生半可ではない

「なぜ世界の半分が飢えるのか~食糧危機の構造」スーザン・ジョージ著・朝日選書

農業に興味を持つきっかけになった本です。もう20年近く前に読んだ本と書店で再会「あ~っ、まだ売ってるぅ~♡」これを読んだ時は衝撃的でした。

巨大国際穀物メジャーによって世界の食糧は牛耳られていて、私達は何も気づかずに手の平の上で踊らされているようなもの。私達の生活も実は彼らの儲けの為にあるのではないかと思えるほどでした。国連、緑の革命、世界銀行など耳触りのいい正義っぽいイメージがどれほど発展途上国を食いモノにしているのか分かってからと言うもの、援助、正義、社会貢献、支援、などの一見イイ感じの言葉が生理的に嫌いになってしまいました。

ですから、自分ではこれらの言葉はなるべく注意して使わないようにしています。これら聞こえのイイ言葉を使う人には、無意識に警戒してしまいます。

最近では、東北支援や復興のイメージを使う商売も多いですね。阪神大震災でも目の当たりにしました。売り上げの何%を支援に還元するとか明示するとかなら大賛成ですが、売り上げを上げるための「東北」便乗が多いのは、ただ無邪気なのか、それとも時流なのか。カッコいい言葉を口にする以上は、東北の方にとっての成果がちゃんとあるといいですね。