2014年

2月

25日

もう随分むかしのこと。警視庁王子警察署は上十条五丁目交番でご一緒させていただいた中島大先輩。私の一生の師である。この上十条五丁目の交番は、私が知っている中で日本一小さな交番。私は当時愛情と皮肉を込めて、この小ちゃな交番を「潜水艦」と呼んでいた。

 

この小さな潜水艦の夜勤、私は中島さんからよく仏教の講義を受けたものだ。若かった当時、正直中島さんの話はよくわからないことが多かったが、私も30代後半になるとイヤでも彼の言っていたことが理解できるようになってくる。

 

そして、気がついた!農業を始めて10年も経った頃だろうか、退官寸前の中島さんにメールで尋ねてみた「中島さんの仰ってたことは般若心経のことではないですか?」

大先輩からの返事はたった一言「バレタ!!」

私にとって仏教とは、どこかの寺や坊主ではなく彼。それくらい造詣が深い。

 

自分で言うのはどうかと思うが、警察学校から所轄署まで私の成績は試験・実績ともに珍しくず~っとほぼトップだった。当時出世してやる!と思っていたし、警察を続けていれば、きっと署長クラスまでは出世しただろうと今でも思っている。

でも、いまだにそう思えるのは何も成績や検挙率がよかったからではなく、中島さんが「山田くんは必ず署長まで出世する人だ」と言ってくれたこと。これが僕の中でのほぼ唯一の根拠だ。

 

今回中島さんとお会いするのは、数年前に東京で二人だけで大先輩の退職祝いの会をして以来のこと。彼との会話は人生の糧。案の定、あくまでも穏やかに、話は仏教に始まり脳科学、心理学、組織学、あっという間に時間が過ぎていく。師は流石だ。東京九段で宝の時間が過ぎていく。