システム

昨年娘は早稲田大学の一つ上の先輩と
結婚していまは東京にいる。
卒業してからもう何年も経つのに、うちには
大学から年に何度も100ページにも及ぶ
分厚い学報や大学ニュースが送られてくる。

規模が違う。。
早大のOB会のことを稲門会と言うが、日本全国
どころか世界の都市にも数多くの支部があって
ひょっとして早稲田が世界を牛耳って
いるのではないか?と軽い錯覚を起こすほど。
私の母校神奈川大学もそこそこ大きな規模
だけど、質量気合いともにちょっと異次元。
稲門会OBには会社社長も多く、毎月掲載される
大学への寄付金額も数千万円なんてザラで
顎が外れそうになる。

感心するシステムがある。
学生の親には早稲田大学ペアレンツカードと
言うキャッシュカードが発行される。
そのカードでお買い物をすると手数料が
個人ではなく大学に入るらしい。
その額年間数億円と聞いたことがあるが、
それを原資に大学は学生に奨学金を出すのだ。

娘は4年間で200万円もの奨学金を
文学部から頂いた。学部独自の奨学金で
親の所得が高くなく(T ^ T)地方出身者と言う
条件だけど、返還不要なのはとても助かった。

親としてはとてもありがたい奨学金。
娘が卒業後も次の学生さんの奨学金の原資と
なるよう買い物ではペアレンツカードを
恩返しのつもりで使うことになる。

受けたご恩を次の人に回し、そのまた次の人も
奨学金で回っていくようにとの善意のループ。
それも普通の買い物をする手数料で、つまり
持ち出しや特段の寄付なしで回っていく。

学生やOBならずとも、歴代の親まで巻き込む
こんな優れたシステムは誰が考えたんだろう?
と、カードで買い物をする度に精神が
また巻き込まれる。