「戦争プロパガンダ10の法則」アンヌ・モレリ著 永田千奈 訳 草思社文庫 800円
ウクライナ紛争当初から、あまりにウクライナや西側やNATO寄りの報道や情報ばかりが目立ち、「これはおかしい。大本営発表やイラクやアフガニスタンやコソボの米軍の一方的な情報操作と同じではないか」と疑ってきた。
そんな中、この本に出会った。
ウクライナ侵攻よりずっと前に書かれた本。
ところが、まるでウクライナ侵攻での一方的情報や報道を予言しているかのような内容。
読み終えての私の結論。
私たちが目にしているウクライナ侵攻の報道や情報はこの本「戦争プロパガンダ10の法則」全て合致している。
合致しているどころかウクライナや西側寄りの情報操作はこの10の法則を全て利用して発信されている。そして私たちの思考はこの10の法則に則り大衆操作されている。
もちろんロシア側にも当てはまる。
ロシアからすれば極悪非道で嘘つきで悪魔で残虐なのはウクライナの方だという情報操作は当然している。
この本の肝は以下の訳者あとがきの文章に集約される。
「いつの時代もひとは、憎悪を掻きたてられ、正義に奮い立ち、弱者に同情する。それはいかにも「人間らしい」感情の動きであり、文化を支える情熱ともなる。プロパガンダに全く心を動かされない人間がいるとすれば、よほどの冷血漢か利己主義者だろう。感情を責めるつもりはない。だが、人間らしい心を失うことなく、そこに流されない。そんな姿勢が必要なのだ。」
数年後に必ず今流されている情報や操作は検証されて、いろんな作り話やフェイクが飛び交っていたのに私たちはそれを無批判に西側諸国にとって都合よく発信され鵜呑みにしていたことを反省する日が来ると思う。
ロシアを弁護し自ら裏切り者になろうというのではない。
ただ、明らかに情報が一方的で意図的すぎる時にはこれからもその裏側の意図を嗅ぎつけてまず疑おうと改めて強く思う。
冷静に考えてみれば、どちらの国の兵士にもいい人もいれば、残虐非道な兵士ももちろん存在すると私たちは知っている。
一方だけが悪魔なんてことはあり得ない、そんなことも冷静になれば当たり前に知っている。
ロシアは悪でウクライナは正義、そんな単純で簡単な図式なはずがない、ありえない
そんなに簡単に操作されてたまるものか。
目次だけでもじっくり見てみれば想像力がある人には何が起きているのか参考になる、そんな良書に出会えた。
ウクライナ紛争当初から、あまりにウクライナや西側やNATO寄りの報道や情報ばかりが目立ち、「これはおかしい。大本営発表やイラクやアフガニスタンやコソボの米軍の一方的な情報操作と同じではないか」と疑ってきた。
そんな中、この本に出会った。
ウクライナ侵攻よりずっと前に書かれた本。
ところが、まるでウクライナ侵攻での一方的情報や報道を予言しているかのような内容。
読み終えての私の結論。
私たちが目にしているウクライナ侵攻の報道や情報はこの本「戦争プロパガンダ10の法則」全て合致している。
合致しているどころかウクライナや西側寄りの情報操作はこの10の法則を全て利用して発信されている。そして私たちの思考はこの10の法則に則り大衆操作されている。
もちろんロシア側にも当てはまる。
ロシアからすれば極悪非道で嘘つきで悪魔で残虐なのはウクライナの方だという情報操作は当然している。
この本の肝は以下の訳者あとがきの文章に集約される。
「いつの時代もひとは、憎悪を掻きたてられ、正義に奮い立ち、弱者に同情する。それはいかにも「人間らしい」感情の動きであり、文化を支える情熱ともなる。プロパガンダに全く心を動かされない人間がいるとすれば、よほどの冷血漢か利己主義者だろう。感情を責めるつもりはない。だが、人間らしい心を失うことなく、そこに流されない。そんな姿勢が必要なのだ。」
数年後に必ず今流されている情報や操作は検証されて、いろんな作り話やフェイクが飛び交っていたのに私たちはそれを無批判に西側諸国にとって都合よく発信され鵜呑みにしていたことを反省する日が来ると思う。
ロシアを弁護し自ら裏切り者になろうというのではない。
ただ、明らかに情報が一方的で意図的すぎる時にはこれからもその裏側の意図を嗅ぎつけてまず疑おうと改めて強く思う。
冷静に考えてみれば、どちらの国の兵士にもいい人もいれば、残虐非道な兵士ももちろん存在すると私たちは知っている。
一方だけが悪魔なんてことはあり得ない、そんなことも冷静になれば当たり前に知っている。
ロシアは悪でウクライナは正義、そんな単純で簡単な図式なはずがない、ありえない
そんなに簡単に操作されてたまるものか。
目次だけでもじっくり見てみれば想像力がある人には何が起きているのか参考になる、そんな良書に出会えた。