魚雷艇

とある東京のコンサルタント会社さんとの会話の中、彼曰く日本で有名なある大農家さんを評して「戦艦大和的だなぁ」「それに比べて山田さんのところは・・」と続けられるので、一瞬考えて二人同時に同じ単語「魚雷艇!」

「まさに!」コンサルさんと二人で大笑いしてしまいました。

 

魚雷艇とは、武装はせいぜい機関銃とわずか数本の魚雷と爆雷、小さな船艇で何百倍もあるような戦艦や巡洋艦に肉薄し、魚雷を発射したら余りあるパワーのエンジンで一目散に離脱退避する小型戦闘艇のことです。戦艦の乗組員は2千~3千人、魚雷艇の乗員はせいぜい数名。

でも、発射した魚雷の当たり所がよければ戦艦すらも撃沈でき、内陸の川だって遡上できる。さて、この写真は第二次大戦でのアメリカ海軍魚雷艇PT109。軍艦としては最小の日本の駆逐艦に(あまりの小ささに気づかれず)ぶつけられ、船体は真っ二つになり沈没、乗員は漂流。その魚雷艇に確か艇長として乗っていたのは、若かりし頃のJ.F.ケネディーでした。

 

戦艦には戦艦の巨大さゆえの長所と短所、魚雷艇にはその小ささゆえの長所と短所。中途半端な大きさの駆逐艦や巡洋艦に乗り組むぐらいなら、小回りの効く小さなフネで自由に思いっきり暴れ回りたいものです。

「魚雷艇の艇長」なら光栄です。(山ちゃん)