働けるありがたさ

横浜では有名だった横浜「メリーさん」

僕が大学生だった頃ハマボールに行く途中に何度かすれ違ったことがある。上から下まで白いドレスに真っ白な白粉とアイシャドーに口紅。夕暮れにゾゾッとするような、それはそれは次元の違う異様なオーラを放っておられた。当時(30年前)メリーさんは80歳くらい、職業は売春婦と言われていた。若い時はただただ驚きと畏怖の念をもって宇宙人を見るような感覚だったけど、今なら私も大人になっていろいろお話できたのにとも思う。メリーさんは、その後老人ホームで亡くなられたとも。観ていないが確か以前彼女を取り上げたドキュメンタリー映画もあったはず。

いろんなご事情があったのだろうが、職業に貴賤はない。

映画「あん」ではハンセン病患者が数か月娑婆で働くシーンがある。働けるって当たり前にしているけど、本当はこんなにありがたく、なによりの幸せだと感じられる。仕事があると言う事は実にありがたいことなのだ。そんなことを感じながら一日仕事をさせてもらいました。