2011年

7月

16日

交錯

「証言 水俣病」栗原彬 編・岩波新書。

不条理の塊のような本です。水俣病によって一生が狂わされ苦しみ続けた方々の証言を元に水俣病の全体像を追っていきます。

生産力ナショナリズムの政治・国策としての垂れ流し・隠蔽の力学・隠された被害・発病・死・認定基準・故郷を離れて・260万円で片付けられた・米櫃に毒が流された・座り込み・自主交渉・補償協定書・真実の解明を・ごまかし、偏見、差別、脅し、弾圧、分断・・これは文中に出てきた言葉です。

そっくりそのまま原発問題に当てはまるフレーズです。

フレーズだけならまだしも、原発事故問題でこれから起こることは水俣病の歴史の再現です。しかも規模は格段に大きく・・

 

YMCAの時、時間を見つけて個人的に水俣を訪れたことがあります。

当時の上司に水俣病について考えを伺ったことがあります。上司いわく「水俣病はもう終わったんだ」一瞬「えっ?」とも思いましたが、この言葉、額面通りではなくいろんな意味があって自分の中では未だに考え中です。

原発問題が他人事ではないとお考えの方は、水俣病を紐解いてみるのもいいと思います。

過去と現在・未来が見事に交錯します。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E4%BF%A3%E7%97%85