中村久子さんとの会話

一生忘れられない本との出会い。
昭和46年の本、中村久子さんは
私が3歳の時に亡くなられている。
それでも3年ほど同じ世界の空気を
吸っていたと思うだけで
しみじみと豊かな気持ちになる。

本はタイムマシン。
もう亡くなった方と本の中に
会い行き対話ができる。
中村久子さんは私に深く鋭く話しかけてくる。
誤魔化しや茶化しは彼女の前では効かない。
目の奥を覗かれ静かに対話する。

何度も何度もハッとさせられた。
「いろんな話をたくさん聞かせてくださり
ありがとうございました」
彼女は静かに答える。
「山ちゃん、ある ある ある ことを
いつも忘れないでね」
「またいつでもいらっしゃい。
私はいつでも本の中でお待ちしてますよ。
また会う日まで頑張ってくださいね。」
彼女は最後そう言ってくれた。

本を静かに閉じる。
鋭く優しい方だった。
またきっと会いに来よう。
中村久子さん、ありがとうございました。
それと
甲斐和里子さん、あなたもほんとうに
チャーミングでおもしろい方でした。
中村さんとはほとんど漫才じゃんね。
またいずれ!

https://halmek.co.jp/life/c/tips/2222

浄土真宗(阿弥陀如来)について知っていると
より彼女の心情がわかる。
彼女は阿弥陀信仰はしているが
決して浄土真宗門徒ではなく
あぐらをかいている宗教界を痛切に批判
している。さすが。同感。