天使の雫

早朝の稲の葉先には無数の水滴が付いていて、それが陽の光に一斉にキラキラと輝く。
稲が根から吸い上げた水が体を通って
葉先につくのだ。

この水滴、私は「天使に雫」と呼んでいて
やがて気温が上がると「天使の雫」は
あっという間に蒸発して消えてなくなる。

大地の水と稲が産み出す芸術な瞬間。
暑さを忘れてしばらく見惚れる。