0.0008

田んぼの土からどれくらいお米に放射能が移行するかが明らかになってきました。これまでは土の放射能の10分の1がお米に移行すると言われてきました。

土が「1」の放射能を持っていれば、お米には「0.1」の放射能が検出されると予想されていたのです。(この場合10分の1だから移行率は「0.1」となります)

 

ところが最近の研究では土からお米への移行率は0.0008~0.017。当初の予想より土から放射能がお米に移行する率はごく小さいという結果です。実際測定をしていて私もその辺りに移行率があるのではないかと感じていました。移行率が低いということはひとまずありがたいこと・・

 

ところがこの話は裏を返せば、もしお米から僅かでも放射能が検出された場合、移行率から逆算すると農地は猛烈に汚染されていることを意味します。

移行率が0.0008なら逆算すると、土はお米の1250倍の放射能があることになります。

お米から僅か1ベクレル/kgの放射能が検出されたら・・・農地は1250ベクレル/kgの放射能で汚染されていることになります。

お米が10ベクレル/kgなら農地は12500ベクレル/kgの放射能汚染。

お米が100ベクレル/kgなら農地は125000ベクレル/kg汚染。

これはとんでもなく高い汚染値です。

 

現在お米は500ベクレル/kgまで放射能汚染されても流通が許されています。

 

お米が500ベクレル/kgなら・・・農地の汚染は625000ベクレル/kgという目ん玉が飛び出そうな強烈な汚染農地と言うことになります。

 

どう考えてもお米の流通が500ベクレル/kgまで許されると言うのは高すぎる危険な値です。500ベクレル/kgまでのお米が安全なんて・・・でも、現実にそんな高汚染米が合法的に流通しています。

 

流通ってかっこよく感じますが、要するに知らないうちに私達が食べてるということです。「私だけは食べない」って、そんなこと無理です。

お米に限らずそんな高汚染の農産物、流通させちゃいけないんです。

そんなもん食べちゃ・食べさせちゃ絶対にダメです。当たり前です。

 

さて、説明が下手で恐縮ですが「ベクレル/・kg」って単位は非常に簡単です。難しくないです。

1kgのものから1秒間に1発の放射線が出てきたら1ベクレル/kgです。500ベクレル/kgなら1kgのモノから1秒間に500発の放射線が出ているということです。

ベクレルと聞いたら「1秒間に何発の放射線?」と覚えて下さい。

 

くどいけどもう一度。

移行率が0.0008の場合。

お米が500ベクレル/kgなら農地の汚染は625000ベクレル/kg。

お米からは一秒間に500発の放射線が出てますね。

なら、田んぼの土1kgから1秒間に出ている放射線は何発ですか?

そうです、土から出てる放射線は1秒間に625000発です・・そんな所で農作業をシテハイケナイ。 

 

 

 

 

 

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コメント: 1
  • #1

    国見のくりちゃん (土曜日, 22 10月 2011 19:06)

    こんばんは雲仙市国見町で農業やっている
    国見のくりちゃんというものです。

    お米の暫定基準のお話とても怖く、とんでもないですね。
    そんな米をよく政府は流通許可をするもんだと激怒しております。
    安全で安心して食べられる日本の農産物はいったい何処へ行ったのでしょうか?

    悲しくてたまりません。
    米の場合は移行するする率は少ないですが
    他の野菜を考えると・・・・