以降の最新ブログは、別ページ「最新ブログ風林火山田」に続いてます。
先日の八百屋さんの名刺をヒントにしてたらこんな風になってしまいました。
八百屋の808をお米の八十八(808)の手間と言う意味にハメてみると結構シュタイリッシにできるもんですね。お米のパッケージとかに使えないかなぁ。イラストレーターとかないので年賀状作成ソフトで作りました。あとはどうエロスを追加するかです。取りあえずこのデザインでTシャツ作って海外の友人へのお土産にしようとしてます。
雲南省の中国人から「今年も来んのか?」と電話があり、別の雲南の中国人からは「いま北海道に来てるぞ~」、上海の中国人の友人、香港の友人、カンボジア方面、タイで日本語教師をされているYMCAの元上司ともコンタクトが取れ、2月20日から29日までの日程がほぼ埋まり、うっ、日数が足りない・・
という訳で、放射能測定業務は2月20日から2月29日までお休みをいただきます。なお検体の受け付けは普段通りできます。
***お米・お餅の営業はその間もいつも通り販売・発送承ります。***
海外に行くには例えば香港~成田など普通目的地への単純往復航空券を買います。
それに対し、出国は成田からバンコク、帰国は香港から成田という変則往復チケットがあります。こんな風にバンコク・香港と行き帰りが違う都市の場合の航空券を「オープンジョー」と呼びます。「あしたのジョー」みたい。
今回計画中の東南アジア海外研修は、
成田~バンコク(タイ)~シェムリアップ(カンボジア)~バンコク(タイ)~昆明(中国)~西双版納(中国)~昆明~深セン(中国)~香港~成田
10日間で合計8回のフライト、東南アジアの稲作地帯をズズズッと強行突破只今計画中。
岐阜市都ホテルで農事組合法人和郷園の木内博一氏による講演会。
「最強の農家の作り方・農業界の革命児が語る究極の成功戦略」
郵送されてきた簡単な案内を見た瞬間に「おお、同じ考えだ!」とピィーンときて参加。
お話は聞いたことのないようなスケールと全方位性でした。スゴイ!でも、スケールとお金こそ天と地ほど違うものの、講演内容はいつも自分が大事に考えていることとまさに同方向。「おお、やっぱ同じ考えだっ!」と勝手に解釈(笑)
こうした講演会やセミナーに参加する時は、必ずどの会場でも一番前の一番真ん中を占拠するようにしています。で、講演が終わったら必ず一番に質問します。私にとっては当たり前の習慣になっていて今回も同様。更に会終了後も聴衆が彼を取り囲む前の一瞬を確保すべく木内氏のところにまっしぐら。と、「えっ?私一人だけ?せっかくの機会なのにどうしてみんなそうしないんだ?」全国から集まる東京会場なら間違いなく講演者は取り囲まれます。それに比べ岐阜は非常に温度が低いのにビックリ。「岐阜の農業は大丈夫か!?」今日の参加者1200人でこれはあり得ない!!
「農業経営者」という業界紙が主催、昨年東京で行われた「TPP問題のセミナー」(去年)のDVDが会員向けに配布されたそうです。デカデカと私がTPPについて意見・質問をしていたところが映っていたそうで「おお、山ちゃんが出てる~」と何人かの農業者仲間が電話してくれました。私は会員ではないので見られません(笑。今日の会場でもそのDVDを見たという方が「山ちゃんはどこでも一番前で質問するの?」「はい♥もちろん♥」
バレたか・・
神戸の若い八百屋さんの名刺です。いい。かっこいい。ちゃんと808(やおや)してます。こうでなくちゃいけません。エロスがあります。
毎年この時期に稲作の勉強の一環にアジアの農村を訪ねています。これがあるから一年頑張っている感もありますが、さて、今年はどうしましょうか。最近は日本でも結構刺激のある人たちに沢山出会っているので満腹感もあり海外への強い欲求がない。
去年は一人東京~台湾~香港~中国昆明~雲南省の往復経路、9日間で8回も飛行機に乗って現地でもガンガン動くから気力も体力もボロボロ、帰ってきてちょっと寝込んじゃいました。さて、今年はどうするべ?
中国映画「無言歌」
中国では未だに上映禁止なところが今の中国の限界。
文化大革命時代、反体制分子が過酷な辺境の収容所での強制労働。栄養失調と寒さでドンドンバタバタ死んでいく。最初から最期まで延々と淡々とそれが続くので自分もその中の一人になっていく。
文化大革命は要するにトップの権力闘争。それに巻き込まれ命を落とした者は数十万人とも数百万人とも言われます。毛沢東の死直後、当の主導者四人組もあっけなく逮捕・失脚。今も昔もこれからも変わらない権力者の犯す過ち。
自分が政治家ならと時々妄想してシュミレーションしてみるけれど、やっぱりミイラ取りがミイラになっちゃう。ダメじゃん。
だからいつの時代も権力には注意してなくてはイケマセン。
帯が本題よりも目立つ「フクシマではがんは増えない」名古屋の帰りに駅の本屋さんで見つけた本。
「放射線医が語る 被曝と発がんの真実」中川恵一著・ベスト新書
内容には確かに一理ある、でも突っ込みどころもそれ以上にある本。
福島県民の寿命が延びると明言した本はこれで2冊目になります。本当にこんな発言をして責任を取れると思っているのか不安になりますが、ある意味いさぎのいい本です。私が著者の立場なら少なくとも「現代の統計学の数字では福島県ではがんは増えないと言える」の表現にとどめます。思い切ったものです。
人間の体は複雑かつ繊細で統計の数字が全てではない、個体によって感受性が違うという点を無視したところがこの本の欠けている点だと思います。数字や統計は解釈によってまるで違うのに一見客観的情報に見えます。それでもこの本によって救われる人は確かにいるのだろうから問題は複雑です。 結局のところ100年くらいの放射能との付き合いではまだわからないことがあまりにもたくさんあると言うことです。
でも著者のように言い切る、言い切ってしまうというのも確かに一つの方法だとは思います。原爆を投下された広島県、現在女性の平均寿命は全国一位と載っています。原発賛成・反対は文中からは判断できませんでした。
寿命が延びるというなら、著者は子供や孫を福島県に住まわせられるのか?素朴な疑問です。
先日の華僑華人新年会で名刺交換。10数年来の中国人の友人S氏が「山ちゃんこっちこっち、次はあっち~」とよくまぁこんなに知り合いがいるものだと感心するほどいろんな人を紹介してくれる。
中国大使館の領事、有名中華料理店の社長、大学教授、医者、音楽家、芸術家、輸出入をはじめありとあらゆる実業家、etc・・いわゆるどう見てもアッパーな方々面々。相手の袖口から数百万円はするだろう腕時計がチラリチラリと見えても、紹介される度に私は胸を張って「わたしゃ日本のコメ農民です」度胸試しにはなかなかの場所(笑)ものおじしない、下手くそでも間違っててもアッパー相手に中国語で話してみる。
ここで堂々とできれば日本のどんな場所だって楽勝でしょうな・・。これも私にとってはお米つくりの一環。
去年と今年とこの会に参加して交換した名刺は約70枚。それを活用したことはまだ一度もないけれど。例えば会の後に食事をご一緒させていただいた琵琶演奏者T氏の一回の演奏費は、聞いたことのない!腰を抜かす!日本人には想像できない!額で、しかもそれを全額寄付してシルクロードに小学校建てたりと・・いや~スケールも何もあったもんじゃありません。わけわかりません(笑)
先日の兵庫篠山で行われた「百姓わかいもん出会いの会」
右が篠山で無農薬有機栽培野菜を作っているK君。18年前まで私は横浜YMCAでキャンプを仕事をしていたのですが・・自己紹介で「山田さん、私です。Kです!」なんとK君は横浜YMCAで私が担当していた「冒険クラブ」というキャンプのメンバー(教え子みたいなもの)でした。「え~っ?何してんのここで!!?」当時彼は中学2年生。ちっちゃくてかわいい中学生だったのを覚えています。山形の雪の山をラッセルして一緒に登ったと話してくれましたが、何事も忘れっぽい私は・・ごめん・・それは覚えてなかった。
あの時の中学生がっ!同じ百姓としてこうして兵庫の田舎で再会、はぁ~驚きました。
嫁さんとお子さんも紹介していただいたのですが、どうしても彼が中学生な気がして???浦島太郎状態でした。今では考え方もしっかりイッパシノお百姓さんK君、頑張ってます。また会おう!
今日も今日とて中国人の友達からお誘いを頂き、名古屋国際ホテルで2012華僑華人新年会に参加させてもらいました。中部6県の実業家や企業家の集まり数百人。簡単に言うと事業成功者の集まりなので一人ひとりが物凄いパワー。
名刺交換時ちょっとの会話でも一人一人の持つパワーや逞しさに圧倒され「おいおい日本(日本人)は大丈夫かいな??」と嫌でも思わされます。
そりゃそうです、みんな何年か前には日本語も右も左も分からないところからスタートして今や経営者としてバンバンなのですから。
パワーもさることながら日本人としては彼らの人脈の強さを強烈に感じますね。それは日本が彼らにとって外国だからという訳ではなく、実は中国国内でも私たち日本人には想像ができないくらい人脈を大事にする文化があります。中国人からしたら日本人同士の友人や人脈はとてもドライで希薄に感じると言われます。
例えばお金のまつわることで言えば中国人は親友を助けるためなら全財産をも惜しまない。もちろん若い世代は違ってきてたり例外もあるけれど、親友に貸すお金がなければ借り集めてでも貸す。日本語の「親友」は中国語で「好朋友」。でも「好朋友・親友」という意味の次元が中国の方がかなり深く、正確には翻訳できないんです。
歴代の政治政府が不安定だったがために「中国人は横とのつながりを強く自分たちでグループを作り自衛しなくてはいけなかった」とも言われ、それも当たってはいるのだろうけれど、それだけでは説明のつかない、日本人にはない何かが脈々と流れていることだけは感じられるのです。
勿論反対にその文化ゆえの弊害も多いのも確かですが。
いや~中国は実に面白い。
久しぶりに心から楽しい会に参加させていただきました。
この会は百姓と言う言葉にビビッときたら誰でも参加できる会、農業者、自給農、八百屋、農業高校、フリーター、ケーキ屋、パン屋、コンピューター技師、大工etc・etc・・。
今、農的暮らしに憧れる若い人たちの間で「半農半X生き方のススメ」なるものが提唱され本にもなり流行っていますが、私の講演内容は「半農半Xでない生き方のススメ」真っ向から半農半Xと対立する内容です。一説にはこの会は半農半Xのお膝元・牙城とも聞いていて、ひょっとしたら吊るし上げにあうかも?とワクワクしていたのですが「私も半農半Xはないでしょ!と思ってました」というお声が多かったのには驚きました。
もう一つは「放射能と農業」について。これは流石百姓というキーフレーズで集まった方々ですので100%が反原発派。先日来の反省を踏まえなるべくエロスを持って語りたかったのですが、内容が内容だけに最後はどうしても教室っぽくなってしまいました。「ああ、エロスが足りない・・」みんな放射能・原発に意識が高く出される質問が真剣で深いので仕方なしです。
取りあえず一時間半の講演も無事終わりそのまま100人全員の自己紹介を経て飲み会へ突入。100人が持参の寝袋に収まってくのをよそに、とうとう一睡もせずに生き残った6名は「朝まで討論」。白々と登った朝日を見ながら「ああ、今日もまた徹夜してしまった・・」「ん?だからテレビ朝日と言うのか??」と流石にもう頭が回らず、ぼ~っとした頭で朝食の配給を受けました。
写真は最寄駅までお迎え下さった京都綾部K氏のジープ。2日間お世話になりありがとうございました。
岐阜市の映画館。たまにあることですが観客は私一人、1500円の貸切劇場(淋。
「ペーパーバード」なるありがちで非常に凡庸なタイトル、ポスターはこれまたありがちな図柄でしたので、あまり期待しないで見に行ったのですが・・やられました!!やまちゃん撃沈っ!映画館ではなぜか眠くなる私ですがこれは静かな流れなのに一度も眠気が来ません。脚本、演出、俳優共に非常に上質な映画で本当に久しぶりに素晴らしい映画に出合えた気分です。
じわじわと静かにノックアウトされます。
スペイン内戦時代が舞台。丁寧で丹念でよく考えられていて、かつ余計な演出を排したスペイン映画、ムムム恐るべし。いやぁ~降参です!咳しても一人、泣いても観客は私一人、ビービー泣いてしまいました。。
さて、今日明日は楽しみにしていた「百姓若い者出会いの会」にオッサンとして呼んでいただきましたので兵庫県まで行って参りま~す。
建設途中の原発を抱える青森県東通村の越善靖夫村長は2012年2月2日、都内にある東京電力本社を訪れ、東通原子力発電所1号機の工事再開を求める要望書を提出した。
東京電力の東通原発1号機は、2006年に準備工事が開始。2011年1月、着工した。しかし、東日本大震災による福島第1原子力発電所の事故を受け、東京電力は建設工事を中断。再開を見合わせている。
越善村長は東京電力の西澤俊夫社長との会談で、「資源小国である日本において、エネルギーの安全保障、地球環境問題などの課題を解決しつつ、現在の日本経済や生活水準を維持していくためには、再生可能エネルギーや省エネルギーの推進はもちろん、将来にわたり一定の比率で原子力発電を維持していくことは必要不可欠」と述べた上で、東通原発1号機の建設工事の早期再開を求めた。
愛知県甚目寺で放射能防御プロジェクト中部http://datsugen-aichi-nagoya.net/?page_id=1632の勉強会に参加。放射能汚染されたガレキ処分について。流石意識の高い方のお集まりで、発表されたS氏なんていろんなデーターが頭の中に蓄積されていて驚きの連続でした。
憲法九条や放射能問題はどこか似ていて、主張することは大いにあってます。ところが大きな波にはならない。言ってることが全うなのにどうしてだろう?とず~~っと考えていて、実際にこの会に参加させていただき気付いたことが。こういう会が波にならないのはなぜだっ?・・あ・あ・あ・あ!足りないものは「エロスだ!」
一昨年の小早川デザイン塾で学んだデザインに大事な「間」と「エロス」
なるほど。放射能にエロスが足りないとは気付かなんだ♥当時一緒にデザイン塾で学んだ塾生がこのブログを読んでたらニンマリするに違いありません。「エロスです、エロではありません。」念のため。ふざけてません、超真面目。
最近は映画から少しでも学んでいるつもりですが、アウトプットでもエロスを実践したいものです。
(予定)
2月4日(土)14時~5日(日)午前中
兵庫県篠山市真南条上1474 龍造寺にて
「第十六回百姓わかいもん出会いの会」にて「放射能問題&半農半Xでない生き方のススメ」のお話をさせてもらいます。
2月6日(月)18時30分~
名古屋国際ホテル2Fで「中部華僑華人協会」新年会に参加します。
中部5県の中国人実業家・財界人が2~300人集まるアッパーな会に中国人のフリをして潜入。ご一緒したい方はご連絡を。
3月12日(月)午前8時~ローカルラジオ:犬山FM にて「放射能汚染時代の農家」のお話をさせてもらいます。
お米の配達や用事のついでに最近映画館に足を伸ばしています。やっぱり映画館はお金が掛かる分レンタルビデオとは違う意識で観ます。今日は『サルトルとボーヴォワール 哲学と愛』おフランス語。
学生の頃から映画館でおフランス語を聞くと必ず寝てしまう病。今回も寝ては起き寝ては起きを何度繰り返したか知れません。
それでも自由恋愛から同性愛、契約結婚などいろんなことを考えさせられました。主演女優さんも決して凄い美人ではないけれど、独特ないろんな表情があって印象深い演技でした。
私だってフランス語できますよ~ん「タコノアシハポンヌ、イカノアシジュポンヌ」ゆっくり読んでみてください~意味が分かります・・・よく見れば「蛸の足八本、イカの足十本」・・お後がよろしいようで(笑。
映画「マイウェイ」オダギリジョーとチャン・ドンゴン
脚本はよくできています。日本人・朝鮮人・ソ連人・ドイツ人・・国籍を超え権力を持つと同じ思考に陥り同じ問題が起こることがよく表現されてました。
極寒ソ連で日本人捕虜が木材を切り出すシーンは、シベリアに抑留されてた親戚のおじちゃん(故)の話を思い出しました。彼は収容所から脱走を成功させた数少ない兵隊さんでした。脱走するために収容所の肥溜めに2日間浸かっていたそうです。一緒に逃げたもう一人の戦友はわずか数日で死亡。
もう一人のおじちゃん(故)はビルマ戦線インパール作戦で狼兵団として戦い、部隊が壊滅、奇跡的に帰って来れた話をしてくれました。
今となっては小説「俘虜記」や「野火」の様な貴重な話を肉声で聞くことができてよかったです。
たまには軽い映画もいいかと「ロボジー」
愛想がいい人より吉高由里子の様なちょっと性格が悪そうな、ちょっと冷たそうなの女優さんの方が好き。映画と言うよりはテレビだけれど、クスクスは笑えました。
学生の頃、暇さえあれば池袋の劇場にアングラ劇団を散々観に行っていて、勢い余って劇団「飯島組」(今はない)の裏方を一公演だけやらせてもらいました。もう二度と演劇はすまいと心に決めるほど大変でした。それ以来演劇も映画もストーリーを先読みしてしまう悪い癖がついてしまい、なかなか映画そのものにどっぷり浸かることができない病に(泣。
私のベスト映画は25年前に見た仲代達也主演の「切腹」
同じくベスト演劇はこれも25年前に見た劇団ショーマの「パズラー」
両方ともストーリーを考える余裕がないくらい作品と俳優に圧倒的なパワーがあってズッポリ引き込まれたのを今でも覚えています。
配役って大事ですね。ロボジーは安易に二枚目俳優を起用しなかったところがいいです。
世界70億人と言えども今これをしているのは自分たった一人だけだと妄想する瞬間はありませんか?例えば今パソコンをしている人はきっと世界で数十億人、それで今・現在・NOW・耳たぶも同時に触っている人となると一挙に数千人ほど、で同時に南極のアザラシの尻尾の形はどうだったか考えている人は多分自分一人という具合、なんだか意味もないのに一人ニンマリしてしまいます。
今日仕事場を訪ねてくれたH君小学5年生、カーボーイハットかぶって同時にひょっとこのお面かぶってました。午前10時2分その瞬間そんなことをしているのは世界で君一人だろう。なんだかニンマリ。
よく考えたらそんなこと考えなくても誰も彼もが世界70億人でたった一人の存在。釈迦は生まれた瞬間にトコトコトコと歩いて天と地を指さし「天上天下唯我独尊」と宣言したそうです。「そんな馬鹿な」いくら神格化させたいからって、そんなあり得ない伝説を最初に考えた一人は誰だったんだろう。
映画「アンダーコントロール」
先日ドイツ国営放送で少しだけ耳慣れたドイツの原発事情。ところがこの映画のテンポはなんとも単調で3分の1はグ~スカピ~。
映画館内に薄い睡眠ガスを充満させていたのでは?と思うくらい(眠
それでも原発と言う技術が未完成で事故続きだったこと、頑丈なコンクリート構造物が一旦廃炉となる場合解体には恐ろしく長い年月と手間がかかることがよく分かります。猛獣使いの様なものです。檻を破っちゃうようなとんでもない怪獣をコントロールしようとしたことに元々の間違いがありました。5重の鎖くらい平気で食い破っちゃいました。原発の本を読んでも、よくもまぁこれまで今回の様な大事故が起きなかったのが不思議なくらい実は原発は事故のオンパレードだったことが分かります。
ドイツは脱原発を決めました。こんな大事故が起きた日本にはそれができない。どうして。民意が低く盛り上がらない。中国や北朝鮮を叩く時のガス抜き報道の時だけ妙に盛り上がるが果たして人の国を笑っている場合か。「日本は脱原発というせっかくの世紀の大チャンスを逃したね」とはドイツ人の首を傾げながらの言。それどころか世界に元気に原発輸出しま~す。(爆
よく読んでいただきたい。
「認可しなければならない」??
おいおい、ちょっと待ってくれい!一体誰がこの原案を作ったんだ?!この期に及んで60年も原発を動かそうとする奴はどこの政治家だ(怒
それにしても、ものすごい力。
原案も修正案も内容は実は大して変りないことに気付いて愕然。
もう誰もが電気さえ足りれば原発は要らないと考えているにもかかわらず「電気は本当は足りている」「原発はいらない」と当たり前のことを口に出して言うと「そんな過激なっ!」となる。
見えない所で間違いなく凄い力が働いていて、どうやら原発は止まりそうにない。
あといくつ原発が爆発したら原発を止めようと本気で考えるのか。玄海?敦賀?勿論その時はもう遅いが「ひょっとして別の原発が吹き飛んでも原発は止まらないんじゃないか?」と疑い始めてる。何だろうこの諦め感は。
スマートフォンは便利ですね。予想以上です。それでも、慣れるまで4~5日どっぷり使ってみての感想は、便利さと引き換えに失うものも予想以上に多いということです。
これは実際に使い始めて(一時的に)私に起きた現象です。
×いつも電池切れを気にしている
×道に迷っても人に聞かない
×人と目を合わせて話をするのが怖くなる
×従来の携帯もそれを使っている人も時代遅れに見えてくる
×簡単な漢字が書けない
×文章が組み立てれない
×今まで何でもなかったことがとても煩わしく感じられる
危険性に早くも気付いて今では必要最低限しか使わなくなり症状は回復。こちらの世界に戻ってきたという感じでしょうか。単に便利では止まらないスマホ中毒患者がうなぎ上りに増えるでしょうね。私たちも前の世代から見たらとんでもなく便利になりすぎているのでしょうが、大事なことが益々得難くなっていく若者が何だかかわいそうになってきます。
今人気のスマホ、私たちの若い時にはまだ開発されていなくてよかったと思うのです。
高層ビル群に囲まれた横浜YMCA東神奈川保育園。福地では見えなくなった小さな園児たちの走り回る姿。園長N氏と私はYMCA時代は同じ野外教育担当スタッフ、18年前の阪神大震災直後には神戸YMCAへ救援派遣された仲間でした。
非日常ではなく日常に根差して仕事をしたいという欲求・・、そのままYMCAに働いていたら、私がこの保育園の園長になっていたかも知れません。
農業と保育園、一見全く違う世界ですが園長N氏との話は驚くほど共通項や共感することが多く楽しいものでした。「固執しない、自由に考える」結局何をしていても大事なところは一緒ですね。YMCAから随分いろんなことを学んだということを改めて思い返します。
ジュースではありません。都会のコンビニで売られている日本酒CAN。デザインが手に取りやすくオシャレ、それでいて媚びてない。いい。
いつも東京の中国人とのミーティングに使わせてもらっている渋谷「ミクロコスモス」さんで飲み会。福地からS氏、K氏、私、東京はA氏、S女史、T女史、M女史。店の人に「今日は日本人ばかりですね」と聞かれたのですが、S女史の旦那さんはドイツ人、T女史の旦那さんはフランス人、M女史の旦那さんは韓国人とやっぱり外国つながり。各方面で意識が高い人たちばかりだったから、価値観が広い広い、いや~深く盛り上がりました。
東京が大雪。「福地かよっ!」
放射能講話もお陰様で無事に終わりホッ。O氏ご一家、Yのお二人もご参加ありがとうございました。
今日はドイツ人が旦那さんのS女史をお連れして渋谷にあるドイツ国営放送日本支局さんに。建物はオシャレ過ぎてここだけ外国。
みなさんとてもフレンドリーで、ドイツ人支局長さんに勧められるままにいつもはドイツ本国にライブでつながるスタジオに乱入。しばしなんちゃってアナウンサー気取り「それではベルリンのフィリップさん聞こえますかぁ~」キッザニアな気持ち。
途中まで英語でコミュニュケートしたものの、話は徐々に深くなり久しぶりの英語でまどろっこしくてあとは日本人スタッフの方が通訳。
やっぱり語学は使わないとどんどん錆びついていきますね。久しぶりに英語を勉強したくなりました。
東京世田谷のキリスト教会で2時から講演。
随分前からご縁があるこの教会、不届きにも十字架の前で講演するのは実はこれで3回目になります。
お集まりのみなさんには、ややもするととっつきにくい放射能をなるべく平易な言葉でご説明することと、放射能測定を通して感じたこと見えてきたことをお話して、今後の生活や食品への対応を考えていただく上で何かしらのヒントにしていただければ幸いです。では、行って参りま~す。
実に大きな100馬力超トラクター1200万円~也。
「これ買っちゃいましたっ!」って位の笑顔ですが、絶対一生買えません(爆
なんとタイヤ4本だけで恐るべし200万円!!マジ?!(驚
運転席に乗るまでに4段の階段を登らなければなりません。
農機具屋さんいわく「今はユーロ安だからお買い得」って、あのぉ~・・・
お世話になっている農機具屋さんにはこんな巨大なトラクターが5台もあります。今回は畦塗機とドライブハローを物色。いい出物がありました。新品で買えば80万円+130万円=210万円が程度のいい新古機で85万円。これでも私にとっては大きな金額ですが、写真のトラクターだとタイヤ2本も買えないのですね・・(号泣)
明日は東京世田谷のキリスト教会に放射能のお話に行って参ります。
ドイツ国営放送さんから11月に取材された番組のDVDが送られてきました。
放射能とお米に関して私が真剣な顔して語っていますが、もちろん全編ドイツ語吹き替えです。自分でないみたい(笑。
遠くドイツでこれが放映されたかと思うと不思議な感覚になります。
あまりにいい男なので動画の公開はしません。
横浜YMCAとつか保育園スタッフの皆さんから、保育園児たちが山ちゃんのお米を食べてる写真と手作りの感謝状を頂きました。
YMCA時代はキャンプが担当。その何年かでいろんな病気を抱えている子供たちと接したのが農業を始めるきっかけでした。「安全な食べ物が作りたい」これが私の農業の原点でした。
今から思えば沢山の子どもたちが農業に導いてくれたわけです。
だからその時の子どもたちではないけれど、同じYMCAの子供たちにお米を食べてもらうことは自分としてはかなり特別な意味があります。こんなに立派な手作りの感謝状を頂いて感無量です。やりたかったこととやっていることがちゃんとひと巡りしました。
手つくりの感謝状・・文化勲章や農林水産大賞や天皇賞よりも私には遥かに価値があります。ありがとうございます(涙
原発や放射能に強く反応しているのには、自分なりの理由と原点、歴史があります。
東京電力が電気料金値上げを決定。社員には冬のボーナスが出て元社長の退職金は数億円と言われる。「もらうな!逆に被災者に払え!」
一度倒産、解散するより方法がない。
スピーディ(放射能影響予測ネットワークシステム)の情報は原発事故直後に米軍に提供されていた。
住民には米軍より9日間も遅く公表。どれほどの人が無意味な被曝をしたことか!国は国民(日の丸)より米軍(星条旗)を先に守った訳だ。
それで「日の丸・君が代」や「愛国心」の強制とは、一体全体どういう理屈で成り立つのか説明してもらいたいものだ。
国民はおとなしい羊の群れとでも?
よ~~~~く覚えて胸に刻んでおこう。国民より米軍を9日間も優先した事実を。そこに何日間も何人の赤ちゃんや子供たちがいたと思っているのだ!
除染事業を国から受託したのは、原発を推進してきた独立行政法人の日本原子力研究開発機構。国からの約119億円の委託費に対し、企業体への再委託費は総額約72億円。堂々40億円以上の“ピンハネ”
再委託を受注したのは鹿島と大林組、大成建設の3社で元々福島第1原発は6基とも鹿島が受注建設している。12年度予算案では、除染と汚染ガレキの処理に4513億円、13年度まででも計1兆円以上。その後も少なく見積もっても40兆円もの予算が除染に費やされると言われる。同じ企業が建てて大儲け、爆発して更に大儲け。大企業、一流、有名?なんとも情けないではないか。
次の日曜日には放射能について東京でお話をさせてもらうことになっています。そこで改めて手に入れた原発・放射能関連の本を数えてみたら、あっさり50冊を超えていました。これまでに多少は知識がついているはずですが、人様にわかり易く説明するのにはまた違う力が要ります。
当然のことですが、本には安全派から危険派まで意見は右から左まで主張はバラバラです。さて、測定作業と絡めてどの本をお手本に話を組み立ててみましょうか・・思案のしどころです。
難しいけれど楽しい作業でもあります。せっかくの機会ですので、もがいてみようと思います。それにしても、まさか私が放射能の話をみなさんの前でさせていただくことになろうとは夢にも思わなかった展開です。
今日は朝から晩まで放射能測定室に缶詰。測定室は一年中温度を一定に保たなければならないので窓もカーテンも閉めっぱなし。
測定結果は依頼者の仕事や人生に大きく影響を及ぼす可能性があります。
放射能数値はどこまで行っても数値なはずだけれど、注意深くことに当たらないと、その数値の扱い次第では下手をすると個人を飛び越え会社や農協やもっと広い地域までをも吹き飛ばしかねません。これは決して大げさな話ではありません。
だから情報は非公開。
測定結果を公開して注意を促してくださいというお声もありますが、それは行政など公が負うべきことで、とても私の立場ではできません。
取り扱いも考え方も慎重に慎重に。缶詰になって黙々と。
いやぁ~嬉しいね~。京都の親友・中津隈(くまさん)親子が東京の帰り道名古屋で途中下車、朝まで飲み明かしました。くまさんと私は歳もほぼ一緒、脱サラ組で一から農業始めた年も一緒で互いに認め合う仲、毎年一回は会って鯨飲しながら話す仲。
農業始めてもう18年か。こんな友がいてくれて幸せだ。
去年くまさんの息子の小熊(21歳)がめでたく就農した。前回はもう随分前、小熊がまだ小学生だった頃だから、まぁ~大人になったこと!
小熊は小熊でもやっぱ流石くまさんの息子だわね。
ちょっと歯を見せてごらんと言うと「おお、しっかりプロ農家の牙が!」すっかりくまさんも自分もオッサンになったもんだとつくづく思う。こっちは牙どころかそろそろ入れ歯の心配をしなくちゃならん(爆)キラ~ンと光る牙を見ながら、甥っ子でもないのにその成長に何度も嬉しくって涙が出て来た。
誰かに会う前に「この人とはずっと長~い付き合いになる」なんて心して会うことは今回の小熊が初めてかもしれない。予想通り、いやそれ以上のいい感覚の若者でした。
小熊よ空を飛べ。
「原発はなぜこわいか」勝俣進・天笠啓祐著 高校生文化研究会刊
古本屋「吉四六」さんで手に入れた古本を読んでます。なんと32年前の本です。ところどころ装丁が崩れかかってページも黄ばんで見るからに古本。
ところが、内容は今年の新刊と言われても全く通用します。驚きです!!
驚いたのは大きく2点。
一つは、32年前の本と最近出されている原発関連の本の内容とに変わりがないということです。つまり原発や放射能に関しては内容が全く進歩していない、逆に言うと32年前既に今と変わらぬ十分な知識や情報があったということです。
もう一点は、本文に今回の福島原発事故の経緯そのまま、まるで福島原発事故を既に見てきたごとくの記述があるのです。流石に福島とは書いてませんが、予言書として十分通用します。
危険は少なくとも32年前この本が出されていた時には、「正確に的確に」指摘されていたのです。「お~!」「ほ~!」読み進むごとに驚きです。
32年前、私はまだ中学生。
「持続可能な社会をめざす 8人のライフスタイル」名倉幸次郎著 白水社
若い著者が直接本を売っていたので以前応援の気持ちで買った本です。
この中に「半農半X」のS氏の記事が出て来るので勉強がてら読んでみました。
なるほど、若い人たちはこういう考え方や言葉に共感するのか・・。
う~ん。う~ん。私には・・何も響かない。
「半農半X」とは「天の意に沿う持続可能な小さな暮らし(農的生活)」をベースに「天与の才(X)」を世のために生かし、社会的使命を実践し、発信し、まっとうする生き方(本文から抜粋)だそうだ。
おいおい、大丈夫かぃ?
まずもって半分は自給農?で、あと半分は何かXでという中途半端な考え方が解せない。
「半農」に関してはプロ農家、自給農と呼ばれている農、いろんな農があっていい。だが、本気でやればどちらもいろんな意味でしんどい。どちらも半分のパワーでできるほど甘くもお目出度くもない。
元々ある作家が「半農半著」という言葉を既に使っていて、S氏は「著」を「X」に変えただけ。「X」ってところが彼の存在価値なわけですね。だから「X」は凄い存在でなければならない。結果、「天与の才」「使命(ミッション)」などと、随分歯の浮くような恥ずかしい言葉で表現しなくてはいけなくなる。言葉って怖い。「半農半X」って、何のことはない「兼業農家」のことじゃん・・
こんな中途半端な心持で「農業」しようって若者はまさかいませんよね(願)
これが「うらら大牧場」入口の鎖柵。
この鎖を開閉して馬を出し入れします。見て下さいこの鎖の低さ。馬ならヒョイとまたいで脱走できちゃう高さです。それなのに出ていかないんです。初めて見る人はこんなに低い柵でいいのかと驚きます。
彼女は間違いなくヒョイっと外に出れます。
それでも出ない。出られない。理由は簡単。
この柵からは出れないと彼女は信じ込んでいるからなんです。外は彼女にとっては実に自由で餌が多い世界なのに。。。
いつもこの光景を見ると自分に当てはめてはザワッとしてみます。
人にもしがらみや制約という見えない柵があります。
凄く高くて出れそうにないと思っているのは本人だけ、実はよ~く見ると柵はうららの鎖柵ほどの高さしかないことに気付くことがよくあります。
本当はすぐにまたげちゃう。
結局自分自身で柵を越えられない高さだと思い込んでいることって多いですよね。
「エィッ、またいじゃえ!」
映画「山本五十六」のワンシーン。
真珠湾攻撃の成功に狂喜乱舞する国民。
わずかこの3年7ケ月後に日本は敗戦を迎える。
国民相互に監視しあい、盲目的に狂喜乱舞して、最期は玉砕や特攻を繰り返し悲惨な結末を辿る。軍部が政治が悪い、では国民に責任はなかったか?
町長選挙が始まった。
戦前?特攻隊?国防婦人会?と錯覚するほどそこら中で額に日の丸を巻いている。ひょっとして私はタイムスリップしてしまったのか!?どの陣営にせよ「どうしてこの方を応援するのか?」と尋ねてちゃんと答えられる人はまずほとんどいない。噂だけが飛び交い、決して政策論議にならない摩訶不思議、理解不能で思考停止な日々。こんなことを繰り返してたらまたいつか戦争始まっちゃうな。でもみんな戦争と選挙はつながらないんだなぁ。これも昔と同じ。
1月22日は東京世田谷で主婦の方々に「放射能+測定」についてお話をさせていただく予定です。
同じく2月4日~5日は京都丹波で行われる「百姓出会いの会」で若者相手に「農業+放射能+測定」についてお話をさせていただくことになりました。
新しく農業を始める人の間では「半農半Xな生き方のススメ」が流行っているようです。京都のS氏と言う方が全国的に提唱してます。私は喧嘩を売るつもりは毛頭ありませんが「半農半Xではない生き方のススメ」を提唱してきます。
写真は田んぼの稲の切り株に積もった雪です。
降るのは雨か雪限定で、変なものは降らさないで欲しいものです。
福地で公私ともにお世話になったM氏の告別式に参列。
氏も私と同じく神奈川県から移住、トラクターパレード、限界集落問題研究会、一人劇場、小学校廃校編集委員etc,etc,,随分いろんなことをご一緒させていただきました。
般若心経は生まれること死ぬことを「不増不減」「不生不滅」と絶え間ない連続であると説いています。
写真は島原の町であらゆる所で24時間365日昔から湧き出している湧水。
湧き出た時も地面に染み入る時も、蒸発して雲になっても、雨になっても、海に流れ込んでも、飲み水にも汚水になっても、増えもせず減りもせず、水はどこで生まれどこで滅するという区切りもなく、水は確かにずっと水。
島原にて東京で大きな会社の社長しているA兄ちゃん「パソコンなんて持たないよ。仕事は全てこれでやってます。」と言うのを聞いて「ハッ!!」と目が醒めてスマートフォンを購入。
何かのスイッチがONに。
5~6万円出す覚悟でしたが、昨年発売のもので十分と判明し8000円、それもポイント使って支払はなしで助かりました。これで山の中にある仕事場のパソコンもネットにつなぐことができます。
確かに便利ではありますが・・本当にスマート(賢い)なのか?
本当にカッコイイ人はこんなモノは持たんでしょう。。
今年も毎日好きなお城を見てお正月を過ごすことができました。
島原の皆様ありがとうございました。
まずはこの正月入り浸ってしまいました~吉四六書房さんHP http://www5.ocn.ne.jp/~kittyomu/
店主ご夫妻はとてつもなく頭のよい深い知識の持ち主です。
島原は他にも沢山の面白スポットがあって大好きな街です。地元の人も知らないようなグハハでゴキゲンなところがいろいろあるんですね~。
「観光地図に載っていないディープな島原」という本くらい書けちゃえるな、きっと。そのうち紹介させてください。
さ~て、岐阜に帰ってお仕事です。
そして今日も古本屋「吉四六」さんにて島原市の隣の国見町の若手農業家と初顔合わせ。と言っても、この若手農業家さんからは以前に農産物の放射能測定の依頼を頂いたことがあります。
放射能測定を誰からかプッシュされたりでなく、自ら進んでされる方は間違いなく研究熱心で正直者で責任感があり、そして何より行動力があります。これは彼に限らず放射能測定を依頼される農業者に見事に共通するいいパターンです。放射能がご縁ですが、そんな方々と知り合えて素直に嬉しい。
今日の若手農業者のお話も非常に真剣で共感しました。想像通りの頭の良さと実行力。あまりに共感して「この方の作るお米の消費者になりたい!」と思ったのですが「あっ、私も売るほどお米作ってた!!」と我に返りました。(爆)
この若手農業家さんは高校時代からずっと吉四六さんに可愛がられていたそうです。
まさか九州から放射能測定を依頼した先の岐阜県の農業者(私)が吉四六さんに出入りしていたとは夢にも思わなかったそうです。吉四六さんもまた驚いておられました。またまたご縁でございます。
つながったのではなくて随分前から既につながっていたのです。
写真はお城がすぐ横、吉四六さんのある城下町通り。ちなみに嫁さんの実家も吉四六さんと同じ通り(徒歩3分)です。
再び島原市上の町(歩いて3分)の古本屋「吉四六」さんへ。真剣な眼差しで本を選んでいるのは京都の伝統大工K氏。毎年お正月に岐阜からと京都の彼ら一家と島原市でサミット。実はK氏の嫁さんは島原市のご出身。
彼女とは17年前に長野県のスキー場で友人を介して会って島原出身と農業志望と言うことで盛り上がりました。実はその前日?今は彼女の旦那のK氏と私は長野県の有機農業研究会で出会ってます。その時には彼女もK氏も知り合っていない赤の他人。
何年も経って嫁さんの方から結婚式に呼んでいただいて旦那さんを初めて?見て「あ~っ長野の有機農業で会ったあの時の~K氏じゃん!」
不思議なご縁です。で、毎年お正月に島原の聖地「吉四六」さんでサミット。
私も本好きですが、K氏の本好きにはかないません。一度に十数万円の古本を買ったこともあるそうで、海外生活も長く「ひえ~っ!」舌を巻くほどの博学家。
長崎県島原市は嫁さんの実家「和食の店平野」から歩いて1~2分で島原城。
わずか7万石の領土なのに何度見てもこの城構えは石高に対して分不相応で立派過ぎる。
そう言えば映画「戦国自衛隊」でタイムスリップした自衛隊員が「時間については我々は一日を24で割ることぐらいしか分かっていない。」って言葉が当時妙に印象的でした。その通り。歳を取ると若者より一年が短い。朝まで島原の町を飲み歩く毎日・・あっという間に正月も3日ではないかっ。
初詣とお墓参り。もう何年も前から、神仏の前で祈ったりお願いごとをするのは止めています。ただ「ありがとうございます」とだけお礼を言うことにしています。
OO家とか書いてあるお墓より、だれでも入れるようなこんなお墓が好き。
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いお願い申し上げます。
大晦日の晩?朝?は朝5時半、元旦は4時半までかけて島原の町をパトロール中。写真は初詣で出会った紋付袴姿のお犬様。
一年がすごく早く過ぎていきます。みなさん今年も大変お世話になりました。
島原に到着してまず吉四六書房さんへ。島原の古本屋さんなれど、ここは私の聖地。予想通りアマゾンなんかでも手に入らないような原子力や放射能関係の本を10数冊買い求めました。中には昭和30年代の本も。今となっては貴重な資料です。いずれ今年平成23年も遠い昔のことになります。
みなさんどうぞよい年をお迎えください。
岐阜県が作った岐阜クリーン農業研究センターからお米の残留農薬検査の結果が返送されてきました。結果はすべて不検出。
一検体の検査費用はなんと71400円なり。
我が社はお米だけだからいいけれど、品目の多い野菜農家はどんだけ出費することになるのでしょうか・・
うち半額程度は県から税金で補助され戻ってくるシステム。分かりますかね?ちょっと巧妙ですが、つまりは生産者を迂回し税金は岐阜県の外郭団体岐阜クリーン農業研究センターに入るというカラクリです。岐阜クリーン農業に登録すると強制的にこの検査を受けなければならない。よくできている。資金の流れ、天下り先、半額補助、義務制度、消費者の味方、71400円、実に上手くできていると感心します。
家の外がこんなことに。面白いなぁ。寒いなぁ。
大学2年生で初めての海外旅行は中国。上海から蘭州~西寧~ゴルムド~チベットラサ~成都~南寧~広州~香港を半月ぐらいかけて一人旅。中でもオンボロバスで4000m級の山々を越えるチベット行の道中3日間はあまりの寒さに「ああ、こんなところで死ぬのか・・」実際寒さで毎年何人もなくなっている路線だと聞いたのは数日後。「うんうん、さもありなん。」高山病とあまりの寒さでラサに到着した時には立つこともできなくなってて居合わせた中国人2人に抱きかかえられて病院直行。
検査の結果おなかの中に「回虫卵がいます」「ゲゲゲッ」一生のうちで一番のひどい下痢が朝昼晩数日続き憧れのポタラ宮殿にも登れず下から指をくわえて見てるだけ。来年リベンジと心に決めるも次の年からずっと暴動でチベットは外国人入境禁止。
ちなみに中国では「お前さんチベット人の顔だな」とよく言われ、確かにラマ僧の着るエンジ色を見るとなぜか無性に懐かしくなったりするのが不思議です。
ああ、ダライラマのポタラ宮http://www.google.co.jp/search?hl=ja&rlz=1T4FTJB_jaJP456JP456&q=%E3%83%9D%E3%82%BF%E3%83%A9%E5%AE%AE&gs_upl=0l0l0l2830lllllllllll0&um=1&ie=UTF-8&tbm=isch&source=og&sa=N&tab=wi&ei=Yzn7ToKxDOvOmAXon6WWAg&biw=1167&bih=533&sei=eTn7TuH7G-f1mAXNxL2wAgもう25年も前のことか・・いつかもう一度行きたい。
パレード当日の深夜、寒い中何日も何晩もかけて苦労して飾り付けた電飾をすべて解体撤去。出番はたった2時間半。実にいさぎよし。花は散るから美しい。
街で何日も何カ月も造花のように飾られている電飾を見るのは仕事柄?か(笑)好きでない。例えば中国人は余程光モノが好きなのか、中国の街はそこら中一年中電飾でギラギラ飾られています。ある意味凄いけれど、冬の夜は寒くて暗くていい。
原発が吹き飛んで計画停電して節電して一年も経っていないのに、街中では「がんばろう東北」なんて文字を電飾をギラギラ飾ってバンバン電気使うセンスが私には理解できない。よく芸能人やスポーツ選手などが「東北に福島に元気を与えたい」とか「勇気を与えたい」とか軽々言ってしまうけどそれも「ちょっと、ちょっと、ホントですか」とついつい思っちゃう。
これから(既に)東北は震災復興で巨額のお金が動きます。
原発建てて儲けたゼネコン・・原発吹き飛んで、同じゼネコンが除染でも巨額の利益を手にしてまた政治献金するという、アララ、つまり、原発ムラは永遠ジャン。
恥ずかしいと思わないところが流石だねぇ。
トラクターパレードの次の日には雪が降り、路上走行不能に。23日晩は実施にギリギリのタイミングでした。(汗
パレードではなんとシャボン玉液が凍り、雑巾が凍り、缶コーヒーまで凍ってしまいました。そんな中、人間の歳なら80歳を超える馬のうららは今日もお元気。道産子(正式馬種は北海道和種)は寒さにはめっぽう強いのです。
道産子は北海道で生まれた馬や人と言う意味もありますが、みんなが思い浮かべる輓馬(ばんば)レースの戦車のようにデカイ馬はペルシャだか?思いっきり海外の馬で間違っても日本の馬ではありません。
意外に知られてませんが、競馬のサラブレッドも明治になってから輸入された馬なので、それ以前の日本には存在しませんでした。サラブレッドは神経質で内臓も弱いスーパーカー。当時は日本中全部うららの様な和種馬。
つまり暴れん坊様も源平合戦も武田の騎馬軍団もぜ~んぶこの足の短い可愛い馬に乗っていた訳です。イメージすると笑っちゃいます。ちっちゃっ。
でも新幹線も飛行機も車もトラックもない時代、粗食で寒さに強く移動、運搬、農耕と大活躍。何と言っても日本列島では最大の動物でした。ね~うらら。
厚生労働省は22日、薬事・食品衛生審議会の放射性物質対策部会を開き、食品に含まれる放射性セシウムの新基準値案を公表。同部会は了承した。現行の暫定基準値を大幅に厳しくする。
来年4月から適用する予定。
新基準値は「一般食品」が1キログラム当たり100ベクレル、「牛乳」と粉ミルクや市販のベビーフードなど新設する「乳児用食品」が同50ベクレル、飲料水が同10ベクレル。
基準数値が5分の1に下がったことはとりあえずいいことですが・・今までのあんなに高い暫定基準値は果たして何の意味があったのか?意味不明です(怒)いずれにしても今までの基準値500ベクレルは常軌を逸した高すぎる値でした。
しかも、来年4月からのこの新基準で農業・食品業界は間違いなく混乱します。
どうして私達生産者が混乱したり不安がらなければならないのかっ!(怒
あくまでも現時点での個人的な(感覚的な)意見ですが、もし私に新基準値を決める権限があるとしたら一般食品は50ベクレル、幼児食品(牛乳・粉ミルク)飲料水は10ベクレルかできれば5ベクレル。
妊婦を除く大人はある程度しょうがないとして、乳幼児食品の新基準が50ベクレルと言うのは明らかにまだ高いと思います。
写真はあの有名な東京の絵本屋さんクレヨンハウスが出したブックレット004 「小児科医が診た放射能と子どもたち」山田真著
山田氏のことはもう20年ほど前から信頼できる小児科医として注目していました。やっぱり予想通り放射能のことも著述されました。非常に薄い本で内容は初心者向けのすらすら読めちゃうブックレットです。
せちがない時代、しかも忙しい年末にパレードする自分も仲間たちも本当に物好きだと思うのです。
今年流行った「絆」と言う言葉は、私にとっては聞く度に歯が浮くようなワザとらしくウサン臭く感じて「なでしこ」とか「サムライジャパン」に並び好きではない言葉。
そういう意味では言葉は時としてとても軽いと思うのです。
いよいよ明日トラクターパレード。いつも言葉でパレードを説明しようとすると上手くいかない。ライブだし感じるもだし、言葉にしちゃうと陳腐になっちゃうものって沢山ありますね。
写真はパレードのカウントダウンボードを毎日張り替えて下さっているK氏。
さあ、明日。
あと2日。
今晩も仲間と夜遅くまで最終飾り付け。
福地で一番寒くて暑い夜がやってくる。
小学校は2年前に廃校になり、高齢化過疎化でどんどん元気になくなる福地。
だからどうした、福地だろうと世界のどこだろうと楽しさは自分で作るものだ。「あ~あ、何か楽しいことないかなぁ」そんな言葉が出るようになったらオシマイだと思う。
辛さと楽しさは表裏一体。
みんなみんな自分をもっと褒めてあげよう。
もともと怯えることも怖がることもありはしない。
2年も前に小学校が廃校になったけど、当時の小学校の先生が6人もそろってパレードに参加してくださるそうだ。
楽しみだ。
福地で一番寒くて暑い夜まであと2日。
「これでわかる・からだのなかの放射能」安斎育郎著・合同出版刊
バタバタしている中で細切れのように読み進み、あと数ページでやっとめでたく読破。
トラクターの飾り付け完了で読書できる時間が取れてありがたかったぁ~。
表紙で「これでわかる」と言っている割に内容は意外に専門的で難しい。
放射線の知識がなかったり、まだ勉強し始めの人には「???」かなりハードルが高く感じられるだろう本で、初心者向けとは言えません。
ある程度の知識を持った方、例えば私や私と同じ放射線取扱主任の免許を取られた名古屋・都市計画のK氏レベルには「原子崩壊」などの理解をより深める意味で非常にお勧めの本です。
著者・安斎育郎氏の考え方や優しさにもとても共感が持てました。
何回か読み直すだけの価値があります。
そう思わせる本です。
いい本でした。
あと4日を残してトラクターパレードの飾り付けが完了。
まさに突貫工事の超特急。今年は大工さん、建具屋さん、もと町役場さん、そして農民の私、4人で制作。指で「イェ~イ!完成したぜ!」とガッツポーズ。
トラクターパレードまで残すところあと5日。寒い夜中に超特急でトラクターの飾り付け。11年前に比べ歳を重ねて制作する夜の寒さにも耐え難くなり「早くしないと体がもたないっ!!」と言う焦りが根底に(泣)
徹夜しながら根性で作っていた若い時が懐かしく、今更ながら自分を褒めてあげたい(感涙)
昨年までは100人近くいたサンタクロースも今年の参加は今のところ50人位。それでいい。どんどんいろんなことが変化していく中で50人ものサンタが集まるだけでも素敵なことだ。いや、例え一人になったとしても、反対に200人になってもどちらにしても楽しみ方は十分に知っている。問題は人数や規模ではない。いろんなことが削ぎ落とされて本質は見えてくる。
そう、11年前の良くも悪くも青年の時とは「思考」も「志向」も違って、いろんなことを「試行」できるようになったことが自分としては「至高」の喜び。
こんな風に歳を重ねるのはいいことだとしみじみ思う。
政府が原子炉の「冷温停止」「事故の収束」を宣言。
政治家は気合の入った〇〇揃いか?
この国には原発を運転する技術も資格も心構えもありはしない。
細野環境相は「どこに燃料があるのか、原子炉をあけてみなければ誰もわからない」続けて「ここまで冷温停止に努力した私達を認めてくれ」発言。更に避難区域も狭めるという。低レベルなのは汚染水だけにしてもらいたい。(低レベル汚染水は実はとんでもなく高レベル汚染)
訳の分からない宣言より事故がもう2度と起きない=全ての原発停止するという努力はしないのかい? またお金が命を超えていく。
一体今日は氷点下何度なのか?知らない方がいい。コンクリートのただっ広い仕事場でトラクターの飾り付け。夜の11時まで黙々と作業。寒い。辛い。バカバカしい。「誰だこんなことを始めたのは?!」と毎年何度も思うが・・「あ、始めたのは俺か。。」
今年のテーマは「素敵な工事現場」。
電飾を使って工事現場を電飾でリアルに再現するという訳分からん世界。
みなさん、たまにゃバカバカしいことやってますかぁ~?
中学生以上なら誰でも12月23日トラクターパレードに参加できます。
(要事前連絡)
今年のトラクターパレードは12月23日。あと9日間しかない。
ところが今年はいろいろドタバタしていてトラクターの飾り付け準備開始が遅れて、やっと今日から準備スタート。仕事場にトラクタードッグ入り。今年の飾り付けアイディアも今日決定の突貫工事。早速夜には極寒の中、大工さんと建具屋さんが夜11時まで手伝いに来て下さり3人で制作開始。無償どころか毎年飾り付けは出血出費なれど、それくらいみんなに恩返し。無償で自分とみんなの楽しみのために本気で何かができるっていいじゃないか、幸せじゃないか。
11年前に京都綾部の農業の盟友・中津隈俊久氏からありがたく暖簾分けしていただいたトラクターパレード。
これまでの11年間、極寒の中での飾り付け・100人もの参加者のコーディネイトの紆余曲折がどれほど自分を成長させ逞しくさせてくれたことか。
ありがとう。
この本、先日読みやすいと褒めたばかりの本ですが、読んでいると途中から雲行きが怪しくなってきました。前半は中立だったんですけれど、徐々に語り口が乱暴に・・そして内容は中立から安全派へ大きく移行してきてます。まだ途中ですが、この時点で既に私の中では「う~ん良書とは言えません」ゴメンナサイ。
さて、うちの放射能測定器はヨウ素とセシウム2種の合計3核種が計測できます。それぞれの検出限界と言うのは測定には重要な要素で、これは20回以上の連続計測から標準偏差を出し、さらに3σ(シグマ)または3.3σをかけて算出します。数日に渡る算出にご協力いただきましたK氏、ありがとうございました。
I-131(ヨウ素131) 8Bq/kg
Cs-134(セシウム134) 10Bq/kg
Cs-137(セシウム137) 8Bq/kg
1時間測定の検出限界
I-131(ヨウ素131) 4.2Bq/kg
Cs-134(セシウム134) 8.4Bq/kg
Cs-137(セシウム137) 4.2Bq/kg
2時間測定の検出限界
I-131(ヨウ素131) 3.4Bq/kg
Cs-134(セシウム134) 3.6Bq/kg
Cs-137(セシウム137) 3.4Bq/kg
4時間測定の検出限界
I-131(ヨウ素131) 2.9Bq/kg
Cs-134(セシウム134) 3.6Bq/kg
Cs-137(セシウム137) 2.9Bq/kg
8時間測定の検出限界(まだ不十分な参考数値)
I-131(ヨウ素131) 2.5Bq/kg
Cs-134(セシウム134) 2.7Bq/kg
Cs-137(セシウム137) 2.5Bq/kg
8時間計測以上の検出限界は算出するにはまだ十分な実測値が足りません。ただし4時間計測でごく小さな数値になったので、これ以上は数値としては大きく変わることはないでしょう。2時間4時間計測では予想外に検出下限数値はずっと小さい数字=信頼性が高いことも裏付けが取れました。
都内某所のホテル泊。
部屋に着く前から異様に体が重く、ベッドに横たわると重力が何倍にも感じられ腕も上がらない。
するとベッドの足元の方で何やら気配が。部屋は暗いが何かが確かにいる。
「にゃろ、いるな」と言おうとしたが、体だけじゃなくてなんだか口まで異常に重い。
ふと思いついて般若心経を読んでみた。でも口も重いからいつもと違って絶え絶えのお経。
と、ベッドの足元の方を一瞬強くググッと押され(蹴られ?)ベッドごと寝てた体が動いた。
「うわっ、やっぱりいるじゃん!」
不思議と怖くはないが驚いた。
更に足元の方、ベッドのむこうで「コツン・・コツン・・」と足音?がする。
で、それでも般若心経をゆっくり唱え続けた。
そしたら姿も見えないし声も聞こえないけど、ありゃ男だね。
「ちぇ・・お経かよ」って感じで部屋の出口、そして廊下の方へと足音とともに気配が去って行ってやがて足音も聞こえなくなった。
「へへ~ン、退散ですか、やったね」と思った瞬間、あれだけ重かった体も口も嘘のようにすごく軽くなった。
耳なし芳一の体に書き込まれたお経は般若心経と言われています。
般若心経は昔から魔除けの呪文とも言われているが、う~む、たしかにと実感した次第であります。
押しも押されぬ東京は神田神保町の古本屋街。我が聖地。ここで一週間テント暮らしして舐め尽くすように古本屋の隅々まで覗き歩いてみたいものです。以前は東京では演劇を観るのが一番の楽しみでしたが、今じゃ本屋さん巡りが一番楽しいし精神が解放されます。数年前、東京で本の買い過ぎにより大きなバッグが本でパンパンずっしり。それでずっと負荷のかかる格好で歩いていたら重傷のギックリ腰になった苦い経験があります。
今回はバッグも極小にし、買いたくても買えない状況を整え、いろんな本を買いたい衝動をぐっと抑え厳選一冊のみ購入。
実は小さいバッグには家から読みたい本が3冊入り、更に名古屋~東京間で2冊購入済み、聖地神田神保町では購入できない事態に。
はるばる秋田で農産物販売をされているご夫妻と東京秋葉原で待ち合わせ。
放射能測定がご縁で出会えたご夫妻です。3人で農業談義と放射能除染に関わる大事なお話。面白い経歴を持つ正直な信頼の厚いご夫妻でした。
場所を変えてもっとお話ししましょうということになりました。
さて、秋葉原と言えば「メイド喫茶」。
わざわざお互い田舎から出て来たことだし、奥さんもさばけている方だったので3人でメイド喫茶に突入。「萌え~っ」
入口でメイド店員に「3人で夢の世界へ入る儀式としてニャンニャンと言って下さい」と言われ3人で「ニャンニャン」・・・
店内では「~でしゅ」「夢の世界」「ニャンニャン」「萌え萌え」なる言葉が多用され「水」のことを「萌えウォーター」と言わなければならないなど予想通り超面倒臭く、空虚でバーチャルな世界が広がっていたのですが、何事も勉強勉強。しばらく面倒臭い世界を満喫してメイド店員はそっちのけで3人で真面目な農業談義の続きを延々。メイド喫茶で熱い農業談義は日本初に違いない。
「萌え」と書いて農業や植物界では通常「めばえ」と読む。
次回はメイド喫茶でメイド店員も引きずり込んで農業談義することを目標にしよ~っと。異空間VS農業。ちょっとした道場破りな気分(笑
「放射能の真実」 辛坊次郎/高橋千太郎(京都大学原子炉実験所副所長・教授)アスコム刊
こりゃ分かり易い本です。難しいことを簡単に表現するのって本当に難しい。特に放射能って敷居が高く感じるから分かりにくいけれど、こりゃわかり易いと思います。まだ読み始めたところですが二人の対談方式でスイスイ読めちゃいます。
対談方式は私は苦手だけどこの本は別。
なぜわかり易いかと言うと、この高橋と言うオッチャンが右でも左でもない中庸さを持ち合わせているからだと思います。勉強のために安全派、危険派なるべく両方の本を読むように努めていますが、どちらも行き過ぎると本から得体の知れない匂いを放っている時があります。これはフラットに読めます。どの本屋にもあるはずですので、ご興味のある方は一度手に取ってみてください。
「知らない間にもう師走も10日ではないですか!」
いつもの年と違って今年は稲刈り前から毎日のように放射能測定をしているので、農閑期と言う感じがちっともしないでず~っとマラソンしているみたいです。
雪が降ってうらら大牧場も真っ白。「そうか、もう12月なんだ」とやっと気が付きました。夜9時-3℃。
あれれ、年末までにあと20日しかない(焦)
厚生労働省が粉ミルクの放射能測定を3カ月に一度やるそうです。
3カ月に一度。
名古屋の飲み仲間たち10人位と忘年会。名古屋まで出掛けて飲むと山奥の福地まで帰れな~い。
以前はホテルを予約して完全装備の上、長い夜へ立ち向かっていたのですが・・毎回ほとんど寝ないで朝まで飲んでしまい、ホテルが荷物置き場と化すこと度々だったので最近はホテルも取らない。
朝まで飲む・・非常に悪い癖であることは間違いない。最近はパターンが決まってきた。最後は決まって新栄の隠れ家のようなバーに行き(1時頃)、そこのマスターと盛り上がってそのまま一緒に店を出てそこからまた飲みに出る(4時頃)、と、外は、決まって明るくなっている(6時頃)、また、朝だ(8時頃)。
あ~またやっちゃった(9時頃)。なごや。
人にはいろんな悩みがある。人から見れば小さなことでも人にはいろんな悩みがある。いいじゃないか。誰もかれも悩みがあるんだから。悩みを抱えるのは当たり前のことだ。人間の標準装備。悩みは人を深くする。
明るく元気で努力して、いつも前向きで建設的でプラス思考で成功しようなんて、どこまで紋切り型の幸せなんだ、薄っぺらでいかにも嘘っぽいじゃん。
悩みがあってやっと一人前になれる。
だから、いいじゃないか、いろいろ抱えてて。
カエルを鍋に入れて火をつけると徐々に水温が上がっていって気付かない・・気付いた時にはカエルは茹で上がり死んでしまうと云う例え。
福島は遠く東京も遠い。チェルノブイリやスリーマイルも広島も長崎ももっと遠い。水俣病やイタイイタイ病、足尾鉱毒はつながらないほど遠い。田舎の選挙が原発問題とつながるなんて夢にも思えない。
原発事故は福島で起きた、遠い、東京から放射能が検出された、大丈夫まだ遠い。静岡のお茶から出た、まだまだ遠い。粉ミルクから放射能、だいぶ近づいてきたけどまだ大丈夫、うちには赤ちゃんはいないから。
原発再稼働、どこかまた遠い所の問題。大丈夫、政府の人たちが大丈夫と言っている。もう二度と同じような事故なんて起きない。テレビでは今日も大して面白くもないお笑い番組で一杯だ。大丈夫、まだ、お湯はぬるい。
茹で上がるにはあと3~4年はかかる。
直ちに影響はない。なるほど。
粉ミルクからセシウム。
町長選挙候補者さんがお話に来られるのは二人目です。政策を競い合うのが選挙と思いきや、田舎の選挙は地縁血縁人気など、およそ政策とは関係ない奇妙な形になります。ところが今日お越しになられた候補者の方は初めて細かい政策を持っておられました。ちょっとびっくり・・って、選挙ってこれが当たり前ですよね。
自民党が原子力政策を丸抱えで推進してきて、民主党に変わって少しは違うかと期待をしました。ところが民主党も原発事故の終息も補償問題もまだなのに原発を輸出するとは・・正気の沙汰ではありません。自国の原発が放射能を出し続けているのに。
そうですか、よ~くわかりました。今後自民党、民主党が正義を語っても私は一切信用しません。「バイバイ。」残念なことです。
「分析化学における 測定値の正しい取り扱い方」測定値を分析値にするために 上本道久 著 日刊工業新聞社刊
時々、私しゃ、なんでこんな本を真剣に読んでいるんだろうと思うことがあります。ところが分かってくると意外に面白くなってくるからこれまた不思議ですね。放射能測定がご縁で東北の勉強家の農業者F氏と知り合えました。F氏とは次週東京落ち合い、放射能に関しての今後の取り組みと意見の交換する予定です。
1月22日には東京・世田谷の主婦の皆様の前で放射能測定のお話をさせていただくことになりました。去年の今頃には夢にも思わない展開に、時折とても不思議な気分に陥ります。
眼差し(まなざし)だなぁ。
「土の科学」久馬一剛著
PHPサイエンス・ワールド新書刊
まだ「まえがき」しか読んでませんが、ビリビリしびれる様な文章がちりばめられています。「眼差しだなぁ」ほとほと感じ入ります。
以下はその中で出てくる高村光太郎の詩人の感性をもって詠まれた詩。
あらゆる種子をつつみはぐくみ
虫けらを呼びさまし
悪しきもの善きものの差別をたち
天然の律にしたがって
地中の本能にいきづき
生くるものの為には滋味と塒(ねぐら)とを与へ
朽ち去るものの為には再生の隠忍を教へ
永劫に
無窮の沈黙を守って
がっしりと横はり
且つ堅実の微笑を見する土壌よ
ああ五月の土壌よ
「ああ、眼差しだなぁ・・」絶対的で断定的で圧倒的なやさしさ。
まえがきで早くもノックアウト。
12月23日は福地クリスマストラクターパレード。今年も名城大学都市情報学部の学生さん方も参加されます。この時期になると毎年のようにテレビ局からトラクターパレードの取材の依頼があり、そして毎年のようにお断りします。今年もNHKさん、テレビ朝日さんゴメンナサイ。
ずっと大事に作ってきたからテレビで大衆消費されちゃもったいない。伝説でいい。その方がずっとカッコイイ。テレビに出るメリットは虚栄心、その弊害は計り知れません。伝統行事じゃないからやめたくなったらやめちゃう。その時が伝説の完成。そんなスタンスがいい。
写真はお隣K氏の無造作に積み重なったカメラ群。ピントを合わせるのが大変な本格カメラ。「こりゃ一財産だなぁ・・一つぐらい失敬しても・・(笑)」
愛知県から青年技術者T氏がお餅を買いにご来福。彼が買ってきたアインベッカーというドイツのノンアルコールビールが掘り出し物のなんと一本20円!を二人で飲みながら、いやぁ~本当楽しい会話でした。初対面で31歳の彼でしたが、ちょっとそこらじゃ聞けないようなすごく面白い人生を歩まれていて、いろんなことを教えてもらいました。深い話や人生観をぶつけ合うような時にはまるで年齢は関係ないですね。時々そんな青年に出会えます。
標高600mの山の中なのに、先日は中国の医大に入られ8年ほど中国に住んでいたという面白い青年とも語り合えたり、青年町会議員が訪ねて来られたり毎日のように私よりしっかりした青年と出会って語り合えてうれしい限りです。
みなさんお付き合い下さりありがとうございます。
さて、福島原発の取水口付近の海底の土から16万ベクレル/kgの放射能が検出されました。
16万ベクレルとは、1秒間に1kgの土から16万発という天文学的数の放射線が出ているということです。わずか1kgの土から放射線が一秒間に16万発・・10秒で160万発・・1分間で960万発・・・一時間で5億7600万発・・・・24時間で138億2400万発・・・・一年で5兆457億6000万発!!!も放射線が放射される訳です。わずか1kg・・
なお、この放射能は東電によると外洋には漏れてないから心配はいらないそうです。私たちは馬鹿じゃない。嘘にも程度というものがあります(怒)
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農業生産法人(株)福地ハイランズ 山田正隆
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「山ちゃんのお米」(やまちゃんのおこめ)は登録商標です。
特許庁:商願2020-77213 登録第6417349号