ギリギリのすごさ

私は神奈川大学アイスホッケー部卒。
今の後輩達は関東リーグ1部。
自分達の時代ではありえない強さ。
一方で大学のセレクション枠が廃止され
現在部員数は試合出場ギリギリの廃部寸前。

少子化で大学自体が生き残りに四苦八苦する
時代に、全国的に大学運動部の廃部危機が
起きている。
昨年はセレクション枠復活交渉のため岐阜
から横浜まで随分通ったけれど進展はない。

ちなみに神奈川大学の財務指標は良好。
だけど駅伝やマスコミ受けする部だけに
注力する大学の姿勢に納得がいかない。
大学とは言え組織の権力や派閥構造も
思想のなさもどの世界も同じなんだなと思う。

アイスホッケーは体力消耗では
トップクラスのスポーツ。
プレーは40秒が体力の限界で、選手は普通
試合中どんどん交代する。
ところが、人数がギリギリ、交代選手が
いないのだから後輩達はずっと出ずっぱり。
例えれば100m走を全力でインターバルなしで
繰り返す様なもの。

経験者からすると考えられないギリギリの
状況の中で現役はがんばっている。なんと言う
選手や監督、コーチたちなのだろう。
氷上練習は深夜で寝られない、怪我の連続で
お金もリンク代に防具やステック代合宿代など
学生なのに年間200万ほど掛かろうか。

神大アイスホッケー部は今年創部80周年。
だけど、もうね、今の監督や選手たちの
ギリギリのがんばりに伝統なんて過去は
どうでもよくなる。
現役選手たちにはくれぐれも大怪我を
しないで、長い人生の青春の一場面を
謳歌してほしいと心から願う。