2011年

12月

28日

スギ花粉は安心だそうな

林野庁が福島県内のスギ花粉の放射性セシウム濃度を調べ浪江町で最高値の1キログラム当たり約25万ベクレル。
25万ベクレル・・・。
一秒間に25万発の放射線・・。
ただし吸入被曝は毎時約0.0002マイクロシーベルトにとどまり、同庁は人体への影響について「心配する必要はない」としている。東京都新宿区で20日に観測された放射線量の約300分の1以下という。
 
一見安心できそうな報道ですが・・スギ花粉、吸入したら肺に。
以下の3点からこの報道には注意が必要です。
 
①肺は食べ物からやがては大小便などに排出されるのと違い、吸入された場合極めて排出されにくい臓器です。一度取り込んだら食品より危険性が極めて高いのです。
②また、あまり知られていませんが空気の一日の吸入重量は食べ物の約5倍になります。食べ物は2,3日食べなくても何とか生きていけますが、呼吸は5分もしなければ死んでしまいます。一生ずっと死ぬまでしなきゃいけない生体活動です。
③肺への吸入被曝量をマイクロシーベルトに換算するところに無理があります。東京新宿区の300分の1以下・・これは外部被ばく。今回の花粉は外部被ばくもありますが、これは花粉ごと放射能をはたき落とせたとして、問題は吸入した場合の内部被ばくです。数値の上ではごくわずかでも体から0センチメートルのところでずっと放射能が出続けることになります。放射線の強さは放射性物質からの距離の2乗に反比例します。離れれば弱くなり近づけば強くなる。つまり体から0cmの放射性物質と言うことは・・・もうこれ以上ない最高に近づいた状態です。
 
マイクロシーベルトは外部被ばくには確かに一つの参考になる値ですが、特に肺に関しての内部被ばくの場合は、ほとんどその数値には意味がありません。計測できないような極小値でも半永久的に体の中で0cmで直接放射能を出すのですから。
 
これがセシウムだけでなく、ストロンチウムやプルトニウムの飛散が多い福島飯館村の再生・除染活動には「自分は行かないし人様も誘わない」と判断した一番の理由です。
 
それにしても報道とは鵜呑みにできない恐ろしいものです。意図が透け透けに見えます。