カムカムタベテミーナ

岐阜の山奥に小さなお米の農業組合「カムカムタベテミーナ」があります。気づいた方は勘がいいですね。訳すと「おいでおいで、よく噛んで噛んで、食べてみて」

専業プロ農家の常識なら、およそ採算に合わない山奥の農地条件ながら(だから)皆さんに支えられ、お米はお餅や発芽玄米や古代米に酒米に塩麹、東南アジアのお米つくりを試してみたり、原発が爆発すれば放射能測定センター立ち上げたり、かと思えば馬を飼っていたり、郡上八幡に自分たちの農民おにぎりの店舗を構えたり。農作業以外にも大回転っ。ところが、それら全てをこなす農民は山ちゃんとユースケのたった二人しかいません。

 

そう、ここは、農業版「虎の穴」

 

何が虎の穴かって、社内ではユニクロや楽天同様に英語、さらに中国語が飛び交って日本語が通じません。更に二人には例え誰もいない田圃でも、毎日稲または雑草、蛇、カエルに向かってでも5分に一回はギャグを言わなければならない社内規則があります。それも外国語でです。

農業の基本は体力と笑い。

ところが、笑いは大事な農業用肉体カロリーを消費してしまいます。仮に誰かから先に笑わせられると、自らの体内のカロリーを消費し徐々に体力が弱り、農作業ができなくなってしまいます。ですから、毎日稲だろうが人様だろうが蛇だろうがカエルだろうが、出会ったらまず相手を先に笑わさなければならないのです。

 

 農村地帯には昔から「野焼き」の風習がありますが、あれは単に草を燃やしているのではありません。野焼きとは、相手を笑わすことができず、不覚にも自らが笑いすぎて体力を弱らせ亡くなってしまった残念な農民を荼毘に付している「煙」なのです。

 

さて、相棒ユースケ(写真)。農業一年生にもかかわらず、彼は数多くの面白いギャグを持っています。私が、朝からユースケを笑わせようと狙っていると、逆に一瞬の隙を突いて私を笑わそうとしてきます。

アブナイ!そこをグッとこらえる私(笑)・・・あっ、笑っちゃったっっ。

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