾人や朝鮮人など旧植民地出身で日本軍
として戦た方々、または日本人の中にも
「戦死後までも国家に利用されたくない」と
靖国神社への合祀を拒む遺族もいる。

靖国神社の下に九段会館(旧軍人会館)。
もう36年も前。
警視庁警察学校の何かの行事で一度だけ
九段会館に入ったことがある。その時
2階に上がる階段で「んんん?なんだ?」
と言葉にできない異様な雰囲気を感じた。
軍人がそこにいるような、見られてるような。

広い宴会場で昼食を食べている時もずっと
その気持ち悪い感覚は続いた。
見られてると言うよりたくさんの
軍人の気配を感じる。
周りの人は誰も何も感じないと言う。

九段会館は今は大改装されて当時の雰囲気は
あまり残ってないけれど、靖国神社に来ると
その時の感覚が今でもはっきり思い出せる。

久しぶりに今回靖国から九段会館を見て、
あの時の感覚はなんだったのかな?と
調べてみた。
すると出るわ出るわ、九段会館の階段と
宴会場で私が感じたのと同じ心霊現象が。
やっぱり私だけが感じたことじゃなかったんだ
多くの人も同じように感じたことを初めて
知った。

靖国神社では何も感じないのにな??と
更に調べてみると、靖国神社は安らかな場所、
九段会館は軍人たちの念の残る場所と
説明されててとても納得がいった。

人は死んでも念を残すのだろうか。
だとしたら十分に弔って、故郷に帰して
成仏してほしいと思う。
もうすぐ終戦80年を迎える。






戦傷病者資料館

しょうけい館は厚生労働省が運営する
戦傷病者資料館 九段下 入場料無料。

今年は終戦80周年。
子供の頃から戦記物の本が大好きで
太平洋戦争については少し詳しい。

昔は零戦や戦艦大和にワクワクし、有名な
戦いや戦略や戦術の上手い指揮官に
心を躍らせていたけれど、今では召集令状
赤紙一枚で無理矢理戦争に駆り立てられて
いった私と同じ一般人の心情や行末の方が
はるかに興味がある。

今回は戦争神経症と呼ばれるあまりに過酷な
戦場で心や精神を患った傷病兵について
初めての特別展示に行ってきた。

表向きは戦意旺盛で勇ましい日本軍を語る
中で、敵前逃亡や軍隊内での犯罪、そして
戦争神経症の兵士は軍隊の恥部。

戦後80年経ってその恥部に初めて
光を当てた展示の意味は大きい。

出産第一号

7月22日コシヒカリ出産第一号の稲穂。
うれしい、心からうれしい。
史上最速。

今年31年目のお米づくりだけど、
うれしさは慣れることがない。
それは駆け出しの頃より年々増していて
今日は出産した第一号の穂を見て
ありがたくて思わず涙ぐんでしまった。

若い時は農作業に慣れるのに精一杯だった
けれど、今は稲を愛でる余裕がある。

31年で本当にいろんなことが起きた。
たくさんの人と出会ったし
別れも見送りもたくさん経験してきた。
ぴょんぴょん跳ねるように農作業してたのに
今ではほんの小石に躓いて畦で一人転んでる。
昨年東京で結婚した娘はまだ影も形も
なかった。

苦労しても金銭的に報われない仕事だなぁ、
これからどうなるんだろうと不安になった
日もたくさんあった。
よし、これからは海外だ!とアジアの国々の
稲作地帯を周り、国際開発コンサルタントや
商社やNGOの人達と一緒に外国でお米を試作
したことも今では懐かしい。
もうお米づくりはなんだか飽きちゃったなぁ
モチベ最低と感じたこともあった。

そんなこんな思い出せないたくさんのこと、
31年分の経験をしてきてのこの感覚。
だから稲が穂を出すと言う当たり前のことが
今ではこんなにうれしくて、ありがたくて
涙ぐんじゃうんだなきっと。

今年の稲穂達、新しいいのち、ようこそ
この世界に。

出産秒読み

ここは標高600mもあるのに危険な暑さ。
草刈りは早朝に限定しないと
熱中症まっしぐら、危ない、危ない。

「なんだこの暑さは!!」

早朝に草刈りを始め、疲労度60%70%は
まだまだ行ける!と思うし体も動くけれど
70%を越すと不思議なことに次は80や85
ではなく、一気急激に95%まで消耗する。
だから70%の見極めは熱中症対策には
とても大事。

 もうすぐ稲たちは出産(出穂)を迎える。
出産にはエネルギーが要るのでこの時期は
田んぼに水をたっぷり入れ込む。

この水を米農家は「花水」と呼ぶ。

今年は暑過ぎるので稲に高温障害が
起きないか心配。
田んぼの温度を少しでも下げる効果を狙って
たくさんの水を入れてあげる。

よそさんの「あきたこまち」は昨日から
出産が始まった。史上最速の出穂。

非公式と言う絶妙バランス

参政党「非公式」ガイドブックとある。
著者のヒロなる人物を調べてみたが
誰だかわからない。

これは参政党入門書として絶妙のバランス。
否定も肯定もせず終始客観的視点。
絶妙なのだ。

私は参政党の憲法草案や沖縄戦史観、
大東亜戦争史観とは全く相容れない。
国家観、歴史観に於いてこの政党は
とても危険だと確信している。

多分多くの人はこの党の憲法草案や
党内部の権力闘争とかを知らずに今の与党の
不満の受け皿に選んだのだろうと思う。

農業問題も正直稚拙な知見だと思う。
言ってることもコロコロ変わりスローガン
先行で内容の稚拙さが目立つ。
近い将来、自民党の右派と連立しなければ
いいのだがと本気で心配してる。

そんなことが起きたら多くの人が自民党に
投票したのと同じになってしまう。
この党にはそうした危うさが付き纏う。

つまりこの党はどっちに動くかわからない。
外国人による危機不安で票を集めたが、
これから進む方向は投票した人も多分
参政党自身もわかってない。
きっとこれから「あれ?」「あれれ?」
と思うことが度々起こるのだと思う。
それが心配で終わってほしい。

私も外国人への一定の規制は必要だと思う。
だが、外国人問題は最も大事な経済や家計の
問題をぼかす、すり替える。

参政党はいいこともいっぱい言ってるけれど
注意しなきゃと思わずにはいられない。

それにしてもこの本の著者の絶妙な
バランス感覚には拍手を送りたい。
一体誰が書いたんだ!?
友達になってほしい。

戦えますか

サングラスに空調服着て完全防備。
一見暑そうに見えるけど、空調服だから
顔付近から風がボーボー流れてる。

若い時の感覚が残ってて「こんな暑さなんて
まだまだ大丈夫👌」とがんばっていると
ほぼ必ず夜に遅れてダメージがやってくる。

今年は体調を崩すこと度々は
「いやいや、扱いが荒いって!
もうちょっと考えてよ!」
と言う相棒の身体様から私へのメッセージ。

と言うことで素直に「はーい(⌒▽⌒)」

ちょっと頑張りすぎて10
次の日ダウンして0
次の日も0
なら3日間で10の仕事
+体調不良+病院か薬。

ちょっと頑張らないで5
次の日5
次の日も5
なら3日間で15の仕事+体調良し。

これを1週間1ヶ月単位にするとどっちが
効率的で幸せな働き方なのかは明らか。

自分たちが就職する昭和の流行りフレーズは
「24時間戦えますか?!」だった。
時任三郎のリゲインのCMを見ながら
「そうだ、世の中は甘くないのだ!」と
ほんとにそう思っていた。

そして今は
「身体に無理なく戦えますか!?」
そうだ、40年前のリゲインのCMは
間違っていること間違いない。
倒れたらおしまいだ!

ラブレターは図書館で

月一回お客さんに同封する手書きのお便りは
もう30年以上続いている。

最近はショッピンセンターの中にある
お洒落な図書館で書くのが恒例になってきた。
宿題をする高校生たちに混じって。

この図書館のすぐ隣は無印良品で、JINSに
食品売り場、フードコートに本屋さんまで
なんでも揃ってるなんとも贅沢で
お気に入りの私の書斎。

気分転換にはフラフラといろんな店舗を
お散歩。
今回のラブレターで364通目。

天才たちの

名古屋の若い友人と二人で松元ヒロさんの
トークライブ。

松元ヒロと言えば憲法9条と言うほど
いつもはギリギリの政治ネタが面白い。
けれど、今回は参議院選挙期間中という
事情がかなり影響してるのだろうな。
楽しみにしてた9条ネタや政治ネタは
かなり少なかった。

御歳73歳。
舞台上の元気は相変わらずだったけれど、
喋りのプロなのにセリフ忘れや噛みも多かった
のはご本人気にされたろうな。
いずれにしても1時間50分を一人で
喋りまくるのだから天才に違いない。

かつて一人芝居で一世風靡した
イッセー尾形さんは今はどうしてるのだろう。
彼もまた松元ヒロ同様に73歳になってる。

私の一番好きな芸人さんは「ぺぺ桜井」
ギター漫談の超ベテラン芸人。
御歳89歳は、うちの父親と同じ歳。

その歳までいくともう舞台に上がるだけで
レジェンド。
立ってるだけで彼特有の「品のいい胡散臭さ」
が劇場を包むから不思議だ。
毎回長年の同じネタと知っていても
こっちは安心して爆笑する。
もうあそこまでいけば芸ではなく様式美と
言ってもいい。
もう一度だけでいいから舞台上の彼を
見ておきたいな。

やがて松元ヒロさんもきっとそんな域に
達するのだろうな。

自分もどんな歳の取り方をしていこうかな。

もはや宇宙

茎の中から取り出した出産前の稲穂。

拡大してみると中身はまだ空っぽだけど
ちゃんと一粒一粒の籾殻ができていて。

籾殻の中で少し濃い色に透けて見えるのが
後に大活躍するオシベとメシベ。

一粒一粒のいのちの準備が神秘的で
私にはそれは「もはや宇宙」に見える。

米農家、こんな風景を見せてもらえて
ほんといい仕事だなぁ。

史上最速

出穂(稲穂が出るのはいつかな?)と稲の
茎の中を分解してみるとなんともう18cmに
育った稲穂が茎の中から出てきた。

この長さの穂が茎の中に収まって妊娠してる
のだから、茎は人の妊婦のように膨らんでる。

18cmの稲穂ができていると言うことは
もうあとわずか数日で出穂(出産)予定。
まだ10日以上先のことだと予想してたので
「おおおお!」
これはウチでは史上最速の出産となる。

このままだと最速8月中に稲刈りが
始まることに。
改めて今年は気温が高かったのだな。

毎日出産準備に忙しい稲達、何はともあれ
無事な出産を迎えてほしい。

どの口が言う

石破首相は
「自民党の長年の農業政策の誤りにより
米不足・急激な農家の減少・高齢化を招き、
日本を自給できない国にしてしまいました。
申し訳ございません」と謝るべきところ

「食料がきちんと自給できることは
独立国としてどうしても達成して
いかなければならないこと」
とのたまった。
どの口が言うのかと呆れ果てる。

秋田だか意見交換したある米農家は
石破首相に「農家を舐めんなよ!」と
キレてた。
首相相手によく言った!
それでこそ米農家だ!
友達になってほしい。

一方、岐阜県の自民党候補は正々堂々と
声を大にして訴える
「ルールを必ず守って信頼回復に努めます!」
小学生かッ!
ほとほと呆れる。
日本が沈むはずだ。

参政党の本音である憲法草案は、国民主権や
基本的人権がすっぽり抜け落ちている。
代わりに国家が主権、天皇は象徴でなく元首で
政治に対して裁可と拒否権を持たせるなど
戦前の大日本国憲法に回帰したと言われても
仕方ない非常に危険なシロモノ。

「選挙後は自民党と連立するなら
党員の判断が必要」などと党首が言い出した。
自民党と連立?
そう、参政党の憲法草案は自民党の右派と
親和性がとても高い。
外国人に対する一定の規制は私も賛成だけど
外国人問題ばかりに目を奪われて、
本音を見誤るのは非常に危険だと思う。



がんばってますかぁ〜!

雨の中の稲。

日照り続きの時の稲。
田植えされたばかりの苗。
穂を出す時の稲。

稲達はがんばっているのだろうか?
それとも飄々としているのだろうか?
むしろ大変な時も楽しんでいるのだろうか?
ただただ自然の摂理で成長してるのだろうか?
それとも仲間達と話して笑ったり泣いたり
してるのだろうか?
虫やカエルと会話してるのだろうか?
私に何か話しかけてるのだろうか?
私の姿が見えてるのだろうか?
私の声が聞こえてるのだろうか?
それとも淡々と自然の摂理に従っている
だけなのだろうか?

稲と話ができたらどんなに楽しいだろう。

夏仕様

雨上がりの田んぼ。
冬の一番おデブちゃんの時に比べて
4〜5kg体重が減った。

そうだったのか

例え全ての商品の消費税が0%になっても
多分スーパーのほとんどの商品の値段は
下がらないだろうと言うことに気付いた。
消費税10%分が下がることはまずない。
ただ消費税が下がったと言うマインドで
ある程度消費は喚起されるのだろう。

輸出企業は海外に売るので国内消費税の
還付金がある。これを輸出還付金と言う。
日本の年間消費税総額は25兆円。
そのうち輸出企業に還付される金額は
なんと8兆円にも上がる。
消費税額の30%も還付してるのか!

そのうち90%は大企業に還付される。
例えば表の通りトヨタには年間6000億円。
表以外でもキューピーやカゴメなど
食品輸出企業もそれぞれ数十億円。

もし消費税を全て0%にすると輸出還付金の
システムも消えるので輸出企業はこの総額
8兆円もの還付が受け取れなくなる。
消費税導入以来ずっと還付金もらって
きたのにね。

あぁ、この輸出還付金がなくなるのが嫌で
自民党とバックにいる大企業は消費税減税に
反対なんだな。

失政を繰り返す自民党の支持率がいつまでも
トップにいるのはやっぱりバックに
大企業がいるからなんだな。

そりゃ〜そんなに多額の輸出還付金が
手に入るなら企業も「ありがとう!」って
自民党にバックマージンの企業献金するわな。
トヨタが6000億の還付金なら600億企業献金
でバックしても安い安い。

あはは、自民党、企業献金廃止に猛反対
するはずだ。
これ、消費税を利用した大企業との見事な
完全なる癒着じゃん💯

遅かったけれどやっとこんな
カラクリに気付けた。

消費税ってこう言うことなんだな。
きっとまだまだカラクリがあるのだろうな。

さて、立憲の言う「食料品だけ消費税ゼロ」
が通ると私達農家やスーパーや食品を扱う
商売は輸出還付金同様に消費税の還付金が
もらえて儲かることになる。
なんと言うカラクリだ。
立憲も隠れ自民党、やだねぇ〜。




不在者投票

不在者投票を済ませた。

駅前では自民党の候補者が意気揚々と
演説してた。

「これからの日本の将来をお任せください!」

って、30年以上経済停滞、裏金、企業献金、
米問題etc自民党はまず国民に
「申し訳ございませんでした」と
伏して詫びてもらいたいところが
どっこい相変わらずの古びた上から演説。
周りを囲むのはきっと青年会議所の人達。
もちろん公明党も同罪。
昔は平和の党を標榜してたのにな。

参政党はいいこといっぱい言ってるのに
沖縄戦や戦争史観がどうしても相容れない。
彼らの憲法草案は天皇中心主義の国家観、
反対に国民主権や基本的人権がすっぽり
抜け落ちている。
そこに彼らの本音の恐ろしさを感じる。
大抵の人はこの憲法草案にかなり抵抗感を
持つだろうけれど、そこまで見る人は
ごく少数だろう。

今回の選挙の争点の一つに外国人問題。
随分海外に行ってきたけど
移民政策には私も反対。
数年前のイタリアであまりの移民の多さと
社会不安を見て、昨年ロサンゼルスで
移民リベラルの行き着く先を体感できた。
日本人には急激な移民政策に対応できる
歴史も文化もない。

人口が減るなら便利さもインフラもシュリンク
していく世の中に適応していくしかない。
日本の人口はこの100年で倍になり、
100年で半分に戻るだけのこととも言える。

 日本人の今の便利さ快適さを将来も
維持するために多数の外国人で補おうと
するのは差別と傲慢さの意識が隠れてないか。

自民党、公明には当然これまでの責任を
取ってもらい絶対入れない。
維新の税金でカジノや国内農業を守らない
政策は自民公明の更に悪手で論外。
一方人気の参政党は憲法草案(彼らの本音)が
「日本を天皇の国家にする」なのだから
危険極まりなく入れられない。

今回もまた私の選択は死に票になるのかと
思うとまた虚しくなる。




時々

ときどきこんな山の中で毎日たった一人で
田んぼを相手にしてることを不思議に
思うことがある。

もともとの性格からしたら自分は移動型で
派手好き、自然より対人の方が得意な
文系のはずなのに。

農業ったら定地型で人に出会わないし
たくさんの機械や化学や生物学って
これ、理系じゃん。
それに忍耐や根気が必要で地道で
派手さがない。

それが30年も続けて来れたのはなぜだろう。

毎日田んぼで誰とも出会わなくても
さみしいと感じたことは一度もない。
365日、自分で予定を決めて自分で動いて
自分で考えて、当たれば喜び
ハズしては悔しがる。

毎日天気と折り合いを付けながら
暑い寒いと言いながら、誰からも命令されず
誰にも命令することなく自分で全てを
決めていく稲作。
世の中でもかなり自由度が高い仕事だと思う。

自由度がない仕事、やりたくない仕事、
意味ないのに仕方ないと思う仕事には
もう戻れな〜い。
ありがたいことに違いない。

まじですか!

私は今年の秋の新米からはお米の値段が
下がるだろう予測派。

ところが同業の大農家さんと話していたら、
この秋にお米屋さんやレストランなどとの
既に約束された取引の価格が聞いたことも
ないくらいの高値買取になっている。

驚いた。

昨年の秋どころか今年の秋の方が
卸業者などの農家からの買取価格は
まるで高い。
それも31年で聞いたことのない価格。
なんと数年前の3.6倍の金額。

うちは仕入れすることも卸すこともないので
市場価格は直接影響ないけれど。
なんだかすごいことになってる。


赤ちゃん

稲の茎の中を割って分解してみると
もう小さな小さな稲穂の赤ちゃんができてた。
大きさ4〜5mm。
よく見ると、稲穂や米粒の形がもうできてる。

この赤ちゃんはあと25日ほど、毎日毎日
みるみる大きくなって8月頭には20cmほどの
立派な穂となって出産(出穂)する。

まだまだ子供だと思っていた苗達が
グググッと稲に成長してお母さんに
なろうとしている。

がんばっているのか、それとも稲にとっては
ごく普通の営みでなんとも思ってないのか。
いや、子孫を残すのが命題の植物にとって
やっぱり赤ちゃんを生み出すのは大事な
瞬間に違いない。

物言わぬ稲や小さな稲穂からいろんなことを
毎日感じられるしあわせ。

敵はどこにいる

佐賀に配備開始のオスプレイ。
値段を知ってる人はほとんどいない。

オスプレイの機体本体は一機110億円。
それに訓練費や部品代など諸々含めると
プラス100億円。

よって一機の調達価格は210億円。
もう一度言、これ、一機の価格。

佐賀から島嶼までは飛行3時間半。
有事の際、島嶼まで3時間半かけて
飛んで行く途中でステルスでもない
大きくて鈍足の機体がで撃墜されずに
たどり着くとしたらそりぁ〜奇跡。
高価な機体だから一機で20人の兵士を
乗せられる。
ちょっと、20人って!
210億円なのに少なっ!!

210億円あったらな。
一機でいいから、それで、どれほど多くの
困ってる人を救うことができるんだろう。

一機で210億円か。
お米も自国で作れずに防衛費は大幅
増額するのね。
北朝鮮や中国が攻めてくるもんね。

その前に日本は人口激減して
水道管や橋梁が老朽化して、
経済ボロボロになって、
空き家だらけで地域が崩壊して、高齢化して、消滅自治体が増え、増えるのは
こども食堂ばかりで
近い将来国の内側から崩壊していくのが
「確実」なんだけど、
ひょっとして北朝鮮や中国が攻めてくるかも
知れない「不確実」な方が
怖くて怖くて恐ろしくて。

アメリカ様から言われた通りの高い兵器
ばかり買いまくっててアハハ大丈夫?
一機210億円か。
お米よりも国防費、兵器買うには
 消費税もっともっと上げなきゃ(爆)



親はなくとも子は育つ

米農家は私も含めて「お米を育てている」と
言うけれど、ほんとうはお米自身が育っている
のが99.999999%で、米農家はそれを
見守ってるだけ。

いや、たとえ見守ってなくても稲の命の力は
すごいからお米は勝手に育っていく。
古代の人が稲の成長の力、生命力に
「神」を見ていたのがよくわかる
年頃になってきた。

今日は田んぼを前に自然と
「ありがとうございます」と
手を合わせていた。

そんな時はお米の値段が高いとか安いとか
まるで関係のない次元。
ただただ稲の生命力の前にひれ伏し
感謝しかない。

今年は高温続きだから穂を出す時期が
これまでで最速になる予感。


人種

政治家は厚顔になるのか
厚顔が政治家になるのか。

長年の自民公明の農業政策の誤り、
そしてこの男の点数稼ぎと騙しに
米不足や備蓄米放出や輸入米拡大の
大混乱、米農家はますます衰退する。

この世襲4世議員は自民の失政の責任は
棚に上げ、恥ずかしく気もなく
未来の農業政策を語る。
お前らが失敗したせいだよ。

一体どういう図太い神経をしてたら
米農家の前でこんな無知無能な演説が
ぶてるのか、議員以前に人としてどうなのか。
それにコロっと騙される国民。
もうこの国は終わりかもしれない。

30年の経済の停滞、防衛、外交、外国人、
食糧安保、地位協定、沖縄、横田空域、
裏金、企業献金etc、挙げたらキリがないほどの
失政を長年繰り返している自民党公明党に
この後に及んでまだ票を入れようとする人の
頭の中がどうなってるのかぜひ聞いてみたい。

まず3党、農業を舐めてきた自民党と公明党、
それに輸入米を増やす政策を掲げている
維新には私は絶対には入れない。

日本を弱体化させた政治家たち、直近では
農水大臣の仮面を被って農業の息の根を
止めに来る世襲4世議員小泉。
それに考えもせず盲従し票を入れ続ける
人たちにも私は怒っている。

怒っていても仕方ない。
政治を変える権力と厚い面の皮を
私に与えて欲しい。って
いや、もちろんそんなものいらない。
主権は国民にあるのだから。




新米は10月〜

朝から危険な暑さ。

さて、稲刈りは9月、
新米は10月からの発売予定です。

令和の米騒動以来、たくさんの方々から
お米の問い合わせを頂いています。

現在のところ稲の生育は順調ですが、
猛暑、台風、病害虫、獣害被害の予測が
つきません。

つきましては、現在のところ
収穫量が確定するまでは新米の予約、
または年間予約の受付は行っておりません。

みなさんにはご不便をおかけしますが、
ご理解のほどよろしくお願い致します。




戦場のピアニスト

23年前に公開も見逃してた映画。
実話ベースの思った以上のリアリティー。
ポーランドのユダヤ人ピアニストがゲットー
強制収容所送りを逃れてドイツ軍将校の
助けもあって終戦まで生き残る物語。

この映画のようにドイツ軍に大量虐殺された
ユダヤ人=イスラエルが、今では逆に
ガザ地区でパレスチナ人を大量虐殺している。

中国のチベット侵略を非難しているアメリカが
日本に原爆を落とし東京大空襲で一般市民を
虐殺した。明らかに国際法違反。
これが逆に日本がロスやシカゴに原爆を落とし
てたらアメリカは日本を一生許さなかったろう。

チベットは中国の原発核廃棄物の大量の捨て場
と化していることはあまり知られてない。
アメリカの先住民インディアン居住区は
大量の原発や核兵器の廃棄物の捨て場と
化していることはあまり知られてない。
チベット人もインディアンにも大勢の
被爆者が出ていることも知られていない。

福島に作っても電力を最大に使う東京に
原発が作られることは絶対ない。

沖縄には日本の70%の米軍基地があるのも
聞いたことはあるけれど見て見ぬふり。

中国やアジアの国々に日本の軍隊を送り
多くの現地人を戦いに巻き込み死に追いやり
「それは日本を守るための聖戦だった」とか
「アジア解放のための聖戦だった」と
どの顔して言えるのかわからない。

自分たちはたくさんの矛盾を抱えたまま
他人事のように生きている。

若い衆

「山ちゃん、よかったら来てください」と
名古屋の若い衆からお声がかかり山を降りる。

村ではカモシカやイノシシは見ても
なかなか若い衆を見ることがない。
ワイワイ飲み交わして楽しい夜だった。

銀の波

ここは標高が600mもあるのに暑い。
それでもさすが高地、風が吹くと一気に
涼しさを感じる。

稲は人に例えるならいま高校生くらい、
こんなに大きくなった。
風が稲の葉先を撫でていく。

稲は風に撫でられると銀色に光る。
これを私は「銀の波」と呼んでいる。
この時期特有の輝き方を見るのが大好き。

無事にここまで大きくなった印の銀の波を
見ると「ありがたいなぁ。ありがたいなぁ。」
と自然につぶやいている。

銀の波は私には稲同士が風に向かって
元気に笑い合っているように見える。


見惚れる

お米作りを始めて31年目になったけれど
いまだに「ここは天国じゃなかろうか」と
思う風景に何度も出会う。

今日もこの美しい風景を前に、誰もいない
たった自分一人の贅沢な時間。

手羽先

毎年この時期に焼き上がる赤黒白手羽先。

まるで

まるでアニメの一場面のような空だった。
雲の中ではピカピカピカピカ雷が光ってた。

さて、田舎には自民党支持者が多い。
特に岐阜県は昔から保守王国と呼ばれるほど。

次に自民党に投票する人は、田舎に農協が
なくなり農業もなくなり生活必需品の
ガソリンの価格も下がらないことに
今後文句を言わないでほしい。
自分たちが投票し自分たちの地域や生活の
首を絞めるのだから「自業自得」
としか言いようがない。

国防、食糧自給、経済物価対策、人口減少、
農業政策、裏金etcで自民党は長年失政を
繰り返して日本は弱体化させ、困窮させてきた
自民党にこれ以上投票しようとするのか?
私にはまるで理解ができない。

明らかに農業を衰退させる小泉のような
世襲議員に投票する有権者の魂胆や
猫じゃらしに騙される浅はかさには
呆れるしかない。

所得の半分は税金と社会保障費5公5民。
その上、少子化対策として来春からの
独身税の徴収が決まった。
独身や子供のいないまたは卒業した
国民全員から(一人毎月500〜1000円くらいか)
集めて、今子育てしている世帯に配る。

少子化対策なら、今子供のいる世帯ではなく
これから子供を産むだろう独身やこれから産む
世代に配るべきお金なのに、その人達からも
お金を取って生活を圧迫してより結婚や
出産の邪魔をしてどうするのか。
ほら、自民党はまた見事に真逆に進む。

自民党ってすごい。
その自民党に投票し続けようとする人は
もっとすごい。
どう言う了見なのか聞いてみたい。

こう言うことを言うと田舎ではいまだに
「赤がかっている」と言われる。
赤の時代や政治的背景、思想や事件も
大して知らずに、なんと言う時代錯誤の
必殺ワードが今でも生きているものよと
腰を抜かす。

元警視庁警察官、そのままいれば特高警察の
流れを汲む公安部に進んだだろう米農家に
赤がかっているとは、
「あはは🤣しょっぴくぞ!」

ってまた自民党が勝つんだろうな。
そりゃまるで




すてき

世の中にはたくさんすてきな人がいて。
近々audible で配信されるのが楽しみ。

稲が葉っぱをピロピロと揺らす姿を見て
あ〜笑ってるなぁと感じることがある。

稲からなのか山の木々からなのか
早朝にジィージィーっと微かだけど
植物が水を吸い上げる音を何度か
聞いたことがある。

もっと稲と話しができたらどれほど
楽しいだろう。
https://youtu.be/SA1YjowprWE?si=VYSQAoOjTJw7xPo5

ほぼゼロ

うちの自治会は20軒ほどあるけれど
そのうち20年後にまだ残って住んでるかもと
予想できる家は僅か1-2軒。
それも生きていれば85歳になってる。

今は赤字でも細々と続けてもらっている
農協の小さな店舗もガソリンスタンドも
ATMも町役場の出張所も20年後には
間違いなくない。

ほとんどの田畑は放棄され荒地になり
人間の数倍の猪や鹿がそこら中を闊歩する。
僅かに残った家は獣害対策に高い柵で
敷地を囲い人はその中で暮らす。

人や車が通らなくなった道は行政でも
管理できなくなり、水路も埋まり、
廃屋は動物たちの棲家になる。

これまでの20年とこれからの20年では全く
比較にならない衰退のスピードが待っている。

全国の市町村が危機感を持って進めている
移住者促進政策も、結局はごく僅かな移住者の
ために将来も行政サービスを維持しなくては
ならない行政自体の大きな負担になって
戻ってくる可能性が極めて高い。

行政自身も人員削減が避けられず
一人の職員の負担が増大する中で、
町全体の住民が極端に高齢化するのに
特に人口減の激しい地域などには構って
いられなくなる。

15年ほど前にここの小学校は廃校になった。
最後の全校生徒は9人だった。

どんどん人口が減り猪や鹿が増えて、
獣害で放棄せざるを得ない田んぼが増え
今年からお米作りは半分の面積に減らした。
その半分の優良農地にもついに毎日鹿や獣害が
出だし、高い柵で囲むことになってしまった。

これらはここに限らずいま日本中の
田舎で現実に起きていること。

そして、これからの20年で起きることは
予想ではなくほんとうに起きること。









ご飯をあげ終わる

稲にとってのご飯は肥料。
苦土マンガンホウ素に珪酸など稲にとって
必要な微量要素と言うご飯をあげられた。

35kgを背負って背中についた
ガソリンエンジンを吹かしながら
一枚一枚の田んぼを何周も歩きながらの
肥料を散布する。

予想通りかなり負荷のかかる作業で
途中高熱や酷い咳が出たりで抗生物質を
飲みながらのギリギリ感だったけれど、
無事にやり終えて余計にうれしい。
やったね(⌒▽⌒)

外仕事

最近建築関係の基礎工事屋さんや足場屋さん
塗装業さんなど同じ外仕事でも農業以外の
外仕事のプロの方たちの動画をよく見る。
そのせいか写真がトラックから降りてくる
現場監督のよう。

考えが昭和っぽくて、叩きあげの歴戦の勇者の
職人技や身のこなしはとても刺激になる。

米農家もトラクターや田植え機にコンバイン
フォークリフトや精米機などめちゃくちゃ
たくさんの作業と一つ一つの作業ノウハウが
あって、今なら肥料散布や草刈機など
紹介動画を作るとそれはそれは賑やかに
映るに違いない。

そう言ったことは、若い農家YouTuberの
人たちの活躍に任せよう。
明日は重労働の一つ肥料散布がやっと終わる。

近付くな危険

3月の伊江島戦跡巡りで思い出した。

随分前に日米地位協定のことを勉強して
まだ娘が高校生か大学生の頃
「決して米兵には近づいちゃダメだよ」と
忠告したことがある。

米兵は東京や横浜や横須賀で見ることが
多いけど、彼らはどうやって入国してるのか。
一般人は成田空港から入管通って
入国するけれど。。。

米軍人は税関も検疫も通らず、米軍基地に
直接到着すると基地のゲートをヒョイっと
フリーパスで入国する。

だから日本政府も外務省もどこも日本国内の
米兵の存在を把握してないのだ。
国内に把握されてない、つまり存在してない
人が実はウヨウヨ歩いていて、
そんな人が事件事故を起こしても、いない人
なんだから基本警察は対応できない。

「この事件事故はこの米兵が起こした」と
みんなで取り押さえても、「公務中」なら
日本の警察は例え一時逮捕しても
すぐ米軍に身柄を渡さなければならない。
もちろん日本に裁判権はない。

「公務外」でも基地に逃げ込まれれば
それで終わり。
米軍の車両やその他一切の財産にも
日本の警察に捜査権はない。
事故車両にも触れない。

米軍がらみで何かが起きても
日本人はほぼ100%やられ損。
だから、その軍人さんがいい人だろうと
悪い人だろうと、みんな近寄ってはいけない。

横浜の街を我々日本人と同じように道を
歩いていても彼らは「入国してもいない」
のだから、日本人は近寄ってはいけない。

そして例え何か起こしても米軍基地に
逃げ込めばから入管など通らず直接帰国する。
便利だ。特権だ。危険だ。
日米地位協定は世界一の不平等条約。





謝花悦子さん

ニュースを見ていたら謝花悦子さんがお元気な
姿で登場されてて、思わずテレビに向かって
「わぁ!謝花さんだ!」と拍手をしてしまった。

3月23日にお邪魔した沖縄県伊江島にある
ヌチドゥタカラ反戦平和資料館館長さん。
あれ以来、謝花さんはお元気かな?と
何度も何度も気になっていたから嬉しかった。

いつまでもお元気で大切なことを私たちに
伝え続けてほしい。
ちなみに謝花さんはジャバナさんと読む。

参政党はいいこともたくさん言ってるけれど
彼らの「憲法草案」を読んで見ると
非常に危うい。
沖縄戦についても日本本土の兵隊が守りに
行ったと盛んに言うけれど、それは違う。
どう考えても沖縄は日本本土の捨て石だった。
沖縄を守りに行ったのではなく、本土を
守るために沖縄に軍を送った。
そして戦後も米軍基地の集中、これが差別
なのは映画 太陽の運命などに詳しい。

参政党や安倍の言う日本の美しい伝統や
国家観を大切にしたいなら、私たちは沖縄戦の
多大な犠牲の実像をもっと知るべきだと
強く思う。

米軍のヘリポート辺野古の埋め立てには
遺骨収集がまだされていない、遺骨混じりの
大量の土砂が使われている。
米軍と戦い戦死戦没した後、米軍のヘリ基地の
下地に使われるなんてことが許されるのか。

日本政府の戦没者遺骨収集はほんのごくごく
一部しかされてないし、これからもされない。
そんなこともせずに、やれ美しい国だの
誇りを持てだの英霊だの天皇中心の国だの
美辞麗句を私は信用しない。

農業をリタイアしたら沖縄の民間遺骨収集に
参加しようと思う。

しあわせ

体調不良で今日は3日ぶりの農作業。
あぁ、仕事ができるってもうそれだけで
こんなにもしあわせ。
調子に乗らずゆっくり行こう。

共通

抗生物質のお陰で熱は下がったが咳が出続け
結局3日間休みを頂いた。
その間は大人しく飲食店さんや足場屋さんなど
他業種の動画を見て過ごした。

飲食さんも足場屋さんも業種は違えど
働くと言うことに共通項がいくつもある。
今の時代、口先や頭で稼ぐ時代かも知れないが
農業も彼らと同じ身体を動かす仕事、
彼らの仕事にも共感しつつ少し誇らしく感じた。

稲作で4月5月6月が前半戦なら
7月8月9月は早くも後半戦。

咳と熱で戦闘能力の落ちた身体をゆっくり回復
させながら、お米作りでしか得られない感覚を
楽しんで慈しんで仕事を再開させようと思う。

ついさっきまで

理想だとわかってたけど長年できなかった
この時期の肥料撒き。
35kg を背負っての作業はとてもキツイ
作業だけど今年は頑張ってみよう。

そう心に決めヘロヘロになりながらも
面積の半分まで終えたところで急に体に不調。

 みるみる39.8℃の高熱と激しい咳。
ついさっきまで35kg背負って作業してた男が
高熱と頭痛とめまいと咳がひどく、立てない、
歩けない、座ってすらいられない。

病院で検査もコロナ・インフルは陰性。
軽い肺炎だろうと言うことで、二晩う〜う〜
唸ってたら、今度はありがたいことに
みるみる平熱まで下がった。
ついさっきまでベッドで苦しみもがいてた男が
スタスタ歩けるまでになった。

いったい体になにが起きていたのだろう?

健康ってほんとありがたい。
当たり前ってすごいことなんだな。



極み

もうダメでしょこの男。

特定の企業のキャンペーンを農水大臣がX。
世襲4世議員スーパーボンボンここに極まれり。

酷い。
想像以上に酷い。
誰だこんな奴に票入れたのは。
こんな奴が農水大臣。



重いッ

この機械を背負ってガソリンエンジンの力で
強烈にブロアーして田んぼに肥料を撒く。

機械の重さが15kg。
そこに20kgの肥料を入れるから合計35kg。
足場の悪い狭い畦道を背負いあまりの重さで
よろめきながらエンジン全開。
もし転んだら二度と立てない。

重い。
ちょっと過酷。
この作業を20回も繰り返すとヘロヘロ。

じゃ、やらなきゃいいじゃん
そんなきつい作業。
そう、この作業はここ15年できなかった。

面積を半分に減らした今年復活。
「この時期にこの肥料を稲たちにあげたら
喜ぶはず」と言う長年の夢が叶った。
誰かの命令だったら拒否したい。

夢は叶ったが覚悟してた通り
「重い!」
「キツイ!」
誰かの命令だったら拒否したい。
でも嬉しい。
でも重い。
でも稲にはベストのはず。


読む前から

読む前から表紙で内容がほぼわかる本。

日本人は100年かけて1億人増え、
これから100年かけて1億人減る。

日本の人口は明治まで何百年もの間ずっと
1000万〜2000万人くらいで推移してきた。
それが日本の食糧自給と人口の実力。

輸入に頼り切ってる日本はもし輸入が
ストップしたら間違いなく一億人が餓死する。
ただでさえ尋常じゃない危険度なのに小泉は
これまで以上に輸入米を増やそうとしている。

私もいつまで農業を続けられるか
わからないけれど、万一輸入がストップしたら
車も動かないからここまで歩いてきてほしい。
輸入がストップし、ガソリンもトラクターも
肥料がなくても家族分くらいの自給自足の
お米の作り方なら教えられます。

農業はなかなか儲からないけれど
いざとなったら強いな。

おい、そこの世襲4世!

これまでの歴代の農水大臣は
みんな無能だったけれど、この男は無能より
遥かにタチが悪い。

前農水大臣の「家には売るほど米がある」
発言はどうかと思ったけれど、今思えば
小泉の「お米をジャブジャブにする」発言に
比べれば遥かに可愛いもんだった。

ただでさえ弱り切った日本の農業に
よりによってなぜ日本の農水大臣がトドメを
刺しに来るのか、
この男は激しく自分のことしか考えてない。

「お米をジャブジャブに」して
価格を暴落させたら多くの米農家が破綻する。
米農家がなくなればもう値段が高いとか
安いとか意味がない。
この男、どう責任を取るつもりなのかって
取るつもりも無ければ取れるはずもない。

お願いだから余計なことするな。
お願いだから口を開くな。
お願いだから日本の農業を壊すな。
お願いだから日本を売るな。
 
世襲4世議員は無能より余程タチが悪い。

これだけ長年失政を繰り返し、経済も農業も
弱らせた自民党に平気で票を入れる人も
コリャ世襲議員以上にタチが悪い。

わたしはほんとうに怒ってる。






イタチごっこ

暑い。これは夏。空調服。

やっと鹿の侵入が止まったと思ったら
お次はオタマジャクシを狙うイタチや
沢グマやハクビシンやタヌキたちが
毎晩田んぼで大運動会。

大暴れする足で踏み付けられて
泥に沈んでいくたくさんの苗たち。

昼の田んぼは私のもの、夜は獣たちのもの。

32年ずっと

農家が手にする「お米の価格は30年前に
やっと戻った」と最近よく聞くので
改めて調べてみたら、正確には32年前と
同水準だった。

改めて、お米の価格はこんなにも
ずっーと下がり続けていたのだと驚く。

32年前の価格と現在を比較してみると

ガソリンは110円(今170円)154%↑
タバコは220円(今600円)272%↑
卵は160円(今300円)187%↑
牛乳は160円(今280円)175%↑

他にもちょっと調べてみたが32年前と価格が
変わらないままの商品は見つけられなかった。

そんな中、お米の価格だけがつい最近まで
ずっーと下がり続けてきたんだな。
よく生き残ってこれたものだと思う。

今まで支えてくださった皆様に
改めて感謝しなきゃいけない。

もう一回言わせてもらいたい。
農家のお米の売り渡し「価格は32年前に
やっと戻った」だけ、そりぁ〜みんな米作り
辞めていきこの業界に若い人は来れない訳。

月一

月に一度のお客さんへのお便り書きは
最近はお気に入りの図書館で書くのが定番に。

本好きにとって図書館は沼。
一日と言わず何日でも居られる。

家にまだ読まなきゃいけない本がたくさん
待ってるのに、帰りにどうしてまた本借りて
来ちゃうかなぁ。

規模拡大の幻想

稲作は効率化され生産コストも下がると
昔から耳にタコのように聞く。
「ほんとにそうなの?」

図は経営面積あたりのお米生産費比較グラフ。
5haくらいまでは確かに生産費が顕著に
下がるが、それ以上の面積となるとどうだろう
生産費はもはや誤差のレベルでしか下がらない。

むしろ農家が大規模と呼ぶ50ha以上の
生産費はなんと逆に上昇し、
5〜10haの経営規模のとほぼ同額。

それだけではない。
大規模化すればするほど管理が行き届かなく
なり単位面接あたりの収穫量は落ちる。
大規模化すればするほど大量のお米は
自分では売れず結局卸業者にまとめて
安く売ることになる。

大規模化は目の玉が飛び出しそうな
大型で高価な農業機械が要り、
生産費は単位面積の生産費はさほど下がらず、
単位面積の収穫量は下がり、
できたお米は大量だけど安値でしか売れない。

もちろん例外の優秀な経営はあるけれど
これが規模拡大のおおよそのシナリオになる。

将来は改善されるのかもしれない。
が、この農水省の統計グラフからは
「規模拡大で効率化すれば稲作経営は
うまくいく」が幻想だ読み取れる。

農水省も政治家も農業評論家もみんな
「規模拡大」しか言わないが、
この統計グラフを知らないのだろうか。

また、不思議なことにほとんどの
稲作経営者自身もこの生産費グラフを
知らないのも不思議でならない。
「規模を拡大すれば楽になる」
みんな呪文のようにそう信じてる。

ちなみに私は就農した当時から
このグラフの存在を知ってた。
幻想を持たずによかったと思う。



ありがとう

いきなり夏のように暑い。
この暑さは人間にはこたえるが稲を育てて
くれる大事な温度「ありがとう」

稲は人で言うならいまちょうど中学2年生。

これからの時期、稲の1週間は人間の
1〜2歳の成長に当たる。

ハイペースで旺盛な成長、
この1ヶ月で最も身長が伸びて大人の
身体になっていく。

そして、あと1ヶ月半で出産までしちゃう。
「ありがとう」

スリングショット

ゴムの力で小さな玉を撃つ道具
昔風に言うならば「パチンコ」
今は「スリングショット」と言う。

アメリカの輸入品1万円もする。
田んぼを荒らす猪や鹿、小動物などの威嚇用に
とうとうこんな物まで必要になるとは(T ^ T)

警察学校の時から拳銃は得意で去年は
LAで2〜300発撃つ機会があった。
久々の射撃だったけど身体が覚えていて
パンパン真ん中に当てられて嬉しかった。

さて、このスリングショット。
簡単に考えてたけれど初体験の今日は
たった10mの距離で大きな的に当てられない。

YouTubeを見ると達人たちは50mの距離で
空き缶に難なく当てている。
何の世界にも極めている人がいるものだと
ほとほと感心する。

ちなみにパチンコ玉は環境に悪いので、
使うのは泥でできた生分解性の玉。

アクイラウォランス

横浜中華街の入り口、横浜スタジアムのすぐ隣
ダイワロイネットホテルの2階にある
レストランの名前は「アクイラウォランス」

ちょっと一回では覚えられない名前
「アクイラウォランス」

私は覚えるのにかなり時間を必要とした
「アクイラウォランス」

料理はどれも美味しく、スタッフ全員が
笑顔だけではなくトンチを効かせて
迫ってくる
「アクイラウォランス」

もう長年に渡り山ちゃんのお米を
使って下さっているレストラン。
その名は、もう覚えられましたか?

せーの!「アクイラウォランス」

神大空手部総会

横浜中華街にて
神奈川大学空手部OB 現役総会。

私はアイスホッケー部出身。
「空手部じゃないのになぜここに?」
などと考えるより先に
「押忍!空手部OBです!」顔で参加。
違和感なし。
「押忍!」
「先輩方、押忍!」

母校の校歌の応援歌をありったけの大声で
みんなと歌うのはいつ以来か。
記憶に残る楽しく大盛りの会だった。

さて、空手部イメージで多用してみた
「押忍!」
実際には誰も言ってないことに途中で
気付いた。

正義

緊急で大臣からの記者会見です。

国民の皆様にはこの度お米不足、高騰による
ご心配をおかけしておりますことを
国民の食の安定を司る農水大臣としまして
心よりお詫び申し上げます。

お米はこれまでの農政の軸、減反政策または
農家への価格補償につきまして農水省の
政策が完全に間違っており、既に数年前から
お米の需給は崩れ続けていました。

これはひとえに私の管轄する農水省、
政府自民党政策、または農林水産部局に
長年在籍していました私の失敗であったことを
認め農業関係者、消費者の皆様には
心より深くお詫びを申し上げます。

つきましてはお米不足価格高騰対策として
市場で形成されるべき価格は一切無視し
備蓄米を5kg2000円で放出致します。

農協には古米を高値で落札させ大損害を
与えた上で、古古米から古古古古米までは
環境相の時の削減率同様、ただなんとなく
私の頭に浮かんだ価格破壊インパクトの
ある数字、2000円とします。

この際、戦争や不作、輸入ストップなど
不測の国家的危機事態への対応は
一切無視して備蓄米を放出し「お米を安く」
します。

「お米を安く」するためには備蓄米を
無制限に放出します。
実際91万トンあった備蓄魔の残りは10万トン。これは何かあった時の全国民の
僅か5日分のお米ですが構うものですか。
「お米を安く」するためには犠牲は厭いません。

日本国の米蔵はほぼ空になりましたが
これも「安く」するための政策です。
不測の事態はこの際起こりません。
さぁ、みなさん一緒に祈りましょう。

空になった日本国の米蔵には
外国産のお米を9月にはたっぷり大量に
緊急輸入する予定ですのでご安心ください。

「お米を安く」するためには不測の
事態だろうが、外米のポストハーベストの
危険性だろうが、備蓄米のカビ毒の危険性
だろうが、この際気にするところでは
ございません。
みなさん、安さこそ正義です。

食の安全性や倫理観、将来の農業の継続より
「お米を安く」することが何よりの優先事項
であります。
「お米を安く」する政策に文句を言う者は
非国民、抵抗勢力です。

我々の「お米を安く」する政策の成果は
2000円のお米に長蛇の列をなす国民の
皆様、とりわけこれまでの農政の失策を
責めることもなく「2000円はありがたい」
「この安さが続いてほしい」
「輸入米でも5年前のお米でも構わない」
「とにかく私は安いお米がほしい!」
とありがたがる国民の皆様の圧倒的なお声に
私は支持されております。

農家が潰れても「お米を安く」する
ことが優先です。
例え安全でなくても外米だろうと国民は
生活が苦しいのです。

国民の生活が苦しいのは長年の政府自民党の
政策の失敗の積み重ねと指摘されても
もう過ぎ去ったことはいいじゃないですか。
みなさん、未来に向かって力強く歩こう
ではありませんか。

とにかく「お米を安く」します。
米市場をお米でジャブジャブにします。

並んでください。押さないでください。
何時間でも長い列でお待ちください。
私のスピード感ある政策でまだまだ
「安いお米」大量にご用意しますので。

持続可能な農業より、農家が激減することより
「お米を安くすること」の方がはるかに
大事なことです。
そうでしょ。
皆さん、安ければ安い方がいいんですよね。

9月には外米がどっさり届きます。
これまで以上に「安さに挑戦!」
楽しみにしていてください。

「いつまでも外国産米が安く輸入できるか」
ですって?
そのためには関税を撤廃します。
農協も解体して外資に売り飛ばします。
その代わりお米「安く」しますよ。一時的に。
この私に抜かりはないですよ。

 「郵政の二の米」って私は父より優れてます。
郵政解体でハガキの値段はとんでも
上がったけど、私は何がなんでも
お米は「安く」するんです。
みなさんも嬉しいでしょ。

約束は守りますよ。
なんたって私、日本国農林水産大臣ですから。
これからも自民党をよろしくお願いします。
企業献金もまだまだ喜んで頂戴しております。
世襲4世議員を甘く見ちゃいけませんよ。
「安いお米」で農業はサスティナブルで
なくなりますが、このまま世襲が5世6世
何代まで続くのか今から楽しみです。
選挙区横須賀の皆様これからも応援くださいね
「世襲サスティナブル」

おっと、今はとにかく「お米安く」します。
今日も大勢の方が「安い」備蓄米に
早朝から並んで「ありがたいありがたい」と
感謝されてるのだから、後からそんなはずじゃ
なかったって文句は言わないでください。

さぁ今日も「安さ」に挑戦!
「安さ」に勝る正義なし!
セクシーでしょ。

農林水産大臣カモシカ次郎

(※)カモシカとは稲をズケズケ踏み食い荒らす農家の敵、が、天然記念物なので捕獲も殺処分もできない)






カモシカか進次郎か

政府が5kg2000円と価格を一方的に決めて
市場に大量放出するなんてのは許されない。

もし自動車の値段が上がったら政府が自動車の
価格を勝手に決めて市場を破壊するくらいの
値段で放出するのか。

車にパソコン、スマホに株相場、
今じゃお米以上にみんなが大事にしてる
モノの値段が上がったら、政府がめちゃ
安い値段決めて放出なんてしないでしょ。
市場が壊れるでしょ。
わかんないかなぁ。

「米は命の糧だから激安価格決めも
政府が介入した。」
と言うならば、米の価格が逆に暴落したら
命の糧を作る米農家を政府は介入して
所得補償するのか。
絶対しないでしょ。
する気ないでしょ。
一切してこなかったじゃん!

米の値段が上がったから
備蓄米を市場にジャブジャブに放出して
更に新米が収穫される9月に合わせてなぜ
外国からの大量の輸入米をぶつけるのか。
正気の沙汰じゃない。

消費者と共に農家を守る立場の農水大臣が
なぜ農家ばかりに廃業を迫るような
政策ばかりするのか。
本当にそんなことをしていいのか。
そもそもなんで5kg2000円に決めた?

その先どうなるかなど考えもせず
なんとなく5kg2000円に決めたんだろ。

私は毎日田んぼに被害を及ぼすカモシカと
闘っている。
もうほんと、これ以上勘弁してほしい。
なんでズカズカ田んぼに入ってきて
苗を踏み散らかし食べ散らかすのか。
「おい!カモシカ!お前は進次郎か💢」

しまった、カモシカに失礼だった。
進次郎の害はこんなもんじゃない。
日本中の米農家に及ぶ。
外国だったらとっくに農家のデモや暴動が
起きてるのに、やっぱり日本人はおとなしい。

不作でもないのに米が不足し、長蛇の列で
安い備蓄米を「ありがたい!進次郎よ
ありがとう!」って。
おかしさに気づいてよ。
自民党の農業政策の失敗を糾弾しないで
次は安い外国産の米に「ありがたい」
と言って長い列をなすのか。

それ、5年前のお米だよ。
進次郎になってから必須だった備蓄米の
カビの検査、任意になって
どこもやってないよ。
それを安からって「ありがたい」って
おかしさに気づいてよ。

最近、私には進次郎は何も考えずに田んぼに
ガシガシ入って稲を踏み荒らし食べ荒らす
カモシカにしか見えない。
あ、しまった、カモシカに失礼だ。

輸入米は船で運ぶ時に防カビや強い殺虫剤
使ってるのみんな知ってるのかなぁ。
「ポストハーベスト」って聞いたこと
ないかな。収穫後の農薬って意味。
長い時間船で運ばれる途中、船倉で
カビが生えたり虫が出ないように船に
載せる前に燻蒸処理で強烈な農薬使うんだ。

 何が「軽やかカルローズ米」だ。
健康壊して軽やかどころかそんなもん
食べ続けたら重い病気になって結局高〜い
お米になるじゃんね。

 おい進次郎。
命に関わる農水大臣には絶対向かないって。
企業献金担当大臣でいいじゃないか。
世襲4世議員って、もうね、それだけで
法律違反レベルじゃんね。(嘲笑)





執念と迫力

映画 国宝。
執念と迫力と気迫の映画。

役者はもちろん製作陣の気迫もビンビン
伝わってきて記憶に残る映画になった。
歌舞伎には全く興味のない私でも
見事に引き込まれてしまった3時間の大作。

ジャブジャブ

この男は「米市場をジャブジャブにする!」
と言って更に備蓄米20万トンの放出を決めた。

日本の多くの米農家はただでさえ
今までギリギリ、高齢化でほっといても
激減するのに、日本の農相がわざわざ
息の根を止めに来る意味がわからない。

いやぁそれにしても「ジャブジャブ」とは
ひどい。
浅はか男が備蓄米2000円の安さと
引き換えに国を滅ぼす。



2%

八百津町のふるさと納税担当職員さんが
今まで楽天市場の甘酒のページを
6本12本24本まとめて見やすく
してくれました。

ところで、農業って補助金で守られているって
イメージがあるとのことで計算してみた。

うちの年間売上高に占める
農業補助金の割合は、2%。

お米をアメリカからから輸入する
お金があるのなら、もう時代遅れで
型落ちとなった武器を大量にアメリカから
輸入する馬鹿げた莫大なお金が
あるのなら、
食料安全保障に寄与しこれから将来を担う
若い世代の米農家にちゃんと所得補償を
してあげてほしい。
(防衛費年間予算8.7兆円 vs 農業年間予算2.3兆円)

武器も国防もアメリカ頼り。
お米や食糧もアメリカ頼り。
お米は5kg2000円の備蓄米に長蛇の列。
関税はやられ放題。
おい、自民党、冗談だろ。

かつて

かつてここには6枚の田んぼがあって
長年私がお米を作っていた。
肥料を撒いて耕し田植えをし草刈りをし
稲刈りをし心血注いだ田んぼ。
今はもう猪や鹿の巣に成り果てている。

これが田舎の農村の現状。
作り手を無くした田舎の田んぼは
やがて全部がこうなっていく。

テレビやネットでは米を増産すればいいじゃん
大規模化すれば輸出すればいいと簡単に
言うけれど、乱暴で勝手な人たちだなと思う。

高齢化した村は人口が激減した代わりに
猪と鹿が増えに増え、米作りできる
田んぼはもう限られている。

そんな中で残された田んぼを鹿の侵入と
毎日闘いながら、今はまるで「最後の砦」を
守るように稲を育てている。
こんな状況はここだけじゃない、
日本中の数え切れない農村で起きている。

米の高騰、不足は明らかに自民党の
農業政策の失敗だ。
なのに世襲4世スーパーボンボンが
ヒーロー気取りでいるのが理解できない。

国の米櫃を空にし、値や流通を壊し、
目先の消費者から喝采を浴びながら
農協を悪者にし解体し外資に売り渡し、
国民のためとうそぶきながら大量の
輸入米を入れ、もうね、お見事!
全部間違えてる。

ただでさえギリギリの状態で続けてきた
日本の多くの米農家の息の根を止めに
来たんだな、日本を壊しに来たんだなと思う。

賭けてもいい、これからも自民党は
ますます判断を間違い続ける。
ならば
「さぁ!いつもの通り、
彼らの言う逆を行こう!」




ひとり

厚生労働省からコロナワクチンの副反応を
認める通知が届いた。

コロナワクチンを打った瞬間体中がザワッ。
今思い返せばあれはアナフィラキシー反応
だったのだと思う。
直後に注射した腕と左胸に強い痛みを感じた。

みんなも副反応はこんなに痛いのかなぁ。。
すると夜になって左眼の視界が
何やらおかしい。
左眼視界の中心2cmほどが見えなくなると
その症状は15分ほどであれよあれよと
視界の全部に拡がり左眼は完全に
見えなくなってしまった。

「これはヤバイ!失明する!」と
救急車を呼ぼうとしていたら、
また15分ほどでさっきとは全く逆回転で
視界が元に戻った。
視野全部が砂の嵐で何も見えない。
完全に失明状態になったのは10分間ほど
だったろうか。

次の日すぐワクチンを打った地元の医院に。
医師は明らかに困惑して大した診察もせず
すぐに大きな病院への紹介状を出した。
ただの紹介状1通が5000円もするとは
驚いたが、当時ワクチン接種を強く呼びかけて
いたその医師は面倒なことには
巻き込まれたくない、もうここへは2度と
来ないでほしいと言うオロオロ狼狽した
表情だったのは忘れられない。

大病院で眼の異常や胸の痛みを検査。
幸い眼にも心電図にも異常は見られ
なかったが、左胸の強い痛みは
その後約1年もずっーと続いた。

ワクチンの副反応症例を調べてみると
胸の痛みも眼の異常も症例として
たしかに挙げられている。
素人の個人的な意見だが、目も胸の異常も
ワクチンでできた血栓が毛細血管を
詰まらせたのではないかと思う。
(目が回復したのは血管を塞いだ血栓が
何かの拍子にたまたま外れたか?)

町役場を通して厚生労働省にワクチン
副反応の申請を出した。
何度も病院や役場を訪ねて、書類を何度も
書き直し、3年越しで副反応が認められた。

治療費の実費は戻ってきたが、
紹介状をはじめ痛みで仕事を休んだなどは
一切聞かれもしなければ考慮もされない。
結局この認定にかかった時間と労力、痛みや
紹介状料もカウントされずにマイナスで幕。

周りでワクチン接種後私より
重い後遺症に苦しむ人はかなり多い。
一方、この申請をしたのも副作用が
認められたのも八百津町では私一人だろう。
おかしなことがまかり通るものだ。

破壊

この人はほんといろんなものを破壊してる。

この人は自分たちの農政の失策を棚に上げ
農協や卸業者を悪者に仕立て上げ
「私が米を安くした」とあたかも自分の
手柄のように振る舞う。
マスコミもそう伝える。

「昨年に比べお米の価格は2倍になったのは
異常!」と、この人もマスコミも言う。
いやいや、米農家のお米の売値は
30年前にやっと戻ったに過ぎない。

30年ずっとお米の値段は下がり続けてきた。
肥料も農薬も農機具もガソリンも米袋も
全ての資材が高騰してたのに
お米の値段だけは上がらなかった。

昨年までの5kg2000円が狂った値段だった。
農家は抗議の仕方を知らない。
ただ黙って赤字でも作りつづけてきた。
そんな仕事に若い人が来れるはずがない。
だから米農家の平均年齢は74歳。

そんな農家に何も知らない識者が
「農地を大規模化してコストダウンが必要、
国際競争力を付けて輸出をしろ」と言う。
そんな馬鹿な。
もうめちゃくちゃ。
そんなことはごくごく一部の超大規模法人
にしかできない。
それをマスコミは「ほら、実際やれてる所も
あるじゃないか!」と取り上げる。

政府が備蓄米を市場価格ではなく、精米代も
運送代も税金負担し価格破壊の値段を付けて
「安いぞ安いぞ」と大量に売りに出す。
「わーい、わーい」と長蛇の列。
ほんとうにそんなことしていいのか。
もうめちゃくちゃ。
ただ安ければいいのか。
それが米市場や農協や米卸や農家を
消費者の心を破壊してることに
気づくまともな人はいないのか。

それに飽き足らず、外国のお米も
緊急輸入しますと言う。
「海外のお米でも値段が安くなるなら嬉しい」と言う人がたくさんいる。
ただ安ければいいのか。
そんなことしてその後どんな世の中に
なるのか考えないのか。
どんどん壊していることに気づかないのか。
「元通り5kg2000円に戻ればいいのに!」って
もうめちゃくちゃ。

安さの代わりに破壊したものは今度は
必ず自分たちに戻ってくる。
一時の安さとは比べものにならない
代償を払わされることになる。
「ああ、あの時だったんだな。
なんだか変だなとは薄々感じてたんだけど」と
後になって気付いた時にはもう遅い。

この人はまだまだいろんなことを破壊する。
この人が「安さ」を餌にまだまだどんなことを
破壊していくのかを、ちゃんと見続けようと思う。

目を醒まそう。
安さは正義ではない。
安さの代償は後々とんでもなく高くなって
戻ってくる。




期待以上

予想外にいいシナリオ!だと思ったら
アカデミー脚色賞だったのね、さもありなん。

はじめは学級委員選びじゃんね教皇選びも
と思って観てたけれど、ドロドロの
人間関係からどんどん人と神の
関係を考えさせられる展開に。
更に予想もつかない終盤に目を奪われた。
やっぱり脚本がとてもいい。

最近はもう一度観たいと思える映画に
いくつも出会えてしあわせ。

からゆきさん

盲目の作家宮崎康平が「からゆきさん」に
インタビューした長時間のカセットテープが
残っていて、それを元島原市職員の内嶋さんが
まとめて戯曲にした本。

「からゆきさん」は山崎朋子
「サンダカン八番娼館」の小説が有名で
同名の映画に詳しい。

むかしは天草や島原半島はとても貧しく
天草四郎の島原の乱の遠因にもなっていて
からゆきさんに限らず、長崎出島に近い
遊郭街丸山界隈にも多くの女性が
売られて行った。

歴史書には出てこない弱い弱い立場の
彼女一人一人の人生にスポットを当てた
作品には迫力があり、作者の視点や心持ちに
心を打たれてる。
なんのご縁か知らぬ間にいくつもの
「からゆきさん」作品を追いかけている。

昔あっち今こっち

大学を出てアメリカに留学し帰国後すぐ
警視庁の警察官になった。

警察学校の成績は2位、1位だった同期は今
皇居周辺を守る警視庁第一機動隊隊長
2000人の部下を抱える警視正になってる。
もし警察を続けていたら私も東京のどこかの
警察署の署長くらいにはなれていたと思う。
自分で言うのもなんだけど、それくらい
検挙数も成績も挙げて、警察官の仕事は
天職だと感じていた。

所轄では新人なのに右翼左翼外国勢力を
相手にする公安部から「推薦するから
来い来い」とお誘いを受けていた。
でも、もしそのまま公安部に引っ張られて
いたら、思想信条や内面の自由に踏み込む
仕事に良心が咎めて途中で嫌気がさして
やっぱり辞めることになったのだろう。
あぁ、やっぱり署長にはなれなかったなw

警視庁は4万人の大きな組織。
寄らば大樹の陰。
末端にいても、日の丸を背にした大きな
組織や権力の側がどんな思考回路になるのか
どれだけ安心なのか、勤勉と怠惰を
実経験として知ってる。

私は昔あっち側にいた。

その後、いわゆる保守思考の警視庁から
いわゆるリベラル思考の(財)横浜YMCAを経て
保守なのかリベラルなのか自分でも
わからない米農家になって気付けば31年目。

4万人もいた世界から1人になって
寄るべき大樹がない。
若い頃は「止まったら切り刻まれる」
「止まったら全部が終わる」そんな強迫観念の
中でずっと生きていた気がする。
組織に属していない不安と何事も自分で決めて
自分で動くという自由との狭間が
今の自分を育ててくれたのだと思う。

この写真を見た時、警官隊と米農家との
両先輩方のコントラストに「ドキッ!」
とした。
昔はたしかに制服を着てあっち側にいた。
今は間違いなくこっち側にいる。
思えばなかなか随分な振れ幅だ。

自然と改めて自分に「どっちがいい?」と
問い直してみる。

生まれ変わってもやっぱりまた、
警視庁から始めてYMCAを経た上で
米農家になるのがいい(⌒▽⌒)
ということになった。





ドロドロの内紛

式年遷宮のことをもう少し調べてみた。

式年遷宮にかかった経費は
前回550億円
前々回330億円
前々前回60億円
今回目標は558億円だが物価高騰で
ほぼ間違いなくオーバーするだろう。
更に次回は1000億円超えとも言われる。

いずれにしてもこんな莫大な金額、
人間のやること神様の裏では巨大な利権や
権力闘争が渦巻くのでは?と
伊勢神宮を本宗として全国の神社を束ねる
神社本庁のことを少し調べてみた。

やはり。。。

たった少し調べただけで出るわで出るわ
利権争い権力闘争、内紛に伴う裁判の数々。
 
ザ・人間。

いやはや神道もご多分に漏れず
神様の裏側では想像以上のドロドロ。
人と金が集まるとどうしても
こうなっちゃうのね(T ^ T)

天照皇大神はこのドロドロ劇をどう見て
いらっしゃるのだろう。


式年遷宮

伊勢神宮の式年遷宮に使われる御神木。
岐阜県可児市でのお披露目に行って来た。

20年に一度の式年遷宮は今回で63回目だから
1260年の歴史となる。
次の式年遷宮は2033年。
準備には9年間の時間と550億円をかけ
伊勢神宮では最大のお祭りとなる。

20年に一度だから、御神木曳きを拝見するのは
きっとこれが最初で最後になるんだろう。

もし次の御神木のお曳きを見られるとすれば
私は79歳、その次もまだ生きていれば99歳。

https://youtu.be/_ttXjy_IZ6w?si=0ih5F5AewRF-4jQB


餌付け

2000円の備蓄米で国民を「餌付け」しながら
人気を博し、農協が悪い、流通業者が悪いと
悪者を次々と仕立て上げている小泉は
四世議員。

悪者って、米が不足して価格が高騰した
原因はこれまで農業政策を誤ってきた
政府自民党が悪いに決まってるじゃんね。

自ら大きな火事を起こしといて、
「私が犬小屋の火を消し止めました!」って
したり顔されても。
いやいや、母屋もう焼け落ちかかってますが。

入れなくてもいい輸入米をずっと年間
70万トンも輸入しといて、国内の農家には
減反を強いてきた。
輸入しといて日本の農家には作るなって!

いまスーパーでの小売価格は確かに高いが、
農家の米売り渡し価格はやっと30年前に
戻ったに過ぎない。
いや、30年価格は変わらないどころか
昨年までずっと落ち続けてきた。

30年間価格が変わらないものって
あるだろうか?
30年価格が落ち続けてきたものって
他に何かあるのだろうか?

コメンテーター連中は日本の米は
もっとコストダウンが必要だと言う。
すごい人たちだな。
30年価格が落ち続けてもなんとか続けてきた
農家にまだコストダウンしろって。
国際競争力つけて余ったら輸出すれば
いいじゃんって、日本の米は国際価格の5倍。
そんなもん売れるかっ!
いや、売ってみてください。

コメンテーターや政治家、評論家、
誰が何を言うのか米農家としてしっかり
覚えておこうと思う。

2000円の備蓄米を安い安いと目先だけで
喜んでいるうちに事態は悪化している。
まるでタコが自分で自分の足を「安い安い」と
喜んで食べてる姿のようだ。

平均年齢が70歳を超えてる米農家も
真っ先に少子高齢化して弱りきった農村も
GDPの1%しかない農業界も
小泉にはまるで怖くないのだろうな。

進次郎は農相就任時に
 「このままの価格なら米離れが起きて
外国産の安い米がバンバン入ってきて
しまう!みなさんさんそれでいいのですか!
私は日本の農業を生産者を守るためにも
備蓄米を放出するのです!」と言ってた。

この男が、そんなまともなこと言うはずない
のになぁ〜おかしいなぁ〜と思ってたら
「備蓄米がゼロになったらお米は輸入します!
聖域はありません!」
とサクッと方向転換した。

あはは!
待ってました。
そう来ると思ってました。
就任時にそう予想してました。

さて、次に、彼はこうしてこうして
来るだろうな。
そして、日本の稲作は一部を除き壊滅しいく。

お父さんもそうだった。
自民党をぶっ壊すと叫び人気を博しながら
結局郵便局をぶっ壊し、外資に売り渡した
だけで去って行った。
進次郎は農協と農業をぶっ壊していくのだろう。

国としては武器よりも大切な食糧を
外国に牛耳られ何が独立国なものか。
悔しいなぁ。
残念だなぁ。
馬鹿だなぁ。

残念だけど予想はハズレないと思う。
だから今私は「安さの悪魔」2000円の備蓄米のニュースを、ものすごく冷めた目で見ている。

やったね、進次郎、思惑通りだね




威嚇

高い電気牧柵やネットを張ったのに
一体どこから入ってくるのか柵の中に
天然記念物カモシカ。
近頃は田んぼで毎日日中見ない日がない。

田んぼの苗を食い荒らし踏み荒らす
天然記念物カモシカ。

今日も「この野郎!!」と棒で
威嚇して追いかけると
天然記念物はこっちを振り返り
「グゥ〜!」と唸りをあげた。

天然記念物はハッキリ「ここは私も縄張りだ、
お前は何を勝手に縄張りに入ってるんだ!」
と逆に抗議している。

「き、貴様!💢」

カモシカは勝手に殺したり獲ってはいけないと
法律で90年間も守られてる。
だから人がまるで怖くない。
小泉にやられる前に天然記念物に
やられちゃう(T ^ T)



変化

太陽の光が苗の葉っぱに変わっていく。

そんな光景を毎日見ることができるなんて
幸せなことだなぁ〜とつくづく感じる。

巷ではお米の価格が高い安いと大騒ぎだけど
米農家がお米を育てる気持ちには
高かろうが安かろうがどっちでも全く関係ない。

お米が値段だけの関心で語られている
ニュースやワイドショーやネットを見てると
ほとほと嫌気がさしてくる。

お米のことをそんなに乱暴に、
不遜に扱わないでほしい。

 何が大事なことなのか目を醒ましてほしい。

やっと

劇作家井上ひさしの元妻西舘好子の書いた本。
385ページ。
とくに前半がつまらなくて、何度も挫折し
かかったけれど、やっと読み終えた。

著者の記憶の良さは分かるけど、とにかく
一回しか出てこない登場人物の名前が
ゲップが出るほど多過ぎ(T ^ T)

さて、人は見かけによらぬもの。
あの大人しく優しいイメージの井上ひさしは
家では強烈なDV男だった。
人の内面とはかくも複雑なものか。
私は井上ひさしと結婚しなくてよかった。

安さに飛びつく先

誰が考えたのか、備蓄米に付けた名前が秀逸。