銀の波

ここは標高が600mもあるのに暑い。
それでもさすが高地、風が吹くと一気に
涼しさを感じる。

稲は人に例えるならいま高校生くらい、
こんなに大きくなった。
風が稲の葉先を撫でていく。

稲は風に撫でられると銀色に光る。
これを私は「銀の波」と呼んでいる。
この時期特有の輝き方を見るのが大好き。

無事にここまで大きくなった印の銀の波を
見ると「ありがたいなぁ。ありがたいなぁ。」
と自然につぶやいている。

銀の波は私には稲同士が風に向かって
元気に笑い合っているように見える。