金ピカ寺院の中

最近よく読む本に仏教。
さすが2500年の歴史。
素晴らしい教えに感心することが多い。
その反面、現実には落胆することも多い。

輪廻転生の考えはミヤンマーやインドでは
カースト制度を強固に支えた。
元々釈迦はカースト最上位バラモン
出身の王子様。
仏教の創世期はバラモン教徒が大挙して
仏教に改宗したから仏教には影響が
今でも残っている。

曰く、歯並びが悪いのは前世で人の悪口を
たくさん言ったせい。
いま貧乏なのは前世でお寺への布施を
ケチったせいなどなど。
日本の歴史でも前世の行いが悪い人は
輪廻転生して穢多非人、その子孫も
また輪廻して無限ループの差別文化強化
へとつながった。
もちろん王族の者は輪廻転生してまた王族。

私は「もうすぐこの世の終わりだ!」と
脅すような予言者も「御先祖が祟っている!」などと脅す霊能者も、「前世が!」などと
不幸を無理矢理納得させる僧侶も輪廻も
信じない。ついでに地獄も。

多額のお布施で銀座のバーに高級車を
乗り付け放蕩三昧してる坊さんがいたら
「きみ、きみ」と声を掛け正座させて
説教してあげたい。
あぁ、銀座の高級バーに私が座ることなんて
一生ないことを忘れていた。。
万一自分もそこに居合わせていたとすれば、
私も同じ穴のムジナ。
肩組んで楽しく飲んでるに違いない。
説教なんかできるもんかw

まだ小学生の頃、宮城にある有名巨大な
金ピカの寺院を見て
「昔は貧しい人がたくさんいただろうに、
どうしてこんなにお寺は大きく立派で
金ピカなんだろう??!」
と思ったのをよく覚えてる。
今でも思ってる。

仏教の考え方には人生の指針になるような
知恵がたくさんある。
でも同時に、異様にお金や権力の匂いがする
京都の有名寺院や仰々しい袈裟を着た
僧侶を信じる気にはなれない。
そう言う意味で私の中で仏教とお寺は
いつも別物に感じている。

宗派内ではお寺の序列も僧侶の序列も細かく
決まっていて、格の違いで上納金も違う。
まるでバラモンカーストのよう。
他にも俗世より俗世な世界が広がっていて
人間界の縮図そのものに見える。

「だって僧侶だって人間だも〜ん!」

今日も葬式でお経を唱え、お布施の
金額に応じて戒名の格を決めるのに忙しい。
死んだ後も俗世の序列は金次第w

自分が死んだらお葬式はしないでいいですと
随分前からお願いしてる。