2013年

4月

07日

鳥インフルエンザと合鴨農法

いま鳥インフルエンザが問題になっていますね。

 

人は鳥インフルエンザに免疫がありません。だから溺死するような症状または多臓器不全で死にます。一番問題になっているのは人から人への感染爆発(パンデミック)の可能性。これが起こると世界的に膨大な死者や罹患者を出します。

 

さて、無農薬米栽培に合鴨農法があります。私も数年間やりました。実に楽しい農法でした。

ところがここからが大問題です。「合鴨は水鳥」・・水鳥は鳥インフルエンザの「宿主」(保菌者=媒介者)のど真ん中です。水鳥は鳥インフルに罹っても死にません。ウイルス側にすると、生きながらウイルスをいろんな所に伝搬してくれるありがたい存在なんです。だから水鳥だけは保菌状態にしといて殺さないんです。

時々鳥インフルエンザウイルスって、スゴイ頭のいい奴、目の付け所のいい奴だと思います。鳥には羽があり自由にどこにでも飛んでウイルスを運んでくれ、、水鳥がそこら辺で死んでくれれば人間も「おや?」と注意できるのに、水鳥は仮に鳥インフルに罹っていても元気なので人間にとって危険な存在です。

 

「合鴨農法を続けてもいいのだろうか?」何年も前に鳥インフルが問題になった時、徹底的に調べてその危険性が分かりました。答えは「危険すぎる、合鴨農法はやってはダメ」それで、せっかく成功していた合鴨農法をキッパリとやめました。

 

だからわかるのですが・・・いま、まだ無農薬栽培だと言って合鴨農法をされている農業者は①水鳥と鳥インフルの危険性を勉強していない素人②意図的にその情報から逃れている人③逆に十分危険性を認知しながら主に経済的な理由から合鴨農法を続けている人④危険性を知りつつ自分だけは大丈夫だという根拠のない自信を持っている人のどれかに当てはまります。

 

ちょっと勉強すれば、どれほど水鳥(合鴨)を使った農法が危険なのかは誰にでもわかります。 閉鎖鶏舎ではなく広大な水田では合鴨を隔離することは不可能、田んぼに飛来する渡り鳥や野鳥の糞により合鴨は簡単に鳥インフルに罹患し、さらに農業者や地域の人に罹患する危険性が高いのです。

「合鴨農法の無農薬米です」と胸を張る農業者に出会うと、「・・・鳥インフルと水鳥の危険性が分かっているのかな・・」正直怖くなります。

 

鳥インフルエンザの人から人への感染は、ウイルスが一度感染が広がるタイプのDNA(正確にはRNAと言いDNAの何倍も変異しやすい)に変異すると瞬く間に全世界に広がります。いくら信念があろうと無農薬米を作るごときことで、世界中の人を危険に晒してはいけません。そういうのは信念とは呼びません。無農薬と世界、明らかに次元の違う危険性です。それらのことをまだご存じない農業者には、僭越ながら警告を発したいと思います。

 

感染爆発は人類史上周期的に何度も起きましたし、将来も確率100%必ず絶対に起きます。問題は、それがいつ起きるのかということが誰にも分からないことです。すべては鳥インフルエンザウイルスのDNAの変異の仕方次第です。

一旦DNAが感染爆発仕様に変異してしまうと、日本を含む世界何十万~何百万人の人が死亡します。第一次世界大戦の時にも感染爆発は起こりましたが、飛行機その他の移動手段が格段に向上した現代では、世界に感染拡大するのはアッと言う間です。

 

今中国上海付近で起こっていることは、鳥インフルエンザウイルスの変異です。現時点では感受性の強い人、またはウイルス濃度が高い場所で働いていた人が罹患したのだと思います。今後最悪の場合、ウイルスが感染爆発の方向へ変異すれば被害は爆発します。最良の場合、感染しない方向へウイルスが変異し、収まっていくことになるでしょう。ウイルスの変異は凄いスピード・回数なので(確か一日何万回だったかな)今はどちらの可能性も含んでいるということです。

しばらくは上海に注目したいと思います。    (山ちゃん)

 

(農繁期につき、鳥インフルの質問はご遠慮ください)